先日発売されたLast of Us part2をこの週末にプレイしてクリアした(25h)。
内容に関しての言及はここではしないが、その後にコロコロコミックでこの作品の特集がされていると知り文章を書いている。
Last of Us part2はポストアポカリプスの世界を舞台にフォトリアルなグラフィックで復讐と暴力を描いた作品であるが、その暴力性に問題がある。
・捕らえた相手をゴルフクラブでボコボコにし、最後は頭を叩き潰す
・敵の喉にナイフを突き刺して殺害し、相手は喉から血を吹き出して地面から体がびくんと跳ねて死ぬ
・もみ合いのさなか、矢で相手の目や鼻を突き刺し鼻から脳まで届いた?くらいで目から生気が消え全身の力が抜けて死ぬ
これらのシーンは実写に迫るグラフィックで描かれ、30近い身でも引いてしまうくらいには生々しい描写だった。
本作品において暴力描写は必要でありゲーム中で描かれているのは何も問題がないが、問題はこれがコロコロコミックという小学生を対象とした雑誌で特集されていることである。
近年しばしば話題になるゾーニングの問題であるが、個人的なゾーニングの意味とは表現規制から表現者を守るために行うものと認識しており
(例えば男女の裸体のようなポルノ絵は制作は現在自由になっているが街中のそこかしこに掲示されるようになれば法で規制されてしまうだろう)
そのためゾーニングを実際に行なっている出版社などは、表現の自由を守るために自分で行なっているのだと解釈している。
今作の暴力性は小学生にはあまりにも不適切なコンテンツであり、ゲーム団体も実際にCERO:Z(18才未満は購入禁止。禁止まで踏み込んでいるのはZのみである)と指定している。
コロコロコミック内でももちろん”大人ゲーム”として線引きはしているが、そもそも18才未満が触れないように配慮しているものに対し
対象年齢に当たらない人間が主要購入層を占める媒体で宣伝を行うという行為が今後の他作品への規制に繋がりかねないという観点で有害な行為だと思う。
(ゲームは買えないだろうが存在を知った小学生が動画を調べて内容を見ることは容易にできてしまうし、それを親が見たら間違いなく文句が入るのは目に見えている)
出版社(に限らず制作物を公にするにあたっての責任を持つ企業)は表現の自由を守るためにも、
自身のターゲットに適切でないものは掲載しないという当たり前の倫理観を常に守ってほしい。
(仮にこれがバズってくれてコロコロの担当者まで目に届いたら、不適切なので取り下げましたみたいな告知もすらそこから興味に変わってしまうため、
オタクの言うゾーニングはされてる!の実態がこれ 今回は外部の製品だけど児童向けの漫画内でも歪んだジェンダー観を植え付ける表現だらけ 日本の漫画業界全体に蔓延している問題
今作ではLGBTについての社会的に正しい理解を深める描写を取り入れたんでしょ? ゲームでもいいので、小学生のうちから正しいことを学んでおくのは大事だと思う。