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はてなキーワード: カッターとは

2008-04-27

加護ちゃんダイエット

加護ちゃん、独自のダイエット法でピーク時から13キロの減量、とかうけど、もともとデブだったわけで、金持ちがたくさんお金を使いました!ってくらいのことで、痩せた人が同じだけお金を使ったら死んじゃうよ。

で、加護ちゃんなんてのはどうでもいいのですけどね。リストカッター氏ね

というか、ネックカッターでいいんでないの。

2008-04-23

http://anond.hatelabo.jp/20080423173349

わかった。

まずは小学校卒業までにある程度までは、みにつけておいてほしいことからやろうか。

  • 国語
    • さまざまな種類の文章との機会創出とそれを読めるぐらいの読解力
    • 知らないひとにメールを送れるぐらいの文章力
    • 第三者に状況を説明できる程度の言語能力

  • 算数
    • 駄菓子屋暗算でおつりを計算できる程度の計算能力
    • 一枚の紙から特定のサイズの紙片を効率よく切り出せる程度の計算能力
    • 誤差や割り切れないものについての理解

  • 理科
    • 限られた材で30分火を消さずに焚き火と消火をできるていどの火の管理能力
    • 植物や生き物の成長の仕組みへの理解と世話ができる程度の管理能力
    • 観察による生物や無生物どうしにおける共通点の見つけ方や分類能力

  • 社会
    • いろいろな勢力の勃興と没落を歴史として学ぶ
    • 地図をつかい目的地にたどり着いたり誘導できる程度の能力
    • 税金など個人に負担があっても公益性が優先される仕組みへの理解


  • 図画工作
    • カッター、彫刻刀を使う程度の刃物取扱能力
    • 厚紙と紙とのりを使って立体を組み立てる程度の工作能力
    • 数種類の色を混ぜて似せた色を再現する程度の能力

  • 体育
    • 標準的な走法で全力で走ることができる程度の能力
    • 標準的な泳法で25m全力で泳げる程度の能力
    • 応急救護の初歩を処置できる程度の人体への知識と能力




ほかを考え出すときりがないね。。。。

関係ないけど、小学生の算数と図画工作は一緒授業でまとめてやってもいいんじゃないかとか思ったよ。

http://anond.hatelabo.jp/20080423001730

ちょっと高尚すぎるな。

おれはもっと低レベルでいいとおもうぞ。

  1. 算数(分数を使った計算ができること)
  2. 簿記家計簿のつけかた。)
  3. 確率統計期待値について)
  4. 経営(収支と損益分岐の計算方法)
  5. 税金(科せられる税金の種類と支払方法。どのような義務を負うか。)
  6. 政治(その税金がどのようにつかわれているか。陳情の方法。)
  7. 道徳法律(やってはいけないことについて)
  8. 語学日本語の基本的な読み書き)
  9. 文学百人一首など過去ベストセラーなどを)
  10. 非常用語(英語中国語スペイン語挨拶程度)
  11. 外国文化(各国の風習の違いを学習
  12. 情報処理(セキュリティ研修
  13. ファイナンス(複利、利子について)

んー。低レベルでもいいけど裾野はもっと広いほうがいいな。

  1. 音楽ポピュラー音楽について)
  2. 図工(カッターの使い方)
  3. 料理(火の使い方)
  4. 体育(ストレッチの仕方)
  5. 理科定説と呼ばれているものがどれだけ覆されてきたか)
  6. 防災(地域の避難経路、緊急時の取り決めなどについて)
  7. 交通(交通マナー
  8. 環境(3Rについて)
  9. 届け出(結婚の方法から、何をやったら何を届け出ないといけないかについて)
  10. 相談(わからなかったらどこに聞けばよいか)

2008-03-19

http://anond.hatelabo.jp/20080319113535

午前三時のバスルーム、息絶えたその声が

ってのはさておき。

僕も父が左利きを強制された右利きだったので、左利きに生まれた。

母が、やはりなんとか直そうとしてみたようで、結果、鉛筆で字を書くとか、はさみやカッターで切るといった

後天的に覚える作業については右でできるようになった。

でも、飯を食うとかボールを投げるみたいな先天的に行う作業については左のままだった。

ただ、半端な左利きを残してもらえたので、吃音とかにはならなかった。

唯一、残念なのは死ぬほど絵が下手(というよりもモノを形にかけない)ことくらいか。

左利き真実

父が両利き(元は左利きだったそうだ)、母が右利き。

生まれてきた私は左利きだった。

母方の祖母が「左利きなんてみっともない、

せめて箸と鉛筆だけでも右で持たせなさい」と言い、

ものごころがつく前に矯正開始。

矯正を受けながら幼稚園に通い始めるようになり、吃音になる。

友達にからかわれ登園拒否(結局卒園まで通ったのだが)。

吃音小学校に上がる頃には直り

箸も鉛筆も右で持つようになったが、箸はいわゆる交差箸だし

鉛筆も中指の変な部分にタコができている。

箸と鉛筆は右で、と言った祖母はもちろんその持ち方について

決していい顔はしていなかったが、

「左で持つよりは……」と自分を納得させているようだった。

(そして別に嫌われたり疎まれたりすることはなく、

他の孫と同様にしっかり可愛がられた)

字も汚くて、ペン習字に通ったが、

やっぱり綺麗な字は書けないまま現在に至る。

ボールを投げたり蹴ったりという動作や、

カッターナイフや包丁裁縫針は左。

中年の家庭科先生(女性)には包丁や針を右で持つように指導されて

全然できなかったため、5段階評価で1をつけられてしまった。

(多分今なら問題になるだろうが、10数年前の閉鎖的な田舎中学はこんなもの)

結局開き直って、大学卒業までそのままを通した。

そしてやはり社会に出ると、あちこちに食事に出かけたりすることが多く

箸の持ち方が前より気になることが多くなった。

「本当は左利きなんですけど矯正されて持ち方が変なんです」

と断っても、言い訳にしか聞こえないんだろうなあと思った。

正しい箸の持ち方について書かれたサイトを見たり

矯正用の箸を買って練習したが、力の加減がおかしいのか

どうしてもうまく握れない。

そして昨夜の食事中、唐突に思いついた。

左手で持ってみたらどうなんだろう?

すると、きちんと持てた。

何度右手でやっても加減ができなかった中指が

ちゃんと箸に添えられている!

慣れない動きのせいで指がつりそうになりながら動かしてみると、

オムレツに入れていたグリーンピース

きちんと挟むことができるではないか。

結局、矯正って何の意味もなかったんだなあと

今は亡い祖母の顔を思い出しながら、ご飯を食べた。

2008-03-18

ロリショタを見てハァハァすること

異性愛者は異性を、同性愛者は同姓を、腐女子は男同士を見てハァハァするもんなんだから目くじらたてる方がオトナ気ない、という論法をよく見るんだけど、これって搾取されている側が悟りを開いて諦めてあげているだけなんだよね。大人の対応ってやつなんだろう。

吉田秋生漫画ノンケ男がゲイバーに入って、じろじろと値踏みされて「性欲の対象になるのはえれープレッシャーだ」みたいなこと言っていたのが印象的でよく覚えている。要するに覚悟なくいきなりハァハァされると、何を取り繕っても怖いんだよね。全員が理性のないヴァカじゃないとは分かってるけどさ、誰に何されるか分かんねーもん。だからそういうプレッシャーに対して覚悟がなく、抵抗も出来ないロリショタ保護されることは真っ当だと思うし、文字通り大人ではないのだから、子供や親御さんが諦めてあげる必要はないと思うんだ。ロリコンショタコンロリショタを見てハァハァするもんなんだから、目くじらたてる方がオトナ気ないって、子供に本気で言えるか?対子供に関しては目くじらはたてていいと思うね。

二次だろうと三次だろうと、ハァハァしてることそのものが恐怖の対象なんだよ。そうやって他人に著しく恐怖を与えるものを、おおっぴらにしていてはいけないだろ。刃物持って往来をうろうろしてはいけない銃刀法違反とかでもそうなんじゃないの。児ポ法関連で、「二次には保護されるべき被害者がいないじゃないか」ってよく言うけど、いるんだよ。被害者とまではいかないけど怖いと思う人たちが。

まぁ持ち歩いたら怖いからといって刃物職人や台所の包丁や筆箱のカッターナイフを規制するのはナンセンスだ。単純所持の違法化なんてもってのほか。置いておくべき場所があって、必要な人がいるのなら、ロリショタものは根絶するのではなく、制限を設けて管理するべき。少なくとも今の野放しになってるインターネットはどうにかした方がいいとロリの俺は思っている。

2008-03-13

有給なんで昼の日中からエロサンプル動画あさってたんだけど、

サイトエロ動画の紹介欄に「巨乳に穴をあけられ・・・」ってのがあって。

意味不明なのと、女優さんが好きな人(星ありす)だったんでダウソしようとwktkしてサイトいったら

まじで胸に針を通してて。乳首近辺に。細い、針を。

俺はその画像みた瞬間いろんなものが萎えて、ダウソするのやめたんだが、他にも

カッターナイフで指詰め!鮮血が飛び散って人格崩壊云々とか書いてあった。*指詰め画像はさすがになかった。

エロ動画wktkしながらダウンロードしてる俺がいうのもなんだが

取り締まる対象ももうちょっと考えてもいーんじゃないのかな。指詰めはないだろ。

このケータイSNSやらで若年層の表には出てこない性犯罪がおこりまくってる時代*

指のない子供女の子が徐々に増えていく悪寒がした。

*…一応一次ソース。俺の彼女被害者になっていた。付き合う前だけど。

2008-03-01

アブソリュートラップ <前編>

TRACK1(INTRODCTION)

 激しい喉の乾きで突然目が覚める。枕もとの煙草ライターをまぶたも開けずに手に取りカサカサに乾きあれ果てた、割れ果てた、唇にくわえ火を付ける、ここまで3秒だ。

 ふた息ほど肺に送り込み喉の乾きが最高調を迎えてから立ち上がり、冷蔵庫の中のうんと冷えたコカ・コーラの缶を開け、流し込むように飲む。

 ようやく意識がはっきりと戻ってから今が朝か夜かを確認する。僕は起きた時はここまでしないと喋ることも考えることもままならない。起き抜けの煙草と飲み物、ここまでが見物。この2つで僕はやっと僕という存在になる。察するに今は夕方、だいたい4時といったところか。部屋の中を見回してもいつもと変わった様子は見られない。脱ぎ散らかされた服、いつもどうりだ。汚くて狭い部屋。その通りだ。僕の部屋を末期症状と呼んだのは誰だっけか、そろそろ掃除のしどきかもしれないな。

 とりとめのないことをそこまで考えたところで、僕は自分が泣いていたことに気づいた。いや、正確にいうとさっきまで泣いていたのだ。足元に転がった鏡に顔を写し、見ると目の下に涙が乾いた跡がある。それは、とても妙なことだった。なぜなら泣かなきゃならない理由がない、思い当たらない、仮に嫌な夢や怖い夢。憶えないよね?見ていたとしてもそれは妙なことに分類される。僕は眠れば必ずといっていいほど夢を見、またそれをことごとく覚えているという割合特異な人間なのだ。特別何もなくても、何はなくとも、何かの拍子に涙がこぼれることがあるのだろうか。窓の外では子供の声がする。今、何時?汝、そういえば僕は寝る前、何をしていたんだっけ。

 僕は、なんで泣いていたんだろう。僕は何してたんだろう。ねぇ。

TRACK2

 何年前?5年前。

 僕は浪人生だった。とある大手の美術予備校に通っていて、それなりに志を抱いてもいた。一体、僕の志って何だろう?愛称は「ダル夫」、同時にそういう悩みを抱え始める年でもあったのだが、最初、風向きはすっかり僕にあるような気がし、そして何かが僕の思うとうりに、旗幟、動きはじめるそんな気がしてもいたのだ。単純に浮かれていたといってもいいのかもな。

 その年、僕が夏の捕獲に成功したのは5月ごろだった。

 「何してるの?」

 「昼寝しようと思って」

 「あ、そうなの」

 あたりさわりのない会話の中でもとびきりあたりさわりのない、言葉を交した。裃から下。僕は臆病な割にはずうずうしい人間なので、誰もいない屋上のベンチの彼女の隣に座った。これから寝ようとしてる時に、よくしらない男に隣に座られることがどのくらい嫌なことかなんて気に、考えたこともないし、考えてもよく分からないし。なので考えないけどどういう訳か彼女は眠った。

 時計は2時を回り僕の居る建物の廻りでは人がせわしなくぐるぐると回る、その証拠にたくさんの音を巻散らていた。カサカサと葉擦れの音。聞こえ出すと。彼女の少し茶色い髪もさわさわとなびきだすのです。とたん、工事現場の騒音も人びとの喧騒も、不思議と遠のき、何も、聞こえなくなってしまった。僕はなんとなく彼女の髪を撫でた。訳もないけれど。

 僕は何も確かなことは分からなかったけれど、ショートカット彼女の髪の暖かさと連動。この世界に、やがて、ほどなく、やってくる季節のことをそっと教えてくれた。

 僕は鉛筆カッターナイフで削る。これは僕にとってとても落ち着く行為なのだ。何故か。別に僕が文明の利器を忌み嫌い、しつこくアナログにこだわっているというわけでもなく、純粋に絵を描くためには、そのためには、字を書くときに比べ長い芯を必要とするだけの話だ。

 どういうわけか、というわけで。僕は鉛筆カッターナイフで削っていた。全部で30本くらいは削ったんじゃないだろうか。この時は時間潰しのつもりで筆入れの中の鉛筆という鉛筆を削ってしまおうと思っていたので、だので、むやみに使うあてのない鉛筆を中心に削っていた。

 僕の座っていた場所、もう人の通ることのなくなったアトリエの前の廊下普通はこの時間アトリエの中で一生懸命になっているものなのだが僕はそこにいた。ふとした拍子にドアが開き、見覚えのある髪の色が目に飛び込んで。時、綻んで。

 「描かないの?」

 その髪を知っている。

 驚いたことに、僕は隣に座る彼女の名前さえ知らない。驚愕に値。なのにこうしてもう随分と話をしている。

 彼女も自分の鉛筆を削っているが、並んでこんなことをしているのは、なかなかどうして変なものだ。僕はもう指が痛い。意味あんのか、だいだい。

 「カッテぇなこれ」

 「貸して、こういうのは…ほら」

 と、その髪。

 「うまいね」

 鉛筆の木の部分を大きく削り取り芯を露出させた。彼女にそう言うと少し得意そうだった。6Hの鉛筆ともなると、異様に固く、尖らすのにも苦労するのだ。

 「ねぇ、ご飯食べないの?」

 「うん。俺はあんまり減ってないからいいや。食べたら?」

 「…わたしもいいや。お昼ご飯とかっていつも食べないから」

 「そう」なんて言っていいか分からなかったからそう答えた。

 僕も彼女も結局絵なんて描きやしなかった。なんだか知んないが、かったるくなってしまったのだろう。

 その何日か後。僕達は1度だけデートした。

   TRACK3

 J子さんの髪の色には変化、少し変わった。どのへんが?あそこのへんが。あ、そこらへんか。

 彼女は僕よりも歳がひとつ上で。その上でそのせいも有るのか無いのかそれは分からないけれど、ときおりお姉さんぽい態度をとろうとした。しかしながら、彼女は僕と同じ年度に卒業している。留年したからだ。入院したからだ。とにもかくにも、彼女は何となく僕に世話を焼いてくれてるようだった。

 彼女の作ってきてくれたお弁当を一緒にたべながら、僕は彼女に好意を感じたが、それははっきりした形をとる様なものではなかったし、言わなければいけないのであろう一言が僕にはどうしても言えなかったのだ。あるいは彼女はただ親切だっただけなのかもしれないのだし。シット。

 何月だったか忘れたがとりあえずは冬のとても寒い日だ。ラッシュアワー時よりはいくらかは空いた、電車から降りてきた僕はそう急がずに改札をくぐり、彼女の姿を探す。姿を捕捉。細かい位置まで指定しなかったのに、彼女はきちんと分かりやすい場所にたった今定刻どうりに立っていたわけだ。

 「ごめんね。待たせちゃった?」

 「ううん。そんなに待ってないよ、さっき来たから」

 そう言って読んでいた雑誌を閉じカバンにしまう。

 「来たね」

 「来たよ」

 僕はそう答えて微妙な顔つきをした。

 なぜ僕達がこの朝などに待ち合わせをしたのか。といういきさつはこうだ。前後するが戻る。

 この頃僕の足は予備校から大分遠のいていて、ほっといてたまに行く程度になっていたのだが、たまたまクラスの奴(ボケ)が僕のことを学校に連れて来いと彼女にちょこっとほのめかした。軽い冗談ぐらいにしか僕は考えいなかったのだが、帰りがけ彼女はこう言った。

 「何時にする?」

 僕は驚く。

 「早目に着くようにしよっか、そしたらいい席取れるし。わたし達来るのとても遅いでしょ。だから、変な場所でばっか描いてるから、やる気にならないんだよ。8時じゃ早いか、8時15分は?早すぎる?」

 早過ぎるし、展開早過ぎるし。早く過ぎるシーン。

 「がんばるよ」

 彼女の乗る電車はもうすぐホームに入ってくる。それを知らせるアナウンス

 アーッ、アーッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。

 「ちゃんと来るんだよ。いい」

 そして彼女を乗せた電車は行ってしまった。

 アーッ、アーッ。ンンッ。…イエスッ、プラットフォームナンシックス、まもなく打診。答えはアイ、シー。

 ネクスト・デイ、という呈。

 2日目の待ち合わせも同じ時間・場所で行われた。まるで口の中にドライアイスでも入ってるかのように白い息がもわもわと凝固せず出る。当たり前のような話、僕はそんなもの食べたくない。けど、でも。あたりの人という人の口からも同じように白い煙が出ても、誰ももうドライアイスなんか食い飽きたとは言わないので、僕も不平不満を口からは出さなかった。出したのはまさに白い煙だった。

 腰の絞られた濃いグレーのピーコートのポケットに手をつっこみ、眠い頭と当惑する気持ちをこさえ、彼女を迎え、姿を残さねぇ。そんな背が高くないというよりは小柄と言ったら正しいくらいなのに、彼女はロング丈のコートが意外に似合った。

 「や。時間どうりに今日も来たね」

 と彼女と翳す手。

 「そりゃね」

 と僕。

 言葉少なにそう歩き出す。

 「こうやってお互い待ち合わせればきちんと行けそうだね。こういう風にしてればわたしも行くしかないしね」

 「俺だって早く起きないわけにはいかないもんなぁ。7時くらいに起きてんだよ俺」

 「えらいじゃん」

 初めからそうだったけど僕達は相変わらず言葉少なだった。けれど、淡々としているというわけではないのだけど、大はしゃぎするふうでもない。笑いはしても、腹を抱えてゲラゲラと笑うなんてことはなかったようなという記憶で。19才になったばかりの僕と20歳の少女、差異があると、「サイ」が変わるの。そう彼女は20才になっているにも関わらずその印象は少女のままだった。その2人がこんなにも、まるでうっすらと積もった雪の上を静かに歩くように言葉を交すことは、僕にある風景を描かせた。

 描く、書くと。

 その風景とはこうだ。

 (ムーボン、ムーブ、オン。見えるか、聞こえるか。始まるぞ、濃そうな妄想のシーン。)

 陽の光がとても弱々しく感じられる。風が強いせいか肌寒い、ここは何処だろう?

 見慣れた風景と感じるのはきっと有るものがすべて決まりきっているせいなのだろう。僕はここが何処か分かった。学校、おそらく高校だ。びゅうびゅうと風が空想の怪物の呼吸みたいに聞こえるので僕は心細くなりフェンスにしがみつく。その僕の指を固く食い込ませた金網の向こうに彼女が見える。小さくしか見えないが僕の知っている彼女は僕だけが学校と分かり得るぐらいの小ささで建つ建物と僕の中間に立っている。なぜか僕も彼女制服を着ている。バサバサと髪が巻き上げられ服の皺がとたんに生命を持ったように暴れる、風が僕達の世界の全て、有体から思念体、一切合財何もかもを飲み込もうとしているみたいだった。

 「     」

 僕は胸が潰れそうになって必死に彼女の名を呼んだけど全てかき消されてしまい、届かない。すると、髪を服を草を巻き上げる耳を裂く風の音、一切の音という音を彼女が遠ざからせてくれた。

 あたりにはもう心配する事なんて何もないのだ。

 けど、けれど、何で彼女はまだ思いがけず不幸に命中してしまったような悲しい顔をしているのだろう。

(ちょっと調子が悪いのか、そうか。なら、鬱蒼など晴らそうか。そのスイッチを押せ、行くぜ。)

 リブート。

 その後。

 僕は何度か彼女の悩み事のような話に付き合ったことがある。そのたびに快方にむかったように思われた彼女も、それはしばらくするとまたがくんと調子を落とす。こういうふうに言うと冷たいかも知れないけど、そういうのはどうにもこうにも本人次第だ。何とかしたいが、したいが、悲しいけどどうしようもなく本人次第だ。SPみたいに、彼女にへばりついて、いつ降ってくるか分からない災いの流星群から守ってやることもできないし、だいたい、彼女が望むかどうかも不明じゃ現実的じゃないじゃない。

 というわけで僕はただ見ていた。

 その日も彼女は複雑な表情。僕はと言えば相変わらずも怪訝な顔。それらには触れられずに帰りの道を僕は彼女と歩いた。

 「ご飯食べていく?真直ぐ帰る?」

 「お腹も減ったんだけどそれよかコーラが異常に飲みてぇよ。どっかに自販機ないかな?」

 下がる血糖値、命の危機。

 「ここら辺ないね」

 仕方がないので彼女の知っている店へ向かった。彼女の指差す先は目的の店の電飾で、その店はばっちりコーラが飲めたのだ。

 「行く?」2本目のマールボロに火をつけながら僕は尋ねる。

 食事を済ませた僕達は向かい、駅構内へ降りていく地階からは長い。長いエスカレーターに乗っていると改めて僕は彼女の横顔が視界に。そしてきっと僕には何もできないだろうなと思ったのだ。何故そんなことをこんなときに思わなければいけないのかさっぱりだが、僕はその顔を愛いと感じた。ウイ。

 またホームへ電車が入って来た。けたたましいブレーキ音とまるで抜けた魂、知性の感じられない雑踏のミックスジュース、もう嫌気がさす、ミキサーから出す、一息で飲みほしてしまいたい、彼女の声が途切れる前に。耳を澄ましたが池袋駅でははっきりと聞こえない。もし今が初夏だったら。その奇跡の力ならば。

 「     」

 「え?」

 僕は憂う。

 何であの時みたいに必要なものだけ、必要な声だけ、それだけを抽出してくれないんだ。僕には必要な世界があって、そんなこと勿論はなから分かってる、多分そんなに重要なことは言ってないんだろう?僕はそんなこと勿論分かっているけれど、彼女の表情はそうは見えないし、多分そうじゃない。なんだか胸が詰まりそうだ、僕の傍、彼女の顔が無理やり笑ったみたいに見えた。胸が潰れそうだ。

 「バイバイ」

 電車が行ってしまったあとには言葉を遮るものは邪魔も何もない。だけどきっと遅かったんだとは思う。彼女は誰かに救いを求めたかったのだろうし、あのいやらしいノイズがかき消したのは、彼女のなんとなく悲しげな顔に含まれた聞かなきゃいけない一言だったかも知れないのに。そしたら途切れないのに。

 「ふぅ…」

 僕はため息をひとつついてみた。人とすれ違う。

 あくまでも推測だ、多分僕の考えすぎなんだろう。

 でも、僕に何かができたんだろうか。何だろうか。見当つかない、それは分からない。

 ねぇ、笑ってよ。

 止めてぇよ。

TRACK4

 「なぁ、花火大会行かねぇ?俺の友達の女の子も来るんだけどさ」

 昼ご飯時で人の多い通路に,5・6人もかたまり地べたに腰を下ろし、カップラーメンOR出来合いの弁当、貧相な食事を僕らは済ました。それぞれ煙草を吸ったりジュースを飲んだりと全身からやる気を排出していた。

 お弁当後、僕のコメント

 「あ、俺行きてぇ。女の子来るんでしょ。何人来んの?」

 フィルター近くまで吸った煙草を床で潰しもみ消し。

 「多分3人くらいは来るんじゃねぇの。行かない?」その場の全員に振るのは主催。良い返事下さい、と同意求め。

 「行く行く」

 「花火かぁ花火かぁ」

 「女かぁ女かぁ」

 「俺は無理だな、無理無理」

 めいめい自分なりの反応を示し、僕はデニム地のベルボトムのパンツで灰に汚れた手を拭きながら尋ねた。

 「そんでその花火はいつよ?」

 それは皆が知りたい重要な事だ。

 「今日

 結局一緒に行ったのは僕だけだったとか。

 僕が挨拶をすると2人の女の子も同じ要領で続けた。1人はショートカット、割合奇麗な娘。もう1人はロングのパーマの表情の豊かな娘。有体に言えばそういう子。僕はニコニコ

 「良かったね、ちょうど人数あって」

 僕がそう言うと彼はあまり同意はしなかった。聞いた話によると田舎恋人がいるとのことだ。そうは言っても毎日モチーフとにらめっこしていて大分クサッていたところなのだ、遠くの恋人恋人じゃない。4人は電車目的地へ向かった。話をしながら。

 目的地がもう目の前という頃まで近づくと、僕とロングの娘はすっかり仲良くなった。いざそうなると最初に感じたファースト・インプレッションも変わり、「ケバイ」も「チャーミング」に変わろうというものだ。僕はそういうところが調子良いようだ。

 「次の駅で降りるよ」彼の指示で僕達は降りた。

 僕にとっては見知らぬ街で、駅から出たとたんに潮の香りで、満ちるような海辺の街に降り立つとダウン。僕はロングの仲良くなった彼女と並んで、先導する友達の後をついていった。途中、道で擦れ違うのは真っ黒に日焼けしたサーファー風の男女ばかりで、

 「サーファーしかいないのか?もしかして」

 と、誰に言うともなしに言うと、

 「なんか、あたし達だけ格好が違うよね、みんなショートパンツビーサンとかなのに」

 「俺なんかめちゃくちゃ浮いてるんじゃない。Tシャツ小せぇしパンツの裾開いてるし」

 「そしたら、あたしも浮いてる。だって格好似てるじゃない」

 馬鹿馬鹿しくも会話。サーファー外野

 そんなことを話しているうちに波の音のするところまで来てしまった。多分、僕は相当うかれていたんだろうと思う。だって波の音がする。潮の香りもする。僕のような人間にとって、海という所は、そう簡単にほいほい来れる場所ではないので、しかもそれが、もう目の前とあっては高揚せずにいられるものか。浜辺に降りるには多少なりとも道なき道を行かねばならぬもので、僕達も慣例に従い膝丈くらいの草を踏み倒して進んだ。16ホールの編み上げブーツは砂利だろうと草だろうと蹴散らして行ける。爪先にスチール入りの頼れるタフガイ彼女の履いていたサボ状のサンダルとは違い、あちらはどう見てもタウン用なのでそれが理由かどうかは知らないのだけれど、結果、我々一行の中で彼女は遅れぎみだった。

 「ほら」

 差し出す手、手出して、握り返して、そのまま固く封印。

 僕の手を握る彼女の手の平は汗でじっとりにじんでいた。

 花火なんてない。いらない。

 クラスメイトの彼は相当がっくりきたらしくご機嫌斜めでショートの娘の相手すら放棄している。その娘にも悪いんだけど、本当に悪いんだけど、僕とロングの彼女は楽しんでいた。途中で買ってきたビールを開けひとしきり、

 「ちょっと海の方いってみない?」

 と彼女は言った。

 僕達は軽く走りだす。別に急ぐこともないのだけど何故か足早に。渚は玉砂利を転がした様な音だけをたて、波が僕の足の下にあるものを掴もうかと、否かといった感じで近ずいたり遠のいたりする。

 「わ」

 ふいに勢いのある波が靴のソールを濡らす。

 「靴脱いで足だけ入っちゃおうかな」

 「いいね、そうしようか」

 紐を解いてブーツをほうり投げ、サンダルを脱ぎ捨てるとジーンズの裾を捲り上げて。ちょっと悪いことをするみたいな顔をちらと僕に見せて。確信犯の顔、隠し得ぬと、一歩、また一歩と沖の方角へ歩を寄せると、いともあっさりと捲った裾が波に晒され、「ひゃぁ」と背中を撫でられた様な声を彼女は発した。うかれた僕達にピークがやってきて水をかけたりする行為をとらせ、あろうことか渚を走らせた。ここで擬音、もしくは無音、体だけはムーブ・オン。手をしっかりと繋いで。はぐれないように。

 そのとき、彼女悲鳴が聞こえた。知らないうちに波がさっきよりも満ちて僕達の靴が波にさらわれかけた。僕は悪の魔王からお姫さまを救出する、まるでブロンド王子白馬にまたがり魔の手ののびる靴たちをひどく格好良く助け出すのだ。彼女は、幸せに暮らしましたとさめでたしめでたし、といった顔をして笑った。 一番最後に僕も何も特別なことはないようなフリをして、そして笑った。

 二人は幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし。

TRACK5

 話はそう簡単じゃない。人生は長く複雑である。というのがまさに一般論だぜ。

 僕は中央線に乗っている。僕の用事はパーマをかけたロングのあの娘に海で借りたハンカチを返しに行くと言う至極下らないものだが。だがもちろん、世の若者が往々にしてそうであるかは僕の知ったところではないんだけど、僕の用事がそれだけであるはずがない、僕は彼女に会わなくてはいけない。いや、会うべきだ。

 待ち合わせ場所のファーストフード店で、コーラを飲みながら過ごすこと数分。彼女はやってきた。奇麗な茶色のタートルネック、サマーニットジーンズという出で立ちに画材道具の入ったトートバッグを抱えて。気持ちの良い笑顔と一緒に駆け寄ってくる。本当ならばハンカチなんてここで渡せば用事はそこでフィニッシュなのだが、あいにくと僕はおみやげを持参していたのでそういうわけにもいかないのだ。おみやげの名称は下心っていうんだけど。そこら中で見かけんだろ?

 彼女、FMの部屋は一般的なワンルームから比べると少し広めで、あまり物がないせいか当時僕が住んでいた部屋とどっこいぐらいの、な、はずなのにもっと広く感じた。備え付けのキッチンの小さな開け放した窓からは小気味良いまな板を叩く野菜を切る音が空へと帰り、その間、僕はただ彼女の後ろ姿を眺めていた。

 手慣れているとは言い難いものがあった。が、毎日自炊しているというのもままんざら嘘ではなさそうではあった。借りたハンカチを返すだけで手料理が食べられるなんて僕は全然知らなかったけれど、割とメジャーな潮流に乗った、そんな不問律らしいとの噂は聞いた。女の子からは何はなくとも、必ずハンカチを借りることを是非おすすめしたい。

 出てきた料理は手の混んだ代物ではなかったがそれだけになかなか感動的でもあった。味よりもむしろこの事実、リアリティが僕を満腹にさせる。その後、僕たちはマットレスの様な寝床でごろごろと転がり、何を話すでもなくうだうだ雑談していただけなのだが、僕が帰るためにはそろそろ私鉄電車時間が近ずいてきていた。ここで。僕はけっこうな勇気カロリーを消費しなくてはならない。

 「あ、もしかしたらうちの方へ行く私鉄がもう間に合わないかもしんない。やばいな、多分今からじゃ終わっちゃうかも」

 本当にもう正気の沙汰ではない、この白々しさといったら。真っ白だよ。

 「どうしよう」

 こんな風に反応を伺うのももう最悪だ。

 「…いいよ。泊まっていっても」

 まさに、まさに。嘘をつくのは大変な作業である。でも無理も道理も通った。押しの一手、おっしゃる意味が分かりません。

TRACK6

 僕と僕との会話。

 『気分はどうだい?』

 「ああ、すこぶる良いね。まるで風が僕に吹いているみたいだね、別に強がりじゃないよ。だって、そうだろう?もはや何の憂いもない」

 『そう?』

 「そうだよ。見ててみなよ、きっとうまくいくから。そういつまでも同じことは繰り返されないさ、アンラッキーだなんて言わせないね、君にもだよ」

 『別に運は悪くないよ』

 「立ち位置の問題なんだよ。僕はここなら平気さ。大丈夫。ノープロブレムだね」

 『そうなの?』

 「そうさ。僕も捨てたもんじゃないだろ?」

 『どうだろう?』

 暗転、という呈。

TRACK7

 同じ布団の中、僕も彼女も眠れていない。大分個人的な話へと突入し、立ち入った空気男と女意識させる。いや、意識せずにはいられない。話の途中で彼女はごく自然寝返りをうち、肩を下にして僕の方を向いた体制をとった。その鮮やかさに感心する。明鏡止水、拳法の極意。きっと僕の寝返りはとてつもなくみっともないんだろうから。

 向かい合った体制の均衡がふいに破られ無我夢中できつく抱き合う、が、彼女は僕の足を自分の股にきちんとはさんだ形に。一枚上手だ。僕は自分のイニシアティブの存在をないがしろにするわけにはいかないのであえて言わせてもらうが、僕達は破ってはいけない沈黙を破るように同時にキスをした。同じ心音、同じタイミングってことだ。正確なところは僕が気づいたときにはすでに彼女の舌は僕の喉内に潜りこもうという意気込みであったがとりあえずそういうことだ。そこから彼女の前の彼氏の話が始まる。

 長いので省略。

 「うん」

 曖昧に、何も言うまい。このスタンスはとても便利だ、いつも僕を助けてくれるのだ。言うべきことなんか在りはしないんだから。たかだか、僕らの歳などでは。

 あっけなくマウントポジションをとられ、僕は彼女を見ている。

 「あたし、けっこううまいよ」

 彼女は唇を舐め、僕の性器に手をかけてトドメとばかりに、

 「前の彼氏より大きい、してあげよっか?」

 と舌舐めずり。

 返事はあとまわしにして僕はマウントポジションを取り返す、そして彼女のくりんくりんとうねるライオンのたてがみみたいな髪の毛を見つめていた。彼女はしっかりと現実を見つめている、だけど僕に見つめられるのはその髪ぐらいのものだ。ひどくうつろなまま彼女の服に手をかけひとつひとつボタンを外しにかかり、ワン、トゥー、スリーで3つまではずしたところで彼女ブラジャーをつけてないという当然のことが分かったが、かまわず全部はずした。ワン、トゥー、スリーで出るのは鳩ばかりとは限った話じゃなく、ハッとする。乳房だったからね。

 でも僕はぜんぜんダメだった。

 「あたし生理なんだけどバスタオル敷いてしようか?」

 うん、とも、ううん、とも言えなくなってしまった僕に腕をまわし、そんな僕をよそに、

 「なんか、あたし、したくなっちゃった

 「あたし、したいよ。しない?」

 もはや疑いようもなくなってしまった。セックス

 「よそうよ」

 10秒経過、残り20秒。10秒。5秒。持ち時間は無常にも、少なくなる。こんなときには異常に早くだ。

 オーケーと気軽に言えたらどんなにか楽だったか知れない。軽く堕落踏み込む覚悟もできていたはずだ、なのに、僕はダメだった。ぜんぜんダメだった。一体何の為だった?

 胸の内、頭を抱え。イエス、ノー、オー、ノー。いや、不能なんだよ。

 僕ははっきりいって怖かったんだと思う。肉欲が、彼女が。そして一切の現実が。

2008-02-26

ホテルで僕を抱きしめてくれた風俗嬢の話

http://anond.hatelabo.jp/20080226131929

Aさんの実家を訪れた2週間後、僕はついに潰れてしまった。

いわゆる引きこもりと似た状況になった。

もう動けない……と思った日とその翌日はアパートから一歩も出なかった。

不思議とAさんの後を追いたいという気持ちにはならなかった。

3日目は夜10時ぐらいまで部屋にいた。

その後、近所のコンビニの店員が女性から夜勤学生に変わるタイミングを狙って、買い物へ行った。

固形物は受け付けないので、豆腐ヨーグルトと酎ハイを買った。そして睡眠薬チャンポンで飲んだ。

アルコールは全くダメなのだが、とにかく眠りたかったのだ。

だが、数十分後に全て吐いてしまった。トイレには赤い血が混じっていた。

6日目にようやく動く気になった。病院へ行って点滴を受けた。

その足で職場へ行き、しばらく仕事ができないと伝えた。

ひたすら嘔吐ネットを繰り返す日々を過ごした。

なんとか気力を振り絞ろうと、同人誌の作成に乗り出した。

夏コミあわせの〆切まで2週間を切っていた。

根性で造った本はなんとかよく売れた。

日々の空白を埋めるため「はてなダイアリー」を始めた。

自分の中の暗黒面を出さないようにちょこちょこ書いていたらヒット数も増えた。

仕事場へも戻れた。

でも空虚さは払拭できない。

最初は後悔や自責の念に駆られていたが、半年後には虚無が僕を支配していた。

なにも考えられない日々が続く。

そんな僕は女とのセックスにのめり込んだ。

知っている人は知っているし、知らない人は知らないのだろうが、

日本ではカネさえ出せば女性と性行為あるいは疑似行為を体験することができる。

安ければ5000円(ただし15分)から。増田でも書きにくいことすらした。

その中には見るからに心を病んでいる子もいた。

自暴自棄になっている僕を見かねた知人が忠告した。

「やめとけよ。それって、ただ自分を傷つけているだけじゃないの」

カッターナイフがなくても自傷行為が出来ることを僕は知った。

あるデリバリーヘルスの、ある女の子へ通い詰めた。

正直、美人ではないし、体型も胸も中途半端

別にテクがあるわけでもないし、店の人気嬢ではなかった。

でも、黒い長髪と肉感のある体、穏やかな語り口、垢抜けしない服装、

そして自己主張しない雰囲気が、僕を癒してくれた。

Aさんと同い年だが、あらゆる意味で対極的だった。

過度にハマらないよう、行くのは月に一度と決めた。

彼女に包まれ、サービスを受ける時だけが「生」を感じられた。

彼女が店を辞めることになった。

人気がないし、お金も稼げないし、普通バイトに変わると言うのだ。

サービスを受けた後、ベッドの上で彼女はこう問いかけた

「どうしたの。なんかいつもと違うね」

少し迷って、「えっ、ああ。プライベートでいろいろあってね」と答えた。

そして「君といる時間が楽しかったよ」と付け加えた。

そんな僕を彼女は抱きしめてくれた。

しばらくしてタイムオーバーベルが鳴った。

最後に「次の仕事。がんばってね」と言うと、お別れのキスをしてくれた。

彼女デビュー直後だった二年前、携帯メアドを教えてくれていた。

僕の家のどこかにそれはある。でも、探すのは止めた。

もうAさんの死から一年半が経っていた。

ようやく長い冬から抜けられそうな気分になってきた。

しかし、一つ不安があった。

葬式の日、僕を抱きしめながら「大丈夫だから」と言ってくれた

Bさんと連絡を取ることにした。

2008-02-18

http://anond.hatelabo.jp/20080214144925

おれが30年前に小学生だった頃、100円のシャーペン普通にあったよ。

カンペンケースに2,3本入れてた。何で複数本あるかというと、握りの部分をカッターで(断面を▲に)削って握りやすく加工してた。

それのバージョンというか削り方の違いで3種類いつも入れてた。

プラスチックというより、プラゴムの中間みたいな素材で出来ててカッターでもさくさく削れてたw。

なので30年前でも全然高級品扱いはしてなかったよ。削ったりして遊んでる人は少なかったとは思うが。

http://anond.hatelabo.jp/20080218011315

でも道端でカッターの歯を出すのはよくないだろ?

人のいるところではカッタータバコも控えるべきなのがデフォルト

http://anond.hatelabo.jp/20080218011315

くさくないカッターを使えばいいじゃない。

先折りタバコの開発は急務だな!

さて、ここにくさやのにおいがする「くさいカッター」があったとする。においがすると言っても、刃を出した時だけしかにおいは広がらない。けど、刃を出したら部屋の中にそのにおいは充満する感じ。刃をしまえばそれ以降はにおいは広がらないが、それまで出していたにおいはある程度残る。

この「くさいカッター」を持った人が喫茶店に入ってきたとする。この人はおもむろにその「くさいカッター」を取り出したと思ったら、刃を出した。そのカッターを暫く5分ぐらい手に持ったり、机に置いたりして後、刃を収めてそのカッターをしまった。

また有る時は、道を歩いていたら、その「くさいカッター」の刃を出して歩いている人が向こうから歩いてきた。広い道なので普通にすれ違って、特に何事も無かった。すれ違ったあとには、かすかにくさやのにおいがするだろう。

さて、この「くさいカッターを持った人」のことを「くさいカッターを持たない人」はどう感じるだろうか?

これは、煙草のある側面のみを取り出して書いてみた。その点とは「においを周囲に撒き散らす」、「先端に触れたら怪我をする」という点のみ。それ以外は全く考えていない。

においに関しては、嗅ぎたくない人にとっては、煙草のにおいだろうがくさやのにおいだろうが、「嗅ぎたくないときに、におってくる」という点は同じ。「先端に触れたら怪我をする」も、滅多に無いことだろうが、持ってる人の手元が狂ったら怪我をするという点は同じ。

別にここまではこれで何が言いたい訳じゃないくて、なんとなく思っただけなんだ。

んで以下は俺の個人的な意見嫌煙気味。

たまに「喫煙する権利」を主張する人間がいるが、これは屋内においてはおかしいと思う。何故なら、こんなのを認めたら上記の「くさいカッター」を使う権利も認めないといけないし、他に線香やお香を焚く権利も認めないとおかしいことになる。ある程度いろいろな人が集める空間では通常、社会的に「他人に迷惑をかける行為はしない」という事で通っている。だから別に、においだけでなく音や見た目というのも「他人に迷惑をかけない」がデフォルトである。それを考えると「喫煙する権利」なんてのは元々は無く、あくまで「デフォルト禁煙」でその空間の所有者なりが「けど煙草は吸っても良い」という流れになると考えるのが自然である。他にも「デフォルトは禁○○」だけど所有者なりなんなりが「○○しても良い」と認めているとなるんだと思う。

だから「喫煙する権利」なんて主張する人は、こういう「ここでは煙草を吸っても良い」が見えてないと感じるんだな。確かに、喫煙できる所ってかなり多くて喫煙社会的に大きく認められてるかもしれないけど、それでもあくまで(吸っても良いと)認められているだけ、当たり前に感じるのって嫌なんだな。

2008-02-07

なんとなくティッシュの箱から中身を出してつかってみようと

新品のティッシュの箱をカッターで上げて中身をだした。

成人男性にはおなじみの、あの使い慣れた習慣、

ティッシュをひっぱると次々と次の一枚がでてきて、

取り出し口のビニールピタっと、途中でとまる案配。

これ発明した人天才。

ティッシュ一枚一枚の組み方が秀逸。

さあ、ティッシュの箱をあけてみよう。

2008-01-31

公開処刑

で。そいつが言うわけ。

「福士は最後まで走らせて良かった」って。

あ、そいつってのは大学の時に知り合った、元陸上部。まぁ地方だし、国立だし、そんな地元の小バコに毎週末のように来るようなクラバーとはだいたい顔見知りになる。フレンドリーなヤツだったら、乾杯のひとつも交わせば友人にもなる。たとえ文学部のぼくとはほとんど接点のない、体育推薦枠のむさくるしいインカレ経験者でも。

そいつは大学では長距離をやってたんだけど、高校1年までは短〜中距離。そのあきらめた理由ってのが納得のいくようないかないような。

高校陸上部に入ってちょっとしたら、ゲスト指導として、中距離の実業団選手が来たんだと。いわく、そこで限界を知ったと。実力の?

「いや、本能の」

本能?

「空中浮遊の仕方は知ってるか? いや、座禅組んでけいれんで飛ぶ方じゃなく。そう、むかし家の押し入れの上の段からやって怒られた。『右足が沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を……』って。そうそう。

「短距離ってアレに似てるんだよ。いや、マジだって。前方向に倒れ込むと、地面とキスしないように足が出るだろ。そしたらそっちの足でまた前に倒れ込んで……っていう。その繰り替えしなわけ。

「で、実業団クラス選手と横に並んで走ってみてよくわかったのは、『俺にはアレはできねぇ』って。ヤツらの体の放り出しっぷりったらすげーのよ。無いね。あれは。訓練とか筋力じゃなくて、自己防衛本能のどこかをぶっ壊すか、ぶっ壊れてるかどっちかでないとできないレベル。それくらい自然に、躊躇無く体を投げ出す。

「それができないってわかったから、俺は長距離に転向したわけ」

ふうん。で、その話と福士加代子擁護はどうつながるわけ?

あれはどう見ても公開処刑というか、ローマの剣闘士状態というか、アレで「感動しました!」「勇気をもらいました!」とかどう考えても悪趣味だと思うんだけど。だってもうその大会では記録も代表もねらえないわけでしょ。で、棄権の判断もできない状態なのは見えてて、それでも走らせたんでしょ? 監督とかチームとか、頭おかしいんじゃないの? それを取り上げまくるメディアメディアだけどさ。

「うーん。じゃ、さ。なんで彼女たちは走り続けてんのかわかる?」

え? そりゃ責任感とか?

「まあ、それは2割くらいだよなあ。

「あのさ、マラソン選手ってさ、なんか『いい人』多いと思わね? 『いい人』って言うか笑顔の人?

松野明美しかりQちゃんしかり。今回の福士もそうだよな。なんであんな42.195kmも走ったあとで、笑顔がふりまけると思う? あんなに肉体を限界まで酷使してるんだから、終わったら何もできない、表情すら作りたくない、って思うのが普通じゃね? そりゃ、うん、彼女らは普通じゃない。『選ばれた選手だから』って理由だけじゃなく普通じゃない。けっきょくな、長距離もやっぱり並みの人間にはできないんだ。いびつなんだ。

「そ。有り体に言っちゃえば、『ランナーズハイ中毒』なんだよみんな。

「あの多幸感はすごいぜ。ものの輪郭が光って滲んできてな、地面を蹴る振動が、まるで全身をなでてるみたいに感じてゾクゾクしてな、セックスなんか比じゃねーの。それが、まあ、どうだろ、人によって違うんだろうけど、おれの場合は30kmくらいからだけどな、2〜30分つづくんだ。すげーよ。

「でな、あの感覚がいちばん何に近いって、エクスタシーをキめて踊り狂ってるときのピーク。アレにそっくりなんだよ。ホントだって。

「思い出してみろよ。福士のあの笑顔。どっかで見たこと無いか? お前のCD棚にもあったはずだぜ。

Richard D. James Album

な? そっくりだろ? だからおれは福士を止めなかったやつらを責めないし、だからおれは陸上を辞めたんだ。そう言うと友人はポケットから出した錠剤をカッターで半分に割り、口の奥に放り込み、手を挙げて森の奥から漏れる光と音の方へ走り出した。ぼくは手のひらに残された半分を見ながら、明後日からちょっと早起きしてジョギングを始めてみよう、と思ったり思わなかったり。

2008-01-20

Re: 東京での職質に思うこと

おれネトウヨだけど反発しているよ。

あんなやり方でちゃんとした危険人物を見つけられるか!バカモノ!

小さなスイスアーミーナイフやカッターを狩って点数にするために貴様らに給料を払っているのではないのだ!

みるからにやばげな人物は避けて通りおって…

2007-12-26

[]「無断リンク禁止」の次は「無断魚拓禁止」だそうだ。

http://moon.ap.teacup.com/tinycafe/68.html

http://moon.ap.teacup.com/tinycafe/71.html

イマイチ言っていることがよくわからない。このへんのくだり。

というか、リンクする人たちにもブックマークしてくれる人にももう「もってけドロボー!!」としか言いたくないし。

リンクブックマークドロボーじゃないし。

で、tinycafe自身も「もってけ」と言ったことはないし。

果たして来年はどのような「○○禁止」を主張されるおつもりか。

…確か、去年の今頃に一度「リンクを認めます」って宣言して翌日撤回したんだっけなぁ。

で、チャットインタビューの某氏がいたく悲しんでいたんだけど、たぶん彼女記憶からは既に某氏と話した事実も失われている。

もうtinycafe観察は世の中から飽きられているようだし、自分自身飽きているから、恐らくこの話題は最後。

でも、

    • 嘘をつく、平気で前言撤回する、言ったことを実行しない

    • すぐに拠点を破棄、移転を繰り返す

    こんなことばかりしていたら、証拠として魚拓を取られても仕方ないんじゃないかと思った。

    こういう文章は自分のアカウントで公開するのが筋だけど、最近はてなは怖いからなぁ。

      つまり個人情報漏れてしまって、おまけに[殺]タグを付けられてしまったら、いつカッターナイフ常備の人が訪れてくるかもしれないし。

      話題が横道に逸れたけど、とりあえず終わり。

      2007-12-18

      http://anond.hatelabo.jp/20071217235201

      目の前に利用可能な殺傷手段があることが凶行を後押しするのは間違いない。勿論銃火器に限らず、包丁カッターナイフ、ボクシンググローブですら同じこととも言えるわけだが、見落としてはいけないのは、銃はものを破壊するためだけに生み出された道具であると言うことだ。銃を手にすれば、その目的は殺傷か破壊以外にはありえない。そこが他の道具・凶器と一緒に考えてはいけない重要な点だ。

      2007-10-26

      メンヘラと付き合う

      同棲している彼女メンヘラだ。

      それも重度の。

      そんな彼女は基本的にわがままなので要望が多い。

      「○○に行きたい」

      今日は△△がしたい」

      要望に対して

      「明日朝早いから今はムリ」

      などと返答すると大変。

      彼女は壊れ、そして暴れる。

      鏡を割る。

      ガラスを割る。

      床を蹴る。

      僕を殴る。

      泣き叫びながら。

      時間も場所も彼女には関係ない。

      深夜だろうが、電車の中だろうがおかまいなし。

      とにかく暴れる。

      そんな彼女に以前別れを提示した。

      彼女は家の中のあらゆるものを壊した。

      小一時間暴れた。

      あまりのうるささに疲弊した僕は提案を取り下げた。

      彼女は暴れ続けたが、さすがに疲れたのか、

      落ち込んだ表情を見せるものの大人しくなった。

      付き合いが継続することが決定した。

      その次の日、彼女は手首を切った。

      その日会社仕事していた僕に以下のようなメールが届いた。

      「もう迷惑になるし死ぬね」

      会社を抜け急いで家に帰ると、

      手首にカッター傷のついた彼女がいたというわけだ。

      傷を見た感じ、それほど深くなく

      「血が流れる」というよりは「血が出てる」程度だった。

      文章が長くなってきた。

      まぁそんな彼女だ。

      日記を書いたのにはわけがある。

      明日彼女にもう一度別れを告げようと思うのだ。

      はっきり言って怖い。

      暴力も怖い、騒ぐのも怖い、自殺されるのも怖い、殺されるのも怖い。

      でも、日々苦しいのよりはマシだと判断した。

      とくにく勇気が欲しい。

      別れられる知恵が欲しい。

      明日が怖い。でも別れを告げないと人生が怖い。

      2007-07-12

      ドトールのこと

      友人とお茶しようという話になったのでドトールに入ろうとしたら、物凄い勢いで拒否られた。断固としていやだ、と言われた。わけが分らず私がきょとんとすると、「私は金輪際ドトールにはお金を落とさないという誓いを立てているのだ」、と彼女は言った。

      何でも昔、まだ彼女が若かりし学生の時分、三四時間目が休講になったので駅に出てお茶でもしようということになったんだそうだ。で、彼女クラス男の子と2人でドトールに入ろうとした。時間で言うと11時前くらいだったそうだ。そうしたら、「制服でのご入店は……」と断られたのだそうだ。でもって「高校生が平日の朝っぱらからサボってんじゃねーぞバカ」みたいなことを言われたのだと。彼女は、「私は高校生じゃねえ、これは制服じゃねえ。サボってるんじゃなくて休講なんだよ、授業ないんだよバカ」と反論しようと思ったのだけれど、ルーズソックス(全盛期だったので)履いて高校生じゃないってそっちのが恥ずかしい、と思って諦めたらしい。そして悔しくてむかついて堪らなかったので前述の誓いを立てたのだそうだ。

      制服ではないけれど、限りなく制服に見える格好ではあったらしく(チェックのプリッツスカート+カーディガン+白カッター+ローファー)、「制服だから入れません」は納得できても、平日に遊ぶなとか客に言う言葉じゃないだろう、というのが彼女の言い分。しかしドトールって制服入店禁止?平日の午前中限定?

      ちなみに彼女高専生だったわけです。

      2007-06-29

      二年ぶりにリストカットした増田より

      http://anond.hatelabo.jp/20070629060536

      切ってみるともっと高揚するよ。カッターじゃ切れないからカミソリでね。

      手首にカッターナイフを当てると、気分が高揚するのはなんでだろう。

      リスカってこんな感じなのかな。

      2007-06-26

      うつ病20歳無職過去と向き合ってみた

      去年の春、高校卒業して、1年間自動車免許を取ったあと、療養していた。

      最近余裕が出てきた。おしゃれが楽しくなった。就職活動を頑張ってみようと思い始めた。

      でも、今までのダメダメ過去のおかげで、なかなか積極的になれない。

      このままではダメだと思い、今まで目をそむけて黒歴史扱いしていた自分の過去と向き合おうと思う。

      超長文のチラシの裏です。10代の過去話です。

      昔から引っ込み思案でおとなしい子だった。いじめられっこ気質だったと思う。

      自分から他人に話しかけられない子だった。だから友達もほとんどいなかった。

      小学生のときは担任に嫌がらせを受けていた。とある授業で手紙定型文を書くという時間のとき

      自分だけいつまでたってもやり直しだった。気付けば自分ひとりだけになっていた。

      ちゃんとあっているはずなのに、どうしてだろう。何回も頑張って直した。でも駄目だった。

      私はパニックになった。やけになってはじめに書いたものを出してみた。OKだった。

      このとき、私は嫌がらせを受けていたことを実感してショックを受けた。

      音楽の授業で、リコーダーパート決めがあった。立候補してもいないのに、なぜか勝手ソロパート

      やらされることになった。(気付いたら黒板に書いてあった)

      みんなの前で吹いてみろと言われた。私は、頑張って吹いたが息が続かず、失敗した。怒られた。

      何回もやらされたが、駄目だった。そうしたら、その担任は他の男子にお前がやれと命じた。

      「こいつは駄目だからお前がやれ」と。(ちなみにその男子は一発で吹けた)

      これまたショックだった。勝手に決めておいてそれはないだろうと。恥をかかされた気分だった。

      このときの救いは、その後あまり喋ったことのない女子が

      「さっきのひどかったよね。勝手に決めたくせにね。」と言ってくれたことだった。嬉しかった。

      まだまだいっぱいあるのだが、きりがないのでこの辺にする。

      このとき登校拒否とか自殺とかの方向にいかなかったのは、私に特技があったからだ。

      私は駄目な性格だったが勉強はできた。絵や習字も得意だった。良い賞をもらったこともあって嬉しかった。誇れることがあったから自分は生きていていい存在だと思ったから、辛くても耐えられた。

      親に話せなかったのは共働きの両親に心配をかけたくなかったからだ。毎日愚痴をこぼす母には

      とても言えなかった。

      中学に入った。今度は男子いじめられてしまった。くせ毛を馬鹿にされ、

      わざと「○○さん、こいつ○○さんのこと好きだって」と明らかに笑いのネタにされたときは

      耐えられなかった。授業の時間、私の名前が書かれたとき

      「○○なんてこのクラスにいたっけ?」と大声で言われた。

      クラスに笑いがこもった。これは辛かった。

      小学生のときとは裏腹に、私この件で一年の二学期で保健室投稿になった。登校拒否だ。

      私は両親にはっきりといじめられているからいきたくない、とは言えなかった。なぜか。

      でも担任から話をしたりしていたからなんとなくはわかっていたと思う。

      そのときの両親は登校拒否に理解がなく、私を困った子扱いをして、何かあるたびにいやみを言われた。

      学校に行こう!」という番組を居間で見ていると、学校に行かないくせにこんな番組を見るのかと

      言われたりした。家にも自分の居場所が無くなった気がした。

      その頃の私の性格はかなり暗くなってしまっていたと思う。

      勉強ほとんどしなかったのに、高校には入れた。

      高校のときも、2年頑張ったが途中でリタイアした。友達にはなれられてしまって、孤独に耐えられなかったからだ。私はすっかり弱くなってしまったなあと思った。1年間休学した。

      このときは理由を言ったし、中学の頃もあったので、両親は優しかった。休んでいい。と言ってくれた。

      嬉しかった。

      それからやっぱり高卒資格が取りたくて、定時制高校に入学した。

      人数が少なく、基本的に皆一人で過ごしていたので気楽だった。

      転入クラスは、やっぱり同じようにリタイアしてしまった子ばかりだった。

      ある日担任が話してくれたが、気さくに話しかけてくれたクラスメイト男子は、

      親の期待に答えようと頑張りすぎて押しつぶされてしまい、

      自分でお腹をカッターで傷つけまくったらしい。彼のお腹は切り傷で真っ赤らしい。

      話す機会が多い女の子も前の学校で友達関係で悩み、手首を自分で切ったらしい。そういえば彼女

      いつもリストバンドをしていた。だから多分本当なんだろう。みんな大変なんだ、辛いのは私だけ

      じゃないんだと知って少し気分が軽くなった。

      この高校は面白かった。私は教師に対しては小学校の経験でいい印象などゼロだった。

      しかしひとりの教師は違った。おじいさん先生だったが、今日天気がいいから勉強やめて

      散歩に行こうと言い出したときは驚いた。ドラマみたいだと思った。

      帰りにみんなジュースをおごってくれた。

      この先生テスト対策に、手作りプリントを作ってくれて一緒に頑張ろうと時間を作ってくれたりも

      した。私はこの先生が大好きになった。尊敬もしていた。人間的に素晴らしい人だったからだ。

      それからその先生に会うたび自分から挨拶した。

      このまま順調に行くと思っていたが、夏になり、なんだか学校に行くのが苦痛になってしまった。

      これから就職のことも考えなくてはいけないプレッシャー押しつぶされそうになった。

      面接の練習で、自分の弱さを指摘されて(高校時代の過去など)わんわんと泣き喚いてしまった。

      そうしたら担任が医者を紹介してくれ、精神科医へ通うことになった。

      就職はいいから、卒業だけを考えろと言った。親も賛成した。

      それから薬を飲みながら頑張った。もう途中で諦めたくないからだ。

      雪国の冬のバス10分、徒歩20分の登校は辛かった。

      そしてとうとう卒業式を向かえることができた。退場するとき、私は開放感でいっぱいだった。

      そんなとき、尊敬していた先生が一言声をかけてくれた。

      「おめでとう」

      その瞬間、私はその先生にかけより、顔も隠さずぼろぼろと泣き出した。これだけ大人数の前で泣くなんて初めてだったが止まらなかった。

      多分ひどい顔だったと思う。でもその先生は何も言わずにっこりと笑ってくれた。

      私はありがとうございました。と一言言って逃げるように去った。

      私の学生生活はかなり遠回りだったと思う。

      嫌なことも多かったが、学んだことも多かった。嬉しかった出来事だってあった。

      だから私はもう過去を気にするのはやめようと思う。

      これを書いていたら完全に吹っ切れた。これからすこしずつ、やっていける自信がついた。

      書いていたら涙がぼろぼろ出てきて目が痛い。文章めちゃめちゃだ。

      この場所で吐き出させてもらってよかった。ありがとう未来に向けて、頑張ります。

      2007-06-20

      http://anond.hatelabo.jp/20070620183152

      ありがとうございます。結婚してるのですが主人との終業時間が全く持ってかみ合わないので、一人で帰るしかないんです。今日カッター持たされたので握り締めて頑張ります。女性のみなさんは多かれ少なかれある体験ですよね。ただ、今回に関しては全く思い当たる節がないので、女であるだけでなんでこんな目に合うのかとちょっと納得いかない気持ちです。

      2007-06-05

      http://anond.hatelabo.jp/20070605231834

      マジで使うから。

      俺は鼻毛を切ったりはしないけどな。

      職場でも荷物の開梱とかなると、へなちょこカッターナイフではかえって危険なことがある。

      最近ではこじる作業もできるよう、ペーパーナイフにしたけど。(先端を研いであるのは内緒

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