リス限が嫌いだ。
にもかかわらず、たまに被弾する。
いや、流れ弾に当たること自体は仕方がないと思う。
地雷CPとか解釈違いとかネタバレでも被弾するし、そこは「見なかったことにする」スキルが発動する。
“リス限”とはなんぞや?という人もいると思うので簡単に説明すると、
“ぷらいべったー”というサイトにおいて記事を投稿する際の、公開範囲のひとつである。
公開範囲をリス限にすると、ぷらいべったー投稿者のTwitterアカウントで指定したTwitterリストに登録されている人だけが、投稿された文章・画像を見ることができる。
冒頭の“地雷CP”とか“解釈違い”とかでお察しと思うが、ここでいうリス限は、女性向け二次創作での利用を指す。
もっというと、女性向け二次創作においてR18作品を投稿した際に公開範囲としてリス限を指定する、という行為だ。
これが、私には腹立たしくて仕方がない。
ゾーニングは大切だと思う。R18作品なら公開範囲を制限するのも理解できる。
問題はそこではない。
「作品が成人向けだから、二十歳以上の方のみ閲覧可とする」ために「リスト限定」にする。
これだ。この流れが理解できないし、これでいいと思う投稿者はアタマが悪いとさえ思う。
リス限で投稿内容を閲覧できるユーザーは、投稿者によって、投稿者のTwitterアカウントのリストに追加された者だ。
リスト追加希望の受け付け方法は、投稿者によって「リプライ」だったり「イイネ」だったりする。
リストへの追加基準はbio(Twitterのプロフィール)に「二十歳以上と記載がある」かどうか。
イラスト・漫画でこの方法を取ろうものなら、投稿者のTwitterアカウントには100以上のリスト申請が集まる。
で、リス限開始からしばらく経つと、だいたいこのようなツイートが流れてくる。
「プロフィールで成人済みとわかる人をリストに追加しています」
ついでに「成人向け同人誌を未成年が所持していたことで、その同人誌の作者が罪に問われるので、軽々しく成人済みと嘘をつかないでほしい」とった説教ツイートが始まることもある。
馬鹿じゃないか? R18作品を見たい未成年が、bioに堂々と「未成年」と書いた上でリスト追加を依頼するとでも?
そんなもの、本アカだろうと捨てアカだろうと、適当に「20↑」とでも書くに決まっている。
投稿者自身が「自分で相手が二十歳以上かどうかを判断する」方法をとっておきながら、その判断方法のザルさを相手になすりつけてないか?
大量のリスト追加申請をひとつずつチェックする手間も馬鹿らしければ、嘘をつかないで!というツイートも馬鹿らしい。
ついでにいうとフォロイーのリスト追加依頼リプライも鬱陶しい。
リス限という方法ひとつで発生するすべてが馬鹿らしく、鬱陶しく、愚かの極みが凝縮されている。
だからリス限が嫌いだ。
どれだけミュートしていようと、愚かな行為のどれかひとつは漏れてくるので始末が悪い。
公開範囲を制限するにあたり、最高に賢いと思った方法が“パスワード限定公開”だ。
最初にこの方法を見たとき、なんて素晴らしい方法を思いつくのだろうと感動した。編み出した人は天才だと思う。残念ながら私ではない。
パスワード限定公開もぷらいべったーの公開範囲機能のひとつで、閲覧するには当然、パスワードを入力する必要がある。
[(入力欄)] Enter
これだ。
このスマートな質問ひとつですべてが解決できる。なぜみんなこれを採用しないのか。
もしかするとリス限を設定する投稿者は、顔を見ることも身分証を確認することもなく、リスト追加希望者が二十歳以上と見抜けるエスパーなのか。
あるいは、未成年が二十歳以上と偽ることなんてありえないと信じているほどピュアなのか。
どちらでもいいが、女性向け二次創作においてR18作品を投稿した際に公開範囲としてリス限を指定する、というお作法がとっとと滅んでくれることを切望する。
大抵の人はそこまでエロスに興味がない
くっさ