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2022-08-14

ホワイトカラーエグゼンプション(英: white collar exemption)、または頭脳労働者時間制度(ずのうろうどうしゃだつじかんきゅうせいど)とは、ブルーカラーのような肉体労働者や製造業従事者以外の、スーツを着てオフィス仕事をするホワイトカラー労働者の一部に対する労働法上の規制を緩和・適用免除すること、またはその制度である[1]。

労働者が、成果よりも労働時間の長さが評価されるため発生する「ダラダラ残業[6][7]」、仕事が終わっても周囲を気にして帰れない「付き合い残業[8][9]」、企業上記のような理由で発生する、多額の残業予算確保のために基本給の賃上げを抑えるために、一部の労働者がする悪循環になっている「生活残業[6]」の結果として、G7の中で非製造業での最低の労働生産性[10][11]の改善のための制度として導入が検討されている[12] [13]。

日本

背景

労働基準法が作られた終戦直後は、日本就業人口ほとんどが第1次産業第2次産業従事していた。それが高度成長期を経て、経済成熟するとともに徐々に第3次産業比率が高まり現在では全就業者の約半数が第3次産業従事している。このように産業構造が大きく変化するなかで、ホワイトカラー労働者の中に事務的労働ではなく成果のみを求められる新しい労働者が現れ始めた。さらに、IT環境の整備されるにつれて、職場に縛られない働き方も可能になってきており、こうした現実対応した新しい労働時間法制ニーズが生まれた。

2007年9月11日記者会見では、厚生労働大臣(当時)の舛添要一ホワイトカラーエグゼンプション呼称を「家庭だんらん法」という呼称に言い換えるよう指示したとしてしんぶん赤旗大臣の「残業代が出ないなら早く帰宅する」との認識は間違いで、残業代のためではなく終わらない仕事量だから反論した[33]。しかし、会社員公務員約一万人を調査したところ「残業する主な要因」として最多の理由は「残業費をもらって生活費を増やしたいから」で34.6%だった。次いで「担当業務でより多くの成果を出したいから」の29.2%、「上司からの指示 」が28.9%、「自分能力不足によるもの」が28.9%という生活残業する者がかなり多くいることが分かっている [34]。成果ではなく、残業した者ほどで給与が多く支払われるために、その分を賄うために基本給やボーナスが低く抑えられている日本では生活残業が起きている。労働生産性の国際比較では、2015年統計では日本主要先進国であるOECD加盟35ヶ国中22位の一人当たりの労働生産性になっている [35]。

 
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