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はてなキーワード: コーラとは

2008-06-08

すりーたいむず

三度ご飯を食べて、その三度に必ずついてくるものはお茶か、コーラか。

紅茶を飲みたいのに紅茶の葉が無い。

香ばしさと無縁の世界に居て、いつも思うのは、

私の食卓になぜ、ティーセットが無いのかということだ。

三度の飯とはよくいったもので、昼を過ぎてなお、私の前にあるのは一度目の飯だ。

こうなるともはやブランチでさえ無い。

規則正しさと無縁の世界に居て、いつも思うのは、

私の食卓になぜ、ソース醤油が無いのかということだ。

三度あろうとなかろうと、私の手には飲みかけペットボトルがある。

どんなに振ったところで、中身が増えることは無い。

この閉ざされた容器の中を見て、いつも思うのは、

私はなぜ、魔法使いではないのかということだ。

2008-06-07

おもいでシャウエッセン

小さい頃の私は人見知りで引っ込み思案だった。しかしひとたび自分の居場所を見つけると、見違えるように活発に振る舞った。幼稚園は私にとってそんな場所のひとつで、時には度が過ぎて、友人のクレヨンを隠したり、好きな女の子いじめたりもした。

でも私がそんな振る舞いをするたびに、幼稚園女性教諭は「こぉーらっ!そういうことしちゃだめでしょ」と頬を膨らませながら、私の頭を軽くコツンとして諭すのだった。甘美なひびきを伴ったその言葉は、不思議と私の中に染みこんでいき、怒られているにも関わらず、私はほのかな悦びを覚えていた。だから女性教諭の意図とは裏腹に、私は彼女の「こぉーらっ!」を聞くために、いたずらばかりをして幼年の日々を過ごしたのである。

そして時は流れて現在。私の目の前には、制服を着崩し、髪の毛を着色し、マルボロを吸いながら、気だるそうに私を睨む数人の男たちがいる。つまるところ彼らは不良であった。しかも半端な不良である。本当の不良であれば学校などには通わず、街にたむろしては誰彼構わずナイフみたいに尖っているはずだが、中途半端な彼らは親だとか世間体とかを気にして、とりあえず学校に通いながら、学校という狭い世界で悪を気取っているのである。笑えてくるではないか。

「オイ!てめえ何にやにやしてんだよ」「ふざけてんのか」「何?死にてえの」 彼らの罵声に私の体が萎縮する。どうして私はこんな場所に立っているのだろう。私が何をしたと言うのだろうか。そんなことを考えながら、私は彼らの短絡的な怒りが通り過ぎるのをただひたすら待っていた。言うなればこれは台風のようなものなのだ。「じゃあ、罰としてジュースおごりな」 そう言うや否や、彼らは私の意思など無視して、思い思いにジュースの名前を列挙していく。私が注文を聞き直すと、返ってきた言葉はいつもの「じゃあ、土下座ね」だった。私はコンクリートの地面に額をすり付けながら、もう1度彼らに注文を尋ねた。

ファンタオレンジ」「CCレモン」「ペプシネックス」「午後ティーレモン」 途中までは順調だった。しかし私は突然に動揺してしまったのだ。「す、すいませんもう1回お願いします」 鋭い眼光が一斉に向けられる。私はたまらず目を逸らすと、何度も何度も頭を下げた。「しゃあねえな、コーラだよコーラ」 私は体の芯が熱くなるのを感じていた。なぜか呼吸まで乱れてくる。私は勇気を振り絞る。「もう1度だけ」

彼らが一斉に立ち上がる。しかしコーラを注文した男は手で全員を制した。彼はこの中のリーダー格なのだ。彼は私にゆっくりと歩み寄ってくると、思い切り顔を近づけて「よく聞けよ、俺が飲みたいのはコーラだ。こぉーらっ!」と言って、私の頭をノックするように小突いた。私の両足はがくがくと震え、その場に立っているのがやっとだった。もちろんこれは恐怖によるものではない。濃密な快楽によるものだった。

そして私の異変に気づいた誰かが声を発する。「おい!こいつ勃起してるぜ」 私の学生服ズボンは不自然なほどに盛り上がっていた。彼らは口々に何かを叫んでいたがもう私の耳には入っていなかった。リーダー格の男が言った。「これはどういうことなんだ?」 至極もっともな疑問であるが私は答えることができなかった。私は前屈みなりながら駆け出していた。この場をすぐにでも離れたかった私は、注文を受けたジュースを買いに行こうとしたのだ。

しかし背後から声が飛ぶ。「ジュースはもういい」 リーダー格の男に言われては私も戻るしかない。股間を手で隠しながら私は再び彼らの前に立った。するとリーダー格の男がおもむろに口を開いた。「ソーセージが食いたい」 そんなものあるわけがない。私が何かを言おうとすると、彼は私の股間を指さしてこう言ったのである。「そこにあるじゃないか、張り裂けんばかりのシャウエッセンが」 それを受けて取り巻きの男たちも「シャウエッセンが」と声を合わせる。観念した私はおもむろに自らのシャウエッセンつまみ出すと、日本ハムサイトから引用した商品の特長とおいしさの秘密を告げた。

「旨味とコクたっぷりのあらびきポーク肉を天然の羊腸に詰めた、本格的あらびきウインナーです。ジューシーパリッとしたおいしさが特長です。保存料使用しておりませんので、開封後はお早めにお召し上がりください。また、パリッとした歯ごたえは、皮に秘密があります。その歯ごたえについては、科学的な数値データを用いた管理基準を定めている為、いつ食べてもパリッとした食感がお楽しみ頂けるのです」

リーダー格の男は、内容を咀嚼するかのようにゆっくりと頷くと、最後に意味ありげな笑みを浮かべた。

2008-05-24

ハイキングウォーキングスーパーイリュージョン

わたくしこれから、スーパーイリュージョンでこの場を盛り上げたいと思います。

じゃ、行きます。

ハイキングウォーキングスーパーイリュージョンショー!

 

今から、このコーラを、一気飲みして、ゲップをせずに、

衆議院議員480名の名前を言います!

さらに、道路族議員のときにアホになります。

 

古賀〜くぅ〜ん

山本〜くぅ〜ん

青木〜くぅ〜ん

伊吹〜くぅ〜ん

町村〜くぅ〜ん

わtげぇぇぇぇぇっほげほげ

 

(できねぇじゃねぇかよ!)

 

以上、ハイキングウォーキングスーパーイリュージョンでした!

 

(どうもすみませんでした!)

 

ヒミコさまーーー!

2008-05-15

インスタントレギュラー両方飲める人ってなんなの?バカなの?

以前のエントリーになるが、本文で、管理されていないレギュラーよりインスタントが美味いと語られブクマコメントでもインスタントがおいしいという意見が散見されたので、インスタントコーヒーを購入した。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/repon/20080318%231205840967

近所のスーパーにて、ネスカフェゴールドブレンドと、ネスカフェプレジデントとが抱き合わせ販売されていたので、購入。試飲。

お湯を完全に沸かす。ティースプーン2杯で140ccと書かれている。計量が曖昧であることにやや落胆しつつ、ティースプーンで2杯入れ、一呼吸おいたお湯をゆっくり注ぐ。香りを確認しながら混ぜる。

この時点でコーヒーの香気が漂ってくる。やはり近頃のインスタントは技術が向上して品質も高いのだと感心。

ところが、ところが、できあがったシロモノを口に入れた瞬間、その香気がどこかへ抜けてしまったようななんともいえない感覚が襲う。香りが弱すぎて、口腔から鼻腔への香りの広がりがほとんど感じられない。コーヒーの香りを愛する自分にとって、まるで気の抜けたコーラを飲まされたような気持ちになった。

そんなはずは無い、これはきっと廉価版ゴールドブレンドだからだと自分に言い聞かせプレジデントに挑む。プレジデント店頭でもそれなりの値段がした。だからこそのお買い得感。だからこその購入決意。人類の英知と技術が詰まった製品であるはず、そう信じてプレジデントに挑戦。

……なんという脱力感。目の前にあるどうしょうもない物体200gをどうしようかと考えながら、レギューラコーヒーを淹れる。

家ではレギュラー職場ではインスタント、という人は何故割り切れるのだろう。

缶コーヒーしか飲まないタクシーの運ちゃん、とかならまだ理解できる。日常飲んでいるものがそれだけなのであれば、比較もするまい。炭酸無しのコーラでもそれしか知らなければそういうものだと言えるだろう。飲むかどうかは別として。

しかし、しかしだ、もはや別な液体と言えるほどに圧倒的な差があるこれらの違いを感じていないというのか。家でコーラを飲みながら、職場では炭酸無しで我慢する?ありえない、そんなの絶対無理だ。

いれかたが悪かったのか、それとも買ったコーヒーが悪かったのか、もし指摘があるようなら歓迎だ。しかしそうでないなら、インスタントコーヒーなどというものは世の中から消え去ってほしいとすら思う。

2008-05-14

ネタバレ ソニエリ着せ替え頑張れスネークメモ W52S

通常着信

オタコンからのコール スネークは本を読んでて気付かない

メール通信

ミニメタル公園ブランコに乗っているスネークメールをくれる 触手が短くて届かない

アラーム

ミニメタルが寝てるスネークを起こしに来る

会社にて

デスクの下に入る

ロッカーに入る

タバコを吸う

仕事をする

外を見ながら一服

仕事をサボって足ぶらぶらしながら一服

ドラム缶を被って歩き回る

段ボール箱を被って歩き回る

灰皿の吸殻が増える

たまる書類

弁当を食べる

顔汗をかいて、床の上で方膝を立てて腰痛に耐える

壁に弾痕が

ロッカーの上にレーション空箱

  • 椅子を並べて寝る
    • メニューを選択すると変な顔
  • その後
  • その後
  • その後
    • ナオミ立ち上がる
    • 点滴は徐々に減っていく

電車にて帰宅

ヴァンプがこっち見ながら電車に併走してる

エヴァーヴァがバイクに乗って(ry

スネークうたた寝

電車の外の窓枠に、こいのぼり状の格好で掴っている たまに落ちそうになる

電車にて出社

(まだ見てない…)

自宅にて

オタコンからのコールがたまに来る テレビオタコンの顔が

グリップゲージが出てスネークが消える 暫くすると上から落ちてくる

ビッグボスの遺影が飾ってある 何故かたまにカラーになる

ちゃぶ台の下に入る

ビールと枝豆で一杯やる

布団を敷いて寝る 布団の柄は迷彩

頻繁に壁に弾痕が

冷蔵庫カレンダーなどがロゴ入り

PS3がある

テレビ番組相撲ニュースが好き

  • リキオセがお土産を持って遊びに来る
    • 暫く立ち話をする
    • するめをつまみビールを酌み交わす
    • リキオセ上着を脱ぐ

深夜寝ているとビッグボスが夢枕に立つ

ガーコ(ケロタン)の製造ライン

雷電は黙々と作業を続けている

スネークはたまに寝る

たまにスネーク人形が流れてくる (他にもいろいろ流れてくる)

たまに回転寿司になる

エドとジョナサンに監視されている

キャンベル登場(何か少し怖い)

まさかのあの人登場

  • 張り紙カオス
    • タイムカード時間を操作しないでください roy cambell
    • M…目の前の G…ガーコ(ケロタン)に S…集中! roy cambell
    • 流されない漢(おとこ)になろう! roy cambell
    • 私のおやつを食べた人は名乗り出なさい roy cambell
    • タイムカードを力づくで押し込まない roy cambell
    • 作業中のオクトカム禁止です roy cambell
    • 流れ作業は、流れ、流れて、流されて… roy cambell
    • 工場内での銃器持込み及び戦闘は禁止です roy cambell
    • 5S(ゴエス)整理 整頓 清掃 清潔 躾 roy cambell
    • 水も作業も流れていないと腐る roy cambell
    • ガーコ&ケロタンを持ち帰らない!! roy cambell

ライン作業シーンはケータイが重い…

公園にて(夜)

イライラするキャンベル

その後ろでオクトカムで透明化したスネークが踊っている 頭の上に鳩

公園にて(昼)

ブランコに座ってひたすら鳩にカッパえびせんをあげる

あのひとが鳩にポップコーンをあげに来る

レビンコーラ猿が来る

ブランコ立ち漕ぎする

既に見た登場人物

オールド・スネーク

ビッグボス(遺影)

オタコン

チビメタル

ナオミ

ヴァンプ

エヴァ

雷電

ジョナサン

エド

キャンベル

リキオセ

レビンサル

月光

あの人

その他

隠しコマンド 特定のシーンで入力するらしいけど…?

(どのシーンで入力しても何故かあのロボットが横切ります)

建物内に居ると常に壁に弾痕ができる

外が見えるところではたまにUFOが出る

2008-04-22

有限会社ActiveOffice

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代表取締役  笹岡 裕

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    ハーブの効能

    ハーブの効能をご案内します。

       

       


      2008-03-27

      Re: あれあれ?

      とりあえず最近気づいて3つゲットしました。うちの近所にはまだまだある。

      とりあえず1曲分つかったけど、iTunes plusだったから200円相当だった。

      150円のペットボトルで200円の曲一つゲット。コーラを飲んでおにぎり約2個分のカロリーをとった上に50円もらえてしまった。何を言ってるかわからねーとおもうが(略

      iTunesで曲を買う人間には5本までだがコーラ無料だったりマイナスで飲めてしまうというなんか凄すぎるキャンペーンだな

      2008-03-24

      小説の現状

      SFが荒廃した理由

      それまで脱脂粉乳を売っていた企業が、新たに牛乳を売り出したところ、

      「こんなの、脱脂粉乳じゃない!!」と一部の消費者が怒り出しました。

      多くの消費者が「脱脂粉乳より牛乳のほうが飲みやすいね」と言い出したので、

      企業脱脂粉乳を売るのをやめ、牛乳中心に切り替えるようになりました。

      ホラー小説が荒廃した理由

      美味しいマスクメロンを作っていた農家が、新たにスイカを作り出したところ、

      スイカメロンではありません」と一部の消費者が怒り出しました。

      多くの消費者が「メロンスイカもおいしいね」と言い出したので、

      農家メロンスイカも作っています。

      一部の消費者メロン生産量が減ったとぼやいてますが。

      ミステリーが荒廃した理由

      それまでリンゴを作っていた農家が、新たにミカンを作り出したところ

      「このリンゴは皮が黄色いから、これはリンゴではありません」と一部の消費者

      怒りだしました。多くの消費者が「私はミカンが食べたかったのだ」と言い出したので

      農家ミカンを作るようになりました。一部の消費者最近リンゴは黄色いのばかりで

      狂っていると怒っています。

      純文学の現状

      ハンバーガー屋が新たにチーズバーガーを売り出したところ、

      一部の消費者は「ハンバーガーチーズが入っていておいしいですね」と言い、

      別の一部の消費者は「私はチーズが嫌いなので、このハンバーガーは食べられません

      このままチーズだらけになると、多くの人がハンバーガーのことが嫌いになっちゃうよ」

      といっています。でも多くの消費者はとっくにハンバーガーを見捨てました。

      ライトノベルの現状(1)

      鉄道模型を作っていた企業が、新たに飛行機模型を作り出したところ、

      一部の消費者は、飛行機模型を見て「わーい、新しい鉄道模型だ」と喜んでいます。

      多くの消費者は、飛行機とか鉄道とかに拘らず、模型を楽しんでいます。

      一部の消費者は、鉄道模型飛行機模型だと気づいたらどうするのでしょうか。楽しみです。

      ライトノベルの現状(2)

      コカコーラ社がオレンジジュースを売り出したところ、

      多くの消費者は「わーい新しいコーラだ」と喜んでいます。

      ペプシコーラ社がコーラを売り出したところ

      多くの消費者は「これはコーラではない」と怒り出しました。

      ケータイ小説の現状

      ペプシコーラ社がオレンジジュースを売り出したところ、

      多くの消費者は「わーい新しいコーラだ」と喜んでいます。

      コカコーラ社がコーラを売り出したところ

      多くの消費者は「これはコーラではない」と怒り出しました。

      2008-03-19

      ハーブ厨のマイスたん

      はじめまして

      ハーブの暗黒面を支配する影のハーブマイスターさんのとこで工作員をやってます。

      http://anond.hatelabo.jp/20080104113811

      とか

      http://anond.hatelabo.jp/20080215223318

      とかが検索で上位に出ないようにダミーの記事とか投稿するのが仕事です。

      まだ新人なんで、キーワード合戦とかはやらせてもらえません。テンプレコピペばっかりしてると、指がつっちゃったりして、けっこう大変。

      根の暗い嫌がらせとかなら自信あるんですけど、もっと勉強して派手な煽りとかもできるようになりたいです。

      がんばりますので、どうかよろしくおねがいします。

      あ、あと召還呪文を最後に書いときます。ちょっと長いですけど間違わないでくださいね。

      ハーブマイスター 通販 ハーブ ハーブティ スパム ストーカー ハーブ種類 ハーブ効能 

      アイブライト アニスシード アルファルファ アンジェリカ イエロードッグ イブニングプリズローム ウバ エキナセア エリカ エルキャンペーン エルダーフラワー オートムギ オリーブ オレガノ オレンジピール カルダモン ギムネマ キャットニップ キャラウェイ ギンコウ クローブ ゴールデンシール コーンフラワー ゴツコーラ コリアンダー コンフリーフラワー サマーセボリー シナモン シベリアジンセング ジャーマンカモミール ジャスミン ジュニパーベリー ジンジャー スイートクローバー スカルキャップ スターアニス スペアミント セージ セルピルセロリシード セントジョーンズワート ソーパルメット タイムラゴン ダンディライオン チェストツリー チコリ チャービル チャイブ チリ ディル ネトル バードッグ バーベリー ハイビスカス バジル パッションフラワー パパイヤリーフ バレリアン ヒソップ ビルベリー フィーバーフュー フェヌグリーフェンネル ブラックコホシュ ブルーバーベイン ペニーロイヤル ペパーミント ホーステール ホーソーン ホップ ボリジ マジョラム マテ マリーゴールドレイン マロウ ミルクシスル メドウスイート  ヤロウ  ユーカリ ラズベリーリーフ ラベンダー リコリス リンデン レッドクローバー レディスマントル レモングラス レモンバベーナ レモンバーム ローズヒップ ローズマリー ローズレッド ワームウッド ワイルドストロベリー ワイルドチェリー ワイルドヤム

      2008-03-10

      ハーブマイスター

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          2008-03-04

          やる気でなーい

          締め切りキター

          でも、やる気でなーい。

          なんだか頭痛いし。

          大好きなコーラ飲んだけど頭痛いよよよ。

          2008-03-01

          アブソリュートラップ <後編>

          TRACK8(INSTRUMENTAL)

           トゥルルル、ガチャ

           電話ベルが鳴った。

           「はい、もしもし。----ですけど」

           「あたし、分かる?」

           「うん。どうしたの?突然に」

           「別にどうもしてないんだけど、忙しい?」

           「いーや。何もしてないよ。暇だったけど」

           「…あのね、さっきテレビで怖いドラマ見ちゃってそしたら電話して言いたくなっちゃった

           「どんなの?」

              ↓

           「別にそんだけ。用はないんだ、じゃぁね」

           ガチャ

          TRACK9

           待ち合わせ。と、いう行為は非常に楽しいことであると同時にとてつもない苦行でもある。その日は僕は極小Tシャツにデッドストックのブーツカットジーンズエナメルビルケンサンダルという出で立ちでひたすら彼女を待っていた。風のない日でおまけに正午、じりじりと僕を責めたてるものが太陽でなかったら一体なんだろう。焦燥、字面からしてもう、焦がれている。遅れること20分彼女はやってきた。いつもパンツルック彼女スカートを履いている。吉兆と緊張。

           昼食はでたらめに飛び込んだ店でとった。その割にはまぁ、美味しかったので、良い気分で店を出て電車に乗って移動する。ガタンゴトン。語っとこう、肩の力抜こう、と聞こえる。従い、彼女と語る。

           彼女の話は長いので省略。

           「へー。そうなんだ」

           とりあえずのところそんな風にあいずちを打っておけば問題ない。一応、カタルシス

           「今日スカートなんだね。初めて見た」

           「いつもはね、汚れちゃうからパンツなんだけど。足太いからあんまし履きたくないんだけどさ、今日はね。あたし、デートのときしかスカート履かないんだよ。どう?」

           「いいね」

           色々いい。色も良いし、もっと履いたらいい。

           様々な店がひっきりなしという感で立ち並ぶ雑多な、滅多に歩かない、街の通りを見て歩く。それはもう本当に様々で、古着屋、雑貨屋などをはじめに目に入った順に立ち寄った。僕も彼女も何も買わないし、何か目あての物があったわけではないのだが非常に楽な気分になれた。肩の力が抜けたという感じか、顔を合わせるのが3度目とは思えないほど僕達はリラックスし、それ以上に親近感が2人の周りの空間を包み込んでいた。呑み込んでいた。淀みが飛んでいた。

           夕方になると幾分風が、心地良く吹き始め、人々の頭髪を、柔らかく揺らす。僕の崩れた頭髪も、あっちも、こっちも。いつもおろしっぱなしの髪をバレッタで巻いて揚げた隣の彼女をも。もう。

           「はぁー。疲れたね」

           「うん、生き返った」

           喚き、歩き疲れた僕達はファーストフードの店に入りその体に飲み物をひとしきり流し込んで、そう交す。まるで仕事後のサラリーマン居酒屋でやってるみたいにだ。彼女の話を聞いていた。彼女はとてもおしゃべりな子で、そうそう黙り込むことはなかった。ハンバーガーを食べていた僕の口の周りはもはや壊滅的状況といった装いで、その被害情況は両手、トレイにまで及んだ。僕はハンバーガーだのがうまく食べられたためしがない。だったら食べるのよすのが良いんだけど。

           「もう。汚いなぁ、あたしが食べちゃおうかな」

           と言って大きく口を開けてかじりつくふりをする。ライオンみたい。

           やっとのことで食べ終えた僕は、

           「そういや、何か用事があるんじゃなかったっけか。何時に何処?もうすぐでしょ?」

           と尋ねた。外れない。

           「そうなんだよねー。あーあ、どうしよう」

           「すっぽかすのはまずいでしょ」

           「うん…」

           力なくそう答えてからいつも元気な彼女は次の瞬間しゅんとなって

           「…もっと一緒に居たいな」

           ぽつり。

           ここは駅付近、駅構内へ向かう人出て来る人どちらの人も皆せわしなく歩いている。足音だけが彼等の存在証明、そして僕等も、その存在を立証すべくお互いに優しく注意深く手を振る。彼女はもうすっかり笑ってそのたてがみの様な頭髪をゆさゆさ差し込む陽光で金色に光らせて今もう一度手を振った。もう1度揺すった。

           僕達は一体どうなるんだろう。願望だけが宙に浮いて。振り向いて。

           真夏のライオンキング

          TRACK10

           僕と彼との一旦。

           暑い暑い気が触れる寸前の夜、俗にいう熱帯夜。基本的には気が滅入ってヤダ。でも、ちょっと素敵じゃない?

           「夏はまずコロナから始まるよな。コロナ2本、何か食う?」

           「いらないね。酒を飲むときは何もいらないんだ。しいていえばピスタチオくらいあれば申し分ない」

           「そうだった。じゃ、ピスタチオも」

           ウェイターにそう告げると快くカウンターに入っていった。無音で「いい」って言った。えらく少ないオーダーに嫌な顔をする店というのは結構世の中にはたくさんあるものだ。そんな中にあって稀少といってもいい店。だからよく行くお店。

           「最近さ、どうしてんのさ」

           「別に。どうもしないさ」

           「でも呼び出したからには何かあったんでしょ。少なくとも」

           「ただの世話話だよ」

           世話話というのは世間話のことだ。

           少し遡ろう。ちょっと盗聴っぽく。

           「はい?」

           電話に出た僕の耳に聞こえてくるのは紛れもない彼の声だ。

           「あのさ、ちょっと出れない?」

           「いいけどオールとか無理だぜ。君と違って明日も学校があるんだから」

           「あるのは知ってるさ。毎日ある。さらに言うなら君が行かないことも知ってる」

           「わぁったよ」

           「場所は分かってるだろ。何時に来れる?」

           「8時」と、僕。

           「ということは9時だな」

           彼の失礼な言葉電話を終わらせ部屋に戻り飲みかけコーラを飲んでしまうとそのあとでゆっくりとマールボロを吸う。ゆっくりと支度をした。

           「ごめん、遅れた」

           時計は8時45分を指している。

           「いいや時間通りだよ」

           こういうことを分かっている存在だ。ぞんざいか?

           「また夏が終わるよ。1人者の夏が」彼。

           「そうかい。嘆くことでもないと思うけどね」と、僕。

           「まーね、君は顔がいいからね」

           といつも言う口癖を言って5杯目のカクテルを飲み干す。とはいっても彼の飲んでいるのは全てショートカクテルの強いものばかりだ。僕だったらもうストップなのに彼はまだ飲むつもりらしい。積もることでもあるらしい。

           「オーダーいいすか?チャーリーチャップリンスレッジ・ハンマー

           「ああ、俺、結構キいてきたよ」

           「でも飲めるだろ?」

           「俺何か食おうかな。あ、これ頼んで。ナスとミートのオープンオムレツ、これ食いたい」

           「オーケー」

           僕は吸いかけの煙草を灰皿で揉み消し、新しい煙草に火を付ける。僕も彼もはっきりいってチェーン・スモーキングに近いのだ。そして料理を食べる。僕達は当初の予定通り身のない話を山ほどした。見ない未来の話や、なにか、そういう意味では今日ノルマクリアしている、現実的にも比喩的にもお腹一杯だ。だけどどんなに話し合っても分からないことだらけだったし、どんなに飲んでも食べても飢えも渇きも消えなかった。僕はそろそろ答えを欲している。そして、バックグラウンドはレゲェミュージック。ワン・ラブ。笑う。

           「どうだい?」

           「どうだろう?」

           夜はまだまだ終わらない。

           僕たちはまだまだ笑い終えない。

          TRACK11(INSTRUMENTAL)

           僕は今まで数多くのものを憎んだけれど、このときのベスト1は美術予備校の講師だ。僕は天秤にかけられ、結果彼女に拒まれた。それだけだ。だけど秤に乗せられる気持ちなんて秤に乗ったことがある人間にしか分からない。僕は偉大なる日々から日常へと帰っていく。

           あるいは僕が憎んだのはこの僕自身だったかもしれない。もう忘れた。

          TRACK12

           僕ともうちょっとマシなものとの会話。

           『ほら、言わんこっちゃない』

           「何が?」

           僕は怒っている。

           『分かったろ?』

           「だから何が?」

           『僕が話したいのはそんな君じゃないんだけどな』

           「いいよ、あきらめついたから」

           『そう?』

           「拒絶したい奴はすればいいさ。僕はそれほど何もかもに関心があるわけじゃないんだから」

           『ただの負け惜しみにしか聞こえないけど。未練たっぷり。直視出来ない、まともに見れん』

           「それも1つの見解でしかない」

           『まだ他人がうらやましい?忘れた?あの日、君は道標を見つけたんじゃなかった?なら進めよ。君が今嘆いているのは大前提事実だぜ、うかれて足元すくわれただけだろ。だいたい何をうかれてんだよ。君は何も知らなかった、それだけだろ。大きな勘違い

           「裏切られた気持ちを知らないからだ」

           『なら言ってやる。求めればあたえられるっていうのはナメてんだよ。子供か?何でも向こうからやって来るのを待ってんのか?耳かっぽじれ。求めよ!渇望せよ!そして進め。これが本当だ。この先はない。与えられん』

           「…」

           『泣いたってだめだよ』

           「どうしたらいい?」

           『大丈夫、きっとうまくいくさ』

           その夜、誰も見てないのを確認してから泣いた。

          TRACK13(INSTRUMENTAL)

           そらで言える電話番号を押し彼女電話をかける。時の流れと一緒にプレッシャーも流動しているのだ。なぜならもう合格発表の時期だからだ。

           「どうだった?」

           僕と彼女では専攻が違うのでこの聞き方はおかしい。まるで一緒に受けたみたいだ。

           「そっか、俺の方もだめだったよ。今度のはいつ発表?何処?そんときにまたかけるよ。じゃぁね」

           別に彼女恋人でなくともできることはたくさんある。あるいはただ未練がましいだけかも知れない。それはそれでかまわないのだ、僕に重要なことは正しいベクトルであること。これだ。

           ××美大の発表の日、僕はすぐには電話をかけることができず少々ごたついてしまい結局かけることができたのはその何日か後になってしまった。胸を早く打ちながら、受話器があがるところを想像したが電話に出たのは彼女ではなかった。

           「この電話番号は現在使われておりません(繰り返し)」

           後にも先にもこれほど途方に暮れたのはこれっきりである。

          TRACK14

           時の流れはきっと冷たいんじゃないかと思う。非情という意味ではなくて体感温度として、ちょっとした心象表現だ。下らないことを言ってみたかっただけ。そして、今だ僕の体もその流れの中にある。聞き流して。

           いや、溶かして。

           ハイ・シエラの谷でとれた水の冷たさで僕の右手はもはや麻痺し、何も描けない。はっきり言って逃げ出したかったけれど一体僕は何処へ逃げたらいいんだ?そんなわけで僕は日常の中で小さな現実逃避を繰り返しては、ぶりかえしては、熱病に執拗に、連れ戻されていた。

           僕には浪人という立場があり、やるべきことがきちんとあったがその答えをまるで別の方向で弾きだそうとするみたいに足掻いた。足掻いて、足掻いて、その跡で凍傷で焼けた赤い手を見て、そして、そのことからまた逃げるように他のことで代償行為としたのだ。言ってみればこの時にひょんなことで出会った娘と何度も、映画を見るための2時間限りのデートを繰り返したのだってその一環でしかなかったかも知れない。

           良く晴れた平日の昼間に近場の公園文庫本を読みながら、溜め息をついた。いまだ、僕の右手はかじかんだままである。

           あがけばあがくほどより深い溝にはまってゆく、それが僕に限った話かどうかは知らないけれど。アリジゴクっていうのがあるけどとても悲惨なネーミングだ。もう、本当に。誰がつけたか興味ないけれど、そんな名前をつける奴こそが深い溝の底で未曾有の苦しみを味わうがいい。

           僕は予備校にまた通い出した。大好きなマイナーなクソ映画もあらかた漁りつくし、しまいには見るものなくてフェリーニまで見た。夜な夜な飲み歩き、好きでもない酒を知らない人間と飲むのももううんざりした。近所の公園なんて僕の縄張りみたいなもんだ。やるべきことをやる時期、そう判断したのだ。ゆらゆらゆらゆらクラゲのように気楽に海水と愛の巣をつくる話は破談した。求愛する相手も無くし、色んな居場所を追われたけれどラッキーなことに僕にはまだやらなければいけないことが残っていた。僕はついてる。

           相変わらず判で押した様に定時に行くことは無理だったけどそれでも少しは救われた。

           ピリピリという擬音が聞こえてきそうなほど押し差し迫った空気の中、僕は浪人2度目の受験を迎える。そんな中に在っても僕はふっきれないまままるでコンクリートプールで泳ぐ気分だった。

           具合が悪くなるくらい考え事をして僕は生まれ変わる夢ばかり見た。1度だけ大学生に生まれ変わる夢を見た。勿論、笑い話だぜ。

          TRACK15(INSTRUMENTAL)

           いよいよ試験の日程も押し差し迫るといった最後の前日、友達がお守りをくれた。実際に彼が身につけ、数々の合格をむしりとったラッキーお守りだからといって僕にくれたのだ。

           そして、僕は合格した。拍子抜けした。

          TRACK16

           僕は大学生になり、あくせくと大学生をまっとうし、わだかまりとアクセスしたけれどそれが何だっていうのだろう?僕は考えられないほど学校に通い恋をすることもなかった、何事もなかった、暇がなかったわけでもないし余裕がなかったわけでもない。浪人中に比べればさほどの欝没も感じない。歳をとったせいか、はたまたそんな時代なのか知んないけどな。

           ただ僕は絵を描いていた。派手に遊ぶこともなく前から付き合いのある友人と付き合い、本を読み、そして絵を。辛かったことを忘れないように、嬉しかったことをかみしめるように、恥ずかしい自分を戒めるように、何よりも自分自身の僕という存在の力を知りたくて。

           そして、まだ、在りたかった僕になりたくて。

          TRACK17

           蟻はただ働き、そしてそういう自らを肯定した。そのおかげでかつての僕を知る人などは変貌ぶりに驚嘆の声など挙げてみたり、またある人は近づき難しと距離をおいた。何も考えない、蟻は死など恐れない。死への行進、日付だけが更新。そんなの怖くなかった。ただ、そのシステムが変わるのが恐ろしかった。何かが変わるのが恐ろしかった。でも、案の定何かが変わる。

           僕はある女の子と出会った。それは特別にマーキングしておかなければとても目立たないような特徴のない毎日に降ってきた、だから僕はその娘が特別だとは少しも思わなかったのだ。

           電話が鳴る。その内容はとても事務的に終始しつつ意図の分からないものだった。予想外の人物、ただの1度以前に引き合わされただけの人物が電話の主とはいえ、特徴のない平穏な毎日の中にある僕はこの出来事の持つある種の特殊性に気付かずにいたのだ。

           そして2度目の電話も鳴る。

           「もしもし 覚えてますか?」

           消え入りそうな声。

           「ええ、覚えてますよ」

           遥か、遥か遠くから語りかける言葉

           そう。堯倖に等しい毎日はとても当たり前の顔をして始まったのだ。キングダム

           実際に会った彼女の中の王国は、かつて様々な人の中に垣間見たような理解の範疇を超えるような代物ではなかったし、逆もまたしかりだったのではないだろうか。

           なんとなく信じられないのは、今こんなふうに生きていること。ただその喜びは宙に浮かんで輪郭もはっきりとすぐ鼻先にあるみたいなのだけれど、蜃気楼みたいに決して届くことはないのかもしれない。物事は現実的であればあるほどそのリアリティを失っていく。誠実であろうと思えば思うほどそれが叶わないようにだ。

           世はなべて。僕は儚む。

           そして、一筋の光明

          TRACK18(INSTRUMENTAL)

           最初に体を重ねてから数ケ月経ったある日、僕達は共同作業を終えた。それは本当に思い掛けないぐらい突然にやってきた。僕はこの時やっと誰しもが容易に掴み取ったであろうリアルを手中に収めたのだ。

           彼女は笑った。

           僕も笑った。

           何かが起こりそうな予感がする時は必ず何かが起こる。僕の得た貴重な経験則のひとつだ。

          TRACK19

           人は忘れる生き物だから、人は忘れる生き物だから、人は忘れる生き物だから。

           ------

           オーケイ、ドント・スリープ

           男は言った。

           「信じているか?絶対の、完全無欠の、無制限の、無条件の」

          TRACK20

           夕方4時頃目が覚めた。

           頬をつたう涙の正体は一向に分からなかったが、多分コンタクトを外さずに寝たせいだろうと解釈した。大学夏休みに入っていて特にすることがないのだが埒のあかないことにいつまでもかかずらっていることはあまり好みではないからだ。さてどうしようと考えて外食しにいく事にした。

           身支度をして部屋のドアを閉める。

           僕は随分と長い間喋り続けた後のような疲労感と、倦怠感、凄絶とも言えるかつてない空腹に襲われていた。そしてあまりに腹が空いて相当笑えてもいた。炎天下の下、こんな体を引きながら繁華街まで出るのはどう考えても億劫だった。駅に行くまでには定食屋だってあったし、それこそラーメン屋や各種飲食店の類は数え上げたら切りがないほど存在したのだけれど、何故か僕の足は駅に辿り着き、そして疲弊しきった体はというと、駅のホームに立ち、新宿行の電車を待とうとしていたのだ。辟易とした。

           平気?いや、平気じゃない。今何故か僕の体は睡眠から覚めたばかりだというのに随分と疲弊していて、風邪をひいたのか何か分からないけれど異常な倦怠感があったのだ。喫煙所でバカスカ煙草を吸いながら、僕は癇癪を起こしそうだった。どんな解釈も無用だった、もう、電車がホームに入ったからだ。どうも僕は乗る気らしいし。

           新宿の街で食べたものはといえば、それが果たして自分の住む近所で食べたこととそうも結果が変わるとも思えないようなメニューを選択してしまったし、それでなくとも、まともに考えればわざわざ新宿電車に乗って飯を食いに来る意味は何なのかと、自分に問うていた。腹が朽ちるとそれも馬鹿馬鹿しくて良い方向に笑えてくる。満腹になった今でいえば、そんなわけの分からない自分が、少し気に入ってきつつもあったのだ。

           大学夏休みに入ってからというもの、怠惰な生活に、対話なき生活に、僕はすっかり馴れてしかも親しんでしまっていた。基本的に自炊で食事を賄う僕としては外出することもなかなかなくなっていた。まぁ、念願叶うといってはおおげさだが、いい機会でもあった。

           ファッションビルの1番上から順に眺める。店舗に入る服屋を物色する。僕は必要に迫られない、狭められない、そんな買い物が好きだった。もう、若い者ではない僕には最先端の流行は必要ではない。購い者でもない。

           ひとしきり人ごみを満喫し、ポケットから煙草を取り出して、目的もなく歩く。人の流れにうまく乗り、集団の中手に、苦なく波に乗り、咥えた煙草に火をつけた。映画の巨大な看板を目にして、胸に何か去来する。僕には何も、分からない。

           信号の青い点灯を待たずに、跨がずに、すぐ手前の白線を踏む。人の織り成す濁流が交差して、甲翳して、ふたつの流れの交わるところで僕は前方から歩いてくる若い女性の姿が目に止まる。歳の頃も同じぐらいで、髪が肩よりも短く、白い開襟のシャツを着ていた女だった。堪らない程多くの人間といっぺんに交錯するようにすれ違う。目を覆うようにして翳した手の甲の影から、急に涙が込み上げて、歩きながら振り返ると個と解けた濁流は散り散りになっていずこへと消えた。

           僕は吸いかけの煙草をもう1度大きく吸ってから、迷うことをやめた。

          アブソリュートラップ <前編>

          TRACK1(INTRODCTION)

           激しい喉の乾きで突然目が覚める。枕もとの煙草ライターをまぶたも開けずに手に取りカサカサに乾きあれ果てた、割れ果てた、唇にくわえ火を付ける、ここまで3秒だ。

           ふた息ほど肺に送り込み喉の乾きが最高調を迎えてから立ち上がり、冷蔵庫の中のうんと冷えたコカ・コーラの缶を開け、流し込むように飲む。

           ようやく意識がはっきりと戻ってから今が朝か夜かを確認する。僕は起きた時はここまでしないと喋ることも考えることもままならない。起き抜けの煙草と飲み物、ここまでが見物。この2つで僕はやっと僕という存在になる。察するに今は夕方、だいたい4時といったところか。部屋の中を見回してもいつもと変わった様子は見られない。脱ぎ散らかされた服、いつもどうりだ。汚くて狭い部屋。その通りだ。僕の部屋を末期症状と呼んだのは誰だっけか、そろそろ掃除のしどきかもしれないな。

           とりとめのないことをそこまで考えたところで、僕は自分が泣いていたことに気づいた。いや、正確にいうとさっきまで泣いていたのだ。足元に転がった鏡に顔を写し、見ると目の下に涙が乾いた跡がある。それは、とても妙なことだった。なぜなら泣かなきゃならない理由がない、思い当たらない、仮に嫌な夢や怖い夢。憶えないよね?見ていたとしてもそれは妙なことに分類される。僕は眠れば必ずといっていいほど夢を見、またそれをことごとく覚えているという割合特異な人間なのだ。特別何もなくても、何はなくとも、何かの拍子に涙がこぼれることがあるのだろうか。窓の外では子供の声がする。今、何時?汝、そういえば僕は寝る前、何をしていたんだっけ。

           僕は、なんで泣いていたんだろう。僕は何してたんだろう。ねぇ。

          TRACK2

           何年前?5年前。

           僕は浪人生だった。とある大手の美術予備校に通っていて、それなりに志を抱いてもいた。一体、僕の志って何だろう?愛称は「ダル夫」、同時にそういう悩みを抱え始める年でもあったのだが、最初、風向きはすっかり僕にあるような気がし、そして何かが僕の思うとうりに、旗幟、動きはじめるそんな気がしてもいたのだ。単純に浮かれていたといってもいいのかもな。

           その年、僕が夏の捕獲に成功したのは5月ごろだった。

           「何してるの?」

           「昼寝しようと思って」

           「あ、そうなの」

           あたりさわりのない会話の中でもとびきりあたりさわりのない、言葉を交した。裃から下。僕は臆病な割にはずうずうしい人間なので、誰もいない屋上のベンチの彼女の隣に座った。これから寝ようとしてる時に、よくしらない男に隣に座られることがどのくらい嫌なことかなんて気に、考えたこともないし、考えてもよく分からないし。なので考えないけどどういう訳か彼女は眠った。

           時計は2時を回り僕の居る建物の廻りでは人がせわしなくぐるぐると回る、その証拠にたくさんの音を巻散らていた。カサカサと葉擦れの音。聞こえ出すと。彼女の少し茶色い髪もさわさわとなびきだすのです。とたん、工事現場の騒音も人びとの喧騒も、不思議と遠のき、何も、聞こえなくなってしまった。僕はなんとなく彼女の髪を撫でた。訳もないけれど。

           僕は何も確かなことは分からなかったけれど、ショートカット彼女の髪の暖かさと連動。この世界に、やがて、ほどなく、やってくる季節のことをそっと教えてくれた。

           僕は鉛筆カッターナイフで削る。これは僕にとってとても落ち着く行為なのだ。何故か。別に僕が文明の利器を忌み嫌い、しつこくアナログにこだわっているというわけでもなく、純粋に絵を描くためには、そのためには、字を書くときに比べ長い芯を必要とするだけの話だ。

           どういうわけか、というわけで。僕は鉛筆カッターナイフで削っていた。全部で30本くらいは削ったんじゃないだろうか。この時は時間潰しのつもりで筆入れの中の鉛筆という鉛筆を削ってしまおうと思っていたので、だので、むやみに使うあてのない鉛筆を中心に削っていた。

           僕の座っていた場所、もう人の通ることのなくなったアトリエの前の廊下普通はこの時間アトリエの中で一生懸命になっているものなのだが僕はそこにいた。ふとした拍子にドアが開き、見覚えのある髪の色が目に飛び込んで。時、綻んで。

           「描かないの?」

           その髪を知っている。

           驚いたことに、僕は隣に座る彼女の名前さえ知らない。驚愕に値。なのにこうしてもう随分と話をしている。

           彼女も自分の鉛筆を削っているが、並んでこんなことをしているのは、なかなかどうして変なものだ。僕はもう指が痛い。意味あんのか、だいだい。

           「カッテぇなこれ」

           「貸して、こういうのは…ほら」

           と、その髪。

           「うまいね」

           鉛筆の木の部分を大きく削り取り芯を露出させた。彼女にそう言うと少し得意そうだった。6Hの鉛筆ともなると、異様に固く、尖らすのにも苦労するのだ。

           「ねぇ、ご飯食べないの?」

           「うん。俺はあんまり減ってないからいいや。食べたら?」

           「…わたしもいいや。お昼ご飯とかっていつも食べないから」

           「そう」なんて言っていいか分からなかったからそう答えた。

           僕も彼女も結局絵なんて描きやしなかった。なんだか知んないが、かったるくなってしまったのだろう。

           その何日か後。僕達は1度だけデートした。

             TRACK3

           J子さんの髪の色には変化、少し変わった。どのへんが?あそこのへんが。あ、そこらへんか。

           彼女は僕よりも歳がひとつ上で。その上でそのせいも有るのか無いのかそれは分からないけれど、ときおりお姉さんぽい態度をとろうとした。しかしながら、彼女は僕と同じ年度に卒業している。留年したからだ。入院したからだ。とにもかくにも、彼女は何となく僕に世話を焼いてくれてるようだった。

           彼女の作ってきてくれたお弁当を一緒にたべながら、僕は彼女に好意を感じたが、それははっきりした形をとる様なものではなかったし、言わなければいけないのであろう一言が僕にはどうしても言えなかったのだ。あるいは彼女はただ親切だっただけなのかもしれないのだし。シット。

           何月だったか忘れたがとりあえずは冬のとても寒い日だ。ラッシュアワー時よりはいくらかは空いた、電車から降りてきた僕はそう急がずに改札をくぐり、彼女の姿を探す。姿を捕捉。細かい位置まで指定しなかったのに、彼女はきちんと分かりやすい場所にたった今定刻どうりに立っていたわけだ。

           「ごめんね。待たせちゃった?」

           「ううん。そんなに待ってないよ、さっき来たから」

           そう言って読んでいた雑誌を閉じカバンにしまう。

           「来たね」

           「来たよ」

           僕はそう答えて微妙な顔つきをした。

           なぜ僕達がこの朝などに待ち合わせをしたのか。といういきさつはこうだ。前後するが戻る。

           この頃僕の足は予備校から大分遠のいていて、ほっといてたまに行く程度になっていたのだが、たまたまクラスの奴(ボケ)が僕のことを学校に連れて来いと彼女にちょこっとほのめかした。軽い冗談ぐらいにしか僕は考えいなかったのだが、帰りがけ彼女はこう言った。

           「何時にする?」

           僕は驚く。

           「早目に着くようにしよっか、そしたらいい席取れるし。わたし達来るのとても遅いでしょ。だから、変な場所でばっか描いてるから、やる気にならないんだよ。8時じゃ早いか、8時15分は?早すぎる?」

           早過ぎるし、展開早過ぎるし。早く過ぎるシーン。

           「がんばるよ」

           彼女の乗る電車はもうすぐホームに入ってくる。それを知らせるアナウンス

           アーッ、アーッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。

           「ちゃんと来るんだよ。いい」

           そして彼女を乗せた電車は行ってしまった。

           アーッ、アーッ。ンンッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。答えはアイ、シー。

           ネクスト・デイ、という呈。

           2日目の待ち合わせも同じ時間・場所で行われた。まるで口の中にドライアイスでも入ってるかのように白い息がもわもわと凝固せず出る。当たり前のような話、僕はそんなもの食べたくない。けど、でも。あたりの人という人の口からも同じように白い煙が出ても、誰ももうドライアイスなんか食い飽きたとは言わないので、僕も不平不満を口からは出さなかった。出したのはまさに白い煙だった。

           腰の絞られた濃いグレーのピーコートのポケットに手をつっこみ、眠い頭と当惑する気持ちをこさえ、彼女を迎え、姿を残さねぇ。そんな背が高くないというよりは小柄と言ったら正しいくらいなのに、彼女はロング丈のコートが意外に似合った。

           「や。時間どうりに今日も来たね」

           と彼女と翳す手。

           「そりゃね」

           と僕。

           言葉少なにそう歩き出す。

           「こうやってお互い待ち合わせればきちんと行けそうだね。こういう風にしてればわたしも行くしかないしね」

           「俺だって早く起きないわけにはいかないもんなぁ。7時くらいに起きてんだよ俺」

           「えらいじゃん」

           初めからそうだったけど僕達は相変わらず言葉少なだった。けれど、淡々としているというわけではないのだけど、大はしゃぎするふうでもない。笑いはしても、腹を抱えてゲラゲラと笑うなんてことはなかったようなという記憶で。19才になったばかりの僕と20歳の少女、差異があると、「サイ」が変わるの。そう彼女は20才になっているにも関わらずその印象は少女のままだった。その2人がこんなにも、まるでうっすらと積もった雪の上を静かに歩くように言葉を交すことは、僕にある風景を描かせた。

           描く、書くと。

           その風景とはこうだ。

           (ムーボン、ムーブ、オン。見えるか、聞こえるか。始まるぞ、濃そうな妄想のシーン。)

           陽の光がとても弱々しく感じられる。風が強いせいか肌寒い、ここは何処だろう?

           見慣れた風景と感じるのはきっと有るものがすべて決まりきっているせいなのだろう。僕はここが何処か分かった。学校、おそらく高校だ。びゅうびゅうと風が空想の怪物の呼吸みたいに聞こえるので僕は心細くなりフェンスにしがみつく。その僕の指を固く食い込ませた金網の向こうに彼女が見える。小さくしか見えないが僕の知っている彼女は僕だけが学校と分かり得るぐらいの小ささで建つ建物と僕の中間に立っている。なぜか僕も彼女制服を着ている。バサバサと髪が巻き上げられ服の皺がとたんに生命を持ったように暴れる、風が僕達の世界の全て、有体から思念体、一切合財何もかもを飲み込もうとしているみたいだった。

           「     」

           僕は胸が潰れそうになって必死に彼女の名を呼んだけど全てかき消されてしまい、届かない。すると、髪を服を草を巻き上げる耳を裂く風の音、一切の音という音を彼女が遠ざからせてくれた。

           あたりにはもう心配する事なんて何もないのだ。

           けど、けれど、何で彼女はまだ思いがけず不幸に命中してしまったような悲しい顔をしているのだろう。

          (ちょっと調子が悪いのか、そうか。なら、鬱蒼など晴らそうか。そのスイッチを押せ、行くぜ。)

           リブート。

           その後。

           僕は何度か彼女の悩み事のような話に付き合ったことがある。そのたびに快方にむかったように思われた彼女も、それはしばらくするとまたがくんと調子を落とす。こういうふうに言うと冷たいかも知れないけど、そういうのはどうにもこうにも本人次第だ。何とかしたいが、したいが、悲しいけどどうしようもなく本人次第だ。SPみたいに、彼女にへばりついて、いつ降ってくるか分からない災いの流星群から守ってやることもできないし、だいたい、彼女が望むかどうかも不明じゃ現実的じゃないじゃない。

           というわけで僕はただ見ていた。

           その日も彼女は複雑な表情。僕はと言えば相変わらずも怪訝な顔。それらには触れられずに帰りの道を僕は彼女と歩いた。

           「ご飯食べていく?真直ぐ帰る?」

           「お腹も減ったんだけどそれよかコーラが異常に飲みてぇよ。どっかに自販機ないかな?」

           下がる血糖値、命の危機。

           「ここら辺ないね」

           仕方がないので彼女の知っている店へ向かった。彼女の指差す先は目的の店の電飾で、その店はばっちりコーラが飲めたのだ。

           「行く?」2本目のマールボロに火をつけながら僕は尋ねる。

           食事を済ませた僕達は向かい、駅構内へ降りていく地階からは長い。長いエスカレーターに乗っていると改めて僕は彼女の横顔が視界に。そしてきっと僕には何もできないだろうなと思ったのだ。何故そんなことをこんなときに思わなければいけないのかさっぱりだが、僕はその顔を愛いと感じた。ウイ。

           またホームへ電車が入って来た。けたたましいブレーキ音とまるで抜けた魂、知性の感じられない雑踏のミックスジュース、もう嫌気がさす、ミキサーから出す、一息で飲みほしてしまいたい、彼女の声が途切れる前に。耳を澄ましたが池袋駅でははっきりと聞こえない。もし今が初夏だったら。その奇跡の力ならば。

           「     」

           「え?」

           僕は憂う。

           何であの時みたいに必要なものだけ、必要な声だけ、それだけを抽出してくれないんだ。僕には必要な世界があって、そんなこと勿論はなから分かってる、多分そんなに重要なことは言ってないんだろう?僕はそんなこと勿論分かっているけれど、彼女の表情はそうは見えないし、多分そうじゃない。なんだか胸が詰まりそうだ、僕の傍、彼女の顔が無理やり笑ったみたいに見えた。胸が潰れそうだ。

           「バイバイ」

           電車が行ってしまったあとには言葉を遮るものは邪魔も何もない。だけどきっと遅かったんだとは思う。彼女は誰かに救いを求めたかったのだろうし、あのいやらしいノイズがかき消したのは、彼女のなんとなく悲しげな顔に含まれた聞かなきゃいけない一言だったかも知れないのに。そしたら途切れないのに。

           「ふぅ…」

           僕はため息をひとつついてみた。人とすれ違う。

           あくまでも推測だ、多分僕の考えすぎなんだろう。

           でも、僕に何かができたんだろうか。何だろうか。見当つかない、それは分からない。

           ねぇ、笑ってよ。

           止めてぇよ。

          TRACK4

           「なぁ、花火大会行かねぇ?俺の友達の女の子も来るんだけどさ」

           昼ご飯時で人の多い通路に,5・6人もかたまり地べたに腰を下ろし、カップラーメンOR出来合いの弁当、貧相な食事を僕らは済ました。それぞれ煙草を吸ったりジュースを飲んだりと全身からやる気を排出していた。

           お弁当後、僕のコメント

           「あ、俺行きてぇ。女の子来るんでしょ。何人来んの?」

           フィルター近くまで吸った煙草を床で潰しもみ消し。

           「多分3人くらいは来るんじゃねぇの。行かない?」その場の全員に振るのは主催。良い返事下さい、と同意求め。

           「行く行く」

           「花火かぁ花火かぁ」

           「女かぁ女かぁ」

           「俺は無理だな、無理無理」

           めいめい自分なりの反応を示し、僕はデニム地のベルボトムのパンツで灰に汚れた手を拭きながら尋ねた。

           「そんでその花火はいつよ?」

           それは皆が知りたい重要な事だ。

           「今日

           結局一緒に行ったのは僕だけだったとか。

           僕が挨拶をすると2人の女の子も同じ要領で続けた。1人はショートカット、割合奇麗な娘。もう1人はロングのパーマの表情の豊かな娘。有体に言えばそういう子。僕はニコニコ

           「良かったね、ちょうど人数あって」

           僕がそう言うと彼はあまり同意はしなかった。聞いた話によると田舎恋人がいるとのことだ。そうは言っても毎日モチーフとにらめっこしていて大分クサッていたところなのだ、遠くの恋人恋人じゃない。4人は電車目的地へ向かった。話をしながら。

           目的地がもう目の前という頃まで近づくと、僕とロングの娘はすっかり仲良くなった。いざそうなると最初に感じたファースト・インプレッションも変わり、「ケバイ」も「チャーミング」に変わろうというものだ。僕はそういうところが調子良いようだ。

           「次の駅で降りるよ」彼の指示で僕達は降りた。

           僕にとっては見知らぬ街で、駅から出たとたんに潮の香りで、満ちるような海辺の街に降り立つとダウン。僕はロングの仲良くなった彼女と並んで、先導する友達の後をついていった。途中、道で擦れ違うのは真っ黒に日焼けしたサーファー風の男女ばかりで、

           「サーファーしかいないのか?もしかして」

           と、誰に言うともなしに言うと、

           「なんか、あたし達だけ格好が違うよね、みんなショートパンツビーサンとかなのに」

           「俺なんかめちゃくちゃ浮いてるんじゃない。Tシャツ小せぇしパンツの裾開いてるし」

           「そしたら、あたしも浮いてる。だって格好似てるじゃない」

           馬鹿馬鹿しくも会話。サーファー外野

           そんなことを話しているうちに波の音のするところまで来てしまった。多分、僕は相当うかれていたんだろうと思う。だって波の音がする。潮の香りもする。僕のような人間にとって、海という所は、そう簡単にほいほい来れる場所ではないので、しかもそれが、もう目の前とあっては高揚せずにいられるものか。浜辺に降りるには多少なりとも道なき道を行かねばならぬもので、僕達も慣例に従い膝丈くらいの草を踏み倒して進んだ。16ホールの編み上げブーツは砂利だろうと草だろうと蹴散らして行ける。爪先にスチール入りの頼れるタフガイ彼女の履いていたサボ状のサンダルとは違い、あちらはどう見てもタウン用なのでそれが理由かどうかは知らないのだけれど、結果、我々一行の中で彼女は遅れぎみだった。

           「ほら」

           差し出す手、手出して、握り返して、そのまま固く封印。

           僕の手を握る彼女の手の平は汗でじっとりにじんでいた。

           花火なんてない。いらない。

           クラスメイトの彼は相当がっくりきたらしくご機嫌斜めでショートの娘の相手すら放棄している。その娘にも悪いんだけど、本当に悪いんだけど、僕とロングの彼女は楽しんでいた。途中で買ってきたビールを開けひとしきり、

           「ちょっと海の方いってみない?」

           と彼女は言った。

           僕達は軽く走りだす。別に急ぐこともないのだけど何故か足早に。渚は玉砂利を転がした様な音だけをたて、波が僕の足の下にあるものを掴もうかと、否かといった感じで近ずいたり遠のいたりする。

           「わ」

           ふいに勢いのある波が靴のソールを濡らす。

           「靴脱いで足だけ入っちゃおうかな」

           「いいね、そうしようか」

           紐を解いてブーツをほうり投げ、サンダルを脱ぎ捨てるとジーンズの裾を捲り上げて。ちょっと悪いことをするみたいな顔をちらと僕に見せて。確信犯の顔、隠し得ぬと、一歩、また一歩と沖の方角へ歩を寄せると、いともあっさりと捲った裾が波に晒され、「ひゃぁ」と背中を撫でられた様な声を彼女は発した。うかれた僕達にピークがやってきて水をかけたりする行為をとらせ、あろうことか渚を走らせた。ここで擬音、もしくは無音、体だけはムーブ・オン。手をしっかりと繋いで。はぐれないように。

           そのとき、彼女悲鳴が聞こえた。知らないうちに波がさっきよりも満ちて僕達の靴が波にさらわれかけた。僕は悪の魔王からお姫さまを救出する、まるでブロンド王子白馬にまたがり魔の手ののびる靴たちをひどく格好良く助け出すのだ。彼女は、幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし、といった顔をして笑った。 一番最後に僕も何も特別なことはないようなフリをして、そして笑った。

           二人は幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし。

          TRACK5

           話はそう簡単じゃない。人生は長く複雑である。というのがまさに一般論だぜ。

           僕は中央線に乗っている。僕の用事はパーマをかけたロングのあの娘に海で借りたハンカチを返しに行くと言う至極下らないものだが。だがもちろん、世の若者が往々にしてそうであるかは僕の知ったところではないんだけど、僕の用事がそれだけであるはずがない、僕は彼女に会わなくてはいけない。いや、会うべきだ。

           待ち合わせ場所のファーストフード店で、コーラを飲みながら過ごすこと数分。彼女はやってきた。奇麗な茶色のタートルネック、サマーニットジーンズという出で立ちに画材道具の入ったトートバッグを抱えて。気持ちの良い笑顔と一緒に駆け寄ってくる。本当ならばハンカチなんてここで渡せば用事はそこでフィニッシュなのだが、あいにくと僕はおみやげを持参していたのでそういうわけにもいかないのだ。おみやげの名称は下心っていうんだけど。そこら中で見かけんだろ?

           彼女、FMの部屋は一般的なワンルームから比べると少し広めで、あまり物がないせいか当時僕が住んでいた部屋とどっこいぐらいの、な、はずなのにもっと広く感じた。備え付けのキッチンの小さな開け放した窓からは小気味良いまな板を叩く野菜を切る音が空へと帰り、その間、僕はただ彼女の後ろ姿を眺めていた。

           手慣れているとは言い難いものがあった。が、毎日自炊しているというのもままんざら嘘ではなさそうではあった。借りたハンカチを返すだけで手料理が食べられるなんて僕は全然知らなかったけれど、割とメジャーな潮流に乗った、そんな不問律らしいとの噂は聞いた。女の子からは何はなくとも、必ずハンカチを借りることを是非おすすめしたい。

           出てきた料理は手の混んだ代物ではなかったがそれだけになかなか感動的でもあった。味よりもむしろこの事実、リアリティが僕を満腹にさせる。その後、僕たちはマットレスの様な寝床でごろごろと転がり、何を話すでもなくうだうだ雑談していただけなのだが、僕が帰るためにはそろそろ私鉄電車時間が近ずいてきていた。ここで。僕はけっこうな勇気カロリーを消費しなくてはならない。

           「あ、もしかしたらうちの方へ行く私鉄がもう間に合わないかもしんない。やばいな、多分今からじゃ終わっちゃうかも」

           本当にもう正気の沙汰ではない、この白々しさといったら。真っ白だよ。

           「どうしよう」

           こんな風に反応を伺うのももう最悪だ。

           「…いいよ。泊まっていっても」

           まさに、まさに。嘘をつくのは大変な作業である。でも無理も道理も通った。押しの一手、おっしゃる意味が分かりません。

          TRACK6

           僕と僕との会話。

           『気分はどうだい?』

           「ああ、すこぶる良いね。まるで風が僕に吹いているみたいだね、別に強がりじゃないよ。だって、そうだろう?もはや何の憂いもない」

           『そう?』

           「そうだよ。見ててみなよ、きっとうまくいくから。そういつまでも同じことは繰り返されないさ、アンラッキーだなんて言わせないね、君にもだよ」

           『別に運は悪くないよ』

           「立ち位置の問題なんだよ。僕はここなら平気さ。大丈夫。ノープロブレムだね」

           『そうなの?』

           「そうさ。僕も捨てたもんじゃないだろ?」

           『どうだろう?』

           暗転、という呈。

          TRACK7

           同じ布団の中、僕も彼女も眠れていない。大分個人的な話へと突入し、立ち入った空気男と女意識させる。いや、意識せずにはいられない。話の途中で彼女はごく自然寝返りをうち、肩を下にして僕の方を向いた体制をとった。その鮮やかさに感心する。明鏡止水、拳法の極意。きっと僕の寝返りはとてつもなくみっともないんだろうから。

           向かい合った体制の均衡がふいに破られ無我夢中できつく抱き合う、が、彼女は僕の足を自分の股にきちんとはさんだ形に。一枚上手だ。僕は自分のイニシアティブの存在をないがしろにするわけにはいかないのであえて言わせてもらうが、僕達は破ってはいけない沈黙を破るように同時にキスをした。同じ心音、同じタイミングってことだ。正確なところは僕が気づいたときにはすでに彼女の舌は僕の喉内に潜りこもうという意気込みであったがとりあえずそういうことだ。そこから彼女の前の彼氏の話が始まる。

           長いので省略。

           「うん」

           曖昧に、何も言うまい。このスタンスはとても便利だ、いつも僕を助けてくれるのだ。言うべきことなんか在りはしないんだから。たかだか、僕らの歳などでは。

           あっけなくマウントポジションをとられ、僕は彼女を見ている。

           「あたし、けっこううまいよ」

           彼女は唇を舐め、僕の性器に手をかけてトドメとばかりに、

           「前の彼氏より大きい、してあげよっか?」

           と舌舐めずり。

           返事はあとまわしにして僕はマウントポジションを取り返す、そして彼女のくりんくりんとうねるライオンのたてがみみたいな髪の毛を見つめていた。彼女はしっかりと現実を見つめている、だけど僕に見つめられるのはその髪ぐらいのものだ。ひどくうつろなまま彼女の服に手をかけひとつひとつボタンを外しにかかり、ワン、トゥー、スリーで3つまではずしたところで彼女ブラジャーをつけてないという当然のことが分かったが、かまわず全部はずした。ワン、トゥー、スリーで出るのは鳩ばかりとは限った話じゃなく、ハッとする。乳房だったからね。

           でも僕はぜんぜんダメだった。

           「あたし生理なんだけどバスタオル敷いてしようか?」

           うん、とも、ううん、とも言えなくなってしまった僕に腕をまわし、そんな僕をよそに、

           「なんか、あたし、したくなっちゃった

           「あたし、したいよ。しない?」

           もはや疑いようもなくなってしまった。セックス

           「よそうよ」

           10秒経過、残り20秒。10秒。5秒。持ち時間は無常にも、少なくなる。こんなときには異常に早くだ。

           オーケーと気軽に言えたらどんなにか楽だったか知れない。軽く堕落踏み込む覚悟もできていたはずだ、なのに、僕はダメだった。ぜんぜんダメだった。一体何の為だった?

           胸の内、頭を抱え。イエス、ノー、オー、ノー。いや、不能なんだよ。

           僕ははっきりいって怖かったんだと思う。肉欲が、彼女が。そして一切の現実が。

          2008-01-28

          []べたもの。

          朝-リンゴロイヤル・ガラ一個。ウォーバートンズの食パン三枚。二枚にはチーズケチャプはさんでホットサンドに。残りの一枚はブルーベリージャム。まだ二枚残ってる。昼はフレンチトーストだな。

          昼-フレンチトーストはちみつで。玉子一個にスキムミルクの残り150ml・・・は少し牛乳が多すぎた。まぜまぜしたのの半分残ってしまったじゃないか。夜はこれで卵焼きだな。昨日の残りのパンダン餅をレンジで温めたらば、マシュマロみたいな反応をするのだね、お前は。

          四時のおやつ-ほら、あるじゃない?思い出さない?コーラグミ。ちぃーっちゃな袋の、さ。駄菓子

          夜-五木の焼きうどん。具を買ってくるのを忘れてしまったじゃないか。あと玉子も。玉子と牛乳のまぜまぜの残りはなんだかホットケーキみたいな泡を吹いてて、すこし可哀そうで、甘かった。リンゴも甘かった。

          2008-01-09

          おまいらC.C.レモンディスカウントショップで買うもんだろ常考

          1.5リットルを。

          C.C.レモンPETボトルコーラファンタなんかのより肉厚で丈夫だから、PETボトルロケットを作るときには必須だぞ!

          2007-11-30

          浣腸をしなければならない

          便秘が続いており、人工的な排出を考えるべき時期である。

          今回は、ピンクの小粒コーラックなどを用いて上から押し出すことには抵抗がある。

          下から引っ張り出すといえば浣腸である。浣腸をすればいいのであり、浣腸をしなければならない。

          しかし踏ん切りがつかない。

          早く使え、浣腸

          なにをためらう、浣腸

          2007-11-21

          寝る前に

          コーラを一缶とビールを一缶

          体に悪そうなのはどっちか、といえばどっちだろう

          実際どっちが悪いかは別にして

          あー

          コーラ飲みてぇ

          寒いから出かけるのめんどくせぇ

          2007-11-03

          自宅ジュース

          子どもの頃からジュース飲む習慣ないから今も冷やした麦茶しか飲まないな(年に数回ほど)。

          つーか、自宅じゃジュースって飲まないでしょう。外食カラオケで頼んだりとか・・・。そのまま酒に行く人もいるけど。

          うーん、でも友達に常にコーラ冷蔵庫に入ってる奴いるからこっちが少数派なのかぁ・・・。

          たまに、コーラ(というかペプシ)を飲むと眩暈吐き気がするんだけど、やばいんかね?

          2007-10-29

          http://anond.hatelabo.jp/20071029032003

          花茶が手元にないのでなんともいえんが、

          言われてみれば、確かにそんな気もしてきた。

          ドクターペッパーとかコーラって組成が

          秘密だからな。何がはいっててもおかしくはない。

          近いうちに蓮花茶かってきて検証してみる。

          2007-10-23

          http://anond.hatelabo.jp/20071022232154

          コーラ

          コカコーラペプシも酷いことになってる。

          15年前のコーラとは別ものすぎる。

          クラッシックコーラも決してクラッシックの味ではない。

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