■[映画][アニメ映画] 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

• ※以下ネタバレを含む
• 原作未読、TVシリーズも未見、前作の映画（青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない）は観た…けどあんまり印象に残ってない…（主人公が着ぐるみを着たままヒロインを探し回るシーン(?)は覚えてる）
• 「これ、ほぼ会話劇だな…!?」と思うくらいセリフの量が多い。しかも、ラノベにありがち(偏見？)な主人公のモノローグは少なくて、ほぼ誰かと誰かの会話。そのせいか、70分強と短めな上映時間以上に内容は濃く感じた
• 今作のメインヒロインは主人公の妹・花楓(かえで)。(タイトルの「シスター」ってのは彼女のことですね)
• 劇中の期間は1月～3月。彼女は中学3年生だけど、事情があって不登校中で、高校進学はどうするの…？という話
• 「兄と一緒の県立高校に行きたい」とスクールカウンセラーに伝えるが「今のままの学力では無理だ」と通信制の高校を勧められる
• しかし、それでも同じ高校に行きたい…！と猛勉強。主人公もそれを応援し、勉強を教えたりサポートする一方、受験がダメだった時のことも考えて妹に内緒で通信制高校の説明会に行ったりもする
  • 誤解を恐れずに書けば、ある意味「通信制高校のプロモーションか…？」と思える面もあった。いや、それがダメだとか宣伝臭いとかではなく、むしろ逆で、(劇中で主人公も言っていたが)今までなんとなく「通信制ってどうなの…？」と思っていたが、すごく印象が良くなった。そういう意味では最高のプロモーションだと思う
  • いちおう架空の高校だが、エンドロールの「協力」クレジットに「学校法人角川ドワンゴ学園」の名前があったので、モデルはN高なのかな…？
• 別に通信制に限らないが、進路で不安を感じてる時に、実際に「そちら」を選択した人の話を直接聞いてみる…というのはやっぱり参考になるよな…
  • 家族やスクールカウンセラーなど「自分の周りにいる人」が勧めても逆に反発心を生む場合があるけど、第三者というニュートラルな立場から率直に語ってくれると、スッと受け入れられたりするし
    • ただ、実際に「第三者の話を聞く」ところに持っていくまでに「イヤだ！ そんなの聞きたくない！」と反発されるパターンもあるので…
      • 主人公は何の用事かを伝えずに妹を連れ出して会わせたけど、これでも「騙された！ 会いたくない！」ってなってた可能性もあるので…
• 「対人恐怖症(という単純なものではないが…)も克服しました！ 猛勉強して受験も受かりました！ 兄と同じ高校に行きます！」という展開なのかな？と思ってたら…
  • 倍率2倍超からの定員割れって、そんなことある…!?
    • 「体調不良で試験を最後まで受けられませんでした → 不合格 → じゃあ通信制に…」ではなく「定員割れになって県立に受かりました！ → でも、自分の意志で通信制にします…！」という流れにしたかったのかな…
• 同じく不登校が題材だった「かがみの孤城」は、主人公はまだ中1で「学校に行きたくなければ行かなくてもいい」「行きたいのなら、そのためにできることはある」という話で、最終的にまた学校に通えるようになった。でも、不登校が長期化すると「進路をどうするか」という問題は避けては通れない。(青ブタシリーズ全体で不登校について扱っているわけではないが)今作は、それに対する一つの(あくまでも「いくつもある中の一つ」の)答えを示したという点で、すごく意義がある。現在、そしてこれから先の未来、不登校に悩む本人や家族が両作を観て、なんらかのヒントになればいいなと思う

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Permalink | 記事への反応(1) | 17:19

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