あれ、一番ちゃんと、謝罪会見をしたり、説明をとったり、サイトを閉じて、補填までしたのはDeNAだったと思うんだよね。
他のキュレーションサイトは、ほとんどが対応しなかった。こっそり閉じたり、記事を削除していたりした。彼らは、謝罪もせず、誠意のある対応もせず、DeNAが叩かれている隙に逃げただけだった。
キュレーションサイトだけじゃなくて、海外の翻訳を勝手にしているようなGIGAZINEや百式、他のニュースサイトのニュースをさらにまとめなおしてたネタフルのようなサイトも、叩かれなかった。彼らもこっそりと何もしないことで、批判を免れた。
キュレーションサイト問題は複雑で、WELQのような知識ないライターが医療記事を投稿していたという問題と、他人の記事から画像を盗用したという問題と、盗用とまではいかずとも、参考にして文章を練り直して投稿したという問題の3つがある。
医療記事は間違いなく問題だ。取り返しのつかないことになる可能性があるからだ。なので、WELQは批判されて仕方ない。画像の盗用は、ややこしいのが、画像URLの直リンだと著作権法違反には問われないということ。これはモラルの問題が強い。ただ、基本的には他人が撮った写真や描いたイラストを自社のコンテンツのように使うのは批判されて仕方ないだろう。違法ではないが、法律の穴をついてうまくやっただけだ。そして、参考して文章を練り直すのは、これはグレーに近い。多くのライターが同じようなことをしていたり、本を参考にして書いたりしているからだ。これについては、月に何千本もやりすぎるのはよくないという程度の問題だろう。
WELQやFindTravelとMERYを同時に論じたのも事態がややこしくなった。信頼できない医療記事+他サイトの文章をまとめてライティングを現在進行系でし続けてたWELQと、過去に女子大生を使ってキュレーションさせてたときは、他サイトからの画像の直リンがあったが、現在進行系ではほぼ100%、ECサイトや他サイトと連携をした画像で構築されてたMERYとはやはり性質は異なった。WELQは構造事態が問題であり、当時の運用でも問題だらけだったので即刻閉じるべきだったが、MERYは他メディアと比べても極めて厳しい運用に変わっていたため、扱いは分けてもよかったと思う。また、医療情報でなくても、FindTravelなど、他のキュレーションは、基本的に画像も内容も外から持ってくる運用方針だったため、あれも閉鎖でよかっただろう
とにかく、やってしまったことはおいといて、そのあとの対応として一番、まともに誠意を見せて、謝罪もして、責任をとろうとしたDeNAが一番叩かれて、未だにキュレーション問題 =DeNAとなってしまったのは日本としてもよくないのではないか。
黙って謝罪もせず、こっそりと対応した、他の会社のほうが得したことになる。こうなると、なるべく事実を公にせず、謝罪もせずに隠したほうがいい、ということになりかねないか。
「炎上の基本は、事実を認めて、調査し、謝罪をして、補填などの被害への対応をする」といったことをいう自称炎上専門家もいるが、キュレーション問題については、それをやったものだけが損し、炎上を遠巻きで見て危機感を感じた他の会社はこっそりと対応することで、全く自分たちには損害がなかった。
当時、それをいうと、DeNAアンチが大量に湧いたけど、一部、キュレーションサイトをやってたようなベンチャーが、自分たちに火の粉がこないように、DeNAを燃やし続けてた、という話を最近きいた。人間は、大勢が叩いているものが悪いと勘違いして、自分も叩き始まる。いじめの構造と同じだ。
DeNAが悪くなかったとはいわない。ただ、はてなブックマークは、あまりに他人の意見やその場の雰囲気に流されすぎる。未だに、DeNAをキュレーション問題の本丸として叩き続けてる人は、誠意ある対応を一番しようとした会社だけが叩かれて、逃げた会社は得する社会でいいと思っているのだろうか?
最近はてな村で話題にすらなってないと思うが
話題にもないし、誠意もなかったよ。 そういう演出のためにやってるから。