2008-12-12

http://anond.hatelabo.jp/20081212114242

田中」「山本」「小林」「中村」といった名前であれば、地形もしくは地名に起因しているものだと考えることができます。しかし「佐藤」「鈴木」といった言葉日常生活の中で考え出されたものではないことが容易に理解できると思います。

佐藤の名称は、藤原秀郷の子孫にあたる藤原系の武士がなのった名前です。秀郷の5代目の子孫にあたる藤原公清、公脩の兄弟が祖先の秀郷が下野佐野庄の領主であったことにちなんで、「佐野」の「佐」と「藤原」の「藤」とをあわせた「佐藤」を名前にしたことに始まります。

鈴木の名称は、古代にはみられません。「鈴木」は古くは「すすき」と読まれていました。それは、秋に稲を収穫して田につんでおくありさまをさす言葉でありました。

山のように積んだ稲の中に一本の棒または竹を立てます。その木から神が下りてきて寝ている稲穂に稲魂をうえます。そのあとで、稲魂を宿した稲を倉庫に入れて、種籾にしたのです。そのような神聖な木が「すすき」とよばれ、のちに稲穂を積んだものも「すすき」とされました。

熊野大社の神官は、中世に「穂積」が「すすき」とよばれるようになると「鈴木」を名前にしました。そして、中世熊野大社は各地に山伏を送って意欲的に布教していました。熊野大社の分社を祭るようになった武士は、自分名前鈴木に改め支配下の農民に自分と同じ名前を与えました。

このような経緯から、「鈴木」の名前熊野大社の末社の分布が濃い東北地方関東地方に多いのです。

http://www.geocities.jp/nametantei/tend.html

記事への反応 -
  • 苗字ランキングみたいなの、よく見るよね? で、たいてい佐藤・鈴木・高橋がトップ3なんだけど、 ぜんぜんしっくりこないんだよね。 高橋も佐藤も鈴木もアドレス帳に入ってるのは...

    • 「田中」「山本」「小林」「中村」といった名前であれば、地形もしくは地名に起因しているものだと考えることができます。しかし「佐藤」「鈴木」といった言葉は日常生活の中で考...

      • おぉ、わざわざ探してくれたのか、ありがと! そんな背景があったのね。勉強になるなぁ。 こういうのを知ると、知的好奇心がすごく刺激されるなぁ… …俺だけ?

    • 名字の地域差、かなり大きいみたいだよ。 鈴木や佐藤は東日本、西日本では田中・山田・山本が多いとか。 俺の友達にも、佐藤は一人もいない。西日本在住。 田中山田はクラスに1??2人...

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