viviの恒例企画である国宝級イケメンランキング、その2020年度上半期版が発表された。結果を見て嬉しかった人、悔しかった人、納得いかなかった人、様々な人がいるのではないだろうか。これは、どこかのグループを応援しているジャニオタによるちょっとした独り言なので、あまり構えずに読んで頂きたい。尚、私は今年のランキングにランクインした方々については順位に関わらず全員「国宝級イケメン」と称されるに見合った魅力を備えていると感じていることは先に明記しておく。
では早速本題。このランキングで高順位を獲得する為に必要なのは何なのかをどういった層が投票しているのかと併せて考えてみた。
これは言うまでもないだろう。自分の推しや担当がイケメンだと思っている人は当然イケメンランキングに推し・担当を入れたいと考えるだろう。例え客観的に見ればもっと容姿の整った人が他にいたとしても、自担が誰よりもかっこよく見えるのは当たり前だと思う。それに、世間とは案外単純なもので、これが国宝級イケメンだと言われれば「ああなるほど、これが今時のイケメンなんだな」と納得してしまうものである。その為、ランキングを通して世間に「彼こそがが今旬のイケメンだぞ!」とアピールですることに成功すれば、そこから彼の今後の仕事や人気に繋がることは大いに期待できるだろう。
つまり、オタクが推しに投票しようという結論に至るのは至極当然のことなのである。つまり、オタクの数が多いほど票数が集まるのもまた当然のことであり、ランキングに人気度がかなり色濃く反映されてしまうのは仕方ないことなのである。
これは今回のランキングでは特に顕著だったのではないだろうか。自分の推しは別にいるが、推しのいるグループの中で一番可能性の高そうな人に投票する、といった種の票である。これはグループのファンの母数は勿論、それ以上にファンコミュニティ内での意思疎通がどのくらいとれているかが表れているように感じる。例えば、平野が殿堂入りしたことでKP担の中では次は永瀬という風潮が生まれたり、スト担の中でnowは松村、nextは京本という風潮が生まれたりしたのではないだろうか。また、詳しくないので見当違いなことを言っていたら申し訳ないが、ジャニーズと比べてあまりTV露出の多くないJO1がnowとnextに一人ずつランクインしたのはファン内での結束、票固め作戦が功を奏したからではないかと勝手に考えている。
そして三つ目、一般票。
特に誰を応援したいという強い気持ちはなく、何となく目についたから、はたまた毎回楽しみにしているからなどといった理由で投票している層である。まず、2つ目の票があまり期待できない俳優陣はこの票が占めるウェイトがジャニーズやJO1より大きいことが予想できる。恐らくこの層が最も純粋な容姿で評価を下しているだろう。だが、容姿のみで判断されているかと問われるとそれもまた違うと思う。この層を取り込むためには「知名度」と「話題性」が不可欠だ。恐らく「国宝級イケメンは誰ですか?」と聞かれて知っているイケメン全員の顔を見比べた上で「この人だ!」と結論をだす人はいない。大抵がそのワードを聞いて一番最初に思いついた人の名前を挙げるはずだ。つまり、記憶の新しい部分にいることが必須なのである。そうなると、やはり最近TV露出が多かったりよく話題にのぼる人ほど票を集めやすくなるのだ。
つまり結局は「容姿だけ」を見て投票している人はどの層にもいないのである。なので、この結果を見て不満に感じる人もいて当然だと思う。だって容姿のみが反映されたランキングではないのだから。(そもそも容姿の好みなど千差万別なので、純粋な容姿のみを反映させたランキングを作ることは不可能だと思う。)
どれだけ熱心なファンがついているか、どれだけ知名度があるか、話題性があるか、これらを全て総合した結果生まれたのが国宝級イケメンランキングなのだろう。
勿論、このランキングに入ることができるのは非常に素晴らしいことだと思っている。熱量のあるファンが多いことも、話題性が強いことも芸能人にとっては素晴らしいことだ。しかし同時にこのランキングに入るか入らないか、順位が高いか低いかであなたの推しの容姿が認められたか認められていないかを考えるのはナンセンスだと思うし、あなたの推しよりも上位の人の方が容姿が上であると決めつけられたわけではない。