「初冠雪」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 初冠雪とは

2022-11-11

M-1グランプリ2022予選3回戦 きつね日和は何故全スベリしたのか

https://gyao.yahoo.co.jp/episode/636257de-a14f-41cf-a54d-26d3fe68c2d7

https://youtu.be/I84Y-mFG4Ls?t=401  上下同じ動画です。

ネタバレ注意※





今年のM-1グランプリ東京予選3回戦で大事件が起きた。歴史的な無風を喫したコンビが現れたのだ。

M-1グランプリ3回戦といえば毎年300組前後しか進出しない狭き門。今年は参加組数が激増し7261組がエントリー。倍率が24倍を超えるという厳しい戦いだった。

(実際には増加したエントリーの大半はアマチュアなのだが)

しかし3回戦とは言えスベってしまコンビも多数現れ、とりわけスベったコンビは毎年ネタにされる(2021年のEverybody、2019年のちゅんま等)。

そんな中これ以下は今まで無かったと言える驚異的なゼロ笑いを記録したコンビが今年現れた。ビクター所属のきつね日和である

なんと無観客で行われた2020年の1回戦よりスベってる(5~6人の審査員は会場に入っていたので時々笑い声が入った)。

全体的に客が重く低調な会場だったとは言え、なぜこんな事になってしまったのか。ネタ考察する。


このネタツッコミおいなり達也(以下おいなり)が定番質問である「遊びに行くなら海か、山か」という2択にウンザリ

「もう答えは決まってるんです!山っ!山一択です」と主張する。

即座にボケ松本が「海のほうがいいけどなぁ」と返し、おいなりは「お゛ーっ!?こんな近くに敵が居たか お゛ーっ!?」と急沸騰。

松本に対し「じゃあディベートで決着つけようじゃないか」と勝負を持ちかけるというものである

以上が導入であり、ここまでの問題点おいなりが2連続で甘噛した程度である

おいなりはまず「山は頂上から景色が綺麗」とアピール松本は「景色が綺麗と言っても辺り一面 白一色。代わり映えしないでしょ?」と否定する。

条件を真冬の降雪時にしている。しかし、確かに今は11月初冠雪を記録した山も既にあり違和感はあるが極端に変なことは言っていない。

おいなりも「あ、そう?」と相槌を打つ。

続いて「しかもその山さ、頂上に登るまで1ヶ月はかかるからね?」と言う。ここで条件が一気に海外の8000m~7000m峰になっている。

明らかに理不尽な条件のすり替えではあるが、何故かおりなりは「そんなにぃ?」と流す。

松本は何食わぬ顔で海をアピール。「一方海は綺麗に透き通っていて、サンゴ礁が見えて、海の周りにはハイビスカスの花が咲いているんだよね」と言う。

するとおいなりは「ダメだろー!!お前の海、多分、沖縄だなっ!お゛ーいっ!!!海の最高峰沖縄を出してくるなっ!こっちは平均的な山でやってんだ!!!!」と

叫喚の全力ツッコミ視聴者松本の言った条件が沖縄かどうか、なんてこと全く気にしていない。

そもそも海派が"沖縄の海"を挙げること自体なにも問題ないように思えるし、勝手おいなり自分ルール沖縄を持ち出された事にキレている。

何より問題なのは松本勝手に「その山は頂上まで1ヶ月はかかる」と不利な条件をすり替えた事、現時点で視聴者が抱く最大の違和感に対してはおいなりノータッチな点だ。

違和感脳内を渦巻く中で休む間もなく次の展開が始まる。

「あとっ!山はですよ、空気がおいしい!とにかく空気が透き通っております!」とおいなりが山をアピール

返す刀でまたしても松本空気がおいしいと言ってもさ、氷点下から肺が凍っちゃうよ。しかもその山さ、今まで300名以上が亡くなってるからね」と条件をすり替えながら否定

この時点で松本勝手に山派の条件をヒマラヤ山脈にしている事は全視聴者が察する。にも関わらずおいなりは「あそう?」「あそんなにぃ?」と特に関心を持たない。

そして松本、海の魅力主張のターン。「一方海は焼きそば、焼きとうもろこし文字通り美味しい空気が楽しめるからね」と言う。

ダメだろーっ!!!お前の海、海の家ついてるなっ!!!お゛ーいっ!!!!!」

なぜか海の家がある事についてブチギレるおいなり意味がわからない。

沖縄のビーチ」と「海の家がある海」なら圧倒的に後者の方が身近である。「一般的な海」を想像して海の家が無い情景を浮かべるほうがレアケースだろう。

しろ松本おいなりに「沖縄のビーチ」というリゾート地最初に挙げた事にキレられたので、おいなりに合わせて庶民的な海の楽しいところを挙げたように思える。

なのにキレるおいなり自分の条件をヒマラヤ山脈にされているという理不尽にはノータッチで、理不尽ツッコミ視聴者の頭の中はぐちゃぐちゃである

もうこの辺で「まさか終盤でこれを伏線回収してオチに使うつもりなのか…」と不安がよぎる。

恐ろしい事にこのブロックはまだ終わらない。

おいなり「お゛いっ!海の家ついてるじゃないかっ!オイッ!」 

松本「いやついてるもんなの…(正論)」

おいなり「人の手使うなよ!こっちは人の手使ってないんだからっ!!さあっ!!」

山が自然のもので人の手は全く加わってないかのような言い様である。言うまでもなく、おいなりの主張する「平均的な山」の場合

というかレジャーを前提にした「平均的な山」だからこそ、登山道が整備され安全登山が楽しめるようになっている。

草木登山客の妨げにならないように伸びたら随時刈ってるだろうし、第一山小屋」や「自販機」は富士山の頂上でさえ置いてある。

違和感に次ぐ違和感。ここで視聴者はある可能性について考える。ヒマラヤ山脈場合おいなりの言う事の筋が通るからだ。

エベレストなどには整備されてないルートもあるはずだ。山小屋も多分無い。まさかおいなりが最大の違和感にツッコまないのも、おいなりエベレストを想定して言っているのか…?」

などと想像を巡らせながら漫才を見ている。笑えるわけがない。そして怒涛の展開が始まる。

おいなり「あと山はですよっ!とにかく美味しいものが沢山っ!もう山菜とか取れますからねっ!」

松本山菜と言ってもさ、採れるのフキノトウくらいでしょ?」

おいなり「あそう?」

松本しかもその山さ入山料だけで100万円かかるからね」

おいなり「そんなにぃ?」

松本「一方海はスパムむすび、ロコモコ丼、なんでも食べれますからね」

おいなりダメだろーっ!!!お前とうとう、ハワイで来たなっ!!お゛ーいっ!!!!!」

問題である。ここで遂に「山派の条件がエベレストになっている」という可能性も崩れてしまった。

頂上まで1ヶ月、300名以上が死亡、入山料が100万円という条件は疑いようがなくエベレストだ。しかしこれらの条件に「フキノトウ」が加わってしまった。

一応、調べてみた。日本語だけではなく英語エベレストフキが生えているか案の定なかった。

なお、ヒマラヤユキノシタというヒマラヤ山脈原産植物があり、これは氷点下46℃でも生きていけるという事は分かったが分類上はフキと全く関係がない。

多分これは単純な情報ミスリサーチ不足だろう。というより視聴者がすぐにウソか本当か判断できない情報を無闇に出すべきではない。

フキノトウという100%生えてないとは即座に判断できない植物を出してしまったせいで「エベレストフキノトウってあるの?」と視聴者は思ってしまい、余計な想像をする。

違和感の蓄積と「まさかこのままエベレストオチで終わらないよな?」という不安視聴者の緊張はピーである

そして恐れていた事態が起きる。

おいなり「お゛いっ!!ハワイ行ったじゃないかお前は!海外最高峰を出してくるんじゃないよ!こっちなんてフキノトウ一本なんですからねっ!」

おいなり「…ダメだろーっ!!!俺の山、ずっと、冬じゃないか!!!お゛ーいっ!!!!冷たい景色に冷たい空気フキノトウ、なんで俺は冬で戦ってんだよ!!!!」

おいなり「…ダメだろーっ!!!俺の山もしかしてエベレストだな!!!お゛ーいっ!!!!入山料めちゃくちゃ掛かって人が死んで一ヶ月かかる、これエベレストしか無いんじゃないか!!!!」

間髪入れない連続ツッコミ。これが最大のネタバラシであり盛り上がりどころと想定したと思われるが、視聴者は全員エベレストである事に気づいている。

ここまで引っ張ってエベレストじゃないパターンを期待していた。そして問題フキノトウも全く処理されていない。それどころか畳み掛けでフキノトウというワードが繰り返し出たことで

違和感がいっそう強まっている。「エベレストフキノトウってあるの?」という疑問がチラついてしようがない。まだフキノトウが無ければ幾らかマシになっていた。

そして終盤30秒を切ってようやく条件をすり替えられた事においなりがキレる。

松本「いいじゃないですか、世界一の山なんだから

おいなり世界一の山でもレジャーとして厳しすぎるぞっ!もう反則負け!海の負け!山の勝ちでいいですかっ!?

松本「いや絶対海の勝ちですからだって海は水着美女たくさん見れますよ」

おいなりダメだろーっ!!!じゃ~あ、海の、勝ちでーす!!!来年一緒に行こうなっ!!どうもありがとうございました!!」

ここまで異常なまでに山に熱量を見せていた男が水着美女でコロっと白旗を上げる妙に気持ち悪いサゲで漫才は終わる。


結論

漫才ツッコミテイストに関わらず、基本的ボケ違和感の残る発言をし、それをツッコミが適切に指摘・解消する事で笑いに繋げる。

きつね日和は一度も適切に違和感を解くことが出来ず、最後まで違和感が蓄積し続けて笑いにならなかった。

「的はずれなツッコミを続けるおいなり」に笑うというケースも考えられ、もしかしてそれを意図して作ったネタ可能性もあるがM-1予選で使うにはあまりリスキーである。それにだとすれば松本の指摘も少なすぎる。

とは言え特徴的なツッコミや同じパターンの反復で多少の笑いが起きても良いと思うが… 板の上の魔物

■きつね日和はどうすればよかったのか

おいなりが「俺の山もしかしてエベレストだなっ!」と言った後に松本矛盾点をつつき追い詰める展開を作る(「エベレストフキノトウなんて生えてないよ」「山好きなのにそんなことも知らないの」「一般的な山だって登山道は人の手で作られてるよ」「山一択のくせにアピールポイント弱いな」等)


2022/11/12追記

おいなり海の家にブチギレたくだりですが、20回ほど視聴したところで

もしかしておいなりは 「山は空気がおいしい!とにかく空気が透き通っております!」と自然空気の良さを主張したのに

松本が「焼きそば、焼きとうもろこし文字通り美味しい空気を楽しめる」という人工的なものアピールしたので「人の手を借りるんじゃないよ!!」と言った可能性に気づきました。

それならば「海派か山派か」という大きな括りの議題の他に「"自然を"堪能できるのは」といった細かが議題を冒頭で言う必要があります

おいなりが主張する前にそれぞれ「どっちが綺麗か」「どっちが自然を堪能できるか」「どっちがグルメがおいしいか」といった議題を言ってけば混乱を免れる事ができました。

2009-09-13

http://anond.hatelabo.jp/20080928232537

自己レスだけど、去年はそんな時期だったのに、今年はもう初冠雪の声が聞こえているね。

これも地球温暖化の影響か(というボケツッコミ

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん