はてなキーワード: 焼け野原とは
見ながら要点をまとめていこうと思う。
※テキストおこしではありません。何を言ってるのかをメモした感じ。
『麻生内閣総理大臣と鳩山民主党代表による党首討論』生放送 1/5(sm7916254)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7916254
・もっとも優先順位の高い政権公約または主張を三つ示しなさい。
麻生 ・景気最優先
・安心社会実現
・日本を守る
一番の違いは責任力。公約には実現可能な見通しと一貫性が要る。
世界同時不況から国民の暮らしを守る。半年間に四度予算編成した。
・高速道路休日一律千円
株価7050円が10400円まで回復。しかし景気回復を肌で実感するまでには至っていない。
まだ道半ば、景気対策最優先でいく。
民主党には経済の政庁政策が見えないまま金をばらまくように見える。
安心社会実現。
全世代・全生涯を通じた安心雇用をつくる政策を加速していく。
・年長フリーターの正規雇用や非正規社員のために日雇い派遣原則禁止
・女性社会進出のため、保育園待機児童をなくす、企業も支援しマザーズハローワーク拡大
・年金:国庫負担1/2へ引き上げ実施。長期的には年金財政は安定している。
財源
景気回復後に、社会保障のために消費税を含む税制の抜本改革。借金を子や孫に残さない。
天下り禁止など。経費の見直し。
・北朝鮮ミサイル・核実験の脅威:国連での制裁決議にしたがった貨物チェック。これを民主党が廃案にした。
これらも民主党は反対しているが、最近政権とれそうだとなると姿勢が不明瞭になっている。
この8月を日本を考える月にしてほしいとのこと。
・財源の無いばらまきは無責任。
・安心、活力、責任。
・政権選択の機会がようやくきた
申し上げたいこと
・なぜ政権交代ができなかったのか
・ポスト争い
官僚に作文をゆだねる
無駄遣いが起きた。
官僚任せの政治では無駄遣いをなくすのはできないので政権交代。
・政策を官僚に任せた
障害者自立支援で支援切られた。
後期高齢者医療制度批判。
・あたたかい政策「友愛社会実現」を作り上げていくのが肝要だ。
・地域主権
・年金。マスコミの煽りタイトルそのまんま。消費税で賄う前に消えない年金にすると「誓い合っている」ところ。
・経済対策:家計を直接的に潤わせて経済を展開させていくのが民主党のやりかた。ばらまきではない!
・暫定税率廃止
・財源は無いといわれるがある。
一割以上の無駄遣いがあると思っている。事業仕分けをしていけば必ずそれを見つける。
政権交代さえすればそれをやる。
無駄だと判断したものは後回しにする。一年二年放置する予定だ。
三つ目の提言?
あたらしい国民主権が見いだせる政治を模索。官僚任せではない。
・上記を踏まえて討論開始
攻守かえて3セット、二ラウンド行う。1発言2分以内。
▼第一回目党首討論 開始
【質問】鳩山:「公約実現実績について、四年間を総括しろ」という内容を国民生活という言葉を交えて質問
【回答】麻生「成果を上げた」四年前のマニフェストと現状を比較。
・郵政民営化 : 一番の問題。実現した。
・基礎年金国庫負担比率を1/2にした : 民主党は反対したけど実現。
・教育基本法改正 : 長年の念願。実現した。
120項目あげたなか、半分は実現した。残りはすべて取組中である。
民主党の行動をみていると、反対だけで議論に乗ってこない。景気対策・年金改革・安全保障など。
マニフェストに挙げたものについてはかなりのものが実現できた。
【質問】四年間総括すれば国民生活は厳しくなるいっぽうではなかったか失業者はふえたんじゃないか。
郵政民営化をすれば、景気も地域社会もよくなる、社会保障も充実する、
外交もよくなるというマニフェストを自民党は提示しただろう、現実はそうではなかった。
反省から出発しろ。出来たところを言うな。
国民の実感としていえばおかしな方向に導かれていると、麻生はしっかりやってくれと思っているのだ。
麻生は総括反省が足りない。そのことに対して改めておたずねを申し上げたい??
//「そのこと」ってなんだ?なにを指してる?
「実現した話ではなく、景気回復していないことへの反省の言葉を聞きたい」ということかな。
同じ質問を二度したような感じ。
【回答】麻生 //成果についてさらに掘り下げていくことにしたらしい。
・外交:日中韓三国首脳集まって会談が実現。
4年前は厳しかったが、10年間で見るともっともよい状態ではないか。
・継続中の問題もある。
消費者側にたった法案になぜ賛成してくれなかったのか。
消費者としても残念だったろうと思う。
【呟き】消費者庁は最終的に賛成した。修正を非常に見事にしたと高い評価をされている。麻生は事実でないことを言った。
【感想】鳩山:「郵政民営化改革をすればすべてがよくなる」という発想で四年前出したモノは
現実はそうならなかったことについて厳しく総括すべきだ。
【質問】消費税:景気がよくなれば再来年後半から年率2%増税公約がある。本当にこうするのか?(y/n)
【回答】麻生「中福祉には中負担が必要」
・欧州と比較すると高福祉だが高負担である。負担率70%、消費税率20%。
これでは毎年1兆円増える社会福祉をまかなえない。
これらの理由により景気回復"後"に、税制抜本改革と合わせて増税する。
【質問】鳩山:YesかNoか二択で聞いている。
この二つの公約をマニフェストで謳ったのか?そう解釈していいのか?
【回答】麻生「マニフェストの理解度はひとによるが、基本的に同じことを言っている」
・基本は景気回復。経済は生き物なので100%の保証はないのは誰でも分かる話。
・仮に経済成長が2%になった場合、増税可能な状況に達したと判断できるだろう。
・経済状況の数字を見た上で、どうするか判断しなければならない。
・引き続き景気対策をやりとげる。
【呟き】鳩山:そのくらいは何度も聞いて私でもわかっている。
【感想】鳩山:マニフェストは国民との契約である。重いモノである。
「景気回復が公約」で、「景気回復したら増税する」というのは、
「2011年には増税する」のが公約だということだ。常識的な判断だ。
2011年に増税しなかった場合=景気が回復しなかった時は、公約違反になる。
//経済は生き物であるということを理解してない模様。
【質問】鳩山:民主党には財源がないと批判されるが、自公政権は130兆円の国債を発行している。
国民負担も6兆一千億円負担増している。借金と負担増が自公連立政権の姿であると思うがどうか。
・景気回復 → 税制抜本改革
・毎年1兆円伸びていく社会保障は消費税で賄う。税制の抜本改正が必要になる。
・低金利でも企業はお金を借りないということは金利政策に効果はない。
日本は1992年以降経験してきた。欧米はこれを今経験している。
【質問】鳩山:景気回復のために借金漬けにするという発想になるのか?
【回答】麻生「ご質問ですか?」
・景気回復をしなければ行けないという主観論ではなく、景気回復をさせるために財政出動を行う。
・国際社会では景気回復が確実にはっている国はない、世界同時不況になっている状況である。
・積極的な財政出動をやらなければならないという覚悟を決めて動いているのは現在中国がある。
財政出動なしには輸出に頼った景気回復は不可能であるという話をしている。内需拡大以外はない。
・中国の内需拡大の動くによって日本の輸出は中国向けに関しては伸び始めている。
・日本も内需拡大を着実にやっていくことによって経済を自転させていくようにする。
そこまでいく間、財政出動で支援をし続ける必要があると思っている。
【質問】鳩山:無駄遣いを放置し借金漬けにして消費税増税、こんな政治なら誰でも出来ると思っている。
国民にツケだけ回すような政治はやめなければならないということを申し上げたい=政権交代したい。
なぜこうなってきたのかは官僚任せだからだ。
麻生は天下り渡りを全面禁止するという話をさっきしたが、発表当日にこの項目を削除したと聞いて居る。
なぜ削除したのか?よくわからない。なぜ禁止するのを止めたのか。
【回答】麻生「きわめて簡単です。」
・既に天下りは禁止・廃止なっているから。
・マニフェストにあえて書かなくてもそうなっている。
【質問】鳩山:マニフェストに強く書かないと、かけこみ天下りが行われている。どうしてこれがおきているのか。
禁止されているにもかかわらず30年以上続いている。この現実をなぜ止めさせないのか。
【回答】麻生「公務員の特権を許さないと申し上げ、実行している」
・民主党の場合は観光路に推薦を受けている強い支援団体(自治労)、組合天国とからかうところ。
・自民党は2015年までに国家公務員を8万人削減するとしている。約束通り実行している。
・民主党の場合も公務員人件費二割削減と言っているが、解雇か減給か?地方に移すだけなら解決にならない。
【質問】鳩山:それが守られていないから問題だと指摘している。不公平な世の中になっている。
止めるといいつつ天下りバンクを作っているのは止める気がないのだ。
天下りを止めるという文言がマニフェストから削除されたことが問題である。
民主党が共感を持たれるのはその点であるので、解決の努力をしていかなければならない。
国民の気持ちを理解してやれ。もう一回答えろ。
【回答】麻生「どの点について言っているのかわからない」
・年内にと言っている、今はまだ8月だ。
・官民の人材交流センターを作る。これを鳩山は天下りセンターと呼ぶが違う。
・再就職の斡旋を考えたときに、国家公務員を65歳まで採用はできない。人件費が増大する。
・65歳まで全員が勤務する組織体制を作るには時間がかかる。
・すぐに止めるというのは言うは易し、行うは難しである。
・きちんとした対応をしたうえで実行することに理解をしてほしい。
・有能な人材を権限や予算をバックに配分するということが天下りというものだろう。
【感想】鳩山:天下りの話は結局認めている。天下りバンクを認めた。
常勤役員が1/3を超えるような団体企業の再就職支援を行わない
というのが削除されたのはこれからも天下りするのだと理解する。
【最後の質問】鳩山:経済のパイを増やして家計を最終的に潤わせることは結構だ。
10年後の手取りを100万円増やすという話より、4年間でどのくらい増えるのか。
その前には、100万円減っている。100万円じゃ足りない。どのようにどのくらい増やすのか?
【回答】麻生「自民党の政権公約は原則四年で実行するものを掲げている」
・一点だけ取り上げられた。
・二年後に社会保障カードを導入して年金がどうなっているかわかりやすくする。
・いずれ四年以内の話を掲げている。その上で10年後の目標を掲げている。
・民主党はどのような政策を持っているのか聞いてみたい。
・所得が下がっていると言うが、同時に物価も下がっているのを指摘。
・きちんとした目標を掲げてそれに合わせて努力していくべきだと思っている。
▲第一回目党首討論 終了
▼第二回目党首討論 開始
・子供手当 5兆円/・高速道路無料化 2兆円/・農家個別保証 1兆円/合計8兆円ばらまく。
子供手当の財源:扶養控除・配偶者控除の廃止 これ全部やっても1.4兆円にしかならない。
子供の居ない家庭・子供の世代に借金が押しつけられるのではないか。
このようなばらまきを毎年続けていくのは不可能だと思うので納得できない。
財源無きばらまきは無責任だと思うがどうか
【回答】鳩山:財源には全く心配してません。新しい政権には新しい予算で総取り替えになる。
・優先度の低いダムとかの事業を辞める。先送りにする。
・9.1兆円賄うことができると思っている。
子供手当に関して:子供の居ない家庭には増税になる。65歳以上は公的年金控除拡充があるから増える。
65歳未満で専業主婦は月平均1400円増税になるが、社会全体で子供を養うのだと理解してくれ。
【感想】麻生:1400円で5.4兆円をまかなえるだろうか。いずれ明細を教えてほしい。
【質問】麻生:行政の無駄を排除するのは当たり前です。政府与党今年度も約1兆円見直しを行った。
民主党が切るといっている内容の中には補助金がある。その内容は社会保障費と地方交付税だけで40兆円。
残り10兆円の半分が教育費。これを切るのは弱者いじめ、地方いじめになるのではないか。
公務員の人件費二割削減という話では、解雇か減給か地方に移すだけなら解決にならないのではないか。
公務員の労働組合の支援を受けている民主党にとってそれはできることなのか。
【回答】鳩山:十分にできる。企業経営厳しい状況で、経費の1割無駄を無くそうとすれば出来る話だ。
一般会計と特別会計で207兆円。社会保障などの残りは70兆円。これを事業仕分けをすればできる。
国が止めるべき事業、地方自治体に任せるもの、民間でできるものを政権交代してから仕分けをする。
事前調査したところ、26%無駄があるとみている。10兆円~15兆は作れる。
それ以上は政府が無いと言っていた埋蔵金を使う。政府資産は相当あるのでこれを売却して生み出す。
全体として16兆8千億円生み出すことができると考えている。
【質問】麻生:207兆円のうち、補助金49兆円、借金返済80兆円、年金医療47兆円。これをどう積み上げていって
その内容をどう精査すればそれだけのお金が絞り出せるのか手口を教えていただきたい。
そんな簡単に出てくるはずのものはない。
私どもも調べて毎年2200億円社会保障関係の問題(削減?)をやってきたが限度にきて今年からやめた。
毎年1兆円増えます。これに対応するためには中福祉・中負担がいるんだと思っている。
したがって景気回復後に消費税増税をお願いしている。消費税はすべて社会保障・少子化に使う。
民主党は今後大きく増加するであろう社会保障関係費に消費税を上げずにどう対応するのか?
【回答】鳩山:役人の無駄遣いに一銭も使わないといいながら補正予算で役人の無駄遣いに使っているじゃないか。
アニメの殿堂という話もある。消費税をいつまでも上げないですむとは思っていない。
しかし現在の経済状況を考えたときに、消費税をどう使うか思えば、増税は考えられない。
年金一元化をする。最低保障と所得比例の部分があるが、所得が少ない人に最低保障をしたい。
そのための財源として消費税を充てたい。すべて以降させるためには40年かかるが、それを半分にする。
20年かけて徐々に移行させていく間、年ごとの負担が増えるわけではない。
民主党政権の四年間は消費税増税する必要はないと考えている。経済的にもその必要がない。
【質問】麻生:最低保障年金を全額税方式にすると言っておられる。20年でやる、そんな悠長なことは言っていられない。
税負担分を1/3から1/2に引き上げるのに反対したのは民主党である。全額税方式を40年かかるとしたら、
無年金・低年金で苦しんでいる人には全く対応できない。現在の消費税収入は13兆円。国の取り分が7兆円。
基礎年金給付は年額20兆円。年金給付を大幅にカットするのか?そんなことは出来ないだろう。
消費税率をよほど上げない限りは全額税方式を実現できないでしょう。
それならばなぜ1/2に引き上げるのを反対したのか?主張が矛盾をしていると思う。
【回答】鳩山:その……こと…はです…ね、1/3から1/2に上げる財源を何にするか、
消費税のアップで賄うことを約束したのに、間に合わなくなって他の借金で賄うことにしたのを反対した。
趣旨が違う。方向性が間違っていると言ったのではない。財源が借金になることを反対したのだ。
【質問】麻生:消費税で今全額賄えることにはならないのだと言ったばかり。
13兆円にしかならず、基礎年金には20兆円要る。これに移行するのに40年かけるという。
この間無年金・低年金をどう対応するのか、はっきりしないのは無責任である。
【回答】鳩山:たとえば20年とすれば、1/20ずつ移行するということだ。20年かけて年金を全額税方式にする。
http://anond.hatelabo.jp/20090612021400
随分遅いレスになるけれど、きちんと押さえておきたいので書く。
まず、同じだけの努力をしても、市場が拡大する中での努力と縮小する中での努力は意味が全然違う。
市場が拡大する中であれば平均的な努力をしても市場の拡大に引っ張られる形で成果が増える。そこに錯覚が生じるわけ。努力をした分成果も増えているぞと。
では市場が全く拡大しないとするとどうか。新規参入が無いとして、平均的な努力はパイを維持するだけであり努力が実らないという感覚に苛まれる。本当は実っている(=パイを維持出来ている)のだけど、実質成果が全然増えない(=努力が実らない)という感覚になる。
それでは市場が縮小する状況であるとどうか。
平均的な努力をしても市場の縮小にあわせて成果も縮小する。つまり前年度100のうち50を占めていても今年度90となると平均的な努力でも45になってしまう。今年度も50であろうとすると平均以上の努力が必要になるし、シェアを増やす(これは正しくないね。縮小する市場の中で売り上げを増やしていくと読んで欲しい)となるともう血を絞り出すような有様になる。
では戦後プレミアムってのは何かというと、一つに焼け野原になったおかげでやること、つまり仕事にことを欠くことが無かった。新幹線が無ければ新幹線を作れば良い、道路が無ければ道路を作れば良いのだが、何かがある状態だともう一個作ろうとはなかなか出来ない。それをやろうとして「無駄」といわれているのが地方の新幹線だったり高速道路だったりするわけ。自動車だって家電だって、持たない人に売ることは出来ても、持つ人にもう一個買わせるのは難しい。
そして戦後は人口が自然に増加する状況だったので市場が右肩上がりに大きくなっていたということ。つまり市場が黙っていても大きくなったので平均的な努力でも成果の拡大を味わうことが出来たわけ。
冷戦プレミアムってのは何かというと、競争相手が半分(西側だけ)で済んだということと、アメリカとソ連(共産主義時代のロシア)の代理戦争で政情不安な地域が世界中にあって、日本はそういう国と競争する必要が無かったってこと。日本は最後の先進国として安い労働力を武器に製品を世界中に売りまくる事ができた。
更に日本はアメリカの軍事力の傘を借りる事ができたから、ヨーロッパ諸国のようにソ連の脅威と直接向き合う必要が無く経済活動に注力できたわけ。
何度も書くが、団塊世代の言う努力なんて錯覚みたいなもんだよ。
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20090502#p1
を読んで。
科学技術・教育レベル・文化芸術・社会的安定・そして安くて美味い食事
を持った国がどんだけあるかと。そりゃあそれぞれトップではないかもしれないが、これだけのものを総合的に、しかも焼け野原から作り上げた潜在力はやはり恐るべきものです。
やはり旧植民地(強引に言えば中国もある程度はそう?)の国と植民地じゃなかった(あるいは植民地を作る側の)国(日本など)の決定的な差ってとうてい埋められないくらい大きな物なのかなと思った。
「焼け野原から作り上げた潜在力」とは第二次大戦後の事を指すのだと思いますが、ドイツも戦争にぼろ負けしたにもかかわらず早々に復興してますし。(そもそもそれくらい強い国だったから戦争が起こせた?)
特にアジアの国々がことごとく植民地支配を受けていたのに日本は何故それを免れたのか、何かこれといった学説みたいなものはあるのかな。
軌跡が日本の領土を通るので、日本との事前の話し合いがあってしかるべきなのだが、それが無いという事は、攻撃であると解釈するしかない。
日時もおおよその軌道もわかっているのだから、MDの実戦適用としては、落とせて当然という話になる。
で、問題は、その後である。
勝手な弾道ミサイルの開発を、物理的に禁止するという意思表示を行った後で、どうするのかという点である。
ミサイルを叩き落して、何度でも叩き落してやるぞと言うだけならば、今度は、打ち上げ予定を公開せずに、発射するようになるだけであろう。監視と迎撃態勢を維持するコストがかかってしまう。さらに、その他の国家においても、同様の動きが出てくるであろう。というのも、弾道ミサイル技術を欲している国家はいくらでもあり、それらの国家の大部分が実射実験を行っていないのは、ロケット発射に伴う落下物や、燃料満載のロケットそのものが他国に落ちた場合に、先制攻撃を行ったと認定され、開戦事由となってしまう為である。
しかし、MDの実用化がされると、MDを配備していない以上、弾道ミサイル開発を黙認していると解釈が可能になる。MDシステムを売りつけられると言う点で、ビッグビジネスになる可能性があるのだが、同様に、北鮮にとっても弾道ミサイルを売るビッグビジネスとなる。反米を標榜している国家が北鮮からミサイルを買い込んだり、シリアの核開発のように共同開発をやっているとなれば、それらの国家のほとんどすべてに、監視と迎撃を可能とするミサイル巡洋艦を貼り付けなければならなくなる。そのコストは、誰が負担するのかという話になる。
さらに、弾道ミサイルを発射しても、迎撃できない方が悪いという事になるし、迎撃した以上、その破片が降っても、それは自業自得であるとなる。つまり、弾道ミサイル発射実験に失敗しても、迎撃されたからであると強弁する事が可能になり、弾道ミサイル開発の歯止めが無くなる。
ミサイルを叩き落したならば、即座に報復攻撃までやらないと、意味が無いのである。
日本に対する物理的攻撃の証拠が出た時点で、自衛戦争が可能になる。他国の領土にミサイルを打つ以上、同様に打たれる覚悟があっての事であろう。平壌目指して飛んでいくミサイルを迎撃する責任は、北鮮にある。
弾道ミサイルを発射したら安保理に上程するとか、寝ぼけた事を言っている者がいるようであるが、今やらなければならないのは、報復攻撃の準備である。平壌まで届く固体燃料ロケットの打ち上げ準備であり、アメリカから核弾頭を一発融通して貰う交渉であり、北鮮地域への陸上戦力の上陸展開の準備である。とりあえず、公務員の半分を陸軍に転属させる異動辞令を出す必要があるかね。
http://anond.hatelabo.jp/20080522102132
まずアマゾンは一種の市場であり、市場で一番大切なのは流動性だ。そういう意味でテンバイヤーの存在は必要悪だと思う。そもそも、オークションって、市場って意味だろ?
テンバイヤーは商品代金を払わないことで、流通を妨げています。
オークションって「競売, せり売り」って意味です。辞書で調べてみてください。
市場は「market」です。
テンバイヤーを叩いている人たちに、実害があったのだろうか?多分なかっただろう。
在庫管理のコストと、商品が正常に売れないことでの機会損失があります。
では、なぜ彼らは叩くのだろうか?それは、きっと「儲けている」ことに対する妬みからだと思う。これは、資本主義の全否定だ。
儲けている事を僻むだけで資本主義の全否定は極端過ぎませんか?
アマゾンだって資本主義の経済原理で動いている。そして儲けている。なぜ、テンバイヤーの経済原理だけが、否定されようとしているのだろうか?
自分が持ってしかるべき管理コストを他人に押し付けているからです。
amazonに巣食うテンバイヤーにとってはそうなるかもしれませんが、それは当然の結果では。
Amazonを倉庫代わりにしていた転売厨終了のお知らせhttp://blitznews.blog97.fc2.com/blog-entry-1021.htmlが話題になっている。風向きはアマゾン良くやった、ということだが、本当にそうなのか?
まずアマゾンは一種の市場であり、市場で一番大切なのは流動性だ。そういう意味でテンバイヤーの存在は必要悪だと思う。そもそも、オークションって、市場って意味だろ?
テンバイヤーを叩いている人たちに、実害があったのだろうか?多分なかっただろう。では、なぜ彼らは叩くのだろうか?それは、きっと「儲けている」ことに対する妬みからだと思う。これは、資本主義の全否定だ。
アマゾンだって資本主義の経済原理で動いている。そして儲けている。なぜ、テンバイヤーの経済原理だけが、否定されようとしているのだろうか?
001 名無しさん (2007/11/13(火) 11:22:15 ID:WIlpkg9M)
頭脳明晰で、そして国内トップクラスの大学を優秀な成績で卒業する
そんな真面目な資質を持つ者だけが入省を許される日本の中央官庁。
焼け野原の戦後から世界屈指の先進国への仲間入りを果たすまでに発展した
この国の実績はいったい誰のものなのか?
それは、長くても4年程度でころころトップが変わる政治屋の実績などではなく
まぎれもなく影でこの国を作り上げてきた優秀な官僚の実績に他ならないのである。
全国各地で大なり小なりの問題を引き起こしている現実、これは甚だ問題である!
一般庶民である諸君らにぜひ考えて頂きたい。
この国を支えている頭脳、資質ともに優秀な官僚がなぜ問題を起こすのか、を。
賢明な者ならこの問いかけて気付くだろう。そう、問題の原因は、
官僚らの不遇なのである。彼らはその実績や能力に見合っただけの
報酬を得ていないばかりか、地位も名声も尊敬さえも得ていない。
つまりモチベーションのなさ故に問題を起こしてしまっているわけである。
しょせんダニである身の程知らずの卑しいマスコミなどはその本分を越権し
真の優秀なエリートの足を引っ張ることにのみ精を出す始末。
トップが働きにくい国に明るい未来などあろうか?
マスコミとそれに踊らされる愚民こそ本質的な売国奴なのである。
いま改めて訴えたい。この国に忠誠を誓う優秀なエリートに特権階級を与えよう。
「俺ルールを押しつけるのはやめてください。」と言うのは、「俺ルールを押しつけてはならない」という俺ルールを相手に押しつけることになるわけだから、結局のところ、相手が押しつけてくる俺ルールに対抗するためには俺の俺ルールを相手に押しつけるほか無いわけで、その際に使う言葉として「俺ルールを押しつけるのはやめてください。」というのは不適切であると言える。すると、より適切な言葉として考えられるのは、「お前のルールじゃあ俺が困る。俺ルールを適用しろ。」というものである。もちろん、よりやわらかな表現によって刺を立たせないことは十分に可能で、さらには論理っぽいものを用いることによって相手を納得(論破?)することも可能であろう。だが、そうなってくるとより弁の立つものが有利ということになり、「上には上がいる」という格言に従うならば、いくら自分は国語能力に長けていると自負したところで、より上の存在に潰されることになる。だとすれば、より安全に空気を支配するためには論理っぽいものを使うのは止めるべきである。すると残されたのは安易な罵倒表現である。これはあらゆる相手の心をぐさぐさと刺した上に優越感に浸ることのできる優秀な兵器であるが、その半面、自らのボキャブラリーの拙さや、品性の無さを露呈することとなり、気がつけば見渡す限り敵だらけだったり、焼け野原になっていたりという状態をほぼ確実に招いてしまう諸刃の剣である。そもそも増田の空気など支配することは可能なのか。時間によって入れ替わり立ち替わり読み手、書き手が入れ替わる。彼らの思考を支配し、自らが描くシナリオに従って空気を操作することなど、できるのだろうか。株式会社「はてな」の力を用いれば、誰でも書き込めるフリをしながら、徹底的に書き込みを操作することはできるが、誰かが「増田に書き込めない」とブログや掲示板に投稿した時点ではばれるので、この方法は得策ではない。自分で延々と連投し続けるという技もあるが、そんなことをするくらいなら自分で掲示板レンタルして発言を埋めつくした方がよっぽどましというものだ。「増田の空気を支配している。」というのは独り言で書き込みを埋めることとは違う。他人とのコミュニケーションを遮断したら意味がない。ある意味で増田の読者の共感、反感を自在に操らなければならないのだ。となると次に考えられるのは文章のいたるところにサブリミナルなキーワードを含ませておいて、じわじわと増田を洗脳するといった方法だ。例えばこの文章のように、一見するとただの長文に見えるが、目を凝らしてよくみると、三次元の物体が浮かび上がって見えてくるとかこないとか(見えるわけがない)。でもめんどくさいので却下。そもそも増田の空気なんて支配したところで、攻略しつくしたゲームに飽きるみたいな感じで増田に飽きてしまいそうだ。何だ、結局のところ、現状のまま何もしないということか。
とりあえず最後に言っておきたいことがある。どこか縦読みできそうな気がしたが、そんなことはなかったぜ。
増田は自由ってのがこの手の話題が出て来た時の結論として出ている以上、増田は自由でいいじゃない。
何を今更揉めてるの?日記か否かの時はあんなに静かだったのに顕名匿名問題の時は騒がしいのは、叩く事が可能なコテが存在しているから?
いずれにしても渦中の人間達はもはやこの話題には反応もしてないよ?(文体見る限り)
・http://anond.hatelabo.jp/20070410150311
まさに空気嫁。
おまえ友達いないだろ?
「おまえ友達いないだろ?」が余計。叩きたいだけなら、最初からそういいなさい。歪んだ感情の発露を回答ぶって書くな。
・http://anond.hatelabo.jp/20070410150945
存在しないルールを勝手に押し付けて、プンプンしてるのは何故?
空気って何だよ。
存在はしてる。だが、増田は自由だ。厳密に縛られる必要は無い。
空気とは協調性を保つための場の状況に便宜上名前を付けたもの。
・http://anond.hatelabo.jp/20070410151235
(´・ω・)カワイソス・・・
いちいち煽るな。
きたよー。ほらきたよー、「空気嫁」。うっせー、しるかー! 宇宙に適応した人間には空気とか嫁はいらんのんじゃー! 単性生殖の人類に進化したったわー!
ウソです。ちゃんとできてるかどうかはちょっと自信ないけど、いちおう自分なりに空気を読んでるつもりです。でも空気を読んだ上で、その空気にそった行動をとるかどうかは別問題でしょ。ちょっと自分にあわないような空気とか悪い空気とかだったら、違った行動をしたほうがいいんじゃないかな。空気を読んだ上で、ちゃんと自分で考えて行動を選択したほうがいいと思うんだけどなー。空気に流されるのは危険じゃね?
ある意味、増田的に正しい反応に見える。煽りはネタ化して楽しもう。
意見も概ね賛成。空気は無視しても駄目だし、奴隷でもだめ。自分の意志を見失わないで。
長年の経験からいえば、たいていがこういう感じ。
文節を省略しすぎてよくわからん。何がこういう感じ?
>してやってもいいが
何様?なぜリンクする必要が?
・http://anond.hatelabo.jp/20070410155538からのツリー
不毛すぎるのでスルー
話題を通じて相手をやりこめる事しか考えられない奴はカエレ!
…なんていわないよ、増田は自由だ。
はじめに
秋葉原は現在もっとも注目される街の一つである。IT・ハイテク技術の聖地として、あるいは現在国が推進するソフトウェア・コンテンツの見本市として、またはサブカルチャー文化が生まれる一観光地として、政府である『官』やソフトウェア&ハードウェアを生産する『企業』、そして秋葉原を目指す『個人』の視線がそこに集中し、ひとつのムーブメントを作り出している。
この記事は、秋葉原の歴史については軽く触れる程度にとどめ、主に90年代後半??今後の秋葉原について参照し、今後秋葉原がどういった発展を遂げるかについて将来像を探るものとする。
電気屋街としての秋葉原の歴史は、終戦直後に作られた露天市までさかのぼれる。戦前の秋葉原にも山際電気(現在のヤマギワ電気の前身)なども存在はしたが、当時電気屋の主流であった「電気材料卸商」(電化した工場設備に必要な部品を販売する商店)の中心的な場所ではなかった。戦後、焼け野原になった秋葉原で近隣の電機工業専門学校(現東京電機大学)の学生がラジオを組み立て販売するというアルバイトをしたところ、これが大繁盛。その結果、他の露天商も品物を真空管などラジオ部品の販売に転向、その上電気に詳しい露天商の参入もあり、120軒あった露店のうち約50軒が電器商という、まさに電気屋街の前身ともいえる様相を見せた。
この初期の秋葉原の発展について、近くに工学専門の学校があったという地理的要因のほかに、交通の便のよさというのが上げられるだろう。終戦直後にできた闇市で活況を見せたのは、上野や新橋、渋谷など国鉄の乗降客の多い駅の周辺にできたものだった。秋葉原の国鉄や都電が通るアクセスのよさは、そういった「人の流れの結節点」となって、秋葉原に人を留める要因になったと思われる。
その後、GHQにより道路の拡張工事を行うため、露天撤廃令が施行され、露天商は国鉄秋葉原駅ガード下で営業をはじめることになる。これを秋葉原電気屋街の原型とし、以後日本の高度経済成長とともに、電気屋街は拡大していくことになる。この成長を支えたのは家電だった。人々は豊かな生活を追い求めるため、「三種の神器(テレビ・冷蔵庫・洗濯機)」に代表される電化製品を求め、家電が安い秋葉原に足を運んだ。しかしその人の流れは昭和50年代後半で終わることになる。家庭に普及した自動車で郊外型の家電チェーン店に向かうといったライフスタイルが定着し、それまで主要客層だった家族層が秋葉原に足を向けなくなる。また、昭和60年代のAVブームと高級家電のブームの反動による家電不況などもあり、秋葉原は新規顧客層の開拓と、それに伴う主力商品のシフトを図ることになる――「情報家電」。昭和にはマイコンとよばれ、現在パソコンと呼ばれるマルチメディア機材である。平成6年、電気街の売上においてPC関連商品が家電商品を上回って、名実ともに秋葉原は電脳街となるのである。
秋葉原の主力製品となった情報家電は、アニメやゲームを愛好するオタクたちと親和性が高い。アニメを見るためのTV、エアチェックする為のレコーダー、ゲームだけでなく、ファンとの交流を図るコミュニケーション・ツールとしてのPC――しかしそれだけが、秋葉原を「オタクの聖地」としたのではないと、建築学者である森川嘉一郎は言う。
秋葉原に点在する「まんだらけ」や「海洋堂」、「ゲーマーズ」などの同人誌、アニメグッズ、ガレージキット(フィギュア)専門店はそれまで秋葉原になかったものであり、それらは秋葉原に移転するまで吉祥寺、渋谷、新宿などに点在して存在していた。しかしそんな専門店が97年以降秋葉原に集中するようになった原因を、森川は『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』において、(株)海洋堂の宮脇修一専務のインタビューをヒントにこう記している――アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のヒットと、それに付随したサブカルチャー・ブームにより未曾有のバブルに沸いたサブカルチャー・ショップが、その勢いに乗り秋葉原への出店を促したのだと。確かにこの時期、東京ビッグサイトで行われたコミックマーケットの入場者数が25万人(95夏 90年からこの人数が横ばい)から35万人(96夏)、40万人(97夏)へと急激に膨張するなど(ちなみにこの後入場者数は横ばいになる)、この時期サブカルチャー文化への大幅な人口流入があったという見方もできるだろう。しかし、アニメやマンガ界隈において、エヴァ以降現在に至るまで、エヴァと比肩し得るヒット作は生まれていないのが現状である。しかしサブカルチャー産業は萎むことなく、拡大し続けているのが現実である。エヴァ現象によってサブカルチャー文化に入ってきた人びとは何を飽きずに摂取し、そこにとどまり続けているのか。まずこのことを明らかにしてから、秋葉原の現状について考えてみたい。
批評家東浩紀によれば90年代以降、アニメの物語よりもそこに登場するキャラクターや設定などの断片を愛好するオタクが増えたと、著書『動物化するポストモダン』で述べている。東浩紀によれば「オタクたちは、物語やメッセージなどほとんど関係なしに、作品の背後にある情報だけを淡々と消費している」と指摘し、そのことを「キャラ萌え」している(この言葉はやや古くなった感があるが、そのことについては触れないでおく)と表現した。1960年生まれのライターである竹熊健太郎氏も、「オタクとは何か? What is OTAKU? | Web草思」において、まず自身の立場を「(アニメ作品などにおいて)トータルで作品は見るべきだという思いがどうしても強い。」と表明し、「もちろん心の深いところでは、キャラ萌えのような感情はあるんですけどね」としながらも、かれらについて「でもそれを外部に表明するのは、自分はバカですと言ってるのと同じで、とてもできないわけですよ。」と違和感を語っている。しかし、その中で竹熊はこうも語っている。曰く、キャラ萌えという衝動は「アニメブームの頃、中高生のミーハー女子が「シャア素敵??」って黄色い声をあげていたのと同じ」であると。
東はオタクの嗜好が変わった原因を大きな物語の凋落に求め、結果大きな物語に付随する「小さな物語(アニメにおけるキャラクターやロボットなどの一要素)」を単独で摂取するようなオタクが現れた、と前述した著書で述べている。このことについて東はインターネットの世界を例に挙げてうまく説明しており、少々長くなるがここに引用したい。「すべてのウェブページを規定するような隠れた大きな物語は存在しない。(中略)インターネットにはむしろ、一方には符号化された情報の集積があり、他方にはユーザーの読み込みに応じて作られた個々のウェブページがある、という別種の二層構造がある。この二層構造が近代のツリー・モデルと大きく異なるのは、そこで、表層に現れた見せかけ(個々のユーザーが目にするページ)を決定する審級が、深層にではなく表層に、つまり、隠れた情報そのものではなく読み込むユーザーの側にあるという点である。」「ポストモダンのデータベース型世界では、表層は深層だけでは決定されず、その読み込み次第でいくらでも異なった表情を現す。」
この件について森川も同じくインターネットを紐解き、インターネットにおける「地縁・血縁に因らない趣味や関心の共通性に基づいたコミュニティ=コミュニティ・オブ・インタレスト」が、秋葉原の構造の変化を促した、と記している。つまり、「パソコンを好む人は、アニメの絵柄のようなキャラクターを好み、そうしたキャラクターが登場するアニメやゲーム、ガレージキットも愛好する傾向がある」というオタク趣味の構造が、現在の秋葉原を形成したのだと。しかし私は、この変化を趣味の変化や世代の変化ととらえるのではなく、技術の進化が趣味の構造の変化をもたらしたのだ、と主張したい。
オタクについて、まずかれらについて、サブカルチャー文化を愛好するものたちだと捉えよう。サブカルチャー文化はメインカルチャーにたいするカウンターである為、自ずとその文化を愛好するものはマイノリティとなる。そしてマイノリティである為、常に外部から奇異の視線に晒され(宮崎勤事件を参照されたい)、それに対抗するためオタクたちは様々な我流の理論武装を施し、それによって更にオタクはオタクとして、孤立、タコツボ化を極めた(こういった空気は、ガイナックスの元社長である岡田斗司夫が記した『オタク学入門』(太田出版)を参照されたい)。そしてオタクはまた、サブカルチャーの知識を深めるための仲間を必要とし、オタク仲間に出会える場所を強固に求めた。漫画家の篠房六郎氏は、かれ自身にとっての同志が集う場所であった武蔵野美術大学漫画研究会について、「かつてはクラスの隅っこにいた痛々しい孤独な連中が、自分と同じものの見方を持っている人がいると知って、救われる場所がここだった。」と表現している。
しかし技術の発展が、限られていた場所を無数に生み出すことになる――具体的に言うと、ネットに生まれた「コミュニティ・オブ・インタレスト」である。
秋葉原が「趣都」となった97年以降、PCやインターネット整備網、そして文化は急激に発展し、一般家庭に普及していった。オタクと情報家電の親和性は「2 オタク層の流入??趣都の誕生」の冒頭で述べた通りであり、また、Windows95以前もニフティサーブやパソ通などで、一部のオタクはBBSを通じて他のオタクとのコミュニケーションを図っていた。その後インターネット人口が拡大するにつれ、オタクたちはかつて無い数の「同志」と出会うことになる。現実世界では「距離」によって出会えなかった人々と、モニター越しに交流することができ、どんなにニッチな趣味でも「仲間」を見つけることができるようになったのだ。
「仲間」と「コミュニティ・オブ・インタレスト」を形成できるというのは、前述したような「我流の理論武装」をする必要がなくなったことを現す。なぜなら形成したコミュニティを安定維持するため、構成員の視線は外部より内部に向かうからだ。よって仲間同士、理解しやすく、されやすくするため、お互いにとって理解しやすいものを求めるようになり、その為表層と呼ばれているデータベースを、お互いのコミュニケーションにおいて重要視して使用するようになった。「巫女」や「ツンデレ」など、キャラクターの要素をあたかも服装の組み合わせによる着こなしように消費し、コミュニケーションのための文法とするオタク。作品から好みの要素切り離して楽しむことができるからこそ、エヴァンゲリオン以降ヒット作に恵まれなくとも、オタクたちはサブカルチャー文化を愛好し続けることができたのだ。
秋葉原の今を見つめるブログとして、アキバblog(http://www.akibablog.net/)というサイトがある。このサイトは毎日秋葉原の店先をチェックして、物品の販売価格のほかに、店員が作る個性的なPOPを“ネタ”として紹介することをメインコンテンツにしている。このサイトを眺めていて目に付くのは、店が掲げるPOPに書きこまれた“ネタ”はマスメディアが流布したイメージよりも、インターネットから生まれたジャーゴンである場合が圧倒的に多いということだ。普通の店なら「○○という番組で紹介された??」という文句を掲げるはずのものが、ここではネットのジャーゴンを絡めて、連帯感を出して売られている。また、匿名掲示板群である2ちゃんねるから生まれたキャラクターグッズを売るショップもあり(因みに同じ2ちゃんねるで話題になったのまネコFlashとそのキャラクターがAVEX資本で商品化されたときには非難が集まり、秋葉原発のグッズショップにはなんら実害を及ぼさなかったこの対比は興味深い)、現在の秋葉原はオタク文化というマスではなく、ネットというマスに向けて情報を発信していると言えよう。話題になったドラマ「電車男」も、触れ込みは「オタク発」ではなく「ネット発」とうたわれていたのも思い出させるし、そもそも秋葉原名物となったメイドも、(始まりこそあるアニメのコスプレ喫茶として生まれたものの)オタクたちが共有イメージとして持っていた「メイド」を現実化したものであり、特定のアニメ作品というマスメディアから生まれたものではないことも記しておこう。
高度成長時代、メーカーにとって秋葉原とは、特例的な値引きを許し、かつ消費者の反応をフィードバックさせるための実験場であり、社員の技術者が新製品とともに、専門知識を備えた販売員として小売店へと配備された場所だった。今秋葉原では同じように、ネットから生まれた文化を貪欲に取り込みそれを街の貌とする実験場になっている。インターネットの発展により、個の集合体があたかもマスコミュニケーションのように総体として機能し始めた現在。「趣味の構造が場所を変えた」都市に加え、「既存のマスメディアだけでなく、個々が生んだネットメディアと交流をとる」最先端の都市として、現在の秋葉原は評価されるべきだろう。
参考文献
「週間大衆:昭和54年8月9日号」焼跡のバラック問屋街を『世界のアキハバラ』に高めたガンコ一徹
http://www.shimura-musen.co.jp/home_2/kiji_02.htm
http://www.akiba.or.jp/history/index.html
オタクとは何か? What is OTAKU? | Web草思
http://web.soshisha.com/archives/otaku/index.php
http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20061029#p1
http://sotokanda.net/his_cafe.html
註:ちなみにメイド喫茶が爆発的に増えたのは、私の記憶によればドラマ「電車男」以降のはずである。
コミックマーケット30’s ファイル 発行:(有)コミケット 発行人:米沢嘉博
カーニヴァル化する社会 講談社 著者:鈴木謙介
動物化するポストモダン 講談社 著者:東浩紀