みんな見てみないふりしてるけど、ジャニーズの一件で、最も切り込まなきゃいけないのはここだと思うよ。
ジャニーズがここまで大きく成長できたのは、ジャニー氏の手腕だけじゃなくて、テレビが洗脳装置として成立するためにテレビに従順なアイドルという存在が必要不可欠だったということにあるということ。
さらに洗脳装置として有能だから大手企業はスポンサーとして資金提供していたわけだし、結局のところこうした洗脳装置を維持することでそれぞれの利権を手放したくないという欲とエゴを利用してジャニー氏は少年たちを食い物にしていたということになる。
まぁ、なのでジャニーズを使っていたテレビ局は当然共犯だし、そのテレビにスポンサーしてた企業だって共犯ということにならなくてはおかしいはず。
そんな中で、スポンサー企業側がテレビ業界批判してるのを見るとちょっと待てと思うよね。
大きな問題の一つは、正しい形でのジャーナリズムが日本では息をしていないということ。
民放は時価総額ばっかり気にして、ジャーナリズムを捨ててワイドショーだらけになった。
ニュースという形を取っておきながら、やれどこそこの商品が、どこそこの飲食が、どこそこの観光地がなんぞばっかりで、報道の形をした情報番組に成り下がっている。
そりゃ誰も見向きもしない用なつまらない真実の報道より、めし、旅、子どもで視聴率稼いだほうが金になるでしょうね。
一度テレビで流れれば漫画みたいに人であふれるんだから、テレビは自分たちの力を見誤ってもおかしくないと思うよ。
とりあえず、地上波の1チャンネルくらいはジャーナリズム専門チャンネルとかあってもいいんじゃないかと思う。
それでお互いを監視しあってバチバチやるくらいじゃないと緊張感が維持できないでしょ。
それでもスポンサーとかに忖度なく、真実を粛々と追い求めてくれるメディアがあったら受信料払うって人は少なくともNHKより多いと思うよ。
本来NHKにその役割を期待したかったところだけど、受信料問題とかで視聴者に媚びなきゃいけない隙をつかれてジャニーズが紛れ込むのを許してしまったという感じじゃないかな。
詳しく知っているわけではないけど、素人目に見ても民法ディレクターが大量に採用されてなりふり構わず視聴率をあげようともがいてた時期くらいからおかしくなったという印象。
そういう意味で、最後の砦であるNHKがジャニーズに屈してしまったことで、日本のテレビから報道の公平性は失われてしまったと言っていいのだろうね。
YoutubeとかSNSとかにそういう機能を期待していないわけではないのだけど、根底に「日本人正常性バイアス強すぎ」問題があって、なかなかうまく行かなかった。
この「自分たちが信じたい形で世界を信じていたい」という根本的なバイアスがテレビによって育てられているうちは、解決が難しいのがこの問題だと思ってる。
テレビ局はジャニーズアイドルが宣教師として使えなくなった以上、次の宣教師を探し始めてる。
といっても、吉本芸人が穴を埋めていくしかないことはわかりきってるけどね。
ジャニーズ問題を語るとき、この辺の問題もセットで考えることができないと、いつまでたってもメディアに踊らされるだけだということは気がついていたほうが良いかと思います。
当然吉本は政治ともずぶずぶなので、今の世の中、三権分立じゃ相互監視が足りなくなっているというのがそもそもの問題の根底にあるということだけ言っておきたいと思います。
ハイエナみたいな報道だけするテレビチャンネルがあったら見るわ 文春がテレビ放送すればいいよ