名前が思い出せねえ。
毎日かあさんの件でこのサイトの存在を思い出して検索してみた。
15分ほど探したが見つからない。
自分の夢じゃなかったはず。
ネチケットという概念が日本中を飛び交い、ディズニーやデジモンのキャラクターがネチケットについて解説する二次創作がネット中にあふれていた頃。
サイトにアクセスすると最初に出てくるのは子どもの成長を楽しげに描く両親の日記。
子どもが成長して中学か高校かに入ったところで「娘にも日記を書かせるようにしました」とリンクが貼られる。
当時のインターネットでは個人がHPを持ち、HPの中に隠しページを用意することが流行っていた。
一番多いパターンは単一色の背景と全く同じ色のフォントで文字が書かれているパターン。
Tabキーを連打するか、ドラッグで選択して色を変えるかで簡単に見つけられる。
存在を匂わせてはくるが入り口が分からないサイトはソースコードを見れば大抵はヒントが仕込まれていた。
隠しページの内容は、イラストサイトであれば18禁イラスト、日記サイトなら人には言いにくい趣味の話についての日記が載っているのが常であった。
その当時のネットで暮らす人達は本能的に、直感的に、画面の中の空白から隠しサイトの存在に気づきクリックする。
そこには「いじめられっ子の日記」のようなタイトルで両親に勝手に個人情報をばら撒かれ続けた子どもの悲惨な人生が描かれている。
自分が赤ん坊の頃の話を誰もが知っているだとか、家であった内緒にしておきたい話がすぐに学校中の噂になるだとか、そしてその特異な立場から虐めにあってきたと。
両親はネットにアップロードした子どもの姿にしか興味が無いので現実の子供を見ようとしてないのでイジメには気付いてないという吐露もあったと思う。
ネットにアップした情報は不特定多数に広がってしまうので気をつけようという警鐘としてこのサイトは語り継がれていた。
いつからか、インターネットで個人情報が廃れリンク集は消え、ジオシティーズやさくらインターネットの個人HPからTwitterに本拠を移す者たちが増え、カトゆー家も断絶。
バカッターや迷惑系Tuberの起訴に代表されるようなネットで本当に痛い目にあった話が無数に供給される時代において、たとえばの話でしかなかったこのサイトは忘れ去られたのだろう。
20年ぐらい前の話だしなあ
とあるかぞくがのこしたブログじゃないかな 自分もあれ思い出して必死に検索したよ
おっ。 これだわ。 サンクス。 記憶にあったレイアウトと内容が違うし内容も割りと違ってた。 だいぶ自分の記憶も捏造されているな。 人間の記憶って20年でこんなにバグるんだなあ...
同じ作者のヤツで「ネットの嘘松話の作者であると名乗り出たら、世の中の人間全員がそれを信じずついには実の家族までネットリンチに参加してボコボコにしてきた」ってのもあった...
それ(嘘松がネットリンチされた挙げ句自殺に追いやられる)は「空華」だったか 元増田の(ブロガーの両親に全てをネットに晒された子供の恨み言)は「10億アクセスの彼方に」だな どっち...
ラストで俺らやブクマカが「ねえいつ死ぬの?いつ死ぬのぉ?」みたいに自殺した主人公の遺書じみた増田にレスつけてた記憶 ブクマカはともかく俺らはそんな事言わねえぞ、ふざけ...