タイトルの通り
教員のブラックさ加減は色々なところで今話題になっているが、実態は実はさほどブラックじゃないなぁと自分は考えている
私は小学校教員なので、中学校のブラック部活などについては知らないため、あくまでも小学校では、という話でという前提は持ってて欲しい。
最初にさほどブラックじゃないよって言っておいてなんだけど、残業時間が多い教員というのも山ほどいるのも事実。ただ、その裏では毎日定時に帰っている人間もいるのも事実なのだ。ちなみに私もそう、子供産まれたってのもあるけど、公務員だから出世とかないし、定時に帰っても残業しても給料変わらないし、だったら定時に帰った方がいいってのは小学生だってわかる。
そんな私の経験から、残業が多い人間には3通りいると考えている。
1つ目はノートのコメントやら、丁寧なプリント作成など、とにかく手間をかけるのが好きな人。ベテランに結構多い。こういう人間は基本的に残業が何時間だろうと元気だし、好きでやってるだけと言って辞める気も全くない。こういう人達は残業代に対してなんとも思ってないし、それが当たり前だと思っている。
2つ目は単純に仕事が出来ないか、教員に向いてないのに必死にしがみついている人間だ。教員採用試験に落ちても担任になれるのが今の日本なので、はっきり言ってカスみたいな担任ってのは多くいる。しかもそういう人間には研修に参加する権利すら与えられないので、成長もできず、クラスも荒れてトラブルも増えて保護者にも「ハズレ」認定されて嫌われてと、まさに地獄絵図である。
ただ、このタイプは教員の仕事がと言うよりも本人の資質能力によるものが大きいため、仕方ないよね思ってしまう。無理しないでさっさとやめた方が心と体にいいと思う。
3つ目は、定時で帰れないほど仕事を任されている人だ。多分今1番救うべき人々はこの人達であり、給特法に対して声を上げているのもこの人達なんだと思っている。この人たちの特徴はなんと言っても「いい人」であること。
先程ちらっと言ったが、定時で帰っている人間は一定の割合で存在している。保育園のお迎えであったり、習い事やら飲み会などのプライベートなものであったり多岐にわたるが、とにかく早く帰る人は早く帰る。
そういう人が学年にいると、学年の仕事はその「いい人」が優しさでやってしまう。自分の仕事に追加して人の分までやるのだから、それだけで仕事は倍だ。
さらに辛いことに、管理職は早く帰る人には大変な仕事を回さない。家庭の事情だと断られることもあるし、人によっては仕事をバックれて帰るやつもいるので任せられないのだ。酷い時には組合に相談してパワハラ認定してくる教員もいる。よって管理職は人を選ぶ。普段から残業をする人間=頼めばやってくれる人間だと思われて重たい仕事を任されるのだ。この人たちが一番かわいそうだし、適正な給料を貰っていないのである。
長くなったが、教員というのはそもそもはそこまでブラックでは無い。残業代は出ないが、仕事の量を調節すれば勤務時間内でほぼ終わる場合の方が多い。ただ、その分「いい人」に負担がかかるので、ある程度自分勝手に生きていける人の方が上手くいく(保護者とのトラブルなども、そういう人は他人事なので大きくなりにくいし、抱え込まないので病みにくい)のは間違いない。
定時に帰る側になっている自分にとって、給特法廃止については正直どうでもいいが、何かしら手は打たないと教員の質は無限に落ちていくのは目に見えている。
なんとなく1年の終わりなので書いてみた。教員のくせに文章下手ですまん。特に推敲とかもしていないので、読みにくかったらごめんね。見出しの付け方とかもよくわかんないんだ。ただ、最近思ってたことを文章にできてスッキリした。
なんのことはない、アンタがブラックデビルだったという話