今は寛解してそこそこ元気。
薬の副作用で眠いみたいで家事してる時以外はテレビ見てるか大体寝てるけど。
入院だ〜とか暴れる〜とかの劇的な体験は特にないんだけど、当時起こったことや思ったことを書き留めてみる。
私が年中さんのときにマンションに引っ越したんだけど、その時手土産を渡した下の階の住人がものすごく感じ悪い人だった…らしい。
あんまり覚えてないけどそんな愚痴を母が電話でしていたような覚えがある。
その後母はその住人の幻聴に悩まされることになる。
「下の人の声が聞こえる」と言い出す。
増田ちゃんには聞こえない?ってきかれるけど当然聞こえない。でも、うちのマンションはまあまあボロくてどこかの部屋の物を落とす音が聞こえたり、外から子供が泣く声が聞こえることもあったからそんなに気にしてなかった。この頃は断続的で四六時中幻聴が聞こえてたわけではないっぽい。
徐々に幻聴が聞こえる頻度が増える。母を責める言動や命令が聞こえるようになる。後から聞くに、幻聴で夜眠れなかったり睡眠が浅かったりしたらしい。この頃に起こった2つの事件は今もよく覚えてる。
ある日私が家に帰ると、母がここは危ないから逃げようと言い出す。母がそう言うならそうなんだろうと一緒にバスに乗って近くのホテルに一泊。
ホテルの中でもドアの前に人気を感じると言って警察を呼ぶ。翌日に帰ったけど、私もなんだか疲れて学校を休んだ。
「お前の娘は神様だから触っていれば加護がある」みたいな命令の幻聴を聞いて母が私を触る。
「増田ちゃん…増田ちゃん…」と言って四つん這いで私のそばに来て背中を撫でてくる姿は、おびえる小動物のようだった。たしかこんなことが2.3度あったと思う。
ここは危ないから逃げよう、と当時登校班が一緒だった年上の女の子がいるお宅に避難する。その女の子の母親に事のあらましを説明して、ついに自分だけに声が聞こえていることに気づく。母が、私がおかしいんだ…と呟いていたのを覚えてる。
そのあと、父に連絡して帰ってきてもらって、念のためというか母が納得するため外に誰かいないか確かめたり、隙間から見られてる気がすると言う母に、ここに人が入るスペースはないよ〜と説明したりしてた。後日精神科に行って薬を処方してもらう。
当時私が小学生低学年だったということもあり、思考力が低下する病気のことを理解できず、話がうまく伝わらないと母に対して癇癪を起こしていたこと。記憶力もあまり良くないのでこの前話したあれがさ〜が通じなくてイライラすることも。
今はもうそんなことで怒らないけど、今でも増田はちょっと怖いと言われるのでひどいことをしたなと思ってる。
全部後から聞いた話だけど、死にたいと本気で思ったこともあったらしいのに、私に1つも弱音を吐かずにここまで育ててくれたことを本当に感謝している。自分が精神を病んでいるということを受け止めて自分の意思で通院し寛解まで持っていったのはとてもすごい。