(30代、小学生と保育園に通う子どもがいる女が書いています)
子どもが習い事をしている五輪スポーツの観戦チケットが当選した。
わたし自身は文化部出身でスポーツにはまっったく興味がなく、当選当初は「大舞台でのプロの試合が見られるなんて、今後、子どもたちのやる気向上に繋がったらいいな」と素直に喜んだ。
体育会系の夫の喜びは、そりゃあもう桁違いだったと思う。
それが現在、コロナ禍のあれこれは周知の事実として、家庭がまっぷたつに割れてしまった。
先日わたしが、「払い戻し期限が7月15日までだから、それまでに手続きしよう。1人で行くならどうぞ」と伝えると、夫は寝耳に水、意外や意外という表情で「え!」と閉口。
そして、「子どもたちに見せたいから、俺ひとりで行っても意味ない」と続けるのだ。
どうも、当選当初と変わらず、当たり前のようにずーっと子どもたちと観戦に行く気マンマンなうえ、払い戻しについて特に言及していなかったわたしも、同じ考えだと思っていたようだった。
とてもショックを受けたようだった。
わたしもショックを受けた。当たり前のように「そうだよね。早めに払い戻ししないとね」と返してくれると思ったから。
わたしはそこで、
・万が一感染して、これまで1人も感染者が出ていない学校や保育園に迷惑をかけたくないこと。特に保育園は感染対策で先生たちが疲弊している姿も知っているから、それを汲みたい。
・積極的に子どもを連れていく、という行動で、学校や保育園との信頼関係が崩れるのがいやだ。
と、払い戻ししたい理由を伝えた。
夫は、「毎日都会に行っているのに感染していないし、1日競技場に行ったくらいでどうにかなるか」と言いつつも、検討すると言っていたが、明らかに乗り気ではない様子。
これはある意味、宗教VS宗教といいますか、福島市街地に実家がある友人の話を思い出した。
「家の中がタブーだらけになった。父親と母親で放射能について意識が真逆で。誰もそれを口に出さないし、出さないかわりにずっとピリピリしている。どちらの言い分も同じくらい共感できるから、どうしようもない。どの家庭にも、そういう地雷が潜んでいるようだ。もう実家に帰りたくない」
*追記
いろいろとありがとう。
わたし自身「行きたくない」に至るまでがまだまだ浅かったなと実感した。
実際、夏休み中、キャンプとか飛行機での旅行には行くんだよね。ノリノリで。
ってことを鑑みると、アンチ五輪脳と捉えられてもおかしくないのかもしれない。
でも競技場って何時間も何万人がぎゅっと詰め込まれているところだし…とか思うと、リスクへの不安を感じざるを得ない。
大人はいいけど、そういう場所で子どもをコントロールするのは難しい。
・子どもは「行きたい?」と問えば、テレビを観て鼻くそほじりながら「いくいく〜!」と言う感じです。
現状やリスクを説明しても響かない年頃だし、「いくいく〜!」と言っておきながら当日になったら「やっぱ友達と遊びたいから行かない」とか言い出すような、ほんと、ふつうのザ・子どもて感じの反応だと思います。