ここで言う「釣り師」とは、主に2ちゃんねる生活板や既婚女性板などで、架空の体験談の投稿を続けていると思われるネタ師のことである。
とはいえ彼らの実在を示すのは困難なことだ。不可能と言っていい。時々ハンパ釣り師が突っ込みに耐えきれず自白することはあるが、全ての投稿の真贋を見極めることは言わずもがな、その実態を把握することは、この手の第一人者(?)であるHagex氏でもほとんど掴めていないだろう。
と、まるでUMAのような紹介の仕方だが、今から話すことは、そのUMAの足跡らしき物を発見したかもみたいな、ぼんやりとしたものだ。
簡単に説明すると、2ちゃん分裂騒動がきっかけで、釣り師の小さくはない規模での移住が起こったという話だ。
ひとつずつ順を追っていこう。
まず釣り師について。実態が掴めない以上推測の域を出ないが、それでも彼らがレス乞食のかまってちゃんであるという認識は、多くの人が持っているかと思われる。そんな彼らが生活板等でネタ投稿を繰り返していくうちに、いつ頃からかまとめブログを強く意識するようになっていったフシがある。それまでは投稿したエピソードの広まりはスレッド内のみで、過去ログなどは各スレごとの保管庫やwiki等でひっそりとまとめられていた。それがHagex-day.infoや鬼女速報、子育てちゃんねるといったまとめブログ(1つのスレッドの内容を1つのブログエントリーにまとめるという意味での「まとめブログ」という名称は、これらのブログには厳密には合わないのだが、適当な言葉がないのでまとめブログと呼ぶことにする)の登場でさらなる反響を呼び、急速な巨大化を遂げたまとめブログのコメント欄はちょっとした釣り堀となった。これら一連のムーブメントは釣り師にとって魅力的に映ったことだろう。おそらく、ある時期から釣り師はまとめブログに載ることを目標に掲げていたと思われる。この釣り師の奮闘により、図らずしも(まとめブログ管理人が何を思っていたかは分からないが)魅力的なエピソードを手にする機会を得たことで、まとめブログはさらにPVを稼いでいった。そんな釣り師とまとめブログとの蜜月は2ちゃん分裂騒動まで、いや、実のところそれ以降も続いていると思われる。
2ちゃん分裂騒動はまだ記憶にも新しくかつ、現在でもはっきりと決着のついていない事件だ。
この騒動が両者の関係に亀裂を与えた背景には、急速に勢力を拡大した嫌儲民によるまとめブログの転載禁止運動にある。これにより、ほとんどのまとめブログが2ちゃんねる内でのエピソード収集から手を引いた。上記の3つのブログもそうだ。釣り師にとってそれは、2ちゃんを活動の拠点とする理由をごそっと持って行かれるに等しい危機的な状況であったことは想像に容易い。まとめブログがオープン2ちゃんねる等に収集場所を移住したように、釣り師も足並みをそろえるかのごとく移住を決めたとしてもおかしくはないだろう。
と、まるで見てきたように釣り師の心情を語ってみたが、これはあくまで妄想に近い当てずっぽうでしかない。しかし事実として現在でもこれらのまとめブログは騒動以前と変わらぬ分量の更新を続けており、それはよくよく考えてみれば奇妙なことに思えるし、むしろ当然のことのようにも思える。
分裂騒動によって過疎化するかと思われた2ちゃんねるだが、今もって大きな変化は訪れていない。コピペフリーを謳う2ちゃん的サイトが大盛況であるという話も聞かない。
なのにどうしてまとめブログが更新量を維持できているかと考えた時にちらつくのは、やはり住処を変えようとする釣り師の忍び足である。また、純粋に体験談を投稿していた方の中でもまとめブログに合わせて移住を決めた者もいるであろうことも付け加えておく。
嫌儲を叫んでいた他方で、少なくない人間がまとめブログに書き込みが載らなくなった2ちゃんに魅力を感じなくなっていた、ということだ。
ここで話を終わってもいいのだが、もう少し続ける。増田に関する話だ。
分裂騒動で難民化した釣り師の何人か、あるいは少なくともひとりは、増田に住み着いたと思われる。分裂騒動以降より生活板臭のする増田記事のホッテントリー入りが目立つように増えたからだ。今はもしかしたら去っていったかもしれないが、ある期間はいたんじゃないかと思っている。これもこの考えのきっかけとなった。
この与太話は仮説未満のもので、自分の観測範囲から得た単なる印象論でしかない。物好きによる反論や十分な検証を期待したく今更ながら書いてみた。
粘着質に絡んでくるバカがいるよな
高齢童貞板だったのに、非童貞・非処女のカキコが増えたのはそのためか