2024-11-01

被爆たかもしれん

動物の死に関する話題なので苦手な人は以下読まないでください

経緯

飼い猫ががん宣告を受けた。

これだけでも大変つらい。が、老猫なのである程度は覚悟が出来ていた。

なんと今は抗がん剤の飲み薬があるそうだ。

副作用が強く出る子もいるし、体に合ったとしても延命できるのはせいぜい数ヶ月しかない、その上でどうするか家族で話し合ってください、と獣医先生から言われた。

実は3年前にも腫瘍が見つかっており、その時に猫の将来、つまり終末期については会話していた。

(なおこの時の腫瘍は手術後に良性だと確認が取れ、get KOTONAKIだった)

その時から家族全員で意識共有が出来ていたため、今回もほぼすんなり結論が出た。

「とりあえず1サイクル試してみる。もし体に合うのであれば継続副作用が辛そうであれば諦める。」

先生結論を報告すると、さっそく抗がん剤が処方された。

ラディア錠、という名前だった。

それを今日初めて与えたのだった。

我が家の猫様は高齢故に持病があり、元々そちらの薬を毎日与えていたため、上記抗がん剤も同じような手順で一緒に与えた。

すなわち、錠を砕いて粉末にして、液体おやつに混ぜて、人間の指で掬って一口ずつ舐めてもらう、といういつもの手順で。

ラディア錠は鮮やかなオレンジ色をしていた。

猫が全て舐め終わった後に石鹸で何度も洗ったが、指の黄色が落ちない。

カレー粉を想像してもらいたい。一度染み付いたあと洗うと少しは色が薄くなるものの黄ばんだのは直らない、あの感じだ)

これ他の人はどうやって落としてるのかな、と軽い気持ちで薬の名前検索すると、関連ワードも表示される。

素手」そう、それで困ってるんだよ。

手袋」似たようなワードだな、みんな同じ道辿ってるのかな。

被爆」……うん?

突然混ざる不穏な単語が気になったのでタップする。

素手等についてしまった場合には十分な流水で洗浄してください」

なんだか劇薬に触れた場合対応方法みたいな説明なんだが。

いやな気配を察知して検索結果を追っていき、やがて製薬会社が出してる薬剤情報みたいなPDFに辿り着いた。

ファイル名のせいで正しくリンクできなさそうなのでアドレスコピペしてくれ)

https://www2.zoetis.jp/content/_assets/Palladia/index/medication_information_sheet-(3).pdf

「取扱いの説明」より、このエントリに関わる部分を引用させていただく。

>このおくすりは、(中略)割らないでください。

>(前略)飲み残してしまっとおくすりに、ご家族がうっかりさわってしま危険を減らすためです。

かなり取り扱い危険なんじゃん!

そんな危険な薬をなぜろくな説明もせずに渡してきたんだ動物病院の人たち!!

そして今に至る

自分被爆が怖いから猫の治療やめるのか?と言われたら断じてNOなのだが、手袋使えとか砕くなとかは事前に知ってれば回避できたルートというのが業腹である

というか自分だけなら「ショックだけどやってしまった以上はまあ仕方ないか」で済ませられるのだが、問題家族である

さな子供がいない家庭なのはいであったが、だからって老い先短い両親や今後妊娠可能性が無くもない妹まで、自分のせいで被爆させてしまたかもしれないという事実が重い。重すぎる。

ただでさえ猫のがん宣告でめっきり落ち込んでいたメンタルに更に大ダメージの追撃が入った。

つらい。

そしてこの情報を朝になったら家族に伝えなければならないというのが更につらい。

あとがき

というわけで今後ペットのがん治療をされる皆様は、どうかこのエントリ反面教師にして頂きたい。

なお薬を飲ませてから1時間半くらい経つが猫は静かに寝ているので今のところ一安心だ。

ここまで読んでくれた人、良かったらうちの子長生きを祈ってもらえると嬉しい。

世界中の猫や動物健康幸せであらんことを。

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