全部の高卒がそうってわけじゃないんだけど、大卒の人だったらほぼ自動的に持っている感覚が足りてない。
端的に言えば「世界が狭い」。
例を上げると
4 他人に気を使って貰うのを当たり前だと思いすぎ
みたいな所が駄目。
高卒でもそういった所が全然ない人もいるし、大卒でもそういう人はいるんだけど、高卒と大卒だとその人数比率が全然変わるんだよね。
よく「高卒だからという理由で出世できなかった」という話を聞くけど、実際には「高卒の人は世界を広げる体験が足りてないから出世させられるようなマインドが育ってない人が多い」ってだけなんだと思う。
そう考えるとやっぱり大学に行くのって重要で、同級生の中に「起業して辞める」「研究者の道を進む」「超有名企業に幹部候補で入る」「メンタルが壊れて中退する」みたいな様々な状態の人が産まれて、その無数の選択肢が自分にも発生しうるものとして感じた経験の差は大きいんだなと。
高卒までだと「特定の職業に就くために学業以外の時間で専門性を磨く」とか「将来なりたい職業をベースに進学先を決める」って体験さえしてないわけで、エスカレーターで自動的に振り分けられる未来の中で人生終わっちゃう人も多いんだよね。
そういうタイプの人の世界の狭さって本当に凄くて、国道沿いのマイルドヤンキーの一生とかよりももっとずっと広がりがないんだよ。
他の職業の人に対して「自分がその仕事についていたかも知れない≒平行世界では自分が相手の立場だったかも知れない」という想像力が一切働かないの。
だからなにかあるとすぐ相手を見下したような態度、相手の人権を尊重してないような言動を発する。
例をあげると、「俺の思い通りにならないとか、俺を舐めているんですか?」みたいなのを一従業員程度の立場から相手の重役に言ってしまうんだよ。
これはもう本当に致命的で、あくまで下っ端の発言だから「教育不行き届きですみません。コイツもう御社の仕事から外しますんで」で済むわけで、もしこれがある程度立場のある人間だったらそういった尻尾切りさえ大きな傷みを伴うことになる。
それはもう「高卒だから」じゃなくて、本人の資質が磨かれてないからで、同じ高卒でも出来ている人は出来ているのを本人に問題の自覚がない(世界が狭いからそもそも問題を認識できない)ことが問題なんだよね。
でもソレに対して良い社会人に会社という場所で再教育するのも難しいというか、結局どこまで行っても「この会社の中で働いている自分」の枠から先を本気で想像させきれないんだよね本人にそのベースが一切ない場合は。
だから「出世コースから外す」という選択を取らざるを得なくなる。
でもそれを一部の高卒は「高卒だから出世できなくされた」と悔しがる。
ある意味であってはいるんだけど、ある意味じゃ大間違いなわけだね。
でもそれを説明しても理解できないからこそ、皆が説明を諦めたわけで、そういった相談に対しては「大変だね~~~」「頑張ってるのにね~~~」といった雑な相槌しか帰ってこない。
可愛そうだなと思うけど、救う方法が思いつかないんだよね本当。