2022-11-03

児童館でとても悲しい気持ちになった

自分が悪いんだけど。

今日は自宅から少し離れた場所にある児童館Aに初めて息子2人(ともに未就学児)を連れて行ってみた。

児童館Aには縄が編まれアスレチックがあり、それで2階に上がれるようになっている(それでしか2階に上がれない)。

の子スイスイ登れるのだが、下の子父親自分も一緒に登って、体を支えて上げないと2階に上がれない。

だけども、自分は縄に体重を乗せると体重の重みで足がかなり痛く、とてもではないが登れない。

そこで、児童館Aの職員の方(職員A・70代くらい)に「スリッパ借してもらえないですか?それを履いて登りたいんですが…」とお願いをした。

というのも、いつも行く、自宅から最寄りの児童館Bでは、足が痛くて登れない自分に、職員の方がスリッパを持ってきて「これ使っていいですよ〜」という感じで使わせてもらえたからだ。

以来、いつも児童館Bではスリッパを借りて縄を登って息子を支えて登っていた。

というわけで児童館Aでも普通に借りれるものと思っていたら、「スリッパはお貸しできないんです」とのこと。

きっと児童館によってルールが違うんだろう、それならしょうがないと納得し、今日は1階で遊ぼうね〜と下の子を促そうとしたところ、「なんで!登りたい!パパ支えて!!」と泣きじゃくる状態に。

さすがに困ってしまって、「なんとかスリッパ借りられないものですかね?」と再度訪ねたら、職員Aは奥でPCに向かっているもう一人の職員の方(職員B・40代くらい)を不安気にちらっとみやって、「一度だけでしたら…」という感じでスリッパを持ってきてくれた。

これで下の子と無事2階に登ることができことなきを得た。

で、やはりもう一度登りたいというので(また泣きじゃくる寸前)、「すみません、もう一回スリッパを借りることってできますか?」と職員Aに聞いたところ、かなり困った様子で「私では判断できかねますので……」と言って、奥の職員Bに聞きに行った。

異様な雰囲気になったのはここからだ。

奥の方で、職員Aをかなり叱責する声が聞こえた。あまりの剣幕に戦慄したほどだった。

ほどなくして、職員Aが戻ってきて、「やはりスリッパをお貸しすることはできなくて……」と涙目自分に伝えて来た。

ここで初めて自分は察した。

スリッパで縄を登るのは、万が一事故が起こるのを防ぐため、貸すことはできない(そう伝えられてはいないが、そんな雰囲気だった)。

児童館Aでは、ルールはかなり厳格であるらしい(注意を促す張り紙児童館Bに比べてかなり多いようにも見えた)。

職員Aは、頼まれたらなかなか断れない性格であるらしい。

自分の見た目や語気が怖い人のように映り、有無を言わさぬ雰囲気を出していたかもしれない(たまに言われる)。

職員Aは、職員Bに日常的に叱責されていそうである不安そうに見やった目線が怯えそのものだった)。

もう謝ることしかできなかった。

自分の中では、ルールを逸脱することを強制させるつもりはなかった(結果的にそうなってしまったが)。

児童館Bでは日常的に借りれていたので、スリッパで縄を登ることが危険であるという認識すらしていなかった。

そのため、子供が泣いてどうしようもない状態なら融通をきかせてもらっても良いだろうという気持ちはあった。

よくよく考えれば危険なので、児童館Aの判断は適切といえる。

本当に申し訳ない、という旨を伝えて、おとなしく1階のおもちゃで遊ぶことにした。

ところが、その後奥に戻った職員Aを叱責する声が再び聞こえ始めた。「伝え方が悪い、なぜだめなのか理由をきちんと伝えなさい、一度でも貸したら絶対にだめだ」といった内容だった。5分ぐらいだろうか。

さすがにこれは当事者自分責任があると思い、職員のいる奥に向かい自分スリッパを借りたこと、最初に断られたのに再度自分強要したことを詫びた。

叱責を繰り返していた職員Bは、叱責時とは打って変わって猫なで声(言い方は悪いがこのような印象を受けた)で、「こちらこそ申し訳ありません、聞こえてしまいましたか?当館ではこれこれこういう理由で〜〜」と、叱責の声が届いた謝罪とともに長々とどのように安全面に配慮しているかを述べ始めた。

自分も再度安全面の配慮を遵守する旨を伝え、謝罪した。

職員Aは、「本当にごめんなさい、悪いのは全部自分なんです…」と繰り返していた。

その後は全員が謝罪を繰り返して終わったが、気まずさは半端ないものがあった。

しかし、子どもたちは特に気にしていないようだった(もっと遊びたいと言っていた)ので帰らずに遊ぶことにした。

その後も職員Aが児童館おもちゃの遊び方を都度都度教えてくれたのだが、ずっと涙目で、手も震えていた。俺はいたたまれなくてずっと帰りたかった(1時間くらいで子どもたちが飽きてくれて帰れた)。

・・・

というのが今日あったことだ。

スリッパを借りれることをさも当然のように強要した自分が悪いんだけど、、

こんなにいろんな人を不幸な気持ちにさせるほどの出来事だったのだろうかと、自分を棚に上げてしまうがそう感じてしまう。

こう言っては悪いが、児童館Aには、ゼロリスク症候群に冒された、1mmの緩みも許さな狂気マネージャー支配する恐怖政治世界を感じた。

過去に重大な事故が起きたことがあるのかもしれない。

スリッパを貸してくれる児童館Bは、職員は皆わきあいあいとしていておおらかだ。だけども、その姿勢がいつか事故を起こすのかもしれない。

どちらが正しいのかわからないが、どちらを選ぶとしたら、自分児童館Bの世界に住みたいと思う。

正しいのは児童館Aなのだろうか?厳格に安全を守り抜く姿勢事故を防ぎ、結果的に全員が幸せになるのだろうか?

職員Aの涙目や手の震えを思い返すたびに、そうは思えない自分がいる。

本当に悲しい気持ちが、今でも渦巻いている。

自分の行動が一番悪いということは重々承知している。でも、こうやってもやもやしている時点で、自分が悪いと思っていないのかもしれない。

いくら正しくても、ネチネチ人を叱責するのが一番の悪なんじゃないかとも思う。自分を棚上げし過ぎだろうか。

  • 実に作り込んだな。けど面白くはなかった、次に期待だ!!

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん