コンビニで働いていて、早くキャッシュレスにならないかなーと常々思っている。
「キャッシュレス決済を利用すると、店が手数料を負担することになり申し訳ない」みたいな意見があるけど、
いや、現金だって、みなさん気づいてないだけで、コスト掛かってるんですよ!ということを説明したい。
ここでいうコストとは、実際にお店が負担する支出のみならず、管理コスト、手間も含める。
まず、わかりやすいところで、お釣りの小銭や5千円札を用意するための銀行での両替手数料。
支払いで現金を受け取っているんだから、お釣りに困ることはないだろうと思われるかもしれない。
しかし、給料日明けとかは、コンビニを両替機だと思っているのか、1万円札で支払う人が増える。
そうすると、5000円札が急激になくなっていく。
このように、世の中のお金の流れは均一ではないので、あるときは500円玉が、あるときは10円玉が急激になくなっていったりする。
お釣りを払えないとなると、営業がストップしてしまうので、予備の小銭を用意するために銀行で両替してもらう。
1回数百円だけど、年間でざっと計算したら2万円ちょっと掛かっている。
夏暑かろうが、冬寒かろうが、台風が来ようが両替をしに銀行に行く。ふぁっく。
1万円札を出す客が割と多いので、お札を出して、渡して、小銭出して、渡して。
財布を軽くしたいと思う人が多いのか、端数の小銭を調整して、お釣りが5円になるようにしたり。
そのこだわりのせいで、客に小銭を出す時間・手間が掛かってる。
後ろに並んでいる人が待ってるし、店員も客が財布から小銭を1枚1枚出すのを眺めるのも、なかなかしんどい。
お昼時が1日の中で一番客数が増える。
貴重なお昼休みの時間が、自分以外のお釣りのやり取りに使われてるの気づいているか?
うちの店はお釣りが自動で出てきたりしない原始的なレジなので、
客が出した金額を店員が数えて、金額をレジに入力し、お釣りを渡す。
それを確かめるために、毎日5回くらい、レジの中にある現金と計算上の数字のズレを確認する作業をする。
そして、ほぼ毎日、過不足金が発生する。
原因がはっきり特定できるわけではないので、
店員としてはなんかモヤモヤするし、数千円単位で誤差が生じたときには、店員が盗んでいないかとか疑心暗鬼になって、店長にとっては大きなストレスとなる。
レジの精算作業とは、1日の売上を確定させる作業。現金をカウントし、レジの過不足金の原因を調べたり。一旦、レジを1台ストップさせるので、そのときに客の視線が厳しい。めんどくさい。
売上金を送金する前に、5000円札、1000円札が翌日不足しないように、売上金に含まれるそれらを、できるだけ1万円札に両替する。
めんどくさい。実にめんどくさい。この両替でミスをしたら、レジの金額を数え直したりする。うんざり。
コンビニに来る人の中には、本当にコンビニを両替機と思っている人がいて、買い物もせず図々しくも両替だけを要求してくる人もいる。
両替は断るように指導されているが、そういう人に対して断ってもいい顔しないので、その対応が疲れる。
これらの問題は、キャッスレスにしたら解決できる問題で、決済手数料を払って、面倒くささ、ストレスをお金で解決できるなら、ある意味合理的と言えるんじゃないかな。
まぁ、キャッシュレス決済って電気が必要になるので、停電しても即死しないような備えが必要になるんで、そこをクリアしないといけないんですけどね。電源のバックアップとか通信とか。
キャッシュレスにならないのは、金融庁がメガバンク利権を守ってるからだな。 銀行が保険販売やNISA、両替手数料で細々食いつなぐようになった。 (10年前までは両替無料だっ...