はてなキーワード: 首里駅とは
たまたま近くに用事があったので、募金したるで~くらいの気持ちで行ってみた。公園の大部分はまだ立入禁止。以下感想
・ゆいレールの首里駅前のカーブからおそらく奉神門が少し見えた。木の骨組みがむき出しになって痛々しい
・弁財天堂は入れた。池に魚がたくさん浮いていたが、関係あるのかは知らない。大量のバリケンたちは相変わらず元気そうである
・龍潭のほとりからも奉神門らしきものが見えた。無言で写真を撮る人、拝む人、自撮りする人、様々いた。
・守礼門と歓会門は見学可能。すすをかぶったのだろう、白い漆喰がだいぶ黒くなっていた。
・それでも赤い瓦と青い空のコントラストはきれいだった。見下ろす町並みもきれいだった。
・案内所も空いているが、今回の火事に関する募金はできないそう。
・一番近くて確実な募金場所は那覇市役所の首里支所だろうか。近所の芸大の学生たちもミニライブみたいなものを開催して募金を募っていたが、テレビカメラも来ていて派手だったので気が引けてそっと離れた。募金はひっそりこっそりやりたい主義。
ニュースの印象から、沖縄に住む人たちはさぞ落ち込んでいるだろうと思いきや、地元育ちじゃない人たちは普通だった。
「無くなる前に一度行っておけばよかったな~」とは言っていた。
全く無縁な観光客である自分のほうがショックを受けていたかもしれないな…
那覇空港に着いた。
とにかく、北へ行こうとしていた。
僕は一人だったけれども、孤独ではなかった。
沖縄の日射しを浴びている僕は、名のない大学の学生名簿に登録された一人の学生ではなくて、社会から切り離された何かだった。
iPodの音量を少しだけ下げた。
米軍基地、A&W、ショッピングモール、南国の空気、青過ぎるほどの海。そのすべてが日本的ではなかった。
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軽い摂食障害で、一緒にいるときもほとんど食事らしい食事をとらなかった。
薬が切れると手が震えていた。
僕はそれを見て、何も感じなかった。
もしかしたら無意識のうちに、自分の中のネガティブな感情を抑えようとしていたのかもしれない。
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鋭い眼光を縫うようにして、僕らは浜辺へ歩いて行った。
青すぎる海は、非現実的ですらあった。
僕は目の前の海が本当に存在しているのか怪しくて、足をつけるまでそれが海だと信じられなかった。
骨と皮だけに見える彼女の肉体を、薄いワンピースが包んでいた。
裸足を波に浸すと、尖った踝だけが僕の目にとまった。