当時大学生だった私と友人Aは、高校からの5年来の友達で、あるアニメのファンだった。アニメのイベントにはもちろん一緒に遠征したし(当方地方住み)、下手なりに同人誌を作ったこともある。高校生の時には放課後しょっちゅう本屋に行って騒いでた。私の生活の大部分をそのアニメとAが占めてたけど、その時はその生活がガチで楽しい!と思ってた。服に使うお金があったらグッズに使いたかったし、コスメはプチプラどころか100均で間に合わせてた。こんなこと言うのもアレだけど、世間に揶揄されるようなオタクだった。今だったらありえないな。
ある時、Aにバイト先で友達(以下B)ができた。Aと同じ大学の女で、一個上だけど一浪したから同じ学年だった。Bはその時覇権を握ってた旬ジャンルのファンで、Aは「B、この前コンビニでステッカー入りのグミめっちゃ買ったとか言ってた」と笑っていた。Aから聞くBの話はいつも面白かったし、私はBに会ったことがなかったけど好感は抱いてた。あと、Bは結構フォロワーが多い絵師だった。それもAがBに惹かれた要因だと思う。
しかしAは突然私たちの好きなアニメのファンをやめた。なぜなら、Bが好きなアニメにハマったからだった。Aは私と会うたびに「やっぱり公式からの供給多いの良い!!」、「〇〇(そのジャンルで有名な絵師)からフォロバ来た!」「推しカプの支部の投稿数やばい笑」、「人気作品には人気な理由あるわ笑」、「フォロワーさんとオールで喋ってた」と、そのジャンルの話をするようになった。私が好きなアニメだってBの好きなアニメほどじゃないけどそれなりに盛り上がってたのに、そんなことでマウントを取られるのが意味不明だった。それに、知らない人の話されてもどうしようもないし。あとは、Bと遊ぶからって私との約束をドタキャンしたこともあった。ジャンルが違ってもAとはずっと友達でいたいと思ってたけど、段々Aのそんな言動が嫌になってきてフェードアウトした。Aは、ある時ついに、私のTwitter(アニメ用の垢)をブロックした。
そして私たちはそれぞれ大学を卒業した(と、思う。A Bがちゃんと卒業できたのかすら知らない)。私はそのまま地元で就職して、職場で彼氏ができて、すぐに婚約した。次第に好きだったアニメも見なくなってしまったけど、フォロワーさんとは繋がっていたかったので(何度かオフ会もした)、Twitterはそのまま残しておいた。そしたら、ある時AっぽいアカウントからDMが来た。内容は、「あれからBと一緒にいたけど、些細なことで喧嘩した。Bとハマってたジャンルも降りた。あの時はごめん。もう一度仲良くしてほしい」って感じだった(あんまり覚えてない)。私はそっとそのアカウントをブロックした。
その後私は婚約者の地元に引っ越して、そこそこの暮らしをしている。今じゃ美容も趣味の一つになった。AもBも今何をしてるかもしれない。私は性格が悪いから、2人が垢抜けないままだったら良いなとか思ってしまう。
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旬ジャンルのマウントはまじでクソ
わかんね