2020-11-09

同人誌作ったらオン専の人が嫌いになった話

中学の頃から腐女子でずっと二次創作をしており、pixivやらTwitterやらでアカウント転々としつつ、オンライン上のみで活動をしてきた。

描く絵は一枚絵ばかりであり、漫画簡単4コマくらいしか描かなかった。

イベントでは買い専に徹し、自分同人誌を作れるという発想も無く、「漫画や本を作る=とても大変なこと」だと考えていた。

しかし、3年ほど前に某ジャンルに強くハマり、初めて私は「推しカプの本を作りたい」と感じた。

そのジャンル知名度は高いが、女性向けとしてはマイナー寄りであった。

だが、活動している人はそこそこいた。というより想像よりたくさんいて喜んだ覚えがある。

最初は今まで通りオン専で活動するつもりだったが、自分作品が今までより良い反応をもらいやすいとだんだん感じるようになった。

今思えば、手前味噌だが私の画力が当時のジャンルの中でも中の上くらいだったことと、貴重なカプ者としてありがたく思ってくれる人達いたことが理由だと思う。

その時の私は良い評価をたくさん頂けたことで自己評価が高まっていた。

今の自分なら漫画も描けるのではと思って制作した推しカプ漫画も、無事多くのブクマいいねが頂けた。

そこから更に本も作れるだろうという気持ちも出てきた。

丁度ジャンルに来て1年くらいだったと思う。

同人誌の作り方を調べ、とあるイベント目標計画を立てて制作を始めた。

しかし、本の執筆自分想像していたように大変なことだった。

ネットにあげていた漫画所詮1〜2pほどであったが、こちらは一気に10倍のボリュームを描くことになる。

上手くまとめないとページが足らなくなったりグダグタになったりする。話の流れで苦手なアングルも描くことになる。などなど…

描いている最中で何度も「本当に面白いのか」「この絵おかしいけど直せない」と虚無に陥りながらなんとか描き続けていた。

自分の絵が嫌いになりそうにもなった。

一方、私が本を作ろうと思い立った半年ほど前に新規の人がジャンルに来ていた。

その人は私と同じオン専であった。しかTwitterのみでしか活動していない様であった。(以下Aとする)

Aとは私のアカウントフォローしてくれたことをきっかけに相互となり、絵をいいねしあってたまにリプを送るくらいの仲となった。

彼女の描いた絵は私と同じくらいの評価をされていた…と最初は思っていた。

彼女の絵は、私における「今回は特に反応が貰えたな!」と感じる量のいいねRTコンスタントに稼いでいた。

さらフォロワーじわじわ増えていき、いつの間にか私の何倍にもなっていた。

私が思う以上にAは絵が上手かった。

私が苦戦しながら原稿を描いている間もAは絵の投稿を続けていた。

その度に多くのいいねを貰い、フォロワーを増やし続けていた。

最初は私もAの絵をありがたくいいねしていたが、そのうち彼女存在が私の自信に影を落とすようになっていった。

話は戻るが、なんだかんだで原稿は完成し、サークルとしてイベント参加することを達成した。

私の本を買いに来てくれる人がいたこと、今までネット上でしか知らなかった人達と実際にお会いできたこと、差し入れをいただけたことなど、嬉しいことがいくつもあった。

本の感想をくださる方もおり、喜びのあまり何度も読み返した。本をきっかけにフォローしてくれる方もいた。

何もかもが初めての体験であり、イベント後も1人ずっと感動していた。

また、同人誌執筆など自分にはできないと考えていたため、自分やれば出来るじゃん!と自信がもりもり湧き出ていた。

そんな時にふとAのTwitterアカウントが目についた。そのフォロワーいいねRTの数の多さに、途端に自尊心が急降下した。

自分pixivTwitterをまめに更新し、本を作ってイベント参加もした。

なのに彼女Twitterしか活動せず絵を上げるくらいで呟きも少ないのに私よりずっとずっと多くの評価をされている。

そこが私には許せなかった。

私は必死漫画を描いてたのに。特に締め切りのない絵を描き散らしてるだけで。調子に乗ってるんじゃねーぞ。とも感じた。

Aは絵を描いているだけで調子もクソも無いのにそう感じていた。

そのうち、この感情はAだけでなくオンライン上の狭い範囲しか活動していない人全てに向かうようになった。

今まで仲良くしていた人達活動履歴を探り、オフライン活動のある人としか仲良くしないようになった。

自分でもバカなことをしていると思っている。

評価の量は自分技量問題であるし、本を作ろうと思ったのは自分で決めたことで、それで苦労をしたのも自分技量のせいである。

Aを含めた「オンライン上でのみ活動する人々」には何も関係のないことである

なのに私は彼らのことを「オフライン活動をする度胸のない奴ら」だと感じている。

自分の中にこの考えはおかしいと分かっている部分もあるのにやめられない。

これからもAの様なオン専が多くの評価をもらっていることにムカムカしつつ、苦しみながらサークル活動を続けていくだろう。

  • わかる。そして好きなオン専とイベントに合同誌やろうとか思わなくて済みそうな増田で良かった。オン専の中でも昔はオフやってたけど身体が持たなくてやめた人などもいると思うか...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん