エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか という記事が話題になっていて、色んな人がいろんなことを言っていた。定期的にこれ系の話が出てるような気がするけど、結局人それぞれだと思う。
業務時間外に勉強するような人はプログラミングやら何か作ったりするのが好きな人が多いんだろうけど、その理由も人によって様々だと思う。自分の場合はどうだろう。
自分がプログラミングの勉強とか、何か作ったりとかそういうことをするようになったのは、ざっくりいうと学生時代に飲食店バイトとかコンサート会場の設営とかせずに図書館でパソコンかたかたして金が欲しいからだった。結局Crowdworksで請けた仕事をして何万円か稼ぐくらいが精一杯だったけど。
勉強はそこに至るための準備だったり、あとは趣味的な部分が大きかった。また、過程をブログにでも書くと誰かが有難がってくれたりするので、そういう楽しさもあった。
当時はなぜかベンチャーでバイトするとかいう選択肢がなく(馬鹿だし独学で無理だと思ってた)、思いつくのがウェブサイトのアフィリエイト収入とCrowdworksくらいしかなかった。今思うと、ベンチャーでバイトよりよっぽど難易度高いような気がしなくもないけど、当時は意識高くて賢い人達に囲まれた環境に週何日も通わないといけないバイトの方が不可能に思えた。
ウェブサイトのアフィリエイト収入を得るにはウェブサイトなりブログを運営すればいいんだけど、自分でおもしろブログを書けるとも限らないので、ユーザーが投稿してくれたコンテンツが広告収入につながれば美味しいと思っていた。
そんな浅はかな理由でCGM(Consumer Generated Media: ユーザー投稿型のウェブサイトなどの総称)を作ろうと思ったり、iOSアプリを有料で販売したいと思ってiOSのプログラミングの勉強も少しした。結局続いたのはウェブサイト作りの方だった。
当時のスキルで請けられる仕事なんて少ないので、ソフトウェアエンジニアとしてお金を稼ぐにはもっと勉強しないといけないと焦っていた。とにかく勉強してスキルを身に付けてソフトウェア開発でお金稼ぐんだというモチベーションが強かった。接客や肉体労働が得意だったら、そんな焦りもなくもっと明るい学生時代を過ごせたような気もする。
そのため基本は仕事をもらう → 勉強する ではなく、勉強する → 仕事を請ける という順序だと思っていたし、今でもそうだと思っている。そんなことを書くと真面目な雰囲気がするけど、ある意味これは、業務であたふたするのが嫌だから先に勉強したい、馬鹿だから先に予習しないと無理、みたいなネガティブな考え方から来てる。
もっとポジティブであれば、学生のころからベンチャーに飛び込んで「一生懸命がんばります!」とか言えたのかもしれない。要領が良かったりポジティブな人は仕事をもらってからでも勉強できるし、自分のようにネガティブな人は仕事をもらう前から勉強して臨まないとストレスに耐えられない(と思い込んでいる)。
そうやって振り返ってみると、業務時間外の勉強は当たり前だ。しかし仕事に自分の人生の全てを注ぎたいと思っているかと言われると、そんなことはない。できるだけ働かず、日中読みたい本でも読んでいたい。個人運営のウェブサイトの広告収入で暮らしたいなんてことはもう諦めているけど、仕事する時間を減らしたり、自分の立ち位置を少しでも有利にするには、結局スキルを身につける必要がある。そのための勉強はどう考えても必要だし、学ぶ楽しさみたいなのは今のところ感じられているので、勉強は趣味としてやりたいことの一つでもある。
自分のことばかり書いてしまったけど、一番上で参照させていただいたブログ記事を読んだ感想も書いてみる。
ブログ記事を書いているのは雇われる側のエンジニアではなく、雇う側の方なので、あのブログ記事は「うちの会社には、勝手に勉強してくれるエンジニアが入ってきてほしい」というアピールというか想いみたいなものなのかなと受け取った。
あの記事はあまり勉強できてない人が嫌な気持ちになるだけで、勉強たくさんしてる人が来たくなるかというとよくわからないので、もっとこう社内の本棚の充実具合をアピールするとかそういう方がいいんじゃないかなと思う。たぶんバズらないけど。
業務時間外使って必死になって最新技術を勉強し、キャリアパスを順調に進んでたどり着くのが不倫CTO これがエンジニアのロールモデルの現実 ほどほどに頑張ってほどほどに遊ぶのがえ...
より稼ぎたい人は勉強し、現状維持の給料でよければ勉強しなくてもよい。 エンジニアに限らず、色々な職種で共通して言えることだと思うが。