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農業試験場の知り合いでも居るんか
北海道出身の私は普段、ナショナリズム(笑)東京中心主義(笑)みたいな知性的なアテクシでいるつもりなんですけど、先の麻生氏発言に「え、それって全力で顔面パンチブチ込んでいいって言ってます?」みたいないかにも野蛮な怒りを抱いてしまい、知性にも穴はあるんだよな……と思いました。
まあ、こういう野蛮さみたいなのは誰しも抱えていて、右とか左とかいうのはそれをどれだけ表に出すかとか、どれだけ自覚的であるかの違いなんだろうと思います。
と冷静になったつもりで改めてブコメとか棘米見てると、「あれ、何が道民の野蛮なツボを押したのか理解していない……?」というコメントがちらほらあったのが気になった。「発言は良くないが昔の北海道米が不味かったのは事実」とか「皮肉が通じていない」とかいうやつ。
まず、私は札幌出身で農家の知り合いもいないということを明らかにしておくが、その私でも知っていることがある。30年前までの北海道米はとても不味かったが、それ以来飛躍的に美味くなり続けているということだ。
これはガチで教科書(副読本?)にも載っている事実だ。1990年に生まれた革命的銘柄・きらら397は多分今でもちらっと教わるか、教科書に無くても北海道で育っている限りどこかで必ず知ることになると思う。
私自身はきらら397が生まれた頃に生まれ、父母は本州出身で、農業をやっている知り合いもいない、と「北海道米」とは近所に住んでる食料と捕食者以外の関係ではないのだが、それでも母に「昔の北海道米は本当に美味しくなくて、やっかいどう米とまで言われてたんだけどね、きらら397は本当に美味しくてね、最近のふっくりんことかゆめぴりかとかは本当に夢のようだ」という話を聞かされたのは一度や二度のことではない。
私が個人的に北海道米の進化を感じたのは、00年代半ばにホクレンが出した八十九というブランド米(おぼろづき、ゆめぴりか等の特等品)を食べたときだ。それまではきらら397やあきたこまちなどを食べていたが、この米は本当に「米をおかずに米を食える」レベルで、農家の人と農業試験場すげえと思ったものだ。
私はそのように育ったが、これは道民の米リテラシーとしてはほぼ最低限のものだろうと思っている。多少の差こそあれ同じような教育はみな受けている。
なので、麻生氏発言にキレている道民は「北海道米がマズかった」と言われたことにキレているのではなく(そんなことは麻生氏よりもよく知っている)、「農家のおかげでも農協の力でも無い」という部分にキレている。
こんな長文の結論として太字で書くようなことかよ、と思う人が大半だと思うが、マジで分かって無さそうな人がいるので書いた。
こんなにわかりやすく書いてもまだ分からない人がいるの?マジで?
温暖化がきらら397に関係あるとも無いとも書いてないよね私(そこはどうでもよかったので)
きらら397が出来たのは「農家のおかげでも農協の力でも無」く、単に温暖化のおかげで自然にそうなった、と主張したい人には何も言うことはありません。
はなっこりーはアブラナ科の食用植物。山口県農業試験場(現・山口県農業技術総合センター)で中国野菜のサイシン
(早生系サイシン)のめしべ、西洋由来のブロッコリー(女王)のおしべを交配して作られた。
花も花茎も食べられ、柔らかく甘みがあり、歯切れがよい野菜で、栄養面ではホウレンソウ並のビタミンCを含み、食物繊維も
花と花茎を食べるサイシンのような野菜を総称して「はなな」という。
「はなな」と「ブロッコリー」の一部をとって「はなっこりー」と命名された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%93%E3%82%8A%E3%83%BC