なんか「勘違いメガネ上司に侮辱された女性が男性中心社会に阿ろうとするストーリー」みたいな流れになってるけど、
あれ作ったのメガネ上司や巻き毛女性というより、むしろ主役女性のほうなのではないか。
だってさあまずメガネ上司どう考えても勘違い男でうざいじゃないですか。
おしゃれメガネだし、後ろから追い越してナナメ前に立つのカルピスのCMみたいでうざいし、だいたいコーヒー啜りながら歩いてるけどお前なんかジョージアで十分だ!って言いたくなるじゃないですか。
で、その勘違い男が「寝てそれ?フハッハッハッフヒ」とか下手な皮肉言うわけですよ。どう考えてもウザキャラ。
そこにきて巻き巻き女のセリフ「あーこれ?巻いただけですってー」このウザさ。
けっこう見るじゃないですかこういう奴。巻いただけとか言いながら常にそのカール感ばっか気にしてて俺が会議で熱弁ふるってる最中もペン机に放りだして人差し指で髪いじってるんだよ!
主人公だってメガネに笑われてあからさまに嫌な顔してるんですよ。「うわーなにこいつ」みたいな顔。
これが伝わらないとこにまず問題がある。
セクハラする側の言動があまりにリアルというか実情に合致しすぎてるのだ。
セクハラとしてはかなりデンジャラスな領域に踏み込んでいるのだが、現実世界にこういうことをやるやつは少なからずいて、そのために、メガネが「あえて作ったキャラ」なのか「制作者の分身」なのかいまいちはっきりしない。
ウザキャラにしたいならバーコードオヤジで金縁眼鏡、手には日刊ゲンダイでも握らせておくべきだったし、もしイケメンにしたいんだったらもっと清涼感をもたせるべきだった。とにかく、本人はイケメンだと思ってそうだし周りもイケメンだと思う人はいるかもしれないけど同僚のほとんどからは嫌われてるみたいなイメージにするべきではなかった。
それでも問題なのは「変わらなきゃ」とかいう胸くそ悪い最後のセリフ。
メガネを悪役だと仮定したところで、このセリフがあるから、主役の女性は男性中心社会の奴隷にしか見えない。
でも、男女を逆にして考えてみると、この制作者の意図というか思考プロセスがなんかわかる気がするのだ。
なんか会議出るじゃないですか。で、
「これからルミネのCMを作ることになった。最後のセリフは「変わらなきゃ」にしてストーリーを考えて欲しい」
とか言われるんですよ。それで考える。
「連続ものだからな、初回は主人公がちょっとしたきっかけから落ち込んで「変わらなきゃ」っていうようにしときゃいいだろ。あとは落ち込むきっかけだが……うざい女上司にアウト・オブ・眼中宣言されるなんでどうか。うざい上司だろうと異性にバカにされればやっぱり凹むからなあ。で、あとはイメチェンした主人公が美女と結ばれるってわけ。よし完成」
いま書いたフィナーレ部分は妄想でなくて、ちゃんと根拠がある。
終了直前のカット、後ろのほうに女性にホットな目線を送っているイケメンがいるのだ。勘違いメガネと違って不純物なしのイケメン。持ってるのもコーヒーカップです。セブンイレブンの100円コーヒーなどではありません。
それなので、「わたしは女だからこれ自虐だし、ハッピーエンドになるからおっけー」みたいな気持ちが制作者にはあったのではないか。
ここまで擁護したところで、「仕事仲間」と「職場の華」を対立項とするかのような書き方や、辞書を思わせる画面構成でいい加減な解釈を押しつけるやり口はどう考えても趣味が悪い。
が、「本当のつもりがどうであろうと、そうとられる表現をした段階で全部有罪」みたいなのはいくらなんでも乱暴だと思うので、バランスをとる意味で書いた。
ほとんど同意。 セクハラとしてはかなりデンジャラスな領域に踏み込んでいるのだが、現実世界にこういうことをやるやつは少なからずいて、そのために、メガネが「あえて作ったキ...
夜中の3次のエントリーを たまたま 今見つけて 同意してみますた!!!!!!!!!