2018-02-04

変換キーと無変換キーが近いキーボードが好き

キーアサインを変更して使うので、変換キーと無変換キーが近くて親指で押しやす位置にあるキーボードが好き。

会社では仕事でずっとガリガリとコーディングしてるし、家に帰ったらFPSやるから、一日中キーボードに触っている。だからなるべく品質が良くて作業捗るものを使いたいし、キーボード選びとカスタマイズは俺なりにこだわっているつもり。キーアサインカスタマイズでよく聞くものは、CapsLockキーにCtrlを割り当てるというもの。Ctrlの元の位置キーボードの下の端の方だと押すときホームポジションから手を離すか、小指を無理に曲げなければいけないのが、Aキーの隣のCapsLockの位置だと自然に押すことができてショートカットキーを使う時とかに便利で、多くの人がこのカスタマイズをやっている。変換キーと無変換キー英語キーボードにはないこともあって、CapsLockに比べたらカスタマイズ人口は少ないけれども、変換無変換もカスタマイズしているという人もちらほら見かける。やったことのない人もいるだろうけど、これがすごい便利。

中指と薬指が押すキーは4個。

人差し指が押すキーは8個。

小指が押すキーは8~16個。

だいたいみんなその程度だろう。それぞれの指でキーを押し分けて文章入力しているはず。

でも、親指が押すキーは0~1個。

こういう人は結構いるんじゃないかと思う。キーボードの手前にスペースキーがどでんと置かれていて、変換と無変換とか何に使うのか知らないし、親指で押すのはスペースだけといった感じ。だから片方の親指でスペースキーを押して、もう一方の親指は余っている。その状況はもったいなさすぎる。もし日本語配列を使っていて、変換無変換キーが余っているなら、カスタマイズして活用しない手はない。途端に親指の稼働率が上がって、作業効率も大幅にアップする。

変更のやり方は、CapsLockをCtrlに変更する分にはキーボード単体でできるものも売られているけど、それだと製品の種類も限られてしまうし他の変更もできないのでソフト的に変更している人が多い。キー配列を変更するフリーソフトだと、例えばAutoHotkeyとかChangeKeyとかがある。AutoHotkeyは多機能、ChangeKeyは超簡単Macは詳しくないがKarabinerというやつがいいようだ。フリーソフト禁止環境場合なんかは、レジストリをいじる方法もある。

幸運なことに俺がこれまで勤めた職場ではキーアサインの変更はできたけど、もしこれができないとなったら即転職だろうというくらいに体に染みついて必需となっている。前に人から聞いた話で、仕事で使うパソコンネカフェのように毎日起動のたびにリセットされる仕様で、個人的な設定は一切できない職場があると聞いて恐れおののいたことがある。それ以降、と言っても何度もないが、面接ときにはパソコン環境を必ず聞くようにしようと決めている。開発環境制限がかかるような職場では仕事が捗らない。

何にアサインを変更するかについては、これは人によって千差万別基本的にはよく使うキーとか元の位置では押しにくいキーアサインするのがいい。

EnterとBackspaceをアサインするのがいちばん汎用性が高いだろうか。日本語配列キーボードだとEnterもBackspaceもホームポジションから遠くて押すのにいちいち手を動かさなければいけない。とくにBackspaceなんか小さいから押しにくくてしょうがない。これが変換無変換にアサインされると、ホームポジションから手を動かすことなく押せて、改行や訂正などがタイピングの流れにのって素早くなる。

EnterとBackspaceの押しやすさに関しては、英語配列もそこそこ押しやすくはある。英語配列キーボードの利点は、記号の並びと長いEnter、Backspace。記号は'と"とか、;と:とか、似てる記号が一つのキーにまとまっていて直感的。あと=がShiftとの組み合わせじゃなくてキー単押しで出るのが、コーディングで=を多用する場合にかなり便利。EnterとBackspaceは、単純に長いのでホームポジションから指が届きやすい。ただ変換無変換のアサインを変えて使うのにはかなわない。ホームポジションですでに変換無変換キーに親指が乗るキーボードを選んで使えば、届きやすさが英語配列の比じゃない。EnterBackspaceの理由英語配列が好きっていう人は一度試してもいいんじゃないかと思う。

他のキー、例えばShiftとCtrlを変換無変換にアサインするというのもありだろう。無変換にShiftを割り当てておけば、たとえばカッコ記号が打ちやすくなったり、変換にCtrlを割り当てておけば、Ctrl+Zやコピペなんかがやりやすくなる。あとFPSで走る時にも小指がつりそうにならずに済む。

やらない人にはわからないと思うけど、FPSとかのPCゲームだと右手マウスを持ってカメラ操作左手でWASDキーを押して移動する。そしてShiftを押すとダッシュで、スペースを押すとジャンプできることが多い。マリオだとコントローラーを両手で持って十字キーとBボタンYボタンなんかを操作するけど、それを左手一本でやるのと同じなのでキーの押しやすさが重要だ。試してみてほしいが小指でShiftキーを押しながらWASDキー操作はできなくもないがちょっときつい。そこで無変換キーなどをShiftに変えておけば、無理なくダッシュ移動できる。

ちなみにFPSに関してはこのページのキーボードコマンド図を見ると、キーアサインを変えていないデフォルト日本語キーボードゲームに向いていないというのがよくわかる。

http://www.taka9un.com/entry/2017/04/03/%E3%80%90PUBG%E3%80%91%E5%88%9D%E5%BF%83%E8%80%85%E3%81%AE%E7%82%BA%E3%81%AE%E6%93%8D%E4%BD%9C%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%80%90PlayerUnknown%27s_BattleGrounds%E3%80%91

WASDポジションから一瞬で指が届く無変換とあとCapsLockも何の役目も持っていない。だからカスタマイズをしない限り、無駄キーがあるゴミ。ただ、キーアサインを変えれば余っているキーがとたんに強みに代わる。一瞬のリロードの差が命取りだったりするから、すぐ押せるキーは多い方がいい。

あとは仕事で多用するキーアサインするのも王道で、イコール記号を多用する人なんかは、無変換をShiftにして変換を=にしておくと元の配列と比べて非常に打ちやすい。他にも文字起こしをするなら巻き戻しや再生ショートカットアサインするのもありそうだ。

それとどうでもいいけど親指シフト入力するのにも変換キーと無変換キーが使われる。本当は専用キーボードを使うのがベストだけど、ほぼ廃れて入手できないので、生き残っている少数の親指シフト民は日本語キーボード配列ソフトで変更して使っている。親指シフトでは左右の親指で別のキーを打ち分ける必要があるから、なるべく変換と無変換が近いキーボードを選んで専用キーを割り当てて使う。

で、そういったカスタマイズをして使うのにキーボード選択は間違えないようにしなくてはいけない。ものによってはスペースキーの幅が広くて、変換無変換が押しにくいものがある。使いやすキーボードは、ホームポジションに指を置いて、無理なく親指が届く位置に変換無変換があるもの。あわよくばそのもう一つ外側のキーも親指で押せるようにスペースが短めで、変換キーと無変換キーが近いキーボードがいい。ホームポジションに指を置くと、親指がだいたいVとNキーの手前に来るから、この幅とスペースキーの幅を比べてみるのがわかりやすい。一番いいのはOADGという団体規定した標準日本語キーボード配列で、ホームポジションで親指がほぼ無変換スペース変換のそれぞれのキーの間の谷に来る。これだと手元を見なくても触っている感触キー区別をつけることができて、かついずれのキーも押しやす設計さらに欲張るとスペースだけでなく変換無変換のキーも山なりの形だと、親指でも押しやすい。

そういった条件を兼ね備えたキーボードが、東プレが出しているRealforceだった。家電量販店でもずらっと並んでいたりするから一回くらい見たことがあるんじゃないだろうか。検索すると、日本製プレミアムキーボード最高峰と書いてある。静電容量無接点方式採用することで耐久性に優れた、長時間使用でも疲れにくい高級キーボード代名詞メカニカルキーボード茶軸とか青軸赤軸黒軸と双璧をなす存在だ。Realforceは変換無変換は押しやすいわキータッチも選べるわ耐久性が高いわで、かなり理想的だった。

だった、と書いたのは、このあいだ新製品が発表されて、そこではキー配列が変わってしまっていたからだ。スペースが大きくなって、変換無変換が使い物にならない。以前は無理なく押せたキーが、押しにくくなってしまった。Realforceキー刻印にもこだわっていて、キー文字には消えにくい昇華印刷というもの採用しているんだけど、キートップ印刷なんてキーボード機能自体を左右するものでもないのにそこのこだわりは残して、キーボード機能自体と言ってもいいキー配列は変えてしまった。

なぜこのような配列に変えたのかはわからない。もしかしたら、大口の納品先の意見を参考にしたけど、そこはキーアサイン変更ができない職場カスタマイズ人口ゼロだったから、変換無変換の有用性が見落とされたのかもしれない。もしかしたら、キーカスタマイズなしのゲーミング用途に寄せたのかもしれない。WASDポジションはホームポジションよりも1キー分外側に指を置くからスペースキーが長い方がジャンプボタンが押しやすい。もともとRealforceの中にはスペースキーの長いゲーミングモデルもあったんだが、そのキー配列に近くなってしまった。もしかしたら、単に他社のキーボード配列を真似したのかもしれない。どんな理由で変えたにしても、カスタマイズ前提のキーボード選びの候補には上がらなくなってしまった。新モデルは変換無変換の押しやすさは軽視されていて、キーカスタマイズ視点は入っていない。

これまでずっとRealforceを使っていたが、こうなってしまっては俺の中ではもうRealforceプレミアムキーボード最高峰とは呼べなくなってしまった。

カスタマイズなんかしないで使う人が大半だとは思う。ただ、Realforceは高級キーボードであるからには、大半とか平均を狙っているのではないと思っていた。多数派迎合することなく、より使いやすキーボードを作り続けているのかと思っていた。キー荷重キー刻印にこだわっているように、配列にもこだわりがあるのかと思っていた。

変換無変換が押しやす位置にあってカスタマイズしさえすれば、一段階もっと使いやすくなる。それを知っていてなお、スペースキーの大きな新配列を使うというのは到底自分を誤魔化せない。それでは最高峰ではなく凡百の並のキーボードと変わらない。いまのところ新製品テンキー付きモデルだけで、テンキーレスは旧製品がまだ販売されている。マウスを使うのにテンキー邪魔でずっとテンキーレスモデルを使ってきたが、おそらくテンキーレスも新配列に置き換わるのは時間問題だ。今使っているものがすぐに壊れるわけでもないし在庫を確保しておけば当分は大丈夫としても、新しい製品採用されているAPCなどの新機能をもう試せないというのはさみしい。

  • Ctrlは左小指の付け根で押すものなので変更の必要はない。 これをマスターすると Ctrlを押す専用の指が1本増えたような効果が得られるのでお勧めだ。 BackspaceはCtrl+Hのショートカットを...

  • Ctrlは左小指の付け根で押すものなので変更の必要はない。 これをマスターすると Ctrlを押す専用の指が1本増えたような効果が得られるのでお勧めだ。   BackspaceはCtrl+Hのショートカット...

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