2020-08-05

モチダヨウヘイさんへのお返事

id:bearcubです。一介のブクマカにお返事ありがとうございます

ブクマコメントでは文字数が足りないのでここに書かせていただきます

私のコメント、怒りに任せて書いたひどいものでしたがあえて再掲します。

この自称「やさしい」学者の方も数百人の「米国在住の『黒人』」と個人的交流を持ってみたらいいかもね。他人がまるで自分ゼミ学生のように格下だと思ってふるまう学者ってたまにいるよね。

先生は「交流を持っても意見は変わらないと思います」とのことですが、まったく同意です。

研究者としてそうあるべきと思います

私は先生の書いた文章に対して、違う位置から違う方向へ反応してしまいました。

自分は十代の頃、米軍基地で『黒人』の友人と二人で歩いていた時に、複数の『白人』の同世代少年達に囲まれて脅されたことがあります

その時に(リンチされかねない状況だったので)恐怖感で彼らに反撃などできるわけもなく、なんとか大事に至らず背中から暴言を受けながらも脱出し、その後友人と一緒にずっと悔しい思いをしながら無言で歩きました。(しかもこの時友人が「これはもう(暴力で)やるしかない」と私にささやいたものの、当時日本刑法適用対象年齢に達したばかりの私は、「そ、それはだめだよぅ~~」と怖気づいてしまって逃げるしかなかったのです。)

今回のジョージ・フロイドさんの動画を見て、真っ先に思ったのは、かつての友人の事です。

友人は今頃どうしているだろうか。少なくともこの動画を見て怒るか、あるいは恐怖を感じているのではなかろうかと。

浅沼さんの記事共感を感じたのも、「まあ、親しい人に『黒人』がいたら、こう考えるよね」というものでした。

一方、先生記事表現に反感を感じたのは、「ああ、なんであの怖い状況を、こういうある種反感を呼び起こす表現議論するかな」というもどかしさでした。

私の反応は議論とか意見とかではなく、あくまでも個人的体験に基づく感情的ものです。

そういう意味で、先生学者としてのもの見方は、これまでの文書の蓄積で解釈検証できるということや、学会での多数の議論に耐えられるということで成り立つものでしょうから、私やその他多くの方の個人的体験に影響を受けるべきではないのだろうと思いますし、そうであるからこそ価値があるのだろうと思います

ということで、要は私の反応は立場方向性もすれ違ったものであり、意見や「論」を示唆するものでもないということです。

先生はいくつかの論点提供した、自分は枝葉の表現感情的にかみついたという状況です。

ここから以下は自分の(特にまり多くの勉強調査にも裏打ちされていない)意見です。なんなら「なんとなくそう感じている」レベルのものです。

黒人』『白人さらには『黄色人種』のような言葉世界を切り取ること、その切り取り方(と、それで生み出される構造差別差別感情)を一層強めようとすることは自分も反対です。

しかし、これは差別に立ち向かう二つある方法のうちの一つだと思います。(これは自分があるマイノリティに属しているため日々痛感している個人的な考えです。)

一つは、先生のいうような「もの見方を変える」。それにより根本的に構造差別差別感情を解消することになると思います。これは哲学的戦いだと思います

もう一つは、まず差別によって生じている「実害をなくす」。それにより差別感情は残るものの、ひとまず当事者安全は確保されます。これは法の整備や、嫌な言葉で言えばいわゆる「ポリコレ」での強制だと思います

私は『黒人』ではありませんので、あくま自分マイノリティ属性立場から連想しか考えることができませんが、BLM運動後者の色合いが濃い状況で始まったと思います。(ここらへんは本当に素人考えなので、先生的にはツッコミどころもいろいろあろうかと思います。)

当事者としては両方が進んでほしいです、是が非でも。

しかし、ジョージロイドさんの動画を見せられたりしたら、どうしても後者の「実害をなくす」を優先したくなると思います

しか感情的にもなると思うし、浅はかな論を展開してしまうかもしれません。だって明日この差別によって自分や友人が死ぬかもしれないんだから

その時に学者の方々には浅はかな点はぜひ指摘してほしいし、暴走を止めてほしいし、前者の構造差別差別感情の解消への道を見つけてほしいと思っています。(学者の影響力は素晴らしいというのは4月コロナ封じで西浦先生を見て改めて思いました。)

そういう意味で今回、先生にあの記事を公開してもらって本当に感謝しています

黒人』でも『白人』でもない多くの人にとってBLMをきっかけに考えるべきことの多い良記事だと思います

特に今まで何の気なしに黒人白人黄色人種世界区分していた人に(枝葉の表現にとらわれず)ぜひ読んでほしいし、黒人というものがあるという前提で話しを進めがちなマスメディアにも目を通してもらって、できれば今後注意して用語を使ってもらいたいし、西洋中心主義とこれまたなぜか西洋で発展した脱・西洋中心主義から漏れて何かもどかしい感じがしている国に住んでいる自分にとっても良い論点提示していただきました。(例えば、華人マレー人を「人種」ととらえる社会があるというのは自分も知らない事実でした。知るべき事が多いことに驚くばかりです。)

今後もこのはてなから茶々を入れるとは思いますが、実は記事を期待しているはてなーも(私のように)多いと思います。暖かく見守っていただければ幸いです。

コメント後半の嫌味「格下だと思って振舞う」(←ひどいですね)これはすいません、冗談ステレオタイプてんこ盛りの中傷で返してしまいました。

  • 「米軍基地で『黒人』の友人と二人で歩いていた時に、複数の『白人』の同世代の少年達に囲まれて脅されたことがあります」 それはお気の毒に。でもこれは肌の色と関係ない体験だ。...

  • お、差別者がさっそく「僕差別されてるの!僕には黒人の友達もいるんだい!」仕草を始めたぞ。ほんとテンプレ通りだな

記事への反応(ブックマークコメント)

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