2024-01-10

最近能登地震への対応に関する X (twitter) 上でのやり取りについて思うこと

普段、私のXアカポケモンGoアカウントなのに能登地震が起きてからは、政府批判vs政府擁護レスバトル化してしまっていて、ほんとしんどい自分が見る範囲内では旗色は政府擁護の側が強いと思う。でも、延々と続く批判に対する批判ツイート(お互いにやり合うから際限がない)に辟易としているってのが、いまの心情に一番近いかな。

まず、両陣営とも良識のある方々のツイートは「被災者が少しでも救われるように」という視点で行われているように感じる。たとえば、政府批判からの「ヘリを出せ」「はやく道を修復しろ」といった類のツイートも、被災者支援をという気持ちが含まれているのは間違いない。

ただ、こういう大震災ときってロジスティクスの制約・情報収集の制約を受けるから完璧カバーするなんてことはやっぱり難しいだろうなと思う。どうしても初期対応時点ではこぼれ落ちる人や集落は出てきてしまう。該当地域の当事者はたまったものではないだろうけれど、やっぱり限界はある。そこを針小棒大に取り上げたら、そりゃ、政府擁護からの「出せるヘリは出している」「直せる道は直している」といった類のレスになるよな。

個人的には、政府自衛隊自治体地域住民すべて最善を尽くしていると思う。もちろん、地域住民渋滞を作ってしまい、救助が遅れたという側面はあるにしても、情報制限されているし、通行規制も行われていなかったのだから、そのように行動するのは理解できる。

政府批判側が行うべきは、まずはちゃん情報を押さえること。「ヘリを出せ」とか「道の修復が遅い」などの指摘をする前に、なぜこのようになっているのか必ず理由があるはず。「計画を練っている方々も検討した上で、その選択肢を選ばなかった・選べなかったのだろう」という前提に立つべき。

もちろん、判断ミス絶対に含まれていると思う。それは見通せない中での意思決定なのだから仕方ない部分もある。でも、だからといって、今後もそうしていいというわけにはいかない。だから政府批判をしたいのであれば、後世の災害対策に活かせるように、落ち着いてから、それぞれの時点での意思決定の良し悪しを判断していくべきだと思う。少なくとも、地震発生から今に至るまでの間の政府批判ツイートは、正直見ていて見苦しいものが多すぎる。政府批判したいがための批判ツイートになってしまっている以上は、支持が広がらないだろう。

一方で、政府擁護側というか、政府自衛隊自治体はよくやっているとは思うけれど、もっと情報発信力を磨く必要がある。テレビで「まだ道の補修ができていないなんておかしい」なんて言われる前に、道路の補修状況・進捗状況・何が問題なのかを広報するべき。意思決定の前提となる情報ちゃんと発信していないから、無用批判ツイートを招いているという側面はあると思うんだよな。(ヘリも同様)

あと、被災地域以外の人が何をするべきかといえば、ちゃん経済を回すこと。石川県物産を買って支援するとか、義援金を送るといった直接的なことをやらなくても、目の前のやるべきことをちゃんとやっているだけで、税収という形で貢献できる。やるべきことに集中しような。

で、テレビ局はもっと前向きな話題を取り上げるようにしてほしい。救えなかった命なんかはセンセーショナルだけど、みんなやれることはやったと思うんだよ。だからもっとみんな(特に被災地域以外に住んでいる人)が復興支援に前向きになれるような話題を取り上げるようにしてもらえたらと思うんだ。

というわけで、最近の X 上でのやり取りについて思うところをつらつらと。

※なお、悪意をもって今回の震災を利用している方々も見受けられるけど、そんなのは論外であることは言うまでもないです。あと「政府自衛隊はわざと支援を遅らせている」類の言説もあまりにも幼稚すぎる前提なので、こちらも論外です。

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