民主党政権で国民が嫌ほど思い知ったのは、馬鹿が3人連続して政権とるだけで、日本は完膚なきまで潰されるということだった。
菅は「政治主導」を謳って官僚からの断絶を宣言し、いざ原発事故が起こると誰にも頼れず迷走して日本を崩壊させた。
野田は尖閣国有化で日中関係を最悪に追い込み、中国国内の日本の全資産を喪失させた。
この3人が政権を取った後、日経平均は7400円まで下がった。
この期間に大学を卒業した人々は就職できずに多くは地獄の人生を歩んだ。
安倍首相を見て思う。「余計なことをせず経済政策に専念すれば、日本人は頑張って自分の道を見つける」。
日経平均は24000円まで戻った。
年間3万を超えていた自殺者は2万人以下まで下がった。
ただ、良くも悪くも日本人の同質性の高さは首相を保守的にした。
上が右と言えば国民みんなが右を向いてしまう国民性の中で、コロナ禍での政権の舵取りは非常に難しかっただろう。
都市と地方で環境が違いすぎる人口1億2千万の国を率いるリーダーが、できることが限られてる。
むしろ、地方自治体のリーダーシップこそが問われる状況であり、東京はやや株を上げた一方で、大阪の維新の威信は地に落ちた。
この国は、毎年、国民が頑張ることでGDP500兆円のお金が回る。
国はその1割の50兆円を頂いて、それで教育・福祉・公共事業で子どもを育てインフラを整備し国家共同体を運営する。
しかしもはや65歳以上の人口が4割近くになる今、若年層の所得から税金を取るのは限界に近い。
労働者は、給与明細からひかれる所得税・年金・保険料に涙する。
自ら稼がず、ただひたすら貯蓄と年金を費消する老人たちから、国の運営に必要なお金を取る唯一の方法は消費税だ。
私は、「勤労所得からこれ以上のお金を奪わない」手段としての消費税増税に賛同する。
私は、国が余計なことさえしなければ、一人一人が、共同体の中で何をするのがベストかを考えて動く日本人を信じている。
空気を読む力は決して否定すべきでなく、国家レベルでは国の強みになる。
コロナ禍で煉獄の苦しみに悶える観光業・運輸業に、少しでもその他の人々からお金を回さなければいけない。
時期が悪いのも分かっている。
それでも、気を付けながらでも、人が動いてお金を動かさなければ、なんとしてもこの四半期の運転資金を回さなければ、
でも、分かっている人ほど、サイレントにならざるを得ない。理解することと、口に出すことは違うのだ。
だから、もしも、首相に我々のサイレントな支持が届かず、煩いマイノリティーに心を病んで職を辞する決意をしたのだとしたら、
単に「長い間、お疲れ様でした」という言葉だけでは伝えきれないこの思いを、
我々はなんとお詫び申し上ぐるのがいいのだろうか。