「内掛けハンドル」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 内掛けハンドルとは

2022-09-06

運転免許証更新を忘れ、一発試験で取得する話

数年前の話。20代会社員マイカーMT)所有。

はじまり

正月家族旅行中、親の代わりに車を運転することになった。その車の任意保険は本人(親)のみだったので、コンビニで一日任意保険に加入することにした。コンビニマルチコピー機必要事項を入力するのだが、自分免許証有効期限を入力するとエラーとなる。よく見ると、和暦が去年のもので、更新期限を11か月過ぎていた。最近免許証には西暦併記されているが、当時は和暦のみだった。

このことに気づいたときは血の気が引いた。マイカー有効期限が切れていたとき運転していたことになり、宅配便営業所止めの本人確認証として免許証提示したこともあった。

旅行中はスマホでググりまくって、今後の方針検討した。運転免許試験場が自宅から自転車で30分の場所にあるので、自動車学校ではなく試験場での一発試験飛び込み受験などとも言われる)で受けることにした。

旅行から帰宅後、免許証更新案内のハガキ冷蔵庫に貼ってあるのを見てショック。うちの冷蔵庫には書類封筒が大量に貼ってあり、ハガキはその中に埋もれていた。過ぎたことはどうにもならないので、試験場に行って免許証の失効手続きを行う。失効から6か月以内なら免許証が再発行されるが、6か月超から12か月以内は仮免許からスタートだ。やむを得ない理由があれば期限が延長されたりするが、ただの忘れはもちろん対象外だ。自分普通(準中型5t限定)と中型二輪の免許を持っていたが、限定なし普通のみの仮免許となった。

仮免許からスタート

試験場に隣接して、安全運転協会運営する練習場があって、ここでは試験場と同じ車種で模擬場内コースや、実際の路上試験コースを走ることができる。仮免許でも指導員(免許取得3年以上)の同乗で公道走行可能だ。早速、路上試験練習を申し込み、その日のうちに練習することにした。申し込む際、指導員の方にMTでええのか、久しぶりならエンストしまくるでとアドバイスをもらったが、マイカーMTなこともあり、当然MTで進める。料金は50分・約9,000円。

当地路上試験コースは3つあり、どれになるかは路上試験が始まるまでは分からないため、3コースを覚えておかなければならない。まあ、経路が重複するコースもあるし、所要時間は15分くらいなので、それほど難しいことではない。指導員の方にコース上で気を付けておいたほうがよいポイント、悪い癖の指摘を受け、今後の練習に大変役に立った。練習終了後、路上練習申告書というもの書いてもらった。学科試験を受けるには5日間の公道練習必要で、練習日や同乗者の氏名などを申告書に記入するものだ。ちなみに、エンスト練習車に乗り込み、駐車場から発進するときに1回だけした。恥ずかしいね

仮免許公道運転する場合は、仮免許標識自動車学校の車のついているやつ)を車の前後掲示しなければならないため、Amazonマグネットものを購入。マイカー父親が同乗してもらい、路上練習をしていくことに。23時くらいに自宅を出発、路上試験と同じコースを数回走って帰宅する練習を2時間×4日行い、路上練習クリアだ。特に意識するのは、ウインカータイミング交差点左折時の寄せ、見にくい横断歩道の徐行、ポンピングブレーキ路上コースのうち一つだけ、片側二車線で交通量が比較的多い国道の路肩がスタート地点のものがあり、試験がこのコースになったら嫌だなと思ったりした(フラグ)。路上試験後の場内課題縦列駐車と方向転換があり、縦列駐車父親会社敷地内で練習させてもらった。方向転換は駐車場に後ろ向きで止められるなら余裕、と思っていたので大して練習しなかった。

学科試験路上試験

次は学科試験合格する必要がある。自動車学校では技能試験試験場で学科試験の流れだが、一発試験では逆なのだ参考書を買って勉強する。特に重量制限などの数字は忘れていることが多いので、これを機に復習する。問題ランダムに出してくれるありがたいサイト活用した。学科試験路上試験は平日しか実施していないので、有休を使って会社は休むしかない。結果、学科試験に無事合格受験料は約3,500円。

これで路上試験を受けられるようになったが、受験は予約制で、電話ではなく現地窓口でしか予約できない。その日のうちに予約して、2週間後の受験となった。会社有休申請も忘れずにしておく。ここからYouTube運転動画を見て勉強する。

路上試験の当日。緊張しながら自転車試験場に向かう。一発試験合格率は5%とかなり低いことや、落ちてしまったらまた有休を使わなければならないので、挑戦は数回だけだ。受付後、受験時間まで待合室にあるコース図を見ながら脳内で何度もシミュレーションする。あのコースだけはやめてくれとついでに祈る。受験料は約5,000円。

集合場所試験場の発着場で、時間前に自分を含む受験生3名が集まった。40代くらいのおじさんと、30代くらいのお兄さんだ。緊張しているためか、会話は無い。集合時間となり男性試験官2名が登場。ここでコース発表が行われ、自分は例のコースとなった。最悪だ…。同乗はおじさんと試験官2名、お兄さんは受験生同乗なしのコースで、自分達が終わってからスタートとなった。まずはおじさんの番で、お手並み拝見だ。何回かすでに受験されているらしい。手荷物トランクに載せ、自分は左後部座席に乗り込む。

おじさんの運転といえば、加減速はスムーズだったが、信号待ちで毎回サイドブレーキを引いていたり、内掛けハンドル(手のひらを外に向けて握る)で曲がっていたり、ポンピングブレーキをしていなかったり。どうなんやろ、と思いながら見ていた。

そんなこんなで例の片側二車線の路肩にまり自分スイッチ。乗り込み、シートベルトミラー確認エンジンスタートサイドブレーキを解除しつつ左右後方確認後、発進。ここで状況は、200m前方の信号が赤、右車線は埋まっており、自分の車線の前方は空いている。クラッチペダルから足をゆっくり離していくもなかなか動かず、焦って回転数が4000くらいまで上昇。試験からゆっくり」とアドバイスをもらいつつ、やっと動き出した次の瞬間、試験官が補助ブレーキを踏む。ちょうど、右にいたダンプこちらの車線に入ってこようとしたのだ。ダンプクラクションのおまけつき。試験中の車両になんてことするねん…。すみません、と謝りつつ再度安全確認をして無事発進。試験官にブレーキを踏まれたことで一発アウトやん、でも降りてくださいとは言われてないし、なんでやろ?慣らし走行スタートから100mくらいまでは減点しない)扱い?まあアカンやろうし次の試験はいつがいいかな~と、ため息をつきながら上の空で運転していた。態度悪い。

何事もなくコースを走り、ゴールの試験場の発着場に到着。合格ならこのあと場内課題があるが、試験から2人とも降りて手荷物トランクから出すように言われ、やっぱり落ちたんや…と確信。おじさんが試験官と話しをしている。どうやら落ちたらしい。自分の番、試験から車に乗ってくださいと告げられ、テンション爆上がり。すまんな、おじさん。おじさんはリタイアし、ここから試験官2名が引き続き同乗。

場内課題は方向転換。この課題時間制限で、安定を取るためアクセルを吹かさずクラッチワークだけでノロノロと後退。何なら1回だけ前進して切り返しちゃう。発着場に戻り、合格を告げられ、やった!と声に出る。試験官にあのときブレーキまれましたよね?と聞くと、踏んだ。けどその後はよかったので合格とのこと。具体的な点数みたいなのは教えてもらえない決まりがあるので、詳細はわからないがよかった。

このあとは待合室に戻り、技能試験合格証を受け取る。その際、免許交付まで練習運転はしないように言われる。たしかにそうだ。それと、取得時講習(危険予測講習・応急処置・高速教習)を自動車学校で受けなければならず、県下の受付学校リストも貰う。自分自動車学校電話して、取得時講習の予約を取らなければならない。取得時講習を休止しているところもあった。朝から夕方まで丸一日の講習だ。同県内ではどの学校でも料金は統一されており約15,000円。2月だったせいか、直近はほとんど予約が取れず、一番早い学校で1か月後という感じ。しかも平日しかやってない。

合格しても講習の受講必須

取得時講習はその学校の教習生と一緒に運転する機会もあり、これが一発試験合格運転やでと心の中で自慢しつつ、無事講習終了。

翌日、免許証を受け取りに試験場を訪れる。免許の発行は平日限定免許の受け取りは教室で行うが、自分自動車学校卒業生とは違う列(一発試験や再発行組?)で、他に4人くらいいた。無事、免許証がもらえ、マイカー運転できるようになった。仮免許練習後、1か月半くらいは乗ってなかった。ただし、緑色なので初心者マーク必須だ。

おわり

一発試験の話はここで終わり。かかった費用は5万円くらい。期間は3か月。仮免許から自動車学校に入校すると、費用は倍以上するのではないだろうか。問い合わせていないのでわからないが。

後日談として、初心者マークなのはなんだか癪だと思い、中型一種を取得時講習を受けた自動車学校で取得することにした(さすがに中型以上を一発試験は無理なので)。中型以上の免許では初心者マーク不要となる。ほかに不要となる条件があるようだが、これが確実だ。本来、中型一種は2年以上の普通免許所持が必要だが、免許再取得前の期間でも適用できるので、運転免許経歴証明書試験場で発行してもらい、これを自動車学校に提出すればOKだ。2か月くらいかかって無事卒業青色免許となって初心者マーク卒業となった。ただし、初回更新扱いは継続で、3年後に更新手続き必要だ。ちゃん更新手続きしてきたので、同じような境遇にあった人の助けになればと思って書いてみた。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん