2019-12-24

無能力者の速読術(実践編)

こんな記事があった。

https://anond.hatelabo.jp/20191223173808

誰もが速読術を身につけたい、という気持ちはわかる。

私はこれでも年に300冊以上の読書をしている。仕事上読む必要もあり、かつ、実際はゆっくり文学作品を読みたいがために、速読術をマスターした。

いい加減な自己流の速読術だが、特に問題はない。

たいした学歴もなく、IQも人並み程度であろう私の速読術を披露してみたい。

みんなの参考になればうれしい。

なお、この無能力者でもできる速読術は「慣れること」がとても重要である、ということをご理解願いたい。

【前提】

文学作品対象外

味わって読む本は除外してください。それはゆっくりと愉しめばいい。(といっても、速読に慣れると、文学でも速く読めますが)

ただし、アリバイ的に(自慢の為、読書会が近い等々)文学作品を読まなければならない場合は、速読でもいけます

②「本なんて重要な箇所は本の数行、数ページだ」と達観する

「本」というものは、結論だけ書いてしまうと、薄い本になって大した儲けがないので、ページ数を稼ぐため文章が長くなっている。

文章が長いだけで、実は、大したこと書いてない。

・・・ということをどれだけ自らに信じ込ませられるか。

電子本の速読は無理。デバイスが紙レベルになれば話は別。

【基礎】

読書時間を縛る(制限時間を決める)

対象の本を、何分で読まなければならないのか決める。

時間内に」という緊張感が必要なのだ

そして、決めた時間以上読まない。

どうしても読みたければ読んでもいいが、緊張感をもって読んでほしい。

②本の厚さ(ページ数)を、制限時間で配分する

目次をざっとみて、ペース配分をしておく。

例えば、後半が重要だと思われる場合

10分と制限時間を決めたら、本の前半半分を4分、後半を6分と配分しておく。

③秒針のついたコンパクトな針時計を準備

数字式の時計ではなく、パッと見てペースがわかりやすいのは針の時計がよい。

デジタル時計でも、針時計はあるので、それを使用する。

実践

①「読む」のではない。「視線」を文字文章に当て滑らせていく

文章絶対に読まないこと。視線に流し込んでいく。

これが難しい。

最初文章を読もうとしてしまう。頭に内容が入らなくても、入っても、どんどん目を次の行に動かしていく。

難しいようなら、まとまった単語視線を滑らせていく。

したことは書かれていない。たから、大雑把なイメージを掴むためのヒントだけを、収集していく感じ。

慣れると、2~3行まとめて視線を滑らせることができるようになる。

もちろん、内容はざっくりしか入ってないが、これでOK。

②章ごとに内容をざっくり総括する

読んだ内容を章ごとに、2行程度の文章に、ざっくりでいいのでまとめてみる。

例「著者は、〇〇という行為は、×××という理由から効果がないどころか、有害である結論している。その一例として▼▼▼の事件をあげている。」

程度でよい。

この「まとめ」が結構重要。まとめを伝える相手がいないとしても、その相手を想定して、自慢するつもりでまとめるとよい。

「俺、こんなに速く読んで、内容もバッチリ理解できてるよ。本なんて、この程度、ざっくりわかればいいんだ。速く読むことが大切だ」と。

私の場合、かつて仕事上で、関係書籍を速く読む必要があり、部下とともに一日に3~4冊を読んでいた。

部下から「そんな速く読んでも内容がしっかりわかるなんて、すごいですね」と褒められるのが楽しくて、速読術が身についたと言ってもよい。

互いに内容を伝え合い、褒め合った結果、やがてその部下も速読ができるようになった。

③ゆったりとした姿勢ではだめ。緊張感をもって読む

立ち読み」「浅くイスに腰掛ける」など、軽い運動をするような緊張感の中で速読をする

時間で読み終わって、コーヒーを飲むとか、休憩するとか、タバコを吸うとか、それを楽しみにするなど、メリハリをつけて速読をすること。

④ともかく進む

時間があると思うな。

制限時間になってページをめくれてなかったら「殺される」という緊張感でひたすら視線を走らせる。

内容なんて二の次。読むなんてもってのほか、という気合ですすむ。

効果とその理由

なんと、こんな読み方でも、頭に内容が残るようになる。

1週間後に頭に残っている内容は、時間をかけて丁寧に読んだほうが多く残っているかもしれない。

実際は私もそうです。

しかし、1ヶ月後、1年後は、速読のほうが頭に残っているか不思議だ。

どうも、「制限の中で緊張感をもって、かつ誰かにざっくりでも内容を伝えないとならない」というふうに読むということが大切らしい。

速読に慣れると】

本当に速読ができる人は、カメラでページを写すように一瞬で映像が頭に残り内容も把握できるらしい。

しかも、1冊1分とか、3分とか。すごいよね。

この無能力者の速読術では、そこまでは到達できません。

ですが、私のような無能者であっても、1冊20分で読めれば十分。

それでも、読書人生バラ色だ。

記事への反応 -
  • 本を速く読むこと、それは憧れであり、遠い道のりである。速読だとか、写真記憶だとかいったものをすぐ習得できるわけでもない凡人がスキルを身につけるために出来ることといえば...

    • こんな記事があった。 https://anond.hatelabo.jp/20191223173808 誰もが速読術を身につけたい、という気持ちはわかる。 私はこれでも年に300冊以上の読書をしている。仕事上読む必要もあり...

    • 全部読まずに適宜スキップして空白は想像で補完

    • 昨今の人工知能、機械学習、統計などについては、どっかの偉い人も言ってたが、自分で書こうとしない、Pythonなどのライブラリを頼る、自分的には、80%理解ぐらいでも先に進む、どう...

    • 依存症否定されてるけどはてなユーザーでネット依存症じゃない人ってどれくらいいるんだろ。 ネット依存症と読書って相性悪いよね。

    • 速く読むことは忘れろ。 速読より速打。 男なら速く打つことに全身全霊を賭けろ。 アウトプットは時にインプットを超える。

    • 脳内に声が聞こえるタイプ? だったらその声に読んでもらえないのかな。 自分はそういうの聞こえないので、読みやすいのかな

    • 早く読むことになんの価値があるんだ

    • 自分は速いと思う 漫画本なら5分くらいで読み終える

    • オーディオブックやiOSでkindle音声読み上げしながら本を読むと早く読めるよ 次第に2倍速から4倍速までもってくと読むスピード上がる 番組の消化はNHKオンデマンドとかに変えてCHROME拡張...

    • 溜まった番組を見終わってから、はやく本を読む方法を試せばいいだろ。一個ずつやれ。

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