2016-03-10

野党に擦り寄ってほしくない・政権批判にはしたくないという感覚

考えられる要因

・ (無党派層の)政治不信で、この件で政権批判しようとする野党とは関わりたくない。もしくはそもそもこの問題に関し政権批判する事が、政治的イデオロギー的で避けるべきと思っている

イデオロギー的な対立にはしたくない→他のイデオロギー対立を生みやすい諸問題に関して政権与党に不満を抱える人々や野党と一緒になり、当初の主張が埋没するのを避けたい(もしくは待機児童以外の「諸問題」に関しては彼らと対立するor与党を支持している

まず、日本は「アリーナ議会」という側面を持っていて(正確には混合型だが)、野党は常に与党批判点を探している。なぜなら与党批判し、自分たち野党の方が国民の声を聞いていることをアピールし、政権の座につくことが、そもそもの政党」の目的(存在理由)だからだ。

その上で、あの例の投稿がここまで注目を浴びるようになったのは、大手マスコミがこれを大々的に報じ、それを受けて野党国会に持ち込み議題設定がなされたからであり、その結果首相から答弁を引き出し、それがまたマスコミに取り上げられることで、待機児童問題はおそらくこれまでにないほど世論に浸透した。

立法政策(行政)は、言うまでもなく国会政権与党が担う「政治」そのものだが、もし待機児童問題で「政策」を変えたければ、殆ど場合今回のように野党国会で取り上げてもらい政治的論点にするしかない。

なぜなら、待機児童問題は大量の税金やその他のルール作り(保育士給料など)が必須の専ら「政治的問題」であり、国民の声を拾い、それを政策につなげていく場がまさに「国会であるからである

もし上記の箇条書きのように無党派で、政治不信が強く、どの(自分政治的志向とは相容れない)政党市民勢力にも与したくないのなら、圧力団体を立ち上げ、政権与党議員ロビイングして、自分要望を「金と権力」の力で聞き入れてもらうしかない。(ただ、日本政党ごとの拘束が強く、一人の議員にそれほど高い自由度はない)

表題のような人々はもしかすると、待機児童問題コミットする事が既に政治的である事を忘れてる、もしくはそう信じたくないのかもしれない。

まり、「政治的」なものに、なるべく接点を持ちたくないと思っている。

もしそうなら、自分だけは政治性を持たずに政治からは遠い世界にいて、当事者ではないと考えて、要望を叫んだらそのあとは政治に丸投げしようという、ある意味消費者意識」があると言える。

しかし、自分達の要望政策に反映したいのなら、国の唯一の立法機関である国会で、国を動かす与党議員が集まる国会で、その与党議員に直接意見をぶつけることのできる国民代表である国会議員の力を頼るのが、議会制民主主義本質である

そしてその為に、莫大な税金を使って選挙代表者をわざわざ選んでいる。

もし待機児童問題危機意識と、上の箇条書きで示した考えを抱きつつ、ロビイングする金も権力時間もないのなら、行きつく先は政党政治排除し、一つ一つの問題の解決策を国民投票で決める「押しボタン直接民主制しかないだろう。

※ただ、表題のような人々は、実際には本当に保育園に落ちて困ったお母さんお父さんではなく、彼らの批判の矛先を、与党への支持が高じて政権与党から逸らさせようとしている人たちが大半かもしれない。

その中で、直接にそのことを表明するのは露骨すぎるために、「野党に擦り寄ってほしくない」とか「胡散臭い政治利用するな」などと言って目的カモフラージュしようとしているのかもしれない。

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