はてなキーワード: 佐藤とは
改善する余地はあるのにやらないっていうのは怠慢だろ。漫画家は経営者でもあるという視点は、プロですら持ってない人も居るからこれを理解しろと言うのは無理かもしれんが。
経営者の視点を持つ漫画家であると自負する元増田が、どのように「漫画家」を経営しているのか、非常に興味があります。
原稿料、印税、経費(アシスタント代等)を書いてはもらえませんか?
「佐藤氏のアシスタント代は高い」と言われても台所事情を細かく公開している漫画家は少なく、比較対象がないのでそれが本当かどうかは全く分からないわけです。
あなたが何人のアシスタントを雇ってどれだけの時間働いてもらい、どれくらいの原稿料と印税を貰って「経営」をしているのか。
そこを詳しく書けるはずの元増田がその点を明かさず編集者的な立ち位置に近い意見を書いたのなら、「編集者」と言われても仕方ないと思うのですが、どうでしょうか。
(収入、経費、アシ代すべてを正確に把握しているのは元増田だけなので、それをここで明かしてもあなたの正体は分かりません。誰にも迷惑はかからないと思います。)
うーん。書き捨てがちであちこち隙があるのはわかった上で書いてるけどさ、
別に理で諭したい訳じゃないんで。
業界の人だってなら、身分を明らかにした発言をしてくれたほうが、少なくとも僕らみたいなお馬鹿への説得力が増すとか考えない?
広く客相手という意味では、似たような業種で働いてるんで、
今の状況下でこの先キノコるためには佐藤氏のようなチャレンジャーは歓迎すべきだと思ってるだけなの。
まあ、それこそ名前出せとか言われるかもしれんが、
俺の場合の主旨は「そんなに佐藤氏否定してなんか素敵なことあんの?」だから。
俺の発言のあげ足じゃなくて、
元増田発言をキッチリ擁護してくれれば、あなたの発言も誰かの理解の役には立つんじゃない?
さあさあ、俺の悪い俺を教育しておくれ。
おっとごめんね。気がつかないで微修正しちゃった。
でも、ガチガチでも別にいいんじゃないかなあ。人格は主題に関係ないし。
同じく編集さんへの不信であえいでいた松永豊和氏(バクネヤング)とか、エキセントリックなマンガ家さんは少なくないし、
そういう人だからこそ描ける世界は確実にあるし。
そもそも利用価値があるからこそ連載を切らないでいるのは出版社の判断だしね。
肝腎なのは、佐藤氏がもし成功すればこれから先のマンガ家が選べる選択肢がひとつ増えるということ。
というか、オンライン販売の試みはそれなりにあって今までみんな失敗してるから、「選びやすくなる」程度ではあるけど。
それは、確実に本人も含めてマンガ家のためになる。
元増田のは、単なるDISであってマンガ家のための行動ではないでしょう。
異常な対応だった、って現場で見知ったような言い方だけど現場の方?
佐藤氏の日記でさえ、細かいやり取りははぶかれてるんだから異常とかいえるならそうなのかな。
出版側にとってはあんまり面白くないとは思うけど、長い目でみれば「それで喰ってく人のため」の流れだと思うので、
冷静に対処してほしい。
時折編集者に対する根強い不信感のようなものは感じるが、
当人もわかった上でできるだけクレバーに接する工夫をしているようだ。
クレバーっていう問題じゃない。
佐藤氏が名を晒して書いてるからこそ価値があることに、自称であれ同業者が気づかない皮肉。
>色んな人に育てて貰って今があるんだよ。天狗になってるとロクなことねえぞ。
>バトン貰った人は、ちゃんと次に回す義務がある。
そのために色々考えたが現状の出版システムは限界が見えてて(※マンガの限界ではない)、
それでは次に繋がらなくなるから条件の恵まれている自分がオンラインからの収益体制を模索してみる、
というのが佐藤氏の主旨ではないか。
時折編集者に対する根強い不信感のようなものは感じるが、
当人もわかった上でできるだけクレバーに接する工夫をしているようだ。
(代理人通してとか、連載中の原稿のやり取りもあまり直接接触せずとかHPに書いてあった)
これを以て、なんでそういう発言が出るのかわからん。名前出してみそ。
自分の発言で、自分どころか自分の描くマンガの印象が悪くなることさえ覚悟していってる佐藤氏よりも、あなたがマンガを愛してると思うなら。
いい事書いてる。
昨日、渦中の付近の人と飲んでてぶっちゃけ話がでてたけど、マンガ家さんからも編集さんからもフルボッコ状態だった。佐藤某。
「WEBで食ってく?プギャーw二度と戻って来んなよ!」(これ俺)とか「取材費15万ってどうよ?」(マンガ家さん)とか「アレは最初からアレでナニだった・・・」(編集さん。具体名はさすがに出せない)とか…。
うちの部署では、佐藤さんが隣同士の座席に座ってる。隣同士なので電話も一緒。
後輩の方の佐藤は、部署内では下の名前で呼ばれてるし、メールや社内書類に名前を入れるときも「佐藤浩」みたいに下の名前を一文字入れるのでまだ良い。
でも上の佐藤は、「佐藤栄」みたいな表記を固辞する。名乗る時も頑なに「佐藤」。
彼曰く、「自分は先にいたんだから佐藤と言えば自分のことだ」ということらしい。
よく取り次ぎ間違いもあるので、正直迷惑。部署内だけじゃなくて他の部署やお客さんにも迷惑が掛かる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090209-00000060-mai-pol
「民主党には不安がある」「小沢一郎代表は首相になるのか」。9日、大阪市内で開かれた関西経済同友会の関係団体の会合で、政権交代後の構想を語った民主党の鳩山由紀夫幹事長に対し、出席者から「小沢政権」への懸念が相次いだ。
鳩山氏は約100人の聴衆を前に、「100人の議員を政府に送り込む」「局長クラス以上には辞表を提出していただく」などと、同党の政権構想を詳細に説明した。しかし出席者からは「民主党は反対のための反対、党利党略だ」「小沢代表は首相をやっても短期間では」などと厳しい声があがった。
鳩山氏は「(小沢氏は)当然首相をやる。しかもあっと驚くほど長期政権かもしれない」と反論。小沢氏がしばしば見せるマスク姿についても「徹底的な自己管理、予防保全だ」と擁護し、「首相になったら国会で官僚主権と戦う姿を見せきる」と力説した。【佐藤丈一】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090204-00000003-jct-soci
2月4日19時55分配信 J-CASTニュース
人事院が政府の国家公務員制度の改革案に反対している中で、人事院とメディアとの「親密な関係」が明るみに出た。あまり知られていないことだが、総裁を含む3人の「人事官」は、国会の同意が必要な人事で、そのうち1人は「マスコミOBの指定席」という状態が続いているのだ。その結果、「これでは報道機関は人事院を批判することはできないのでは」との声もあがっているという。
谷公士人事院総裁は2009年2月3日、「私どもの基本的な考え方について、国会で説明することになる」と、政府に対して対決姿勢を示したのに続いて、翌2月4日朝にはTBS系の情報番組「朝ズバッ!」に生出演し、
「人事院制度を根底から改めることに『絶対反対』とまでは言っていない。が、今度は手続きが違うのではないか」
「(自分は)人事院が設けられた意味を国民に申し上げて行く立場」
と、持論を改めて展開した。政府と人事院との溝が埋まる気配は見えない。
ところが、ここに来て、人事院の「メディア対策の上手さ」を指摘する声もあがりつつある。例えば産経新聞は2月4日の1面で、谷総裁の特集記事を掲載。人事院が、ひんぱんに「記者レク」をこまめに行っていることを指摘している。さらに、閣僚経験者からは、
との声が漏れているのだという。
その理由は、人事院の組織構成の特殊さにある。人事院は、3人の「人事官」から構成されており、その中から総裁も選ばれる。いわば首脳ポストに当たる「人事官ポスト」3つのうち1つが事実上「マスコミOBの指定席」になっているのだ。
人事官は、国会の同意を得た上で内閣が任命する、いわゆる「国会同意人事」で、任期は4年。国会の訴追による弾劾裁判を経なければ罷免することはできないなど、きわめて強い身分保障が与えられている。その一角に、マスコミOBが収まっている形だ。なお、現職のマスコミ出身の人事官は、日経新聞の常務取締役名古屋支社代表を務めていた小沢治文氏で、現在は2期目だ。
実はこの「マスコミ指定席」、1953年以来続いており、「マスコミOB人事官」は、小沢氏を含めて6人いる。そのうち、読売新聞出身者が2人で、日経・朝日・毎日・NHKの出身者が1人ずつだ(もっとも、「NHK出身」とされる佐野弘吉氏は、NHKに入局する前は朝日新聞の記者をしていた)。
では、この「指定席」、どのようにして出来上がっていたのだろうか。過去の記録をさかのぼっていくと、朝日新聞で論説委員を務めていた島田巽氏が1965年に人事官に選ばれた時から、「指定席」が固定化したようだ。
「政府はこんどの人事官選考に当って(1)現在の神田氏が報道関係出身者なので、後任も報道関係から起用する(2)現在の人事官のうち佐藤達夫総裁が東大出身、佐藤正典人事官が九大出身なので、私学出身者を起用することとし、この結果、島田氏に落着いたものである」(1965年2月18日、朝日新聞朝刊)
さらに12年さかのぼって、1953年に初の「マスコミOB人事官」が登場した時の経緯を調べてみると、意外なことが明らかになる。初の「マスコミOB 人事官」は、毎日新聞で主筆や常務を務めた神田五雄氏なのだが、神田氏の起用が固まった時の紙面には、こう経緯が明かされているのだ。
「人事官の後任については緒方官房長官の意向もあって言論界から起用する方針をきめ、神田氏と元朝日新聞社社長長谷部忠氏の両氏について人選を進めていたが、神田氏にきまったものである」(1953年1月29日、朝日新聞夕刊)
記事中の「緒方官房長官」というのは、副総理も務めた緒方竹虎氏で、かつては朝日新聞の主筆を務めたこともある。緒方氏自身、自らの「マスコミ経験」を国会で披露、神田氏の起用に理解を求めている。
「選考を進めました結果、新聞社の人事は、私自分が、新聞社出身でありますので、多少心得ておりまするが、普通の事務に当る編集、それから技術、各方面に亘りまして、なかなか面倒な人事でありまして、それを相当の期間扱つて評判もよかつた人でありますので、この人ならば、(技術的な面と、そうでない面の)両面を兼ねて行けるという、私実は確信を得ました」(1953年2月2日、参議院議院運営委員会)
いわば、50年以上前に「マスコミOB」自身が、国会同意人事に「マスコミOB枠」を設けていた形で、それが現在まで続いている、との見方も出来そうだ。
人事官以外にも、国家公安委員会委員など「マスコミ指定席」が存在するポストも少なくない。今後、メディアと「官」との距離感が改めて問われることになりそうだ。
久しぶりに長時間テレビ番組を見たので、覚えている番組だけ感想を書いておく。
■ガキの使い「モリマンVS山ちゃん」「絶対に笑ってはいけない新聞社24時」
24時の方は期待しすぎたのか、あまり面白くなかった。都内でやるよりも、どこかの僻地か隔離した場所でやってほしい。特に芸人の暴露大会にはテンションだだ下がり。この印象が悪すぎる。出演者の無駄遣いには定評がある24時だけど、こんな無駄遣いはいらない。それにいちいち外に移動するのがなあ……。もしかして、来年も都内でやるならこんな感じになるのかと思うと見る気をなくす。あと、東幹久が出なかったのが残念。期待してたのに。
全体的に殺されるくらい笑ったー!てのが無かったなあ。記憶に残るようなのが少ない。前回の病院で、マイケル富岡が車から降りると同時に落とし穴に嵌るようなのが見たかった。
記憶に残ったところ→「ごぼう対決を嫌がる山ちゃん」「へいぽー」「スターウォーズ」「フィールドオブバタフライと山ちゃん」「ジミー大西」
中電を応援。来年勝つには、二区をどうにかしないと、どうにもならない。にしても、油谷も佐藤もそろそろ引退が視野に入る年なのか……。
ナビの所から見はじめる。くだらなくて面白い。
あと、レスリング対決。
初めてオードリーを見た。面白い。爆問の漫才を久しぶりに見る。
ななめ45度が面白かった。昔オンバトで見た気がする。
十年ぶり位に見た。こんなしょぼい番組だったっけ。
■笑点
東西大喜利が面白かった。噺家ってすげー。落語を聞いてみたいと思った。
■格付け
演出問題で、ひぐちくん(髭男爵)の映像のが好みだった。もっと見てみたい。
■県民show
初めて見た。面白い番組だとは思えない。出演者が無駄に多すぎると思う。親や親戚は面白そうに見ていた。
面白かったので、通常放送も見たい。
2日は出かけていたので見てない。
■ドリームマッチ09
■くりぃむなんとか
「ぱふ」
復活しないかなあ。
「田中」「山本」「小林」「中村」といった名前であれば、地形もしくは地名に起因しているものだと考えることができます。しかし「佐藤」「鈴木」といった言葉は日常生活の中で考え出されたものではないことが容易に理解できると思います。
佐藤の名称は、藤原秀郷の子孫にあたる藤原系の武士がなのった名前です。秀郷の5代目の子孫にあたる藤原公清、公脩の兄弟が祖先の秀郷が下野国佐野庄の領主であったことにちなんで、「佐野」の「佐」と「藤原」の「藤」とをあわせた「佐藤」を名前にしたことに始まります。
鈴木の名称は、古代にはみられません。「鈴木」は古くは「すすき」と読まれていました。それは、秋に稲を収穫して田につんでおくありさまをさす言葉でありました。
山のように積んだ稲の中に一本の棒または竹を立てます。その木から神が下りてきて寝ている稲穂に稲魂をうえます。そのあとで、稲魂を宿した稲を倉庫に入れて、種籾にしたのです。そのような神聖な木が「すすき」とよばれ、のちに稲穂を積んだものも「すすき」とされました。
熊野大社の神官は、中世に「穂積」が「すすき」とよばれるようになると「鈴木」を名前にしました。そして、中世に熊野大社は各地に山伏を送って意欲的に布教していました。熊野大社の分社を祭るようになった武士は、自分の名前を鈴木に改め支配下の農民に自分と同じ名前を与えました。
ブルジョアジー諸君!我々は君たちを世界中で革命戦争の場に叩き込んで一掃するために、
ここに公然と宣戦を布告するものである。
君たちの歴史的罪状は、もうわかりすぎているのだ。君たちの歴史は血塗られた歴史である。
君たち同士の間での世界的強盗戦争のために、我々の仲間をだまして動員し、
互いに殺し合わせ、あげくの果ては、がっぽりともうけているのだ。
我々はもう、そそのかされ、だまされはしない。
我々にも君たちを好き勝手に殺す権利がある。
君たちにブラック・パンサーの同志を殺害しゲットーを戦車で押しつぶす権利があるのなら、
我々にも、ニクソン、佐藤、キッシンジャ―、ドゴールを殺し、ペンタゴン、防衛庁、警視庁、
君たちの家々を 爆弾で爆破する権利がある。
君たちに、沖縄の同志を銃剣で突き刺す権利があるのなら、
我々にも君たちを銃剣で突き刺す権利がある。
君たちの時代は終りなのだ。
即ち世界革命戦争の勝利のために、 君たちをこの世から抹殺するために、最後まで戦い抜く。
君たちは殺されるのがいやなら、その銃を後ろに向けたまえ!
君たちをそそのかし、後ろであやつっているブルジョアジーに向けて。
誰でも容赦なく革命戦争の真ただ中で抹殺するだろう。
概要 その1は、http://anond.hatelabo.jp/20081118224924
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.cfm?deli_id=39386&media_type=wb
上記3人分まで、書き起こしを元にまとめたもの。
発言内容に沿うようにまとめたが、必ずしも発言に忠実ではない。一部省略もした。
誤字等、間違っている点もあるかもしれない。
意味が通らなかったり質問の答えになっていないものも多いが、それにはなるべく手を加えないで記述した。
一次資料に当たって、自分で確認・判断することが肝要だと思う。
Q 私のところに、法案に反対する趣旨のFAX、電話、電子メールが数百枚来ている。私は一期生なので長く衆議院にいるわけではないが、今回の法案と同じように重要法案である共謀罪の審議のなかで、私はこの委員会に所属していたのだが、こういう陳情に仕方はなかった。法務省としては、こういう大量のFAXが委員のところに来ている、役所にも届いていると思うのだが、こういう事実は承知しているのか。
A 国会議員の皆さまのところに改正法案に反対する趣旨のFAXや電話、メール等が相当数寄せられていることはお聞きしている。同様なものは法務省にも寄せられている。
Q 全国各地から寄せられているが、組織的な背景があるのか、あるいは何々団体という名称が中心になって反対しているのか、これについてはどのように承知されているのか。例えば、色々な法案だとか、陳情ごとというのは何とか団体といった方がおいでになったり、あるいは私どもがお邪魔をしてそこの役員の方、会長から話を聞くといった、通常というか、よくあるスタイルだと思う。これは全く違うので、背景になった何らかの団体がいるのかどうか把握をしているのか。
A インターネットによって、この国籍法案に反対しようという呼びかけがあったと、それが最初だったようだという情報は得ている。これについて何か組織的な背景があるのかどうかとか、どのような団体が反対しているのかということについては、把握していない。
Q 今後もこういった形でネット上での反対活動、こういうものが起こってくるという可能性はますます高まっていると思う。今回のこの法案については、法務省のホームページではどのような説明をしているのか。コメントを求めるようなことはしていたのか。
A 現在法務省のホームページでは、所管法令、国会提出法案などというところがある。ここをクリックすると国会提出法案などというのが出る。さらにクリックすると国会提出主要法案第170回国会(臨時会)というページが出る(注:http://www.moj.go.jp/HOUAN/houan40.html)。そのページのなかで今回提出の法律案要綱、法律案、理由、そして新旧対照条文について紹介している。ホームページについては現在その限度である。
コメントについては、私は充分に把握してない。
Q 特に、この法案についてコメントを求めるようなことをしているのか。
A 質問を誤解していた。コメントを求めるようなことはしていない。
Q 今後もこの法案に限らず、こういう手法で、特にネットを通じて賛否の運動が展開されるというようなことも、ますます機会が増えてくるだろう。こういった状況に大臣や役所はどのように対応していくのか。
A こうした法案についての一般の方々の意見表明がインターネットを通じて行われるというのは、法務省、法務委員からだけの法案だけではなくて、これから全ての案件について予想される。しかし、審議は国会において行われるべきもの。粛々として委員会なり本会議の中で行われるべきと考える。
別にインターネット上で意見表明されることは、これは妨げられることではない。ただ、この度のようなFAXの雨あられのように送られてくるその手法というのは、相手の迷惑をかえりみず、そういうやり方でもって、私は来たものをいちいち見ているわけではないが、私のスタッフが言うには、内容はほとんど同じだと。かつ、手書きで書いたものも内容が同じだと。というようなことで、やっぱりこういった手法はあまり芳しくない。他の業務の妨げにもなる。紙も勿体無い。だから、こういう手法を取る方は好ましからざる人物であると私は思う。
Q 意見を頂いているわけだから、そうだと言うつもりはない。ただ、こういった手法で意見表明される方が増えていくと予想されるので、それに対応する工夫は必要だと思う。真摯に意見は頂く、審議は審議でやる、どうか。
A 皆さまがたが、私も含め、これによってここ数日間の他の業務に差しさわりが出たとかそういう意味で、相手の迷惑を考えてもらいたいと申し上げたかった。若干いきすぎがあったことは撤回させて頂く。
Q 先ほど(注:古本伸一郎議員の質疑応答)サンプル調査で600人という話があったが、認知をされている方々だと私は理解したのだが、報道等によると、推し量るしかないのだが、国籍問題を抱えている子どもの数、さっき(注:古本伸一郎議員の質疑応答)フィリピンの子どもの例が出されたが、国内・海外をいれるとどれくらいの数になると想定されているのか。数万と報道している紙面もあるが。
A 日本国民である父と外国人母との間に生まれて、生まれた後に父から認知された子、これが今現在どれだけの数がいるのかということについては、私どもは承知していない。何万とか、いろんな推定を使っているんだとは思うが、その根拠がいまひとつわからない。
古本議員に対しては記憶だけでお答えしたが、今資料が出てきたのでそれをご紹介する。
本年6月以降、日本人男性が外国人である20歳未満の子を認知した旨の届出がされた件数を調査したわけだが、その調査したものから、年間の件数を推計し、年間の純正による国籍取得者数を引き算をする、そうすると残りがそれになるということで、そういう推定をした。その結果、対象者は年間600名から700名くらいいるようだ。
Q 同様の事情を抱えた子どもやその母からの、最高裁の判決が出てからの、問い合わせは来ているか。来ているとするなら、何件くらい来ているのか。
A 問い合わせは、それほど多い件数ではないが来ている。
Q 自動化ゲートとはどういうものか。何台設置をして、いくらかかっているのか。稼働日数、休止日数、利用者数についてお答え頂きたい。
A 自動化ゲートというのは、あらかじめ利用希望者登録を行った日本人、または一定の要件を満たす外国人の出入国者について、出入国審査の待ち時間の短縮と負担軽減を目的として、入国審査官から出帰国の証印や上陸許可証印を受けることなく、ゲートを通過することによって出入国手続きを完了するというもの。
円滑かつ迅速な出入国審査の実現ということで、一昨年入管法の改正を行って、昨年の11月20日から成田国際空港の一部に合計8台、日本人用4台、外国人用4台が設置されている。
現在までの利用状況について、同日から本年10月末までの間に合計48000人の方に登録頂いている。内訳は、日本人が35000人、外国人が約13000人。合計約17万回の出入国に利用されている。
稼働状況は、導入当初、昨年の12月に10日間、本年10月に5日間、合計15日間、作動の不良が生じた。その間使用できなかった。現在は全てなおって正常に稼働している。
成田国際空港の一部に設置されているだけだが、今後成田国際空港に増設されるほか、中部国際空港、関西国際空港にも設置されるということが決まっている。
Q 群馬市の公園で2001年に日本人の方が刺殺された。被疑者はペルーの方で、ペルーに帰ってしまった。ペルーに帰国後に殺人容疑で国際手配された。ここでたびたび質問させて頂いているが、警察庁から、ペルーの捜査当局に代理処罰を求める方向で協議を進めていると答弁を頂いた。前回質問を申し上げたのが19年2月21日、今年の2月21日(注:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/166/0004/16602210004003a.html)、それから随分の日数が経っている。その後の進捗についてお尋ねしたい。
A 政府としては不処罰は許さないとの観点から重要課題だと認識しており、国外犯処罰規定の適用に関し、ペルー政府と鋭意協議を行っている。委員ご指摘の件に関しましてもペルー国内法による国外犯処罰規定の適用を目指し、ペルー当局と鋭意調整を行っている。進捗状況については犯罪捜査に影響があるので、現時点で公表することは控える。ペルー側の協力を得て着実に進展しているところである。
Q さっき今年と言ったが、19年だから去年質問している。もう2年近く経つ。どう着実に進んでいるのか。いつになったら解決しそうなのか。全然わけがわからない。何年待ったら進むのか。
A 我々としてはペルーの政府、司法当局と鋭意協議しており、それなりの進展は見られている。先ほど申したとおり捜査に関わることであり、具体的にここまで進展しているということは申し上げられない。事実問題として着実に進展している。
Q 全然わからない。捜査に関係ない。例えば何回向こうの外務省からペルーの当局に働きかけをして協議を持っているのか。この2年近くの間で。
A 具体的に何回とは申し上げられない。様々な機会にこの件については協議をしてきている。
Q 様々って全然わけわからない。鋭意とか着実にとか、着実とか鋭意とかわかるものを教えて欲しい。
A 手元にある資料によると、1年間の間に10回から15回くらい先方と協議をしている。
本来なら最高裁判決が出た後、法務委員会で、まだ政府が立法するのか議員が立法するのかわからない段階で議論するべきだったと思う。午前中だけということで、いろんな議論が消化不良で出るようななかで審議するのは、私としては徹底的にやるべきだという意見は申し上げておく。
Q 6月4日の最高裁判決は画期的だった。鳩山法務大臣は翌日の参議院で、ありとあらゆる意味で衝撃的だったと国籍法3条が憲法違反だとされたことについて厳粛に受け止めなければならないと答弁された。恐らく森法務大臣も認識は変わらないものと考える。
さらに鳩山大臣は参議院の委員会で踏み込んで、親の事情で子どもが強い影響を受ける、罪のないお子さんが親の事情によって不利益をこうむる、あるいは、立場が不明確となるということのないよう、戸籍・国籍を扱う法務省として、基本の精神として持っていなければならない。
こう仰った。この認識も同じか。
A 同じである。
Q 今回は、最高裁判決は3条1項に記されている婚姻を要件として国籍を取得するという規定は、憲法14条が定めている法の下の平等に反すると判じたということ。
今回の最高裁判決は、子どもの人権に関わる国際条約をわが国がいくつか批准してきたという背景があると思われる。かかる条約とはどの条約なのか、条約のどの部分を指していると法務大臣はとらえているのか。
A 市民的及び政治的権利に関する国際規約(注:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kiyaku/2c_001.html)、児童の権利に関する条約(注:http://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/jido/zenbun.html)だと考えている。
Q そのいずれもどの部分についてなのか。
Q その後に批准された児童の権利に関する条約では、いかなる差別もなしにこの条約に定める権利を尊重し(注:第2条1)と言った上で、児童は、出生の後直ちに登録される。児童は、出生の時から氏名を有する権利及び国籍を取得する権利を有するものとし(第7条1)とある。
また世界人権宣言(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/)は、すべてのものは国籍に関する権利を有する(注:第15条1?)とある。
国籍はその国の政府がどのような人が自国民であるかを決定する国内事項であるわけだが、他方においては国際人権上の議論は、子どもの権利としての国籍ということをうたってきているように思うのだがどうか。
A 最高裁判決については、国籍法3条1項が憲法に適合する内容となるよう、補足意見等についても検討したうえで届け出による国籍取得の要件を削除することを内容とした改正法案を国会に提出したもの。委員が言及したB規約等については、たしかに言及はされているが、国籍法第3条1項の規定がこれらの条約に反しているとの判断が示されたものとは受け取っていない。
Q そもそも国籍は権利なのか。それとも、国による恩恵なのか。
A 恩恵という言葉は違うと思うが、国家の構成員たる資格である。国家に帰属する人民というのが誰になるのかということを決定する資格、これが国籍である。あとは、国籍があることによって様々な国内法によっていろんな法律効果が与えられる、選挙権があるとか、そういうものだと思います。
Q 無国籍児などがどんどん生まれてきたりして、他の子どもと明らかに違う、権利を奪われた状態にあると。それはなくしていこうというのがB規約、児童の権利に関する条約などでうたわれている精神であると思うのだがどうか。
A そのとおりである。
例えばB規約の24条3、すべての児童は、国籍を取得する権利を有するとある。これは特定の国の国籍と言ってるわけではない。どこかの国の国籍の意味で、無国籍者は作らない、無国籍だと児童にいろいろな不利益が生じるのでそれはしないようにしようというのが国際上の人権関係の精神だと思っている。
Q 今回の最高裁の判決は、法律婚の子どもと婚外子とは権利の面で制約されたり差別はされないということだと思うのだがどうか。
A この改正案についてはそういう趣旨だと考えている。
Q 12年前に民法改正案が出され、我々野党からも同様の改正案を何度も出し衆議院法務委員会で議論したこともあったが、主に選択的夫婦別姓の話題、このことで相当議論をされた。このときに婚外子の相続差別の撤廃ということが入っている。これはB規約、B規約に基づく自由権の規約委員会の総括所見、あるいは子どもの人権条約に基づく子どもの権利委員会等国連の機関からも、婚外子の相続2分の1規定というのは差別であるから撤廃をするべきではないかということを盛んに言われてきた。
こことの整合性は考えられないか。課題であるという認識を法務大臣に持って頂きたい。
A 嫡出である子の立場を尊重するとともに、嫡出でない子の立場にも配慮して、嫡出でない子に嫡出である子の2分の1の法定相続分を認めるということによって、法律婚の尊重と嫡出でない子の保護との調整を図っている。憲法14条に照らし合わせても不合理な差別ではないと思う。
委員のご指摘になった問題については、耳を傾けて検討していきたいと思う
Q 10月の末に出た、この前死刑のことで大臣にお伝えした総括所見のなかにも、戸籍法49条1-1に「嫡出子又は嫡出でない子の別」を記載することを求めている部分を削除すべきではないかという意見が、つい先日の国連の各国の意見を踏まえたわが国に対する勧告でも出ている。
Q 最高裁判決で救済された原告と同様の境遇にある子どもたち、さきほど600人という数字も出ていたが、婚姻をせずに認知を得た子ども達の数、あるいは、新聞記事を見ているとこれから手続きにいきたいと言う声も出ている。原告同様の立場にある方で手続きを既に取った方がどれくらいいるのか。
A 今年の6月4日に最高裁判決があって、それを踏まえて国会で法改正が行われるであろうということを期待してのものだと思われるが、その翌日以降、今日…昨日までかもしれませんが、112件の届出が出ている。この人たちは、もし法改正がなければ簡易帰化にまわった人たちかもしれない。
それから、サンプル調査について、もう一度繰り返すと、本年6月以降に日本人男性が外国人である20歳未満の子を認知したという旨の届出がされた件数、これを調査したものから年間の件数を推計、それから年間の純正による国籍取得者数を引き算する。残りを出すといった形で推計した。これによると対象者は年間600名から700名くらいである。現在今何人くらいいるかということについては把握できていない。
Q 日本人の父親が認知をすることなくいなくなってしまった、連絡がとれない場合、もちろん国籍はとれない。出生届もままならないので住民票作成も進まない。いろんな点で社会生活上不利益を受ける。子どもにとって自らの責任がない境遇であることは間違いない。その点の問題意識はどうか。
A 日本人父親の所在が不明である場合は、現在の民事訴訟法のもとで公示送達(注:http://www.houterasu.or.jp/houritsu_yougoshuu/yougo_ko/koujisoutatu.html)という手続きがある。それでそれなりの立証をして頂ければ裁判による強制認知を求める訴えをすることができるので、それで解決すると思う。
Q 総務省では、私が聞いているところによると、1989年以前は自治体の判断で無国籍のお子さんの住民票も作成していたと聞いている。その後自治省の通達で出生届を出してから住民票の作成せよということになった。なかなか難しくなった。この議論を通してなのか、つい最近7月7日に通達を出してその扱いを変更すべく考えているのか、実務があるのか。
A 現行の住民基本台帳法上は、住民票の作成を行うためには日本国籍を有することが必要とされている。ご指摘のような場合は、住民票は作成されないということになる。
Q そこらへんの工夫はないのか。
A 前提たる国籍がないということなので…。
Q 今回の法改正からも枠組みからもれてしまう子ども達、国籍はにわかに無理でも住民票の作成などについては、よりスムーズに子どもの権利保障ができないのかということについて、総務省と協議をして欲しいのだが。
A 社会なり、あるいは日本の様々な事情を勘案して、子ども達にとって差別の生じない、不利益にならないよう最大限の人道的な配慮を行っていくべきだと思う。
Q 今回の法改正で、当然二重国籍の問題が発生するが、この点についてはどうやって解決するつもりか。
A 改正後の国籍法3条により日本の国籍を取得する者の多くは、それまでに有していた外国の国籍と日本国籍と重国籍者になると考えられる。この場合に備えた規定が国籍法14条1項である。国籍法14条1項は、外国の国籍を有する日本国民は、外国及び日本の国籍を有することとなった時が二十歳に達する以前であるときは二十二歳に達するまでに、その時が二十歳に達した後であるときはその時から二年以内に、いずれかの国籍を選択しなければならないとして、重国籍を回避することとしている。
新法の適用により重国籍者となった方についても、これに従って選択をして頂く必要がある。
Q 同じ血統主義をとっているフランス、ドイツ、手本となった国籍法の世界で、偽装認知といった問題は、仮にあるとすれば、どういう状況になっているのか。
A ドイツでは若干偽装認知のケースが増えているという情報は把握している。偽装認知対策としてどういうことをこうじているのか私どもも関心があるのだが、国籍取得に関する届出等について虚偽の記載をした場合、罰則が科せられる国としては、イギリス、スウェーデン、カナダ、インド、フランス、ノルウェー等がある。
Q ドイツでは、子どもが国籍を取得した場合に、母親があるいは父親が自動的に国籍を取得する、そういうことに関する偽装事件があるのか。
A 詳細は承知していないが、そのような制度ではないのではないかと思う。
もう、あの話は思い出したくなかったんだけどな。20年くらい目を背けていたんだが、今これを読んでまた思い出しちゃったよ。
俺たちの高校もそんな感じだった。歴史ある公立高校(うちの田舎じゃ公立のが上な)ってことで進学率は高いしやっぱ地域の中学から頭のいい奴らも集まっていた。で、たいていそんな連中は(俺も含めて)天狗だろ?それを教師達が上から威圧感でぐいぐい押さえつけていた。若手の先生連中なんかは平気でびんたを飛ばしてた。まぁ、殴られて後で文句を言う奴はいたが、殴ること自身を暴力だ何だって騒ぐ奴はいなかったな。とにかく、そんな雰囲気だから体育教官室には近寄りたくなかったし、体育教官もいくらか横暴だった。校長も生徒に対する重石として大目に見ていたんじゃないかと思う。
体育大会の練習でまさに、「お前らちゃんとやれ!」ってのがあったよ。まぁ、頭は良いけどやっぱりそれはそれ、昭和後期の甘やかされて育ったがきだからな。中には俺から見ても躾のなってない馬鹿がいた。とうぜん、行進なんか何度怒鳴れてもちんたらちんたら歩くわけよ。教官によっては「停まれ!」と大声を出した後、自分が見つけた「欠陥」まで走っていって殴り飛ばしていたが、違う教官はそれこそ
「違う、やりなおし」
を何度でも繰り返した。午後の合同体育授業が全部行進なんてこともざらだった。当たり前だが、この方法は本当にうんざりした。教官に対する不満も相だが、いつまでもテレテレやる馬鹿に対する怒りが蓄積していった。そういう連中は学年でも有名なワルだった。ワルといっても別に本格的な不良じゃないんだが、進学校に来てドロップアウト、成績が悪いだけならともかく、明らかに人間の芯が馬鹿でしつけが悪い。あとはどうするんだこいつ、と周りが思うような連中が数人居た。
あるとき、とうとう怒りが臨界点を越えたやつが出てきた。学年合同体育の授業で、その日何回かのやり直しを食らった後、とうとう一人が声を上げた。
「先生、お願いがあります。僕達で話をさせてください」
「なんだと!」
と、スピーカーを持った体育教官が怒声を飛ばしたが、それでも聞いたのはその生徒が学年でも数人いる骨のある奴だったからだ。剣道部のエースで成績も上の中。発言も明晰で礼儀も折り目正しい。職員室の覚えがよかったのは当然として、生徒の人気も男女を問わずあった。人気ってのは尊敬じゃなくて友達としてな。快活な奴だったよ。違うクラスだったが俺だって好感を持ってたくらいだ。
そいつは150人の隊列から教官のほうに数歩歩みだして、何度やり直しを言われてもうまくなっていない事実、教官が今日はどこが悪いか指摘しない事実、このままでは午後の2時間が無駄になろうという考えを述べた後、だから自分達で何が悪いのか検討させてくれといった。
俺はそいつが…田中としておく…教官にぶん殴られると思っていたが、そうはならなかった。後から考えると、言われるままに手足を動かすにとどまらず、自分達で与えられた課題を考えさせろというのが、体育教官の胸を打ったのかもしれない。体育教官が許可を出すと、田中は俺達のほうを向いて演説をぶった。
俺達は、時間を無駄にしている。お互い何度も繰り返すのはもううんざりだ。クラスごとに分かれて悪いところを検討し、一発で気持ちよく終わらせようじゃないか。
見事な正論だった。何人か大声で同意を唱えたのは、それぞれのクラスにいたりいなかったりするムードメーカー風の奴だ。校風にかすかに男っぽさが残っていて、そういう堂々とした生徒がいる雰囲気が残っていた。小声で愚痴る連中はもちろんいたが(そして、誰が愚痴るか実に予想通りだったが)多数の同意でその場でクラスごとに集合して話し合いになった。元々隊列はクラスごとだったので集合は簡単だ。で、ムードメーカーが音頭を取る形で話が始まった。俺のクラスではやはりムードメーカー…佐藤にするか…が音頭をとって、正直面倒だから早く終わらせよう、そのために気合を入れてきちんとやろうという雰囲気がすぐできた。
ただ、茶々が入った。そういうことを決してまともに受け取らない馬鹿が、めんどくせーよ。と声を上げた。普段、周りがそれで黙っているので考えなしに言ったのだろうが、そいつの誤算だった。なにしろそいつのせいで体育の授業がめんどくさくなっているのだ、気の短いやつが「おまえのせいだろうが」と声を上げると、まわりから賛同の声があがった。一瞬でその馬鹿と数人の小馬鹿対クラスのほかの連中の対立構造が出来上がった。普段どっちつかずの奴らもこのときは周囲の圧力で意見を強制的に明らかにされた。だから「当事者を挟んで周りが見守る」構図にはならなかった。クラス真っ二つ。気がつけば運動場中がそんな感じだった。クラスごとに対立の激しさや構図は違うようだが、五十歩百歩だろう。
馬鹿のほうは何でもかんでも不満があればわめき散らす。本当に分かりやすい反応。一方、嫌々ながらまじめに授業を受けていた連中は誰のせいでこんなことになっているかはっきり理解しているのでものすごく攻撃的になっている。とにかく、どっちもひかない。双方お前らが悪いの一点張り。結局あてが外れた体育教官がスピーカーで怒鳴り散らして全員を整列させると、なぜか田中が呼び出されて全員の前で殴られた。さすがに相当数がぶちきれて
「田中は悪くねーだろ」
と怒号が飛んだ。俺もその口。すかさず
「今、口をあけた奴は出て来いっ」
と怒鳴る体育教官。俺達も幾分バンカラな校風にそまっているたもんだから、出てってやろうじゃないかと出て行く。30人くらいが一列に並べられて右から左にびんたを張られた。俺は張られるとき、これまで人をそんな風に見たことがないような憎悪で教官を見ていた。全員そうだったんだろう。俺達は2往復殴られた。列に戻るとき、馬鹿がニヤニヤ笑いながら「いい子にしてろよまじめちゃん達」と小さな声で俺達をからかった。その日の行進連中はめちゃめちゃ繰り返されて苦痛だった。ずっと「まじめにやんねーからだぞ、お前らのせいだぞ」と馬鹿連中が教官に見えないようにつぶやいていた。
殺伐とした空気のまま授業とホームルームが終わった。職員室にも連絡が行っていたのだろう。ホームルームではわざわざ「お前達、気持ちに任せて軽率なことをするなよ」と釘を刺された。
翌朝、田中が入院したというニュースが飛び込んできて俺達は呆然とした。「リンチじゃないのか」と憶測が飛び交う中に、やはりリンチらしいと別の憶測が飛び込んできた。後になって分かったのだが、憶測は正しくて田中は帰宅途中馬鹿連中に囲まれて袋にされたらしい。骨折していた。次の大会は絶望的。全校生徒に緊急放送で体育館に来るよう呼びかけがあったが、遅かった。教室の端でニヤニヤ笑う馬鹿に佐藤が「何がおかしい」と大声を浴びせると突進していった。佐藤にあおられた様子で、ほかの何人かも殺気立った顔つきで同じ場所に殺到した。一瞬で教室で乱闘が始まった。
結局9クラス中7クラスで乱闘があった。男女クラスでは女が泣き喚いてそれが一種のブレーキになったらしいが、俺達は男子クラスだった。双方入院者が出た。ガラスが割れて結構な血が流れたクラスもあったらしいが、一番ひどい怪我をしたやつは左目破裂だった。
違う大騒ぎがこの後に来た。怪我をした奴の親が学校に乗り込んできて、初めて大乱闘だったと気づいた。夜からPTAの緊急会合が召集され、校長が詰め寄られた。当たり前だが新聞沙汰、裁判沙汰になり、田中を殴った体育教官はクビ、校長は左遷された。田中を袋にした連中は結局3人が退学。学年で20人以上が停学をくらった。俺も1週間くらい家でごろごろしていた。その年の体育大会はなかったし運動部もたぶん全部が一年くらい大会出場を辞退した。
その年の進学は相当わるかった。俺のほうは軽い怪我をしただけで、4月に考えていた志望大学より上に受かった。何しろあれから火がついたように勉強したからな。もう、馬鹿と一緒くたに扱われるのはこりごりだと思ったから。もう二度とチームで何かしたいとは思わなかったし、話し合えば何とかなるなんてことも信じなくなった。
今?そこそこうまくいってるね。田中や佐藤がどうしているかは知らない。俺達の学年って同窓会出席してるのか? 残念ながらサラリーマンだから、気楽な一匹狼ってわけじゃない。仕事では部下の自主性なんか信じてないよ。細かいところまでゴリゴリ俺のやり方を押し付けてる。部下に考えさせる必要なんかないよ。