2015-01-27

不幸になる人を一人でも減らすために、一応書いておくメモ


http://jmatsuzaki.com/archives/14158

1. 「得意なことより好きなことを優先しろ!」はすでにスキルがあるか人脈があるか、裾野が広い分野でなければやめておけ

よくこういうことをいう人がいて若者は思わずそれに目を輝かせてしまますが、お待ちください。それは火車です。

そこそこ好きなことをやるってのはいいと思うんです。俺もそれで未だにプログラミングしてるし。

けどそれに一生をかけたいみたいなものを選ぶと不幸です。

まず妥協ができない。なぜなら好きだから。つまり己との争いに消耗するわけです。

つぎに全然稼げなくて金がないときに、とんとん拍子でうまくいく人を見るとマジで死にたくなる。金がないと視野が狭まり、完成度は低くなり、余裕がなく、評価も気になります。負のスパイラルに陥るともうだめ。死にます

おなじようなもんとして、やっぱり芽が出なかったってなった時に、他に自分の芯になるものがないとやっぱり死にます。ありますか?なら大丈夫です。好きなモノは二つ三つあってよい。一つしか好きなことがないなら、好きな道で食ってくのは諦めましょう。マジで死にます

2. 「好きなことで食えないはずなんてない!」は嘘

結構食えません。むしろ食っていこうと思ったら好きでないことを絶対にしなきゃいけない。妥協だってしなきゃいけない。あと食っていくにはスキルと人脈です。どちらも必要です、むしろ人脈が必要

人脈作れますか? 好きでないことができますか? できるなら大丈夫です。

3. 「好きなことは内面からあぶり出せ!」とか言ってるくらいなら別にそこまでやりたいことじゃないでしょ

好きは滲み出るものです。炙りださなきゃ出てこないなら、それはやんなくても大丈夫なことです。

4. 「カッコイイと思える奴からアドバイスしてもらえ!」しかしかっこいいと思えるやつは永遠に追い抜けない

もしくは追い抜いたら全然しょうもない奴だったことがわかってしまう。人へのあこがれで歩を進めるのは危険です。まぁアドバイスもらうくらいはわるかないけども、信奉するのはいくない。そしてね、アドバイスする側になるとわかると思いますけど、結構しょーもないことしか言えないもんです。ちゃんとしたこと言おうとしたら準備が必要だし、めんどくさいし、時間もすごくかかる。ただでやるには労力がかかりすぎ→結果しょーもないことに。なんてのが関の山です。

5. 「社員数や月給や福利厚生会社を選ぶな!」社員数はどうでもいいですが、お金大事

お金は心の余裕。

人間には二種類います。心の余裕がなければ仕事を成し遂げられない人と、追い込まれて絶体絶命にならないと真価を発揮しない人です。あ、もういっこあった。常にすごいやつ。

ま、天才は置いておきましょう。

お金大事です。道具を揃える必要ことなら、お金がないと始まりません。お金を稼ぐのは時間がかかりますし、余裕がなければ質の悪いものに手を出してしまます。食うものを削るととたんに人間の力は半減します。どれだけいいものをもっていても、食べなければやっていけないのです。

なおサービス残業などが常態化している状態はよろしくないと思いますが、たまに超残業がいっぱいあるくらいならまぁいいかなと僕は個人的に思います。もとに戻すまで三ヶ月とか半年とかかかるけども。

6. 「社員かどうかなんてどうだっていい!」は嘘

バイトは結局損です。正社員で働いたほうがガッポガッポ入りますし定収入はでかい。あとバイトは休むと生活に響いてくるから余裕なくなります。余裕がなくなると好きは擦り切れます

7. 「会社終身雇用なんて求めるな!」はまぁそうかもね

やめるつもりで常日頃から腕を磨き、人脈を作りましょう。会社で作る人脈も時には役に立つし。

8. 「体裁も見栄もクソ食らえだ!」と見栄を切るのもいいんだけど、結局人脈は見栄だしな

世界で随一くらいのスキルがないならある程度体裁は整えておいたほうがよいでしょう。まぁ昇進とか結婚とかは諦めてもいいと思いますけども

9.ヴィジョン共鳴できる会社を選べ!」 え?結局会社に入るの?

共有する価値観がある仲間がいるのは幸せですが、ビジョンに振り回されるといつの間にか崖っぷちということもあるので気をつけましょう。あぶなっかしいな。

ビジョン自分で持っていればいいんです。そのために日夜コツコツと積み重ねていけばいいんです。直接的ではなくとも間接的に身を助けてくれることがあるかもしれない。むしろまったく違う視点を求めに全然知らないところへ行ってもいいし、金を稼ぐためと割りきって居心地のいい場所に行ってもいい。いずれにせよ、自分で決めることです。他人と一緒で安心してはいけません。

10. 「仕事と遊びを分けて考えるな!」の結果待つのは死だけです

まぁいずれみんな死ぬんですけどね。

仕事ではないからできることもある。仕事からこそできることもある。そのバランスを上手く取れないと、墓場ダンプで突っ込んでいくことになりかねません。引き止めてくれる友達を持ちましょう。お金を生む人脈はなくても、心配してくれる友を持ちましょう。友はなくても気持ちを吐き出せる場所を作りましょう。そして毎日、小さな進歩と喜びを噛み締めましょう。

山には一歩ずつ登るしかありません。駆け上れば途中で力尽きますしかし動かなければ登れません。動かないのはたしかもっとリスクが低いふるまいですが、ついつい足を進めてしまうのなら、もう腹をくくって登りましょう。安全に、一歩ずつ、焦りをなだめ、恐怖に打ち勝ち、すすむだけです。

いのちだいじに。

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