普段から趣味と実益を兼ねて出会い系アプリのTinderを使う私(20代男性)なのだが、今回はちょっとしたレポートを書きたいと思う。
今ではすっかり有名になったTinderを使っているとたまに見かけるのが、外国人がLINEやWeChatのIDをプロフィールに載せているパターンだ。インターネットで検索すればすぐに出てくるが、こういったIDを検索してメッセージを送ると、1回目の返信ですぐに「自分を買わないか」というメッセージが来るのだ。
しかし、検索しても実際にアポを取った、という談は中々出てこない。なので私はどのようなものなのか、どのような人々がいわゆる「売春」をしているのか興味が湧き、もし美人局とかなら死ぬなぁと思いながら予約を取った。
まず、待ち合わせは「いるホテルに呼ばれる」→「階数を言われる」→「その階数に行くと『こっちだ』と声をかけられる」というものだった。私はロビーか何かで待ち合わせるものだと思っていたので、「この部屋に入ったら間違いなく殴られて金を取られる」と思った。しかしそんなことはなく、部屋にも結局相手しかいなかった。
部屋に入るとそのまま服を脱ぎ、手を洗うように促された。これは後に話を聞いたからわかったことだが、(下衆い話だが)基本的には時間ではなく回数を限定し、すぐに部屋から出させるようにしているらしい。
プレイの内容自体は普通のソープからマットを抜いたようなもので、特にこれといって着眼するものはなかった。強いていうならシャワーなどの時間のかかる行為をせず、手を洗うだけで行為に至ったことぐらいだろう。
1回目が終わった後に、休憩するように言われベッドに横になるよう促されたので、それとなく話を聞いてみることにした。すると思いの外様々なことを話してくれた。もちろん、真偽は不明なのだが。
まず、彼女は中央アジア出身らしい。そして彼女は家族で日本に転じて来たという。また、父親がいない(わからない)子が2人いるらしい。なので家族を養うためにこれに従事しているというのだ。彼女は笑顔で自らの子の写真を見せてくれた。
彼女の父親は日本人らしく、日本の病院に入院しているとも言っていた。また、母親は自分達に一切の援助をしてくれないらしい。
そして、彼女にはマネージャー(きっとブローカーのことだろう)がいるらしい。彼女は「もらうお金の半分はマネージャーに渡す」「一ヶ月にいくら稼いだかはわからない、マネージャーが管理しているから」と言っていた。
日本の法律上、売春・買春の行為は違法だが、それに対する罰則規定はない。なぜなら、「売春をせざるをならない立場の人々は政府が守るべき」という近現代の思想に基づいているからだ。
しかし、売春の斡旋自体はきっちりと処罰される。そのことをサラッと話されてしまったので、私は少々呆然としてしまった。
日本に来て、十分な働き口を見つけられなかったとも言っていた。なのでこの仕事をしているというわけだ。
外国人労働者の流入は、今の時代もはや避けられないことだろう。しかし、日本ではまだ「外国人」という差別が大きく、また日本語という言語の特異性も相まって、金や安全を求めに日本に来たものの十分に暮らすのが困難だという人がいるのだろう。むやみに生活保護を増やすべきなどとは言えないのだが、このような現実もあるのだということを知った。
そして彼女は最後に言った。「この仕事は嫌いだけど、弟や妹、子供を養うにはやるしかないのだ、彼氏でもできたらすぐにでもやめる」と。
この投稿に対して「結局ヤりたかっただけでしょ?」と思う方も多いと思う。「インタビューだけして帰ればよかったのに」と思う方も。それに対して私は反論はできない。しかし、そのことよりも、このような人々が日本にもいる、ということを理解していただけることを強く願う。
昼休みいっぱいかけて売春婦探したけどいなかったぞ 訴訟