2013-01-17

Webサービス関係者担当者睡眠時間がなくなる理由を考える

この業界を立ち寄ったことがある。

その上で感じたことをまとめてみた。

各種ツールのアップデートがすごい

もし今自分が各種アプリケーション操作方法を極めたという自信をもっていたとする。アイデアもあったとする。

各種資格も取り、大抵のことはそのへんの人よりも素早く対応できるとする。HTMLはもちろん、各種プログラミングDB関係ネットワーク知識、ハードウェア知識、Office関連のソフトAdobe系のソフトも覚えたよ!

って膨大な知識だと自負するだろう。これだけがんばったのだから、しばらくは行けると思うだろう。けれどもこういうのはすぐ時代遅れになる。そういう態度でいるとあっという間に置いていかれる。

各種アプリ言語はびっくりなバージョンアップを繰り返す。

ユーザサイドとしてはバージョンアップにはそれなりのお金がかかり、しかも改訂後ドラスティックUIが変わっていることもあるうえに不安定なことも多く、みんな混乱する。

みんなで混乱って言うだけだと楽しそうだけど、仕事の締め切りの当日にこれを強要されたらどうだろう。間に合わなかったときは?

例えば、Officeリボン採用した時、縦狭モニタノートパソコンビジネス機の主流だった。多くの人が作業領域の狭さにつらい思いをしたのではないだろうか。

で、だったら旧バージョンでいいじゃないかというとそういうわけにもいかない。みんなでそうなっている以上合わせるしかない。自分以外の多くの人が新しいものを使用していて、やりとりが発生しても互換性がない状況がせまってくる。結果「ファイル開けない」という無用トラブルに泣くことになる。

なおこの混乱の際に蓄積したノウハウは近いうち別のバージョンアップで埋め立てられ、思いついた本人でさえさっさと忘れ去る。諸行無常の鐘も鳴る。

でも、仕事なのだから、古きも新しきも覚えていなくてはいけない。それぞれのジャンルは、枝分かれを繰り返しながら日進月歩、エキサイティングな状況である。知識とノウハウをずっと二乗していける超人になればいい。総員四六時中勉強しろ。飲みに行くなら上司業界関係者以外禁止。仕方がない。

トレンド

革新的で刺激的なWebサービスを!」

熱い志を旗印に、世界中で新しいサービスが筍のように生まれ、シェア争いを繰り広げ、多くはそっと消えていく。

こういったことを細かに面白教育してくれる会社は少ないのだと思う。それでも、この業界人間はたいてい一人で楽しく勉強し、観察し、楽しんでいる節がある。実にファッショナブルでまぶしいなと思う。

こういう潮流の温度を知らない人間、忘れてしまった人間は「そんなことも知らないのかよ」とさげすまれる傾向があったりする。大御所の方が「これだから……」と陰でさげすまれてしまうことも珍しくない。

それではいけない、そうならないためにも最先端デバイスを、流行を、業界動向を追いかけていこうとして、どんどん新生、枝分かれするものをすべて拾っていたら、現場の動向を追いかける時間が取れようはずない。結果肝心の持ち場が火を噴く結果となる。そこでバランス感覚必要となるが、どこでとるかというのも悩ましい問題だったりする。

バランスをとるというのは、どこかを立ててどこかを捨てることなのだから仕方がない。でも精一杯勉強して苦渋の選択の結果いま不要だと思ったものは捨てる。怒られても捨てる。そうでないと、いくら時間があっても足りない。

SNS

これはWeb関係者に限った話ではないし、SNSアカウントを持っていないWeb関係者も時にはいるけれど

電話ワンコールで出ろ

メールの返信も可能な限り早く

そうでない人間愚鈍無能とされる。

職場人間関係が及んでいるSNSアカウントを持っていたら当然同様の同調圧力存在する。

よって疲れていても、忙しくても家族病気でも定期的にその世界イイネ!しなくてはならない空気をまとって生活している。

そのため100%プライベートに集中する時間を作ることが難しくなってくる。いちいち「事情があってイイネ!できなかったのだろう」という憶測をする人間存在することもありえる。鬱陶しくも、それが普通社会人生活日本人古来よりお互いを監視して自らを律して繁栄してきた。その結果、日本人ときどき海外の人に高いマナー感覚を褒められたり驚かれたりする。そういった意味SNS日本人精神に相当マッチしているのではないだろうか。こういう湿気がみな大好きなのだから仕方がない。

返信がいくら遅くてもいいような偉い立場の人々はまた話が違ってくるかもしれないけれど、どんな偉い人にもその上のさらに偉い人のもとで働いている。社長だって株主大手取引先には頭が上がらない。しがらみのない人間なんていない。

みんなで、自分がお世話になっているコミュニティに、自分はきちんとコミットしているという態度を見せなくてはならない。職場がらみのSNSってこんな感じだ。そしてSNS不眠不休で運営されている。深夜に同僚が仕事しているのを窺わせるポストに「イイネ!」して、自分は布団にくるまって安眠できるほど神経太くない。

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