はてなキーワード: 野良とは
陵辱物プレイするのがライフワークの俺は絶望するしかないあqwsでrftgyふじこl!!と思っていたわけだよ。
だけどね、もう鬼畜とか陵辱とかいいの。三次元の彼女ができたお陰で。
あれは去年の夏コミが終わった後。
俺は絵の才能もないし、ゲームも作れないから、友達のサークルの売り子のバイトしてたんだよ。
その打ち上げで、知り合いのサークルのおにゃのこ紹介してもらって、詳細ははしょるけど付き合えることになったんだ。
彼女は腐女子で俺がエロゲーやっていても文句言わないし(むしろプレイしたりもする)、俺も彼女の腐趣味を気にしない。セックスのときはMっぽくて萌えたし、まさに最高のカップルだと思ったね。
で、そのうち彼女が衝撃の告白をしてきた。
「増田くんはかなりの鬼畜ゲーマニアだから、OKだよね・・・・?」
って。
彼女ものすっごく言いにくそうだから、ちょうどプレイしていた魔法少女えれなの画面を指して、
「ももも、もしかしてこういうプレイしたいの?き、傷とか付いちゃうかもよ?」(てか、俺は触手出したり出来ませんが)
って聞いたんだよ。
そうしたら彼女、
なんと、
生き物苦手板の住人でした。
動物虐待やどうやって殺すかの話を嬉々として語る彼女。正に鬼畜とはこういうヤツのためにある言葉なんだな・・・
野良猫を見かけたときに
「こういうの見かけたら、いじめたいと思う?」
と恐る恐る聞いた事がある。
「はぁ?エロゲーオタなのに二次元と三次元の区別も付かないの?そりゃーイラつくしやっちゃいたいけど、三次のやるわけ無いじゃん。犯罪だし」
と言われた。
色々話し合ったけど、やっぱり彼女とはこれ以上続けられないと思って先月別れました。俺、ヘンな夢見たり嘔吐とかするようになっちゃったし。
彼女の腐本見たとき、ラブラブ系だったので全然分からなかったYO....
そんなわけで俺は、真の鬼畜彼女のお陰で、大好きだった陵辱エロゲーにすら拒否反応が出るようになり、無事(?)陵辱ゲーを卒業できました。
エロゲーごときで鬼畜陵辱とか言っていてスイマセンでした・・・・
最後に陵辱ゲーやっているヤツはたいして鬼畜じゃないと思うよ。
気持ち悪いけど、あまり虐めないでやってくれよ!
当方30代前半。つきあって3年目の彼氏(同い年)あり。年も年だし、そろそろ結婚も・・・・という話がでているところ。私にとって相手は、趣味も合うし、信頼できるし、ああこの人となら頑張って将来を歩んでいけるなー、と思える人で、幸運なことに相手も自分のことをそう思っていてくれるようだ。お互いそれほど収入が高いわけでもないけど、二人で働けばそれなりに暮らして行けそうだし、一見結婚には何の障害もないように見える。ただ一点を除いては。
問題点とは、彼は子供がほしいと思っているけれど、私はそうは思えない、ということ。
お金の問題とか、自分のキャリアが中断されるとか、自由がなくなるのがいやだとか、そういう具体的な「生みたくない」理由があるわけではない。ただ、「子供が欲しい!」と思う気持ちが、分からない。比べるのもアレだけど、私は犬猫が好きで、野良猫や野良犬を見かけるともうニヤニヤしながら寄っていって、「よしよしおいで−」なんてやってしまうし、今は犬猫禁止のマンションだから無理だけど、次引っ越すときは絶対に動物が飼える住まいに!と思っている。そういう、感覚的に「うおおお、かわいい!ほしいよう!」と思う気持ちが、子供にはわかないんですよ。友達の子供とか見てると、「ああ、可愛いねえー」とは思うけど、「ああ、子供を自分もほしい!」という気持ちになれない。
実際に子供を産んだ人は、生む前から「子供かわいい!絶対子供欲しい!」と思って生んだんでしょうか?それとも、生む前はそこまでの意気込みはなくて、結婚もしたし子供も産まなきゃなあ・・・って感じで生んでみて、生んだら「おお、子供って実はこんなにかわいかったんだ!」って感じなんでしょうか?
後者の人がいたら、是非「生む前は予想もしてなかったけど、子供はこういうところが可愛いぜ!」ってところを、具体的に教えて欲しい。あ、「生んだらわかるよ」はなしでお願いします。子供を持つことの良さ、幸せを、得々と語って、自分をその気にさせてほしいです。
私自身の今のスタンスとしては、彼が望むことだしできれば子供を持つ方向で考えたいんだけど、正直こんな心境で生んでしまっていいものか、実際生んでみたものの、子供に対する心境が全然変わらなかったら困るよなあ(困るというか、そんな心境で生んではいけないと思う)、という感じなので。
議論のお遊びをふっかけてきてる感があるけど、まあ付き合うよ。
猫はストレスに弱い。とくに環境の変化によって簡単にストレスを感じる。
飛行機での長旅、他人の家やペットホテルでの生活、それに耐えられなかったら猫はどうなる?
友人知人宅でなにか病気にでもなったら、友人知人は猫を生かすために多大な苦労を背負うのでは?
様々なケースを考えて、結果として、両親自身が猫の生命を絶つのが最善であろう、と判断されたのかもしれない。
「猫はストレスに弱い(中略)それに耐えられなかったら猫はどうなる?」キリッ
とか言ってみたところで、それを知っていて猫を飼って、
海外旅行で置いてけ堀にしてストレスを貯めさせて病気にしたり、
あずかってくれる人に迷惑をかけたり、それが嫌だから殺したりするのって脳が足りてないとしか言いようがない。
「旅行中に体調を崩した猫の世話のコストは誰が負担する」のは飼い主に決っているじゃないか。
そんなリスクも背負えずに生き物飼うなよ。今日も飼いきれなくなった亀とトカゲを野外に放置した飼い主がニュースになってたけどさ。
「友人知人宅でなにか病気にでもなったら、友人知人は猫を生かすために多大な苦労を背負うのでは?」だから預けるのは大変なんだよ。
「ペットホテルは病気の猫でも預かってくれるのか?」旅行に出かける前から病気ならまず病院連れてけよ、常考。
ペットホテルで預かってる間にペットが病気になったのならホテルが責任持って看病するだろ。その分の追加料金取られるかもしれんが。
どのような状況でも動物の生命の維持を最優先するべきだと言うなら、
競走馬が脚を骨折したら安楽死処分されることに黙っているべきではない。
飼うという時点で猫の一生は飼い主である両親に奪われているのだから、
「どのような状況でも」なんて言った覚えがない。が、とりあえず挙げられた例につっこむなら、
競走馬の安楽死処分については、その競走馬を治療して養うだけの金銭的な余裕が飼い主にないという理由がある。
あるいは、治療を施しても最後には衰弱死してしまう可能性が高いため安楽死を選ぶという場合もある。
どちらにせよ、海外旅行に行くから飼い猫を殺すという話よりもっと逼迫したケースだ。
海外旅行に行くなら猫を飼い続ける程度の経済的余力は依然あると考えられる。
元記事と骨折した競走馬の安楽死とを同一レベルで考えることはできないよ。
飼うという時点で猫の一生は飼い主である両親に奪われているのだから、
ストレスがあったとしても生きられるのか、それとも不自由のないうちに殺されるか、
その選択権はすでに猫の側にはない。
猫をみくびりすぎ。家の中に閉じ込めていっさい外に出られないようにしない限り、
猫は家主が嫌なら家出して野良になることができるし、実際そうする猫はいる。
飼い主が猫に対して持つ「権利」なんかではなくて、たんなるエゴ。
人間のエゴでペットを殺してはいけないという台詞を、動物を飼い、愛玩するというエゴを
行使している人間が吐いても説得力などないだろう。
まず話を一般化しすぎ。
今回の話は、家族で海外旅行に行くというエゴで飼い猫を殺してよいかという範囲の話。
また、「動物」を飼い、愛玩するというのも一般化しすぎ。今話しているのは「猫」を飼い、愛玩することについてだ。
で、海外旅行のために飼い猫を殺すというエゴは認められるべきでない。
一方、猫を飼い、愛玩するエゴは、そのことによって猫が精神的・肉体的苦痛を不必要に味わわない限り認められて良い。
なぜならきちんと飼うなら人が猫を飼って愛玩したいエゴと、猫が生きるエゴは反発しあわないから。
とくに野生動物と違って、猫のように人との共生生活が進んだ生き物はきちんと世話すれば、相手が不幸に感じることは少ない。
犬猫に接すれば分かると思うけど、自分が好きな人を愛するように犬猫にも接すれば、彼ら彼女らは幸せそうだよ。
増田本人も日頃から猫の世話してなかったんだから、増田自身は猫を殺していたも同然だ。
たとえ子供だからと言って、その罪から逃れることはできない。
それがわかっているからこそ、増田は「何故猫を殺した」と両親を糾弾することができず、
ただ無言で両親と自分とを責めるしかなかったんだろう。
あー、それはそうかもしれないと思った。日ごろ猫の世話をサボってた元増田にも責任の一端はあるよ。
でも海外旅行程度の理由で飼い猫を殺そうと考える親に、
子供だった元増田が飼い猫を殺すなと反抗し続けるのはさぞ難しいことだろうとも思う。
反抗し続けたら猫同様に元増田まで捨てられてしまいそうだからね。
通行人が見える二階席がいい
メンドクサイのが快感
http://yamanekotei.main.jp/annex/chawa2.html
http://teaweb.jp/yougo/ttt_yougo08.html
バシンバシンやってると無我の境地
なんか良くなるプラシーボ。でも多分寝てるだけ。
5:無限プチプチ、えだまめうにょーん
くだらないけど癒される
本読んでもいいけど
たまには裏も覗いてみて。ぎゃー!
8:犬、ぬこウオッチ
こそっと後つけてみるのも面白いよ。
どうだろう。
好きなもんがあるといいよね。
オイラは4で好きな声聞いて癒されてる。
二次元における最強の萌え且つ燃えが、まるで野生動物を手懐けるがごとく、当初拒絶や逃走される状態から徐々に歩み寄っていく段階を経ないとお近付きになれない寡黙なキャラに存在していることを確信した。最大のポイントは、拒絶だ。これは絶対に欠かせない。
そういうキャラが登場した時点で、今までのフラグを全部ヘシ折って投げ出してしまう自分がいる。狩猟本能ってヤツなのか、獲物に逃げられれば逃げられるほど、必死で追ってしまう。振り向かせるロマン。そこにシビれる!あこがれるゥ!
無口キャラ、素直クール、クーデレ、全てを内包しているこんなキャラを一言で表現するなら、なんという属性なんだろうか。野良猫クールとか自分の中で勝手に呼んでおこうっと。
【補記】
ごめん、トラックバックの仕方がわからないので。
フェチなのは理解するけど、三次元だとストーキングになりかねないし初っ端の時点で心が折れるよw だからやはり二次元云々の話だと思う。
いつからあるかとかさしたる問題でもなくて、単にその辺を一言で表現する術を知りたいだけなんだなぁー。
【さらに補記】
近所に黒いメスネコが半年か一年前くらいいて、最近、夜中に「ニャーニャー」鳴き声がしていた。子供を産んでいてそれの鳴き声だった。
今日、帰ってきたら家の駐車場に半身が無い子猫の死体があった。その時、親が車を出していたので、事故でこうなってしまったのだと思ったのだが
兄貴の話によると、その黒いメスネコが子供を食べていて我が家の駐車場に残りを捨てて行ったらしい。その時はピクピクと動いていて、まだ息があった。
動物園で親が育児放棄して、飼育員が代わりに育てるみたいな話は頻繁にニュースで聞いていたが、育児放棄されたネコが食べられてしまうのがショックでしかたなかった。
ひょっとしたら、その子猫はもう虫の息で、苦しむのがかわいそうだから殺してしまったのかもしれないが、そんなわけねーよな。
ほとんど毎日、飼い猫にヒモつけて、うちのベランダのそばの植物の足下に排泄させていくひとがいる。
ちなみに私は借家住まいなので、そこは私の家の土地ではなく、管理者は別の人間(団体)である。
先日、平日休みだったときに、その人がまた、その植物の中に突っ立って猫に排泄させてる姿を見つけ、携帯電話で写真と動画で撮影しておいた。よく撮れた。使うつもりはないけど、何かもめごとが起きたときのためにとっておく(肖像権とか面倒だし役に立たないかもしれん)。
その植物の足下は、毎日の排泄物がたまりにたまっているので非常に臭い。自分で始末をしないそこに入れることがおそろしい。かなりの悪臭なので、先日うちの家族が、犬猫が嫌う匂いをそこら中の地面にまいていた(人間に気付かれない程度に)。非常に腹が立つ。飼い主め、その植物の葉っぱを誤って摂食してしまえ!
そういうひとは沢山居て、『ペットの飼育・散歩はできません』の看板の前でルンルンと犬猫を散歩させてる時点で狂ってるとしか思えない。動物をばかにしているとしか思えない。
相手が野良猫だったら野良猫とたたかうだけで済むけれど、飼い猫は、飼い猫にあえてそういう行為をさせている頭のおかしい飼い主とたたかわなければいけない。しかも自分はこいつと同じ人間なのだと思わされる。しかもそういう変な人みんな年寄り。地獄かここは?
ボクシングがとても盛んな国があった。
全ての国民はボクシングが出来るべきであるとされており、ボクシングのファイトマネーが国民の最大の収入だった。
野良の賭けボクシングも盛んなのだが、国営のボクシング大会に出場する事は最大の名誉とされていた。
国営の大会に出場していないボクサーは一人前として認めてもらえない風潮もある。
その国営ボクシング大会は「永久契約」したボクサーとセコンドのペアでないと参加出来ない。
その場限りの契約で野良試合をしたりして、それなりのランキングに安定していた。
たまに気のあうセコンドとしばらく契約していたりもしたが、基本的に気ままな生活をしていた。
ある時ボクサーは中々相性の良いセコンドと出会った。
そのセコンドと出来るだけ長く契約を続けたいと言った。
するとセコンドは次のような用件を提示した。
・このまま永続契約しないのであれば、契約は終了とさせてもらう。
・永続契約をした場合、それはけして取り消せない。
・セコンドの要求する試合数を消化する必要がある。
・野良試合は一切禁止する。
・他のセコンドとの契約を禁止する。
・以上の全てを守らなければならず、どれかに不備があった場合セコンドは契約終了を申し出る事ができ、
ボクサーの都合で契約が打ち切られた場合は、セコンドの収入を保障しなくてはならない。
セコンドの条件に沿った試合数をこなし、ランキングも安定してきたが
試合をしたくない気分でも試合をする必要がある日もあったり、
試合したくてたまらない気分なのに休養を強制されたりする日もあった。
丁度フリーのセコンドが余っていたので、話してみると意気投合したので
契約していたセコンドは、青年の行いは許されるものではないと憤慨した。
青年は野良試合のおかげでストレス発散になった、そのおかげでランキングが上がった
と言い訳をしたが、受け入れられる事は無かった。
こんなかんじ?
http://anond.hatelabo.jp/20080913153317
http://anond.hatelabo.jp/20081201015818
http://anond.hatelabo.jp/20081226042010
の続き。
知らないうちに、彼らはスキーに行ったりしていたらしい。
小学校の同窓会にて地元組で話が盛り上がり、近場に泊まりがけでスキーに行ったことがあるらしい。
なぜわたしがそれを知ったのかというと件のやつから「せっかくだから今年は一緒に」と誘われたからなのだが、転勤族の悲哀というか、卒業と同じタイミングで学校を変わってしまうとこういうふうに図らずも仲間はずれになってしまうことがままあるのだ。
これまでは特に気にしたこともなかったけれど、今回ばかりはちょっとさびしくなった。
いいな、と思った。
わたしには「幼馴染」という関係に対する幻想のようなものがある。
子どものころからずっと一緒にいると、互いが少しずつ異性になってゆくようすを間近で見る機会が多くなる。
声が変わったり、胸が膨らんだり、背の高さが逆転したり、ちょっと重いものを運ぶときに軽々と担いでいる姿とか、ふとした瞬間の大人びた表情とか。
そういうのが、とても魅力的で刺激的なことのように思うのだ。
実際は特に意識することなんてないよ、と経験者が語るのを聞いたこともあるのだけど。
例の、本当の意味でクラスの「注目の的」だった女の子は、彼と同じ私立中学校に進学していた。
そこは中高一貫校だったので、きっと高校も同じだったんだろう。
いいな。いいな。
そしてほらまた。
スキーも一緒だったんだって。
絵に描いたような優等生だった。
なんでもできる子だった。
わたしと彼女はたまたま同じ英会話教室に通っていたのだけど、わたしの気持ちと先生の教え方が上手に噛み合っていたようで、わたしは一人でやたらと順調に力を伸ばしていた。
海外の人が何かの交流で学校に来たときに代表でスピーチをしたりとか。
なんていうか、格が違う感じがする人なのだ。
かなり緊張していた。
彼らは定期的に会っているらしいのである程度気心の知れた仲を保っているのだろうが、わたしは卒業以来初めてなのだ。
知らない人たちの輪の中にひとりで入ってゆくことにほぼ等しい。
当時特に仲の良かった子を見つけてくっついていよう、でもきっとある程度関係ができあがってるだろうし、今更加わっても迷惑がられないかなあ、とかネガティブ思考全開で集合場所へ行った。
意外と集まるものなんだ、とびっくりした。
なんか全体的にキャッキャキャッキャした浮わついた感じで、早くも不安でいっぱいになる。
なんだろう、この広瀬香美な雰囲気は、と思っていたら実際「(合コン+あいのり)÷2」な、そんな趣旨の集まりに近いのだということをわたしは後になって知ったのだが、まあとにかく緊張していた。
久しぶりだから、一応
「きゃー!!ミッチョン!?久しぶりー!!!」
「今どこに住んでるのー!?」
みたいな盛り上がりはあった。よかった。
やっぱりみんな卒業して十数年も経つとだいぶ変わるんだなあ、というのが実感だった。
顔立ちそのものもだけど、化粧をしたり太ったり痩せたりハゲたり茶髪になったりしていて、確かな年月の重みを感じさせられた。
それからバスに乗り込んだのだけど、わたしは当時の仲良しグループの子ではなく「注目の的」の女の子、さとし(仮名・女の子です)と隣どうしで座ることになった。
仲が良かったほうの子がすでに結婚していて、ご主人と一緒に来ていたからだ。ちなみにご主人は同級生ではない。
さとしは医学部に進学したそうだ。
浪人して入ったこともあってまだ学生で、本当はこんな風に遊んでる暇はないけど、と笑っていた。
彼氏もいて、まだわからないけど同じ医学部の人なので将来を考えることができたらうれしい、と言っていた。
「さとし、きれいになったね」
と、誰かさんではないけれど、わたしはさとしに言った。
本当にそうだった。
もともと色が白くて線の細い子だったけど、そのままの雰囲気で大人になっていた。
薄化粧をして髪をゆるく巻いたさとしは、小学生のころの何倍も美しかった。
さとしは少し肩をすくめて、小さく照れ笑いをした。
感じのいい笑顔だった。
さとしについてはいろいろな記憶がある。
5年と6年で同じクラスだったのだけど、5年のころ、さとしは取り巻きの子たちを引き連れていじめをしていた。
先生たちから全幅の信頼を置かれる優等生でありながら、陰で特定の子の持ち物を隠したり、寄ってたかってバイキン呼ばわりしたりしていた。
別に怖かったわけでもないのだけど、なぜかだれもさとしを告発するものはいなかった。
6年生になってその子とクラスが分かれると、さとしのいじめは自然となくなった。
野良の子猫を見つけて、近くのスーパーで惣菜を買ってきて一緒にえさをあげたりした。
さとしは「けろけろけろっぴ」が大好きで、サンリオのお店に一緒に立ち寄ったこともあった。
何となく別世界の人のように見えるさとしにも親しみを感じるひとときだった。
卒業式が近くなり、毎日のように練習が続いていた日、わたしはヘアゴムを失くした。
当時はものを失くすたびに親からこっぴどく叱られていたので、また怒られる、と思っておろおろと周囲のクラスメイトに尋ねて回った。
「ごめん、知らない」
としか言わない中、さとしだけが探すのを手伝ってくれた。
結局見つからなかったのだけど、わたしが
と捜索打ち切りを宣言しても
「いや、あそこにあるかもしれない」
とか言って机の下をのぞきこんだりしていた。
今思うに、この生真面目さが、さとしの美点だったのかもしれない。
すごく責任感の強い子で、委員会活動などで任せられた仕事はいつでも完璧にこなそうとしていた。
いじめをしていた時期も、さとしはこういう一面を失うことはなかった。
むしろそういう子だから知らないうちにストレスがたまってしまって、子どもゆえの残酷さでその捌け口を「いじめ」に求めてしまっていたのかもしれない、と今は思ったりする。
一通り体を動かし、食事がてら休憩所のストーブの前でさとしと話をしていたら、やつが来た。
いたって気軽に今日の天候がどうとか雪の積もり具合が、とか話し込むふたり。
かたや、ものすごい置いてきぼり感の漂うわたし。
相槌はかろうじて打つものの、いまひとつ会話に乗れてない。
ほどなくしてさとしが早々とゲレンデに戻ってしまったので、ふたりになった。
「今まで何回ぐらい集まったの?」
「うーん、もう5、6回になるんじゃないかな」
「そうなんだ」
「俺はスノボだけどね。ミッチョンは?」
「もうだいぶやってないよ…。大学生のとき以来」
「俺も毎回来るわけじゃないからなあw」
「それにしてもみんな、変わったね」
「あー、ミッチョンは久しぶりだもんな」
「同窓会も出たことなかったし」
「そうだな。いなかったな」
「でも、いいものだね」
と言うと、こっちを見てにやっとした。
「そう?」
「うん」
するとどこかあさっての方向を向いて
「それならよかった。」
と低くつぶやくように言った。
自分が誘ったのだから、ということで気を遣って尋ねたことのようだった。
なるほど、確かにあの女の子は古くからの金物屋さんの娘なのだ。
2年前にご主人がお店を継いで、モダンな感じの雑貨屋に改装して、小さなカフェまで併設したらしい。
それが当たって、地元でもちょっとした有名店になったのだとか。
「すごいよね。
婿養子って肩身が狭そうなイメージがあるけど、そんなふうにお店を変えるのも大変だっただろうね」
「最初は反対されたらしいけど、最近はやってるじゃん。古い家屋の味を活かして今風の店にするの。
それで、お父さんたちが今まで卸してきた品物をメインで売るのは変わらないってことも話して、
プランナーと一緒になって説得して、お父さんも折れてくれたらしいよ」
連休は書き入れ時だろうに、夫婦で来て大丈夫なのだろうか、とふと思った。
「俺も聞いたんだけどね。お父さんとお母さんが、自分たちで何とかやるからたまにはいいよ、って
送り出してくれたんだって。」
わたしは、彼女の家に遊びに行ったときにお母さんがよく出してくれていた手作りのケーキのことを
思い出した。
高級店のケーキとは違うけれど、素朴でシンプルで、ついたくさん食べたくなる味わいだったと思う。
行くたびに違うメニューのケーキが出て来ていたのだけど、いつも手作りだと言っていた。
カフェで、もしかしてあのお母さんの手作りのケーキを出しているのだろうか、もしそうだったら、なんて素敵だろう、と思った。
彼は、この金物屋の若夫婦とも
「商工会の集まりでときどき会う」
と言っていた。
自分はまだメインじゃないんだけど、あいつらはもう店主として堂々としたもんだ、と言っていた。
その縁でスキーにも一緒に行くようになったらしい。
つながってるなあ。
同じところに住み続けるとは、こういうことなのだろうか。
わたしには、わからない世界だと思った。
幼いころからずっと顔を知っている人と今でもこうして交流を保っているということが、とても幸せなことのように思える。
わたしはたまたまこいつが夢に出てくることから始まって今こうしてスキーに混ぜてもらっているだけで、彼らと同じ地域には住んでいない。同じ世界を知らない。
「うん」
「幸せ者だね」
「何、突然w」
「そうかな?」
「そうだよ」
「じゃミッチョンは幸せじゃないの?」
「え?」
「なんか、そういう話の流れじゃない?」
「ああ、いやそうじゃないけどw
でもうらやましいよ、何となく」
「うん、まあその寂しさはわかる。ミッチョン卒業式のときめっちゃ泣いてたしな」
「そうだっけ?」
「覚えてないのかよw」
「あんまり」
「ミッチョンって普段はあまり自分の感情を表に出すほうじゃなかったじゃん。
それがいきなり号泣だからな。
「やめてよ、恥ずかしいじゃん!」
「わははw」
「でも、その割にあんまり皆のこと覚えてないんだよなあ…。
なんでだろう。」
「あー。実は俺も。」
「薄情者w」
「お前もだろw」
軽い突っ込みにしても「お前」と呼ばれたのが、すごくうれしかった。
距離が一気に縮まった気がした。
わたしも、一応まだ仲間なんだよね?
そうだよ。だから心配すんな。
みたいな変な脳内会話が繰り広げられてしまい、ひとりでにやにやしてしまった。
「ていうか、小栗っちw懐かしいねー」
「元気にしてるんだろうか?」
「相変わらず熱血なのかな」
「ハゲてそうだよな」
「それ当時から言ってたよねw」
「言うとムキになるから面白くてw」
「剛毛はハゲやすいらしいよ」
「それじゃ、やばいじゃん、小栗っちw」
当時から妙に冷めたところのあったわたしは、一度小栗っちから涙交じりで怒鳴られたことがある。
クラスの子達から学級委員に推薦されて、それを辞退しようとしたときのことだった。
もう3学期のことで、めぼしい人はすでに委員をしてしまった後で(学級委員は学期ごとに改選するのがうちの学校の決まりだった)先述のさとしはそのころ生徒会をやっていたし、他にこれと言って人がいないからまあミッチョンぐらい推薦しとくか、みたいな空気を感じ取って「なんだかめんどくさそうだなあ…」と思ってしまったのだ。
「やればできるやつなのに、俺はお前のそんなところが悲しい!」
というようなことを言われた。
子供心に「そんなこと言われても」とか生意気なことを思っていたが、でも小栗っちはいい先生だった。
今のわたしとそう変わらないぐらいの年だったはずだけど、難しい年頃の子どもたちをよくまとめていたと思う。
芋づる式に、いろいろな人の記憶が蘇る。
なんだか、せつなくなる。
ところでわたしは妻夫木聡のファンではないのだけど、最近、やつの顔に少し妻夫木聡の面影があることに気がついたのだ。
長めのまつ毛と潤いのある目元が特によく似ている。
にこっと笑ったときの口元も似ている。
このところ、妻夫木聡をテレビで見ると「どきっ」とするようになった。
とか言いながら、他の元クラスメイトが来た。
当時にぎやかし担当の人たちだったが、わたしは彼らとほとんど接点がなかった。
今日は同行者だからこうしてとりあえず話しかけてきたのだろうけど、正直に言うと話題がない。
「妻夫木ここにいたんだ」
「久しぶり。ミッチョン俺のこと覚えてる?」
「覚えてる、久しぶりだね」
「やーミッチョンきれいになったなー」
「え、いや。ありがとう。大田も…大人っぽくなったね」
「ハゲてきてるって正直に言っていいよ、ミッチョン」
「まだメタボじゃねぇw」
笑いながら、同じ褒め言葉でも言う人によってこんなに心に響かないものなのか、と思った。
もちろんまだ20代だし、ハゲもメタボも言うほど目立ってはおらず、顔立ちも整っている人たちなのだ。
茶髪で日焼けして華やかな格好をしている彼らは多分人目を惹くだろう。
実際、さっきだってゲレンデでよその女の人に声をかけて何だか楽しそうに盛り上がっていたのを見た。
子どものころは大田も平野も運動がよくできた子だったし、女の子にも人気があったと思う。
あの
「誰か好きな人いる?」
に、よく出て来ていた二人だった。
でもわたしは彼らと会話のテンポが合わず、話していて何かと気後れしてしまうことが多かった。
彼らが当時「ミッチョンって何となくしゃべりづらい」と言っていたのも知っている。
その流れで、苦い記憶を思い出してしまった。
平野たちのふとした発言がきっかけで一部の女子に陰口を叩かれ、あからさまに仲間はずれにされていた時期があったのだ。
その中に、さっきの金物屋の娘の子もいた。
しばらくして和解できたので、忘れてしまっていたのだ。
なんという芋づる。
「だいぶあったまったし、俺そろそろ行くわ」
と妻夫木が言い、立ち上がりながら
「ミッチョンも行く?」
とわたしに声をかけてくれた。
「あ、うん」
と返事をしたときにはもう妻夫木は歩き始めていた。
「じゃ、またあとでな」
「おー」
「またね!」
すたすたと立ち去る妻夫木に、わたしはあわてて着いていった。
妻夫木といっしょにいるほうが、どう考えても居心地がよかった。
背後では平野たちの明るい話し声が続いていた。
妻夫木やさとしが進学したところとは志望先が違っていたが、受験組の一員だった。
このスキー旅行を毎年企画しているのは平野だ、と妻夫木から聞いた。
「ああ、平野こういうの好きそうだね」
とわたしが言うと
「半分は女目的らしいけどw」
と笑いながら言っていた。
「さっきもナンパしてたね」
「今夜あたり、何か仕掛けるんじゃないの」
「仕掛けるってw」
「あいつそういうの得意だもんw」
と、気がつけばふたりで並んでリフトに乗っていた。
わたしは「高いところに宙ぶらりん」のシチュエーションが大変苦手だ。
だからバンジージャンプは死んでもできない。するとしたら死ぬときだと思う。
加えて、隣が妻夫木だ。
楽しそうに話を続ける彼の横で、わたしは硬直していた。
よほど返事が上の空だったのだろう、
「どうした?」
と少し覗き込むようにわたしの顔を見た。
「なんでもないよ」
と笑顔を作って答えたが、その笑顔がこわばっているのが自分でもわかった。
「…いや、なんでもなくないだろ。トイレ?」
「いや、本当にどうした…あっ!」
妻夫木が、何か思い当たる節があるかのように声をあげた。
「ミッチョン、高所恐怖症だったなw」
「いや、あの…はい…」
「わははははw」
「ちょっと笑わないで!揺れる!」
「ほーらほーら」
「いやああああ!揺らさないで!!やめてえええ!!!」
「わはははは…」
もう本当に恐ろしくて、リフトを吊り下げているワイヤーにひしとしがみついてしまった。
すると妻夫木が、さすがにばつが悪そうに
「もしかして、本気でいやだった?」
と聞いてきた。
「怖いです…やめてください…」
と言うと、妻夫木はしょんぼりした。
「ごめん」
「ううん、わたしもごめんね」
「いや、ほんとにごめん」
気まずい。
でもやっぱりリフトは怖い。
なるべく自分がいる場所を認識しないように、上のほうを見るように心がけていた。
「…なんで上向いてるの」
「下見ると怖いもん」
「…ククッ」
「笑わないで!」
「いや、だってお前の格好、おかしいってw」
「おかしくない!」
「おかしいよwなんか怖がり方がすごいもんw」
「あんたに言われたくないよ!」
あとで気がついたが、このときが「お前」「あんた」が復活した瞬間だった。
夕食およびお風呂の後、男子部屋に集まって皆で飲むことになった。
女子部屋からの移動中に
「りょうちゃん(仮名・金物屋の子)ち、お店きれいになったんだね」
とわたしが話しかけると、りょうちゃんは気さくに答えてくれた。
「そうそう、旦那がなんかがんばっちゃってさー」
するとさとしが
「すっごいかわいいお店だよ。わたしもたまに行くもん」
と話に入ってきた。
「さとし、いつも抹茶ロール頼むよねw」
「あのロールケーキはすばらしい。○×屋(地元のデパート)で売ってほしい」
「何言ってんのw無理でしょw」
さとしがわたしのほうを見て
「ミッチョン、もしこっち来ることがあるなら連絡してよ。いっしょにりょうちゃんのお店行こう」
と言った。
とわたしが笑顔を返すと、さとしはにっこりと笑った。
「ああ、やっぱり!」
「なんでわかるの?ミッチョン」
「いつもご馳走になってたじゃん。さっき妻夫木から『カフェもできた』って話聞いて、りょうちゃんのお母さんってお菓子作るの上手だから、もしかしたらそうなのかな、って思ってた」
「ああ」
りょうちゃんは、何かしたり顔でにやっとした。
何だろう、とそのときは思っただけだったけど、後でその意味がわかった。
りょうちゃんは、わたしが妻夫木を「狙っている」と思っていたみたいだった。
「狙っている」というか、まあ確かに大はずれでもないのだけど、なんというか、そういうニュアンスじゃないのだ。
ちょっと違うのだ。
積極的に関係を進展させたいとは思っていないのだけど、でも、縁を途切れさせることなく続けていくことができればどんなにいいかと思っている。
まあ、それが「狙っている」ということになるのならば、りょうちゃんの読みも正しいということになるのか。
男子部屋ではすでに小宴会が始まっていて、りょうちゃんの旦那さんが
「おー!来た来た!女性陣はこっちにどうぞ!」
と、いそいそと座布団を準備しながら場所を空けてくれた。
あとでりょうちゃんに年を聞いてみたら、わたしたちより7歳上の人だった。
部屋は10畳ぐらいの和室で、エアコンとストーブでぽかぽかと暖かかった。
と旦那さんが早くも鼻の下を伸ばしているのが印象的だ。
「はいはい始まったw」
と、りょうちゃんがすかさず釘を刺した。
さとしは面識はあったらしいが、ちゃんと話すのはこれが初めてだった、と後で言っていた。
「ほら、この子がさとし。ときどきお店に来てくれてるじゃん。」
「ああ!あの医学部の!」
「よろしくお願いしますw」
「いやー!すごいね!才色兼備ってやつだね!」
「ひろし、うるさいよ」
旦那さんの名前は「ひろし」らしい、ということがこのへんでわかった。
「で、こちらは…」
「ミッチョン。小さいころ、家が近所でよく遊んでたんだよ」
「ああ、あの英語が上手だったっていう」
「いえwよろしくお願いします」
「ふたりとも頭がいいお友達なんだな。お前バカなのにな」
「ひろしには負けるけどね」
「あ、ごめんね、こいつがバカなもんで」
「もういいからw」
というふうな感じで、せわしなく繰り広げられる夫婦漫才を残りの5人が遠巻きに鑑賞しつついじる、という流れが出来上がった。
さとしを平野に取られてしまい、ひとりで所在なくぼんやりしていると
「楽しんでますか?」
と、妻夫木が横に座ってきた。
「ひろしさんがムードメーカーだから」
「でもこの集まりって不思議だよね。皆もともとバラバラのグループだったのに」
「ああ。さとしは俺が呼んだんだよ」
「そうなんだ」
「平野がね」
「さとしと会いたがってて」
「どうして?」
「さあ…。いろいろあるんじゃない?」
「男同士でそういう話したりしないの?」
「しない」
「そういうもんかなあ」
「うん」
大田が乱入してきた。
「ちょっとミッチョン!飲もうぜ!」
「大田お前大丈夫?w」
と、大田に紙コップを渡されて並々と清酒を注がれた。
「あ、ちょっと!大田!」
妻夫木がふいに焦ったように声を上げて、瓶を取り上げてしまった。
わたしはなぜかわからないけど、とっさに「妻夫木を安心させなきゃ」という気持ちが働き、あえて
「ありがとう。いただきまーす」
と明るく宣言して口をつけてみた。
あーあー、という顔をして、妻夫木がわたしを見ている。
そんなに焦らなくても、わたしは実はお酒には強いのだ。
妻夫木はそれを知らないから「清酒をいきなり女に飲ませるのは危ない」ぐらい思って焦ってるんだろう、とそのときは思った。
それにしても清酒は普段あまり飲まないものだけど、ひとくち含んでみるとなんだかとてもおいしく感じて、一気に飲み干してしまった。
「あー。これすごくおいしいねー。どこの銘柄なのかな?」
と本心からしみじみとつぶやくと、妻夫木と大田が驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「ミッチョンって、お酒強いの?」
と大田がおそるおそるといった様子で尋ねてきた。
「まあ、それなりにw」
と答えると、ふたりは顔を見合わせて
「それなりに、どころじゃないよなあ…」
「ミッチョン、なんかイメージ変わったわ」
と大田が半笑いでつぶやいた。
どんな可憐な(しかし誤った)イメージをわたしに持ってくれていたんだろう、と思った。
一通り話をして大田が立ち去った後、妻夫木に聞いてみた。
「女の人がお酒好きなのは、よくないのかな」
「え?なんで?」
「大田、引いてたし」
「ああ、気にするな。あいつ未だに異性に変な幻想持ってるやつだから」
「でも妻夫木もびっくりしてたじゃん」
「ああ、俺?」
「うん」
「いや、俺は…」
「何?やっぱりよくない!?」
「いやいや、そうじゃなくてw」
「何?」
やや酔っていて、しつこく絡むように聞いてしまった。
「いや、だからね」
「なんだよー」
「いや、うれしいな、って」
あっ、と思った。
このお酒は妻夫木が持ってきたもので、妻夫木のおうちはもともと醸造所から発展した会社だ。
「ほら、ほんとにうまそうに飲んでくれたじゃん。
やっぱり、作り手としてはね、うれしいじゃない」
そして
「あー。失敗した…」
とかぶつぶつ言っているのでよく話を聞いてみて、もっとすごいことを知った。
妻夫木は今、若い人向けの新商品を開発する部署で働いていて(これは前から知っていたんだけど)、実は今日、販売直前まで来ている試作品のような販促品のような、まあそんな扱いのものを持ってきていたそうだ。
それを黙って周りの人間に飲ませてみて、反応を見てみたかったらしい。
「俺んちの酒ってわかってたら、みんな多分気を遣ってよく言ってくれるだろ。
でもそんなの、おもしろくないじゃない。
黙って飲ませて『うまい!これどこの酒?』って言わせてみたかったんだよなw」
そのために隅っこに隠しておいたお酒を、酔いどれの大田が見つけ出して勝手に飲み始めてしまったのだった。
でも最後のほうは、もう抑えきれない笑みがこぼれていた。
妻夫木はうれしかったのだ。
事情を知らないわたしが、図らずも思い通りのセリフをつぶやいてくれたことが。
わたしは、なんだか胸がわくわくして、たまらなくうれしくて満ち足りた気持ちになった。
妻夫木にぎゅーっと抱きつきたくなった。
妻夫木は、すごい。
「妻夫木、かっこいいよ」
と、背中をばしばしと叩いた。
「は?」
「なにそれw」
「うん、かっこいいよ」
「わけわかんねぇw」
自慢の友達だよ。
もうたまんないよ。すごいよ」
と、ほろ酔いの頭で語彙がうまく出てこないもどかしさを感じながらも、一生懸命わたしは感動を伝えた。
妻夫木は目を細めて
「おう。サンキュ」
と、わたしの頭をがしがしと撫でてくれた。
それが今回の旅行で一番思い出に残っている出来事だ。
妻夫木はすごいやつだ、と思った。
そして、わたしみたいな平凡な人間と仲良くしている理由が、よくわからなくなったりもした。
妻夫木は、わたしの何がよくて友達でいてくれてるんだろう。
我ながら卑屈だなあ、と思ったけれど、こんなことを考えていると、妻夫木に誘われたというさとしの笑顔が、小学校のころの羨望の念とごちゃごちゃに混ざって、頭の中に霧がかかっているような、すっきりしない重たい気持ちになってくる。
さとしを誘いたかったのは、平野だけなのかな?
さとしみたいな子だったら、きっと妻夫木とも釣り合うんだ、とか意味のわからないことを思った。
こういうことをうじうじと考え込んでいる自分がとてもいやだ。
さとしだって、こんなふうに思われるのはきっと迷惑だ。
そういうことを考えたくなくて、今は仕事をとにかく頑張ることにした。
妻夫木みたいにすごいことはできなくても、自分なりにやるべきことをきちんとこなし続けていたら、いつかはこのもやもやも晴れるかもしれない、と思ったりしている。
次はいつ会えるのかな。
休日はひとりで過ごすことが多く、あまり人を誘うことがないので実は誘い方がよくわからない。
自分から誘ってみれば、何か変わるのかな。
ごめん、この増田の言ってる場所、特定しちゃったと思う。
自分も近所に住んでる人間で、その猫おばさんと話したことがあるから。
猫が居たので写メ撮ってたら、話しかけられた。
猫の身体に悪いエサ撒くやつが居るらしく、その犯人だとちょっと疑われたw
猫が可愛かったから写真撮ってました、と言うと、猫好き認定したらしく、ボランティアで野良猫去勢させてるとか、里親探ししてるとか、大学寮の猫に毎日自腹でえさやりをしているとかの話を誇らしげにしてた。
冬は勝手に大学寮の敷地内に侵入して段ボール置いてるとか言ってたので、表面上はにこにこしながらも腹の中では
(不法侵入・不法投棄じゃんよ、タチ悪いなー)
と思ってたんだけど、さらにこんなこと言ってた。
1 ●大学(その大学寮の)は大学構内の犬の散歩が禁止。こんなの全国でも珍しい。とても冷たい大学だ。
2 (野良猫たちの縄張りの)空き地と学生寮の敷地を管理しているおじさんは、猫が嫌いで猫の寒さ避けに置いた段ボールを撤去した。悪魔のような男だ。
……というようなことを私にグチってから去っていったけど、これってすごく勝手な言い分なので、呆れた。
まず1ね。
第一に、大学のキャンパス内は公園じゃないので、基本的に「関係者以外立入禁止」。
うるさく言ってないだけで、訪問者は門の所の守衛さんに身分を告げるという規則もある。
ていうか、キャンパス内でペットの散歩を禁止している大学のほうが一般的。
許可されているのはキャンパスそのものが観光地となっている東大とか京大くらいだそうだ。
それから2。これは大学所有の土地なんだから管理人の仕事として当然のこと。
管理人さんが猫嫌いなら、嫌う権利だってあるでしょ。むしろ、保健所呼ばないだけ猫に優しいくらいじゃないかと。
なんというか、私の大嫌いなPETAやシーシェパードに通じる、自分勝手で傲慢な動物愛護精神を感じた。
里親探しや野良猫の去勢とかは、増やさないためにも立派だと思う。自腹でやってるらしいし。
当然、無用な動物虐待もすべきではない。
でも、実際に野良猫に迷惑をかけられている人がいるなら、人間優先にするのが当然。
大学寮だから野良猫に開放すべき、なんて理屈はおかしい。大学の土地は公共のものではない。
おばさんと話したのはけっこう前だし、当時はおばさんの言うとおり「猫はここの学生に迷惑かけてない」って言うのを「そうなのかなあ」と思ってたけど、
増田の言うように迷惑かかってるんなら、野良猫を保護したり飼育(恒常的えさやりは飼育とみなされる)したりする前に、
大学側の許可を取るなり別の場所に移すなりすべきだろう。迷惑かかってるなら許可はおりないだろうけど。
そういう筋を通す前から我が物顔で色々やってるから問題なんだよね。
犬猫両方好きな俺はバイなのか。
それはそれとして、派閥としては犬飼ってるから犬派視点で言うけど、
一部の猫飼ってる人ってちゃんと管理してる感じがしないのがイヤだ。
避妊しないで放し飼いにしたりとか、ネコエイズとか病気貰っちゃう可能性あるんだろ?どうかしてるとしか思えない。
猫おばさんなんて最たる例で、糞尿病気なんでも放置、食い散らかしを片付けもしない。
犬飼っててクソ放置してますとか何日も洗ってないで臭いままですとか、
ちゃんとしつけて無いので吠えまくりますとかいったら袋叩きにあうのに
猫を放し飼いにして糞尿垂れ流しますとか、
可哀相なので野良にメシはあげますがそれ以上の責任は持つ気は無いし持ちたくもありませんとか・・・
こんな振る舞いが許されるの?なんでなの?意味がわからない。
可愛がりたいならちゃんと可愛がれ。そういうのが出来てる猫飼いの人の方がたくさん居るんだぜ。
近所に「あのうちの猫はクソたらすドグサレ猫だ」なんて思われていいのか。
同調圧力とかそういうんじゃなくて、実際に迷惑かけてんだよ。だから文句言ってるの。なんで責任転嫁したがるかな。
野生に近い方が良いとか言うなら、野山で暮らせよ。町は猫だけの世界じゃねーんだよ。