公益通報っていうのは「こんな良くないことが起きてますよ。あっ、僕は◯◯庁舎の◯階◯◯課◯◯係の◯◯です」って情報を渡す仕組みだ。
これは「俺は本名を晒してお前を告発する。もしもお前が然るべき対応をしなかったら、そのときは新聞社や弁護士に相談するからな」ってことだ。
たしかに表向きは通報者を保護するとか、秘密にするとか、真摯に対応するとか言ってるけど、そんなの守っているはずがないだろ。
一度冷静に考えてほしいんだが、そんなことをちゃんと守ってる奴らが通報されるような状況を作り出すか?
今起きている問題の出所が組織の仕組みがそもそもおかしいことに起因してるのなら、そもそもそんな組織が獅子身中の虫を放置するか?
じゃあ公益通報って何のメリットがあるの?ってなる人もいるのかな。
公益通報は身内の中で終わらせることが出来る通報活動を、それらの専門窓口に投げられるというメリットがあるよ。
新聞やネットに投稿したらもう戻すことは出来ないけど、身内で騒いでるうちは全部なかったことにも出来る。
じゃあ部内でやれよって思うかもだが、部内の人間同士だと「え~~~わざわざやってらんね~~~」となる所に、ちょっと離れた所から外圧をかけて貰える。
通報者が保護されないなら公益通報は無意味と言ってる人はさ、相当頭が悪いと俺は思ってる。
だって公益通報した結果として世の中は動いてるし、通報した人間は自殺することになったけど彼がいなくなった世界で彼の敵は確実に追い詰められているからね。
そもそも公僕が上司を真正面から突き刺しに行くってのは、もはや革命やクーデーターの一種なわけだよ。
これをあくまで個人的なパワハラの民事訴訟により慰謝料を請求するってだけなら個人の話で終わっただろうけど、そうじゃなくて「奴は問題があるから引きずり降ろせ」と言ってるわけだからね。
たとえ新聞社に投稿しても、命を賭ける戦いになったリスクはあるし、そもそも相手にされない可能性もある。
それは「公益通報を出した後、対応されなかったら「公益通報を握りつぶされた」と宣言できる」っていう二段構えのチャンスがあること。
地元の新聞に投稿して「そんなの皆知ってるよ?でも公僕は奴隷だから我慢しろよ」って握りつぶされても何も言えない。
でもこれが公益通報なら「公益通報が無視されました!最低の奴らです!」と叫べば、今度は地元の新聞も「我が地元、やはり最低だった!魂の殺人未遂を許すな!」みたいに嬉々として取り上げてもらえる可能性が跳ね上がる。
つまりさ、ジャブに近い所があるんだよね。
ジャブでペチペチやって「いいパンチじゃねーか」で爽やかに終わらせることも出来るし、それで手応えがないなら思いっきりぶん殴る前の下準備にも出来る。
いきなり新聞社に行けば、自分の身の安全は守りやすいかもだけど、無視される可能性が高いので、まずは公益通報をして組織側の悪事を積みましていくってわけな。
お前ら、これでもう公益通報のこと覚えたな?
身内でなあなあに終わらせるためでもあり、身内が対応してくれなかったという言質を用意するための下準備でもあるんだ。
だから垂れ込むならガレソコレコレが一番なんですね