http://anond.hatelabo.jp/20090612021400
随分遅いレスになるけれど、きちんと押さえておきたいので書く。
まず、同じだけの努力をしても、市場が拡大する中での努力と縮小する中での努力は意味が全然違う。
市場が拡大する中であれば平均的な努力をしても市場の拡大に引っ張られる形で成果が増える。そこに錯覚が生じるわけ。努力をした分成果も増えているぞと。
では市場が全く拡大しないとするとどうか。新規参入が無いとして、平均的な努力はパイを維持するだけであり努力が実らないという感覚に苛まれる。本当は実っている(=パイを維持出来ている)のだけど、実質成果が全然増えない(=努力が実らない)という感覚になる。
それでは市場が縮小する状況であるとどうか。
平均的な努力をしても市場の縮小にあわせて成果も縮小する。つまり前年度100のうち50を占めていても今年度90となると平均的な努力でも45になってしまう。今年度も50であろうとすると平均以上の努力が必要になるし、シェアを増やす(これは正しくないね。縮小する市場の中で売り上げを増やしていくと読んで欲しい)となるともう血を絞り出すような有様になる。
では戦後プレミアムってのは何かというと、一つに焼け野原になったおかげでやること、つまり仕事にことを欠くことが無かった。新幹線が無ければ新幹線を作れば良い、道路が無ければ道路を作れば良いのだが、何かがある状態だともう一個作ろうとはなかなか出来ない。それをやろうとして「無駄」といわれているのが地方の新幹線だったり高速道路だったりするわけ。自動車だって家電だって、持たない人に売ることは出来ても、持つ人にもう一個買わせるのは難しい。
そして戦後は人口が自然に増加する状況だったので市場が右肩上がりに大きくなっていたということ。つまり市場が黙っていても大きくなったので平均的な努力でも成果の拡大を味わうことが出来たわけ。
冷戦プレミアムってのは何かというと、競争相手が半分(西側だけ)で済んだということと、アメリカとソ連(共産主義時代のロシア)の代理戦争で政情不安な地域が世界中にあって、日本はそういう国と競争する必要が無かったってこと。日本は最後の先進国として安い労働力を武器に製品を世界中に売りまくる事ができた。
更に日本はアメリカの軍事力の傘を借りる事ができたから、ヨーロッパ諸国のようにソ連の脅威と直接向き合う必要が無く経済活動に注力できたわけ。
何度も書くが、団塊世代の言う努力なんて錯覚みたいなもんだよ。
「日本の富の6割は60歳以上が持っている」 「団塊の世代が高級もらって居座ってるから若者が正社員になれない」 「日本の格差とは、世代間格差である」 このへんの知識はネット...
http://anond.hatelabo.jp/20090612021400 随分遅いレスになるけれど、きちんと押さえておきたいので書く。 まず、同じだけの努力をしても、市場が拡大する中での努力と縮小する中での努力は意味...
これはいい視点。努力と成果の関係をマクロで見る。ミクロの場合はまた別だとは思うんだけどね。まあ、元増田はマクロの話なんで、この意見はかなり正しいと思うけどね。
うちの、じっちゃん、ばっちゃん は リアルに戦争世代だからなぁ。 さすがに、そこは仕方がないと思う。 ただ、その子供の世代・団塊の世代は・・・。まぁ、言い訳だねと思う。 ...
千年以上前から年寄りは若者が嫌いで若者を理解しようとはしてこなかった。 そういうもん。 徒然草 第22段 何事も、古き世のみぞ慕はしき。
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