俺には明らかに筋肉が足りない。
幼少の頃から年下の女子にも腕相撲で負ける程度の貧弱さではあったが、
30を目前にして筋肉量はただでさえ減っているのに、体重だけは増えてパワー不足が一層顕著になってきた。
力仕事が人並みにできない、下手をすると若い女子社員の方が力があることも多い。
非パワー型のチビガリだったのだが、太ったことで非パワー型チビデブとなり、大変醜悪な存在になってしまった。
そういった状況で徐々に焦りが出てきたのに加えて、
思い返せば非力が原因で何かを諦めたり、困っている経験が多いことに気付いて、今回筋トレをしようと決意するに至った。
まずカバンが重い。前と変わらないか前より軽いぐらいの中身なのに、最近カバンが重くてしんどい日がある。通勤中に何度か取り落とした。
最近はマウスがなんだか重くてしんどいので会社で使うデバイスをトラックボールに変えた。
食事中にどんぶりを落としそうになって慌てたことも一度や二度ではない。金属製のスプーンはたまに落とす。
机なしで椅子に座った姿勢で本を読んでいると本が重くて腕がプルプルしてくる。
傘は肩や側頭部で安定させないとさせないので相合傘が上手にできない。
電車やバスでつり革や手すりにつかまっていても、ちょっとした揺れや制動で体ごと吹き飛ぶことがある。
カチッといわないタイプの挿しっぱなしコネクタを、全力でこれ以上奥にいかないところまで挿したつもりがゆるゆるだったり、
LANケーブルの端子を抜こうとして、少し硬いロックを押さえる力が足りなくて、結局人の手を借りてケーブルを抜いてもらう羽目になったり。
前に一度重いものを持とうとしてぎっくり腰になって以来、スーパーで少し買い込むと数日間腰が痛むようになった。
組み立て作業で少し力ずくでハメ込むような工程が滅多にできない、ゴムハンマー使ってぶん殴れる奴ならできるけど、加減ができなくて今度はパーツがぶっ壊れたりする。
同様に、外すのに少し力がいる作業もほぼできないし、ガンプラ作りもパワー不足を理由に頓挫したことが何度かある。
自転車のパンク修理は穴は塞げてもゴムを戻す作業がどうしてもできなくて途方にくれた。
500mlのペットボトルを持ったまま歩いていると遠心力にまけてペットボトルが吹き飛んでいく現象が定期的に起こる。
テコの原理や滑り止め製品の発達に助けられてこれまでなんとかやってきたが、もうそろそろ限界だ。
そんなわけでなんとかして筋肉をつけて、ついでに減量もできたらラッキー、その上で筋肉をもう少しうまく使えるようになりたいと思う。
どうも昔から、力を入れる感覚みたいなものがかなり人よりボヤっとしているようで、
一番苦手な握る系の動作だと、力の入れ方がよくわからなくて高校生の時の握力測定の結果が9kgだったりした。
とはいえ、現在のところ運動は特にしていない。色々合計して一日1時間くらい歩いているくらいか。
汗っかきな上に汗をかいた状態で歩いているとケツが擦れて尋常でなく痛んで歩けなくなるので、いきなりウォーキングとかジョギングはできないと思う。
というか最近通勤で歩いているだけで膝や足首が痛むようになってきたから、体重と筋力の釣り合いがいよいよ壊れつつあるんだろう。
以前思いつきで腹筋を試みて、数日で腰をいわしたうえに途中で気持ち悪くなって嘔吐して止めた過去があるので、
腹筋的なことをやるなら何かしら自分レベルでもできるやり方を学ばないとダメだろうと思う。
体の硬さやバランス感覚、関節の可動域は、老人福祉施設に入所している老人たちよりひどいと介護職の母親からお墨付きをもらっているので、
もしかしたら老人向けエクササイズあたりからはじめた方がいいのかもしれない。
応援してます。 ちなみに筋肉が減ると体温が下がる 体温が下がると体表面の温度はさらに下がる。 体表面の温度がさがるとちょっとした気候の変化に敏感に反応して、鼻水出したり...