「独任制」を含む日記 RSS

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2022-12-18

地方公務員会計検査

まず、話題となったツイートについて。

https://twitter.com/ojimakohei/status/1603955048752746502

「colaboの件。所管の福祉保健局としては、直ちに契約要件抵触するものではないが、一部、不適切な処理が認められ、指導を行ったとのこと。住民監査請求も出ているので、この後は独立機関監査委員会」にて本格的な調査が行われます。また、国の「会計検査院」の検査も入ります。また経過報告します。」

監査委員会」って書いてあるけど、「監査委員」ですね。都議であるなら、同じ都議監査委員になっているわけだから、ここを間違うのはツイートの全体的な信頼性を疑います監査委員のお一人は議員と同じ党ですね。

監査委員監査事務局(都のホームページ

https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/kansazimukyoku/index.html

監査委員独任制機関です。これは、それぞれの監査委員独立して職権を行使する、ということを意味します。教育委員会選挙管理委員会や人事委員会といったほかの行政委員会と違って、委員会制をとっていないため、監査委員対外的代表する委員長もいません。」

さて、地方公務員にとっての会計検査について。

会計検査院は国の機関で、国のお金の使い方を検査する(必要検査対象機関ではありますが、国は地方(もちろん東京都を含む)にお金を出すことが多いので、その使い方がどうだったかという視点で、地方自治体検査をしています選択検査対象)。議員が後に「会計検査」について「定期的」と触れたのは、多分地方公務員会計検査についての認識そのままで選択検査対象地方自治体に対して定期的に行われていることを指していると思われます感覚的には2年に1回とかかな。どの自治体に入るとかどの事業検査するとかは事前に公表されていなくて、大まかな流れだけが通知されて、直前にこの自治体のこの事業検査します、となる。

地方公務員として生きる上で、避けたくても避けられないのが会計検査です。国庫補助金を受ける時は必ず「会計検査、当たりませんように!」と思いながら、当たったときのために保存する書類を整備する。会計監査があるおかげで、地方自治体仕事キッチリしていると言っても過言ではない。

では、地方自治体会計監査を受けるときの実際はどんなものか。まず、諜報がすごい地方自治体全てが一体となって、「どこの都道府県でどんな検査があったか」を必要地方自治体で共有します。会計検査員が今どこにいて、どこに向かっているかを共有します。今日検査で何を聞かれたかを共有します。何を聞かれたかを知った時、次の地方自治体では同一事業類似事業で同じことを聞かれてもいいように想定回答を考えます会計検査では「会計」という名前イメージとは違って、「この事業はどんな目的で行われ、どんな効果を出しているか」という費用対効果を重視して検査されます。これは検査結果を発表する時に、枝葉末節を見ているのではなく、ある程度やってるアピールができるように、ということもあるのではないか想像します。そういった意味では、直近ではコロナ交付金記憶に新しい。

会計検査院法第36条の規定による意見表示及び処置要求

https://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/4/r041017.html

地方公共団体が実施した個々の交付対象事業効果検証検証結果の公表がどのように行われているかなどに着眼して検査しました。」

このように、どんな効果があったか、またその効果をどう検証しているか、が重視されている。

地方公務員の一大イベント会計検査について、全く意識せずに仕事をしている職員は、採用歴が浅い職員を除いてほぼいない。会計検査が入れば全庁に対して「会計検査中はこのフロアで私語厳禁」というお触れが出たり、紙資料コンテナ何杯も会場に持ち込んだりする。何かの形でこれを目にする地方公務員にとっては、いくつかあるお祭りの一つといっていい。

それに対して、「情報提供を受けての会計検査」というのがどのように行われるか、多くの地方公務員は知らないと思われる。あくま選択検査対象として、一連の流れで検査されるということであるなら、情報提供された1件のみについて特出しで行われるということはないのかもしれない。通常、検査対象社会的話題となる事業コロナ交付金のように)が多いと思われるが、もちろんどのように選ばれているか地方公務員は知り得ない。

会計検査については、先日こんなものも書きました。

https://anond.hatelabo.jp/20221205231215

2021-02-26

放送の許認可は独立委員会でやるべきでは?との質疑書き起こし

ソースhttps://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=51554&media_type=

後藤祐一議員の質疑、1:49:49あたりから

検証委員会検証範囲(放送だけでなく情報通信も、など)や実効性についての質疑の後

後藤祐一

再発防止策はどうなってるんでしょう?お手元配布資料12ページから14ページにかけて書いてありますが、他の職員幹部会の研修の徹底、毎回か出てきますね、効きませんねえ。総務省独自ルールで一万円以下の時もちゃん書類提出してくださいまこれちょっと効果があるかもしれませんね(注:正確に聞き取れず)。監査体制まあこれも言うことありますけど、本当こんなんで二度と起こんないってことができると思いですか?無理ですよ。実はこの放送行政そして通信世界もそうなんですが、全世界同じようなこと起きてるんです。だってこの電波っていうこの公共財をどの事業者であてるかはもうそ会社にとって生きるか死ぬかな権限を持ってるんですよ。でもそこにしかテレビなわけですから政治が絡むわけですよ。ですからこれ政治が絡むあるいは行政が絡むとろくなことがならないということで、お手元の資料18ページ目に世界各国はどうしてるかということで、これ若干データ古いですが並べてみましたが、どこの国もこの放送免許なんてのは、独立委員会を作ってそこでやってるんです。日本では公取的な形の所を作って、しんこう(注:意味からず)行政とは切り分けてやってるんです。最大の再発防止策はこの放送免許、できれば通信も含めてですね、この独立行政委員会を作って、そこでやるべきだと思いますいかがですか?

総務大臣 武田良太

過去歴史を顧みましても、戦後わが国においても、行政委員会が広く導入された時期というのがあったと報告を受けております行政権が内閣に属することとの関係責任帰属不明確であった。そうした非難があったこから昭和27年以降そのほとんどが廃止された経緯というものがあるわけであります。従って合議制による行政委員会形態ではなく、この分野っての極めて国際戦略国際競争が激しくて国際戦略というものも求められるわけであって、機動的一体的総合的な対応可能とする独任制の省の形態により大臣責任をもって迅速に行政執行するする制度適当と考えております

後藤祐一

国際的にはそうでないんですよ。是非その改善策も含めてこの検証委員会での徹底検証を求めて終わりますありがとうございました





国際的独立委員会を作ってるのに、全世界同じような事が起きてるんじゃ意味が無いとは思うが、まぁそこは独立委員会の方が構造的にマシだという事なんだろう。昭和25年じゃなくて27年だったけど、まぁそこは大差ないということどお許しを。正直総務大臣の回答は回答になってないと思うけどいかがですかね。他の国の放送国際競争に負けてるという話になるわけなので。独立委員会にしたからといって、汚職構造がまるでなくなるというわけでは勿論ないのだろうが……

2021-01-25

地方公共団体の長を独任制都道府県知事にするのはもうやめよう

憲法には地方公共団体の長とかしか書いてないんだから独任制である必要はないだろ。

独任制にしてるのは戦前から行政法思考が残ってるだけだし。

独任制にするから小池だの黒岩だの松井だの頭おかしいのがポンポン選ばれるんだよ。

教育委員会みたいに5人くらいのメンバー制にした方が悪目立ちする奴が出てこなくていいだろ。

 
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