2021-09-17

容疑者になった話

何年も前の話。ただの一人暮らし社会人だけど偶然の重なりで知らない間に事件重要容疑者になっていたことがある。

ある事件が自宅と同じ市内で起きた。ニュースで流れていたのかはわからないがそんなに大きな事件ではないと思う。目撃情報による容疑者像は性別、年齢層、体型くらいしか絞れてなかったらしくたまたま近所に住む自分警察捜査線上に浮かんだらしい。年齢も体型も極端なものではないのでこの時点では結構な人数が容疑者にあがったのではなかろうか。

警察は周辺の聞き込み調査実施しどうやらうちにも訪ねてきたらしい。「らしい」というのは、自分はこの時期ほとんど家に帰っていなかったからだ。

たまたまその頃は好きなアーティストツアー遠征したり友達の家でドラマを一気見したりと遊び歩いていた時期であり、職場には通っていたものの自宅には週1程度しか帰宅していなかった。なので後述する出来事が起きるまで事件のことも知らなかった。当時は気にしなかったが、そう言われるとポストに入った郵便物が荒らされたとまではいかないが少し不自然に飛び出していることがあったような気がしている。さすがにそんなことするのはドラマの中だけで勘違いなのかもしれないが。

警察は何度も訪問するがその度に不在の自分に対しどんどん容疑を強めていったようで、ついに職場にやってきた。ある日の勤務時間中人事部から神妙な面持ちで呼び出される。SNSアカウントでは特定されないよう十分注意しているし仕事の話もしていない、無遅刻無欠勤で休憩中の喫煙も1日1回に留めているので勤務態度も問題ないはずと色々なことが頭によぎっているときに「君に話を聞くために警察が来ています」と言われ、完全に思考が停止した。人事の人も完全におめーなにやらかしたんだよって顔で見てくる。やってません。後から聞いたけど逃亡を手助けしないようにアポ無しで来たから人事の人もめちゃくちゃビビったそうです。

来客用会議室警察と話をすることになりそこで初めて事件のことを知った。事件前後から今までの足取りを聞かれたが幸いライブチケット交通ICカードクレジットカード履歴など行動を証明できるものはたんまりあったので後日無事に容疑を晴らすことができた。今では職場でも笑い話にされるほどで人間関係評価にも影響なく事は終わった。

少し経って事件犯人逮捕されたことを知った。物的証拠があり動機怨恨自白もあるようでここまで揃えば万が一にも自分に再度疑いがかかることはなさそうだとわかり心底ほっとした。

今振り返ってみても自分で疑われないように対策できたことは何もなかったように思う。帰宅しないのは個人自由だし悪いことは何もしていない。警察曖昧とはいえ犯人像に当てはまる人物の足取りが掴めなかったら徹底的に捜査するのは当然の職務であり責めることはできない。

ただ人生の中でも屈指の肝の冷える経験になった。これを笑い話にしてくれる会社や同僚だからよかったが、お堅い職場で噂が立ったりしたら地獄だったろうなと思う。

  • で、本当のとこはどうなの?

  • 後日無事に容疑を晴らすことができた。 何日間、逮捕監禁されてたの・・・?

  • お巡りさんとこの増田が死にますように。 すげー迷惑。

    • 迷惑なのはそもそも事件を起こした奴だろう。元増田も警察も被害者だわ。

    • おまわりさんのところに増田がいるのかとおもった

  • でもツアー追いかけてコロナ撒き散らしは重罪ですよね

  • うちはひき逃げと同じ色形の自動車もってたらしくて一度聞き込みがきたけど別にへこんでもはがれてもないからかさっさと帰っていった 捜査協力ありがとうございますとかいわれたと...

    • うちもこれある。ナンバーも一部一致してた 自動車事故関係は車体の状態で証明できるからまだいいよね

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