「いなり寿司」とか「巻き寿司」みたいな、一口で食べれて、かつ、どれから食べるか? みたいな選択肢が少ない、
気楽に食べられる食べ物だ。
ちなみに、常にいなり寿司を全部食べてから、巻き寿司を食べている。
これは、仕事で精神がすり減るのに、ご飯を食べることを考えることに脳みそを使いたくないから、こうしている。
僕にとって、朝決まった時間に起きて、スーツを着て、電車に乗って、パソコンの前に座る、という仕事以前の作業でも、ひーこらいう程度には疲れてしまう。
そんなわけで、ただでさえも疲れているのに、ご飯を食べることにエネルギーをあまり使いたくないので、普段はこうしている。
というより、仕事のエンジンをご飯を食べることで落としたくない感じかな。
超面白い本を読んでるときに、ご飯食べるのを忘れてしまう現象を、あえて自分から作り出しつつ、最低限のエネルギーは補充する感じ。
ところが、仕事でミスをして、気分を切り替えたいとき、そういうときはこういう簡単な食べ物はよくないことに気づいた。
仕事モードのままご飯を食べるのは、普段はいいんだけど、一旦昼休みに少しでも自分の中で仕事モードの出来事をリセットしたいときは、こういう食べ物はよくない。
なら何がいいのか?
いろんなお店でいろんな刺身定食があるだろうけど、今僕が通っている職場の近所の居酒屋さんのランチでは、
「ご飯」
「漬物」
「味噌汁(魚のアラが入ってる)」
「刺身7種盛り」
こんな感じのセットなんだけど、これがもう、非常に気持ちをリセットできる。
まず、考えるのがご飯のバランスだ。
最終的には、卵かけご飯でしめたいが、ここはご飯を多めに食べておいて、超濃厚卵かけご飯としたい。
しかし、当然ながらご飯が少なすぎてもよくないので、絶妙のバランスをとらないといけない。
さて、なにから手をつけるべきか。
口を湿らせたいから味噌汁先行というのは常套手段だが、この味噌汁は魚のアラが入っているため、小骨に気をつけないといけない、初手からこの気遣いは億劫だ
なので、口を湿らせる目的はカウンターにおいてあるセルフの温かいお茶ですませよう。
さあ、刺身の7種盛りだ。
今日は、
イカ
カンパチ?
タイ?
それぞれが2切れづつ。
こんな感じだ。
念のため言っておくが、僕は生まれた時から日本で育ってまだ海外に行ったことがない程度には日本人なのにもかかわらず、
タコが野菜でなく魚介類だと知ってまだ数年しか経ってない程度の、食べ物音痴なのでこれらが、本当にタイやマグロかどうなのかはわからないぞ!
この7種の打順……
これは非常に難しいが……
食べる!
このバランス感覚を楽しみたいがために、僕は醤油にとかさないのです。
味がどうのとじゃないんですよ。
でも、ご飯をかっこみたい気持ちにつながるよう、ばくばくと勢い良く。
食べる!
食べる!
食べる!
もうこうなると、僕の気持ちは、刺身を美味しく食べることだけに熱中しています。
いつのまにか、理屈でなく、体が自然と自分の望む量のわさび、自分の望む順番で、
おかずをたいらげていくことができるのです。
刺身が三分一ほど片付いたら、魚のアラが入ったお味噌汁を飲む。
最初は、小骨に気をつけないと。
とか思っていたくせに、今ではそんなこまっしゃくれた理屈はどこへやら、自然とお箸で骨を避けて、身もきちんとほじって食べれているのです。
そして最後に、程よく残したご飯に卵と醤油をかけて、卵かけご飯で締める。
さっきまでの憂鬱なお仕事での失敗した落ち込みはどこへやらなのです!
最近、仕事で失敗すること自体はよくないんだけど、それを引きずったり落ち込んだりするのって意味ないな、と思い始めたんですよね。
落ちつけ・・・心を平静にして考えるんだ・・・こんな時どうするか・・・ タコ・・・ホタテ・・・イカ・・・マグロ・・・カンパチ・・・タイ・・・サーモン 落ちつくんだ・・・『...
たいへん よい 気の持ち様だ。 http://anond.hatelabo.jp/20170317215641
食事を終えてからしばらくたって、あらためてこうして書き起こすのはエネルギーの要ることじゃないのかな。