昨晩、あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE - 4th Tour "Prism Star!" -に参加してきた。
2次元を愛する女性ファンなら一度は名前を聞いたことがあるだろう巨大コンテンツあんスタ。
上記はキャラクターが実際に存在するかのように造られた映像が流れるバーチャルライブである。夏に別作品のライブにも参加していたが、彼らは“いる”のだと錯覚を覚えてしまうクオリティである。
私があんスタに出会ったのは約四年半前のことだった。当時高校生でスマホに移行したばかりだった私は、多くのソシャゲに手を出していた。実際に長く続いたものは少なかったが、あんスタは続けられた側のアプリだった。
正直ゲームシステムには惹かれなかったが、今まで好きになった2次元キャラの中でも最推しかもしれないと感じられるキャラに出会ってしまったのである。
それからはもう夢中だった。
途中に受験もあったが、引退はせずに続けていた。ポイボ☆5は確実に取り、推しがランキングだったら走る。ストーリーも全部読んでCDや書籍も購入する。あんスタは私の青春だった。
しかし、1年前くらいのことだっただろうか。
それまでも少しずつ抱えていたシナリオや運営の対応へのモヤモヤ、一部キャラクターへの苦手意識などが爆発し、少しだけあんスタから離れたいと思ってしまった。
当初今まで生活の一部だったあんスタを休むことは辛かったが、そこは2次元。あんスタ以外にも魅力的なジャンルはたくさんある。少しずつ、少しずつあんスタのいない生活に慣れていった。
いつの間にか数ヶ月が経過していた。ここでようやく冒頭の話に戻る。
こう書くと特定は容易だろうが、今回のスタライにてようやく私の最推しの所属するユニットと箱推しユニットの2ユニットが出演すると発表があった。今までのスタライにも何度か参加したが、本当に楽しかった。私の推しはいつライブをしてくれるんだろう、とずっとずっと楽しみに待っていた。
あんスタを休んでいるタイミングではあったが、推したちへの気持ちは変わっていなかったので絶対に行きたいと思った。
私自身は選考に落ちまくったが、友人(あんスタ現役)がチケットを確保してくれたので多少ガチユーザーへの申し訳無さは感じつつ、スタライ参戦が決まった。
今日見て最高だったらあんスタ戻ろうかな、新しい展開や音ゲーも始まるしね、なんてワクワクしながら会場に足を踏み入れた私を迎えたのは大量のフラスタだった。
推し宛のフラスタもたくさんあり、推しが愛されていることに安心した。自分でも不思議だが頭に浮かんできたのは「安心して推しを任せられる」なんて他人ごとみたいな内容だった。
また、周囲にはブランケットを羽織り、痛バを所持したあんスタ現役のオタクがたくさんいた。
昨日私は大学の帰りにライブに行ったので、痛バは所持しておらず、申し訳程度に推しカラーの服を着てぬいぐるみを持っていった。
内容についてはこれからの公演もあるので伏せておくが、最初のキャラナレから会場から歓声が上がり、湧いていた。私も「おおー」とは思ったもののそこまで大きな歓声を上げることができなかった。
振り返るとライブが始まってからも周囲のノリにそこまで対応できていなかったのだとわかる。追っていたから曲は全部知っていたし、どのユニットのパフォーマンスも素直にすごいと思った。
特に推しが出てきたときは本当に嬉しかった。大好きな曲を歌ってくれた。動いていた。幸せだった。ずっと待ってたから。
でも、それでも、私が全力であんスタを愛していた時と同じ熱量で彼らを見ることはもう出来ないのだとわかった。
周りのオタクが羨ましかった。全力でスタライを楽しめていたから。
1年前距離を置きたいと思ったとき、既に私の心はあんスタから離れてしまったのだと思う。
それなら今回のことを一番の思い出にして完全に離れた方がいいのかな、なんて思ってしまった。でもこれは言い訳に過ぎなくてずっと完全に降りるきっかけを探していたのかもしれない。
数年前の私だったら昨日のライブも全力で楽しめていたと思う。それが本当に悔しい。
それでも、あんさんぶるスターズ!に出会えて本当に幸せだった。