はてなキーワード: dvdとは
難しい問題。確かに精神的な事に関しては、個人個人で異なり、人によっては病院は向かないと思う。
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俺は仕事が忙しくて適応障害になりかけた。その際に心療内科に行った。
その時の経験を後で振り返ると、病院に行った事はマイナスにしかならなかった。とにかく症状が一向に良くならない。
でも俺は治したかった。はやいとこ会社に復帰しなきゃ、本気で治さなきゃ、と俺は奮起した。病院からもらった薬をキッパリやめ、自分が精神的にまともになった時はどんな時か、追い込まれた時はどんな時かを思い出し、自分自身をしっかり見つめ、そして治した。
上の記述は、個人により心の構造は違うので、あくまで俺のケースとして考えて欲しい。
とにかく俺は自力で治した。
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ちなみに、花粉症が流行り始めた時期、去年のアレルギーの薬が残ってたな、と間違えて適応障害治療時の薬を飲んでしまった。
その時はこんな感じになってしまった。
...
しばらく、気持ちがフワフワ。
薬が切れた。
ものすごい欝になった。
知り合いの女性に「大丈夫ですか?」と事あるごとに聞かれた。事情を話すと「薬って怖いんですねー!」と怖がられた。
...
欝の人間にアレが襲い掛かってきた時、果たしてまともに対処できるのだろうか?
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ちなみに俺の友達で欝で精神病棟に入って出てきた人間がいるが、薬が切れた時は最低8時間は連絡が取れない。
何してたと聞くと、部屋の隅で悪い事ばかり考えていた、と必ず言う。
ならやめりゃいいのに、と思うかも知れないが、こいつは「ならやめろ」が出来ない(だから欝になったんだ、と俺は思っている)。精神科のセンセイの言う事が100%正しい。薬が切れても次の時間まで部屋の中でガクブルしながら耐えないといけない、という。
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心療内科はアタリ・ハズレが大きいのもある(これは「大病院」ならどの科でも一緒だろうけれど)。
俺は外科ではかなり評判の高い某記念病院に行ったが、間違いなくハズレだった。ネットでも評判が悪かったので、ちゃんと調べてから行けば良かったと思う。
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あと、病気になる過程というのはとても複雑だ。
俺の場合は、仕事が忙しかったのと、外注先の人間に「お前の健康なんぞ知った事か、こっちは金を払ってるんだから42度の熱だろうが何だろうが、出社して仕事しろ」などと言われたりしたショック、誰にも頼れない閉塞感が原因だったので、傷が癒えれば何とかなった。
俺の友達の場合も職場の上司の理不尽な言動に心が壊れて行ったのだが、その傷を癒そうと、午前1時に仕事が終わった後は必ず漫画喫茶で漫画を読んだりアニメDVDを見たりした。それでも限界がきて壊れてしまった。
そのせいで、そいつは漫画もアニメも大嫌いになった。俺をオタの世界に引きずり込んだくせに。
俺の場合、心を癒すのは、上司の言動を忘れる事だった。漫画喫茶で刃牙とドラゴンボール全巻を借りて、一気読み。頭の中は漫画の世界を再生する事でいっぱいになり、いつのまにか漫画が心を支配して、上司の言動など吹っ飛んでいた。嘘みたいだが、それ以降、心は快方に向かった。
友人はしかし、漫画がトラウマの1つになっているので、同じ手段は使えなかった。
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つまり、他の人で利いたからと言って自分も利くかというと、それは全く持ってない。
貴方が病院で快方するかも知れないし、快方しないかも知れない。が、一旦病気になってしまったからには、自分を見つめなおして、病気の事を徹底的に調べるしかない。
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増田だから書かせて貰う。
死にたいわけでも無いし、貧しいわけでもない。
飢えてもいないし、彼女もいる。
大企業じゃないが研究開発に熱心な会社で、平均よりもはるかに良い給料を貰い、
使える機器もほぼ文句なし。成果も上げて、このご時世に特別賞与など頂戴した。
傍から見れば何の不満も無い生活。
だが、なんなのだ、この底知れない空しさは。何故にこんなに空しいのか。
金曜の夜、ネットを徘徊し、
じりじりする胸騒ぎと空回りする頭と居心地の悪い部屋。
酒は飲まない俺は、倒れるまで本を読むか、ネットを徘徊するか。
倒れこむように寝ていれば、明日の昼には彼女が部屋に来ているはず。
洗濯機の動く音がし、彼女の好きなバッハのゴールドベルク変奏曲が聞こえるだろう。
俺が起きてゆくと、彼女はバッハを消し、五穀米のおかゆと梅干を出してくれる。
俺が黙っておかゆを食べる間、彼女は静かに本を読んでいる。
おかゆを食べ終わるのを見計らったように、熱い日本茶を入れてくれる。
静かな落ち着いた声で、ゆっくりと彼女は言うだろう。
疲れているみたいね、やすんだほうがいいわよ、あなたは頑張りすぎだと思う、運動はしたほうがいいわね、海まで歩かない?
確かに疲れているのかもしれない。無口で、根を詰めるタイプだからね、と彼女は言う。
いつも、こんな俺のどこがいいのだろうと考えるが、聞いたことが無い。彼女は静かに微笑んでいる。
美味いものは好きだが、出かけるのは嫌いだ。人間がたくさんいるところは嫌いだ。
妙におしゃれな方々がいる店は苦手だ。洒落た音楽なんて要らない。酒も酔うほど飲めない。
清潔であるように心がけているが、自己主張するおしゃれは苦手だ。
だからおしゃれなデートなどしたことが無い。流行の店には行かない。買い物は郊外のアウトレット。
映画は好きだが、ひとごみは嫌い。たまに家でレンタルDVDを見る。
俺たちはお互い無口で、会話もあまり無い。俺が研究資料を読んでいるとなりで、彼女はミステリー小説を読んでいる。
フィクションは読まない。だが彼女が本を読んでいる姿は好きだ。だが口にしたことは無い。
資料読みながらふと顔を上げると彼女が俺を見ていることがある。好きなことを考えている顔が素敵だと彼女は俺に言う。
俺は何も言わずに苦笑する。そしてまた資料を読み、考えを巡らす。
そんなことをぼんやりと考えているうちに彼女はテーブルの上を片付ける。それを合図に、俺は着替える。
そして部屋を出る。海へ向かって歩く。彼女の手がそっと俺の手を握る。
暫く散歩して、海沿いを歩く。日暮れ前にスーパーに買い物に寄り、家に帰る。
俺はいつも彼女に礼を言う。食事のありがたさが身に染みる。
食事の片付けも手際が良い。俺には出来ないすばやさで彼女はあっという間に皿を洗う。
俺はまた研究資料を読んでいる。あるいはパソコンのデータを眺めている。
いつの間にか彼女は隣で本を読んでいる。テレビはつけない。音楽もかけない。
一緒の夜を過ごして、翌日も散歩と読書。夕方頃に彼女を駅に送っていき、帰りしなに弁当を買う。
ひとりになった部屋で、彼女を思い出しながら弁当を食うが、食い終わってパソコンに向かうと彼女のことは忘れてしまう。
出社したら何をするかを考える。データを取り込み、解析、次の実験の計画、プレゼの準備。
それは突然やってくる。理由がわからない。
ただ、空しい。何かが足りないのだろうか。何が欲しいのだろうか。それがわからない。
どうすればいいのだろう。何をすればいいのか。いつからこの空しさはやってくるのか。
わからない。本当にわからない。何も欲しく無い。何の悩みも無い。なのに何故に空しい?
彼女と暮らせば変わるのだろうか。結婚して一緒に暮らしたら変わる?
わからない。と言うより俺が変わるとは思えない。
長々とすまなかった。取り留めなくてすまない。
やっと眠れそうだ。おやすみ。
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http://anond.hatelabo.jp/20090523021832
3人くらい自殺者を出しかねない。
予想していたレス。そうかもしれない。
2つ提案。手を動かすことと、身近な人に打ち明けること。
匿名氏さん、よく眠れましたか? こんにちは。ただ、空しい。何かが足りないのだろうか。何が欲しいのだろうか。それがわからない。どう�...
id:hrkt0115311 どんジレさん、
ああ、確かに彼女に話すと言うことを思いつきませんでした。
今までずっと自分のことは自分で処理してきたので。感情的なこともです。
なんだか気が楽になりました。
ちなみに、掃除洗濯炊事、一通り自分でします。平日や彼女の居ない週末は自分でやっています。
http://anond.hatelabo.jp/20090523021832
その素敵な彼女と、心の虚無について語り合ったりはしないの? たぶん分かってくれると思うよ。
何故思いつかなかったのか、本当に不思議です。ありがとうございます。増田に書いてよかったです。
id:pen_pen_gusa なんでそんなに静かに生きてんだよ。楽しい事があったら恋人と踊り狂ってゲラゲラ笑い転げるような生き方すれば虚しくなんないよ。
無理です、多分。静かでいることが楽しいからです。踊り狂うのは多分楽しくありません、俺にとっては。
id:tsugo-tsugo 自ら変化を求めて走っていくと空しさなんか抱く暇も無いけど、増田にそれをやる気があるかどうかはわからん。
多分走れないのだと思います。変化については自然に任せたいと思います。
id:umikuma 人は手に入れたもので満足しないようにできていますね。欲しい物も悩みもないとおっしゃってますが、増田さんは欲深いのです。仕事を失い、彼女を失えば、増田さんは今がどれほど幸せだったかを思い知るでしょう。
彼女が居てくれることも、今の仕事にもとても感謝していますし、幸せだと思っています。失うことなど想像できません。
欲深いから空しいのでしょうか。考えて見ます。
全てのブクマに回答できなくて申しわけ無いです。ブクマされるとは思いませんでした。ありがとうございます。
釣りではありません。ワーカホリックのメンヘルではと心配してくださった方々に感謝します。
ありがとうございました。
値段を2000円にしたら、倍の売り上げになると思う?
俺はならないと思う。
最初から買う層は買ってるし、買わない層は買わないから。
「高くて買えなかった」層が2000円だったら「買える」になるのってほんの一握りだよ。
それよりも、倍でもいいから(…本音は、倍はちょっとヤだけど)4話程度にして欲しい。
2話収録とかありえん。無駄にスペース取ってかなわんよ。
クオリティ落ちるって言うけど、これだけ技術があってホンマか?と思ってる。
買えるけど、手持ちが増えるからあえてセルは買わない、って状態になってるんだよね…。
ところで、お子様向けアニメのクオリティがここまで下がっちゃったのって、やっぱり
「アニメ本編では儲からない」が「手抜き加速」に繋がってるのかな。
こういう事も踏まえて、アニメ本体といえるDVDの叩き売りは勘弁して欲しい。
そこに一番金かけて欲しいのに。
とりあえず海外出さないで…
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200905040063.html
これは崩壊の序曲ではない。アニメ、ひいてはオタクという砂上の楼閣は、遥か昔にすべて消えうせた。
いま、自分がオタクだと自認しているあなたはとてつもなくヤバい。
あなたの尊敬しているクリエイターは人身売買で稼ぐ死の商人で、アニメというジャンルは奴隷船に他ならない。
気づいて欲しい。あなたの両手両足が鎖に繋がれていて、息もするのがやっとだということを。
アニメを見て「あそこがいい、ここがすごい」なんて言うことは奴隷の鎖自慢と同じだ。
あなたが美味しそうに飲む水は、飢餓状態で差し出された泥水でしかない。
しかも、綺麗な真水であるという集団催眠に陥り、誰も気がついていない。
センス難民、コミュニケーション難民、文化難民の拠り所としてのアニメ。それに目をつけた人さらい。
オタキングという奴隷の王様はこの点にいち早く気づいて脱走を企て、失敗した。
ジャンクに蝕まれ、身も心も衰弱しきった彼には、その体力がなかった。
拳銃を手にとっても、引き金を引くことができなかった。あの醜い老体は、あなたの未来そのものだ。
しかし、同時に奴隷であること楽なことでもある。
事実、オタクは2chやはてブをさらっと見ていれば話題に事欠かない。
黒人がジョークを言い出したのは鎖に繋がれた奴隷船の中でだという。
辛さから逃れるための、コミュニケーション媒体としてのアニメはやはり奴隷ゆえの行動なのだ。
しかし、誰も気がついていない。ほとんどの人間は自ら鎖につながれ、奴隷となる。
もうやめようじゃないか、差し出された残飯に満足するのは。すべての人間は、ひとしく生命を全うする権利を有している。
鎖を外し、銃を持って脱走をしよう。そこから逃れれば美術、演劇、映画……いくらでも本当の文化が目の前に広がっている。
それは自分の足で歩き、探し、見つけ出さなければならない。奴隷であることよりも辛く険しい道のりかもしれない。
昨日は友人と飲みに行っていました。
かなり酔いました。しかし彼はやたらバーターとか
ギブアンドテイクと主張していたのでファックでした。
僕は僕に無償のギブするひとが大好きです。
2件目は地元のバーです。
30代の女性3人がいて1人は知ってるので一気に2人とも話しました。
30代はエロい話にもすぐくいつてくるのでいいです。
今朝起きて後悔したのは3人まとめて
右手で1人の両乳、左手で1人の両乳、もうひとりは
股間にのせてグリングリンしたかったなあ。
揉みに揉みしだかなかったことが悔やまれます。
僕はこれ「王さまの憂鬱」と名づけています。
揉みに揉んで憂鬱になるくらい、というのを表現しています。
まずは山本梓を左で両乳もーみもみ。もちろんチューしながら。
いやらしい乳首じゃないか~」と言葉攻めしながらケツを愛でながら
両乳首にむしゃぶりつきます。
そして僕のビッグマウンテンは安めぐみのお尻の谷間に押し付けます。
もちろん「清楚なふりしていやらしいお尻だねえ」と言葉攻めです。
おっとくだらない妄想でした。
昨日は友人と飲みに行っていました。
かなり酔いました。しかし彼はやたらバーターとか
ギブアンドテイクと主張していたのでファックでした。
僕は僕に無償のギブするひとが大好きです。
2件目は地元のバーです。
30代の女性3人がいて1人は知ってるので一気に2人とも話しました。
30代はエロい話にもすぐくいつてくるのでいいです。
今朝起きて後悔したのは3人まとめて
右手で1人の両乳、左手で1人の両乳、もうひとりは
股間にのせてグリングリンしたかったなあ。
揉みに揉みしだかなかったことが悔やまれます。
僕はこれ「王さまの憂鬱」と名づけています。
揉みに揉んで憂鬱になるくらい、というのを表現しています。
まずは山本梓を左で両乳もーみもみ。もちろんチューしながら。
いやらしい乳首じゃないか~」と言葉攻めしながらケツを愛でながら
両乳首にむしゃぶりつきます。
そして僕のビッグマウンテンは安めぐみのお尻の谷間に押し付けます。
もちろん「清楚なふりしていやらしいお尻だねえ」と言葉攻めです。
おっとくだらない妄想でした。
週一なんつー短いスケジュールで、少ない予算と人員でTVアニメを製作していることが
無茶な設定なのに、そこんとこシカトして無料提供作品に怒りだすなんて馬鹿げてねーか?
〔DVD板ではどうせ作り直されるんだろうし、別に問題ねーじゃん。〕
俺は毎回思うんだけどさ、TVアニメは隔週で作って、26話を一年かけて放映するような
システムのが作品にとっても、製作者にとっても良いと思うんだよね?
例えばコードギアスとガンダム00が交互に隔週で放映されれば、宣伝効果も短期に
絞る必要もないし、作画も安定するだろうしさ。
http://anond.hatelabo.jp/20090212160233 の妖怪モトマスダです。色々意見を頂けたので、ざっとですが返事を書いてみます。
http://anond.hatelabo.jp/20090212170137
http://anond.hatelabo.jp/20090212171605
漫画とかアニメとかの立場の弱さ。「そういう(子供っぽい、くだらない)イメージで世間に捉えられているから」としか言いようがないんじゃないかな。
そのイメージはなぜ漫画とアニメに定着しちゃったのかなぁ、と思うんですよね。少なくとも「漫画というメディア」に格納された「物語」に問題があるはずもない。そこに問題があるのなら、漫画をドラマ化したり映画化したりした物も同様に蔑まれるはずですし。
http://anond.hatelabo.jp/20090212165847
http://anond.hatelabo.jp/20090212171605
信じ込んだら一直線、年配の人に多い気がします。何かをこうだと決めつけたり信じ込んだりはせず、常に自分も常識も疑って掛かっていきたい物です。「信者が集まると儲になる」ように、何かを信じ込ませる、というのは誰かが得をするために信者を増やそうとしているのだと思います。無意識の場合も多いでしょうけど。
http://anond.hatelabo.jp/20090212172304
いい年こいて小説ばっか読んでる奴もどうかと思うな俺は。時代劇ばっか読んでるオッサンとか、どう見ても思考停止してるでしょ。アニメ・マンガばっか見てる奴ももちろん同様。
http://anond.hatelabo.jp/20090212172620
「ジャンプ『を』購読してます」はヤバい気がするが「ジャンプ『も』購読してます」だとむしろ総理大臣級に偉い感じが出てくるわけで。
http://anond.hatelabo.jp/20090212173510
世間ではそれを問題アリと言うんだぜ。
少数の媒体に完全に寄ってしまうのはやはり問題でしょうね。もちろん生活リズムに合わないなどの理由もあるでしょうけど、どんな媒体にも得手不得手があり、どんな媒体にも素晴らしい物がたくさんあると思います。色々な媒体を深く攻めるのは非常に難しいですが、定評がある物はやはり触れてみて損は無いでしょうし、視野が広がると思います。
http://anond.hatelabo.jp/20090212171437
仮に40代でジャンプ毎週購読してますって堂々と言う奴がいたら俺は「こいつ何か欠落してないか?」と思って距離置くけどね。
http://anond.hatelabo.jp/20090212172835
気持ちは分かります。私にもそんな感覚があります。身近な人からの評価を落とすのは問題があるのでその辺りは弁えているつもりです。しかし通勤中などの場合は…
http://anond.hatelabo.jp/20090212174516
電車の中の世間なんか気にしたところで一銭にもならない、そんなこと気にするより自分の都合よいように通勤時間を使う方が自分にとってメリットが大きい
と、自分を押さえつけてますね。と言ってもあまり漫画は読んでいないのですが。
DSとDS-10を買ったときは最初は恥ずかしかったけど電車の中で頑張りました。家での時間だけでは到底遊び倒すには時間が足りませんでしたので。会社の昼休みに隠れてちょっとやってたら、趣味でDTMをやってる人が居て音楽仲間が増えました(笑)
http://anond.hatelabo.jp/20090212174642
私が学生だった頃などよりは増えてる気がしますね。単行本を読んでいる人はやはり少ないですが、少年誌・青年誌ぐらいなら結構読んでる人が多いと感じます。
http://anond.hatelabo.jp/20090212175739
酒は論外。
朝の電車で酒臭い上にスポーツ新聞を広げて風俗コーナーを読んでる人は滅んでいいと思います。
http://anond.hatelabo.jp/20090212174816
というか漫画を含めたフィクション系が嫌なんじゃないのかな。新書で語られるような随筆とかにふれてほしいんじゃないかな。という俺も本は読むけど小説は読まない。
元記事の方は最近奥さんに触発されて韓国ドラマをやたら見てるそうなのでそれはなさそうですが、ノンフィクションも読んで欲しい、というのは解りますね。世界には非常に心温まり勇気づけられる事も、ページをめくるのが辛くなるぐらい痛ましく凄惨な事もたくさんも溢れているんだ、ということは、特に若い方には知って欲しいなと思います。
あと私の立ち位置を一応表明しておきます。元記事に書いた「小説>絵付き小説>>漫画・絵本>ゲーム>アニメ>>写真・ドラマ・映画>>演劇>>>>現実」への触れ具合を書くと次のような感じです。
小説 | 私は小説(というか本という媒体)が一番好きです。 持ち運びに便利で、比較的安く、場所・時間・空間を選べず読めるからです。 |
---|---|
絵付き小説 | いわゆるラノベ。定評がある物はそこそこ読んでます。利点は「小説」と変わらないのでもっと読みたいのですが、新しいジャンルのため定評があるものが「小説」と比べてどうしても少なくなりがちで読めてません。 中高生・学生の頃はたくさん読みました。角川スニーカーとか電撃とかw |
漫画 | 実は現在はそんなに多くは読んでいません。 TPO・世間体も無いことはないですが、何よりも量や重さ、つまりは数時間分の漫画となると重いし嵩張る点が、主に通勤中が読書時間の私にはネックです。家にはそこそこあるんですけどね。割り当て時間は小説系の1/4ぐらいでしょうか。 |
絵本 | 前の盆休みに帰省した際に、多分何十年ぶりに読みました。親戚の子供が「読んで読んでー」って寄ってきてくれてもう嬉しくて可愛くて(笑) |
ゲーム | ゲームで「物語を格納」しているものだと主にADVとRPGかと思いますが、前者は有名どころは少し、後者は最近は全然です。 持ち運び不能、高価、概ねクリア時間が長すぎて私にはハードルが高いことがネックです。 |
アニメ ドラマ | どちらもほとんど見れていないのですが理由が同じなので纏めます。毎週同じ時間に見るとか無理! DVDを借りることはありますが、やはり合計10時間以上とか非常にハードルが高いです… |
写真 | 物語格納してませんね、ごめんなさい… |
映画 | 映画館は年に数回行くぐらい、DVDはちょくちょく見てます。 ドラマなどと比べ時間が短いことが魅力ですが、時間あたりの物語の濃さ(原作小説などと比べるとよく分かると思いますが)が薄い感じなのがちょっと…。演出面ではダントツなんですが。 私には「小説」の利点があまりに大きいので、原作小説が手に入るならそちらを選びます。 |
演劇 | 昔は結構見ていましたが今は全然です。映画館と違ってふらっと足を運ぶ、ということが出来ないのが難点でしょうか。演劇に詳しい知人も残り1人… DVDではホントに稀にですが、見てます。 |
現実 | 諦めたらそこで終了ですよ。 |
知り合いにバレそう…。 なんか超忙しいビジネスマン、という感じに見えちゃうかも知れませんが、別の趣味や付き合いに時間が圧迫されてるだけです(笑)
あと、書いてから数時間なのに既に3件(多分)も中身を消されてる方がいて驚きました。間違って書いたようでもないし… 残していただけると嬉しかったですね…。
1時間ほど前。
「水商売っぽい仕事をしているんだ、東京で一人暮らしするのって難しいね」という話をしていた女の子から昨夜着信があったのを思い出して、1日たってから電話すんのも面倒だと思ってメールしてみた。水商売だけじゃなくて、俺と近い職種に挑戦してみたりとかしていて、良い印象のある女の子だった。
が。
電話かかってきて、それを取ったのがマズかった。なんやかんやで、近いうちにその子の働くお店に同伴出勤という道を進むことになってしまった。いやまあ、断らない俺が悪いのは百も承知さ。そんなんだからクソオタクという道を進んでるんだってのも突っ込まないでやってくれ。
そこまでなら別に良かった。どうせカネなんて余ってるんだし、今日だって2万円も某声優のCD・DVDなどなどで散財したんだぜ!です。「しゃーねーなー、たまには遊んでやりたいし大変だろうから少しは金つかませてやるか」みたいな気分にせっかくなっていたのに、通話を切る直前にあんにゃろー切れてると思って「よっしゃ!同伴げっと!」などと叫びやがって、最後に受話器から漏れてきやがったんです。ええ、恋すらしていない百年の恋が冷めましたよ。
その瞬間からものっそい付き合ってやるのがめんどくさくなって、それと同時に気を許した自分に腹がたって悔しくて。まともにアニメの1本も見られやしねぇ。録画しておいた「まりあ†ほりっく」を見る気分じゃなくなったので「WHITE ALBUM」に切り替えちまった。
最近どんどん他人嫌いになっていく。
モーリー:i-morley、今日は久しぶりにジャーナリストの津田大介さんにお話を伺おうと思います。よろしくお願いします。
津田大介:よろしくお願いします。
モーリー:最後にインタビューさせていただいてから、かなり著作権世界とかネットのカルチャーがまた激変している感じなんですけれど。
津田大介:そうですね。変りましたね。いちばん変えているのは、ボク自身二年とか三年ぐらい審議会に参加して思ったことなんですけれど、実際審議会で、インターネットでこのような問題、著作権の問題が起きているので対応しましょうと審議会で二年とか話すわけですよね、話して問題が出てきましたと、こういう問題が生じていますよということがおきて問題確認で終るという審議会もかなり多くて、じゃあ次は来年以降の検討課題ですねみたいに終るのも多くて、そうじゃなくてこれをこうしましょうということが決まったとしても実際に法律が施行されるのはその翌年の国会に提出されて、国会で決まりましたと、その次になります、と。やっぱり三年とか四年のタイムラグがあるんですよね。
モーリー:うーん!
津田大介:だから、いまネットで起きてるそういう問題と言うものに対して、なにかしらの対応策と言うものを考えましたといって実際に法律が動き出すのに、三年後とか四年後とかだったら、モーリーさん逆に四年後のインターネットってわかります?って言ったらまったくわかんないじゃないですか。そういうのが実際に法律を作る現場とか審議会で行われているということが、すごいこのギャップはひどいなあと思いましたね。
モーリー:どんなに早くやっても三年後にしか法律は変らなくって、その頃には状況が全然違っている。
津田大介:ほんとに最短で二年、三年後とかですから。だから例えば今回ぼくが参加していた審議会で違法コンテンツのダウンロード、ダウンロードすることを自体を違法にしましょうというのがほぼ決まりそうなんですけれど、決まりそうといっても今年のいま開かれている通常国会で法案が提出されて、それが施工されるのが来年の1月とかですから、来年の1月にようやく法律が変るみたいな世界ですから。それにいま政治情勢が非常に不透明じゃないですか。そうすると法案を普通に提出するような三月とか四月の時期にもし選挙があってその辺が混乱とかしたら、もう本来提出されるはずの著作権の改正案というのはとんじゃうんですね。とんじゃって今年の九月の臨時国会に行くか、もしくは来年まで国会までとばされてしまってあと一年法律の施行が遅れるということがあって。
モーリー:もう一年さらに現状とのギャップが広がるということですよね。
津田大介:政治状況でそういうことが平気で行われてしまうというのが、政策ができていく過程なので、それはぼくらの専門的な分野の知財とか著作権ってあんまり政治の争点にならないんですよね。民主党と自民党とそんなに大差があるわけじゃないので、そういう意味では提出されればだいたい通るんです。提出されれば官僚が文を書いて通して、そのまますんなり国会を通過して変るんですけど、でも逆に言うとそういう政治的な争点にならない法案というのは後回しにされちゃうんです。政治だからいまみたいに非常に混乱している状態だと、特にいまは衆参がねじれちゃってますから、そうすると法案が非常に通りにくくなってしまうので、そうすると予算とかが一番重要な法案で、あとは特措法の問題とか、そういう重要な問題があるとそっちが紛糾しちゃうんでそっちに時間をかけてしまうので、そうすると著作権みたいにある種国全体からみたいら優先度が低いというかどうでもいい問題は後回しにされるんですね。後回しにされて、官僚のほうにもいまはほんとに政治が混乱しているから重要で無い法案は提出するな、どうせ否決されてしまうだけだからみたいなかたちになってしまうので、そういう状況も法律ができるのを遅くするのに拍車をかけているということがある。
モーリー:津田さん、私がやってるポッドキャストなんですけど、最近かなり人が増えてまして、そろそろ累計登録人数が50万いきそうなんですね。
津田大介:ほー。すごいですね。
モーリー:ということは、かなり著作権とか、かなりディレクトリの奥の奥にあるような話を原点から知らない人が多いんですよ。いま一番津田さんがやばいと思っている、あるいは一番つらいと思っているトレンドをまず解説していただけると。
津田大介:ぼくは最近著作権関連でインパクトがあったのは、ユーチューブなんですよね。去年の11月ぐらいにユーチューブが横長になったのってご存知でしょうか。
モーリー:ああ、なんか長くなったような気がする。
津田大介:いままで4:3で画面が小さかったんです。320ピクセルと240ぐらいで、ある意味ユーチューブのいままでのいいわけみたいになっていたんですけれど、ユーチューブってネットの動画とかテレビ番組とか、売り物が全部勝手にコピーされる違法行為の温床になっていたんですけれど、ところが突然横長になってさらに画質が滅茶苦茶良くなったんですね。
モーリー:ふーん。
津田大介:H264という非常に、実際にブルーレイとかでも使われている高圧縮のコーデックに対応して、いまユーチューブはフル画面で見てもかなりきれいに見れるようになってるんですよ。走査線のもともとのファイルが良ければ地デジ並の画質でユーチューブがフルスクリーンで見れるみたいになってきてて、それが去年の11月のリニューアル。
モーリー:マイナーコンテンツばかり見ているせいかぜんぜん良くなったという印象が無いので。(笑) もとが悪いものばかり見ているから。
津田大介:そうなんです。そういうところが結構ユーチューブが変り始めていて、それまでやっぱりユーチューブが質が悪いから見逃してもいいじゃんみたいなある種言い訳が成立していたのが、今は成立しなくなりますよね、そうなると。よくコンテンツホルダーとかが許したなあと、怒んないのかなあとかそういうのがあるんですけれど。ぼく自身は結構ユーチューブの著作権問題ってこれからあまりたいした問題にならないんじゃないかなあというフェーズに入ったと思っていて。
モーリー:ユーチューブにとって?
津田大介:そうですね。
モーリー:ああ。
津田大介:というのは、去年から、ユーチューブに最近よく見るんですけど、ユーチューブに最近広告が入ってるんですね、動画とか見てるときに。
モーリー:うざいです。
津田大介:うざいんですけど、あれがやっぱりすごく著作権問題を解決する切り札になっているところがあって、実際に権利者の人が権利者用にちゃんとIDを発行していて、「もし権利者が違法行為を止めたいんだったらおまえらがオフィシャルに動画を提供しろ」ということを言い出したんですね、去年から。それでフィンガープリントという技術を使って公式の本物の動画をきみらがアップしてくれれば、その本物の動画を一部切り出したりとか、音声とか動画のコマとかををぜんぶ照らし合わせてコピーを全部判別します、という技術が去年ぐらいからどんどんそれが進化していて、実際にその権利者の人のIDでログインしていたところを見ていたところがあるんですけれど、それで自分のコンテンツを違法なものを探すってところをワンクリックでガーッって50とか10とか出てくるんです。それで権利者がそこで、昔だったらじゃあこういうものは認めませんよ削除しますって、全部にチェックを入れて、
津田大介:ユーチューブのメールブラウザ上で、権利者用のツールが裏側に用意されていて、削除すると全部落とすことができたんですけれど。
モーリー:へー。
津田大介:ただ、それが二年ぐらい前の話なんですけれど、去年の春ぐらいから状況が変ってきて、もしこれで、落とすこともできるけれど、べつに黙認してもいいじゃん、その方がプロモーションになるってものもあるのでそういうものは黙認してもいいよっていうオプションと、あと最近広告を入れてその広告から得られる収入をユーチューブとあなたがた権利者でシェアしましょうよというオプションが去年の春ぐらいからできているんですね。それが結局功を奏しているみたいな感じ。そうするといままでだったら違法で全部落とすんだったのが、それが違法な動画だけど広告つけちゃってお金にかえるということが権利者が主体的に選択できるようになったので、それを日本のコンテンツフォルダーの角川とかやっていて、このまえの報道だと自分たち角川が認めた違法動画に広告をつけて合法化することで月間で一千万円の収入が入ってきたという話しだったんで、そういう意味で言うと、向こう側からして見たら権利の上手い転がしみたいのが自動で出来るようになるんですね。逆の言い方をすると、ユーチューブがジャスラックみたいに著作権の処理を行う場所になっているという。そうすると角川がそういう態度を、角川が著作権を持っている著作権コンテンツをユーチューブにアップするというのは、いままでは違法行為だったんですけど、角川はデキがいいものだったり、角川にリスペクトがあるようなMAD動画とかだったらそういうんであれば認めるらしいぞという方針を出していると、作る側も逮捕されたりするリスクが無くなるわけですよね。
モーリー:あの、逮捕ってまだあるんですか?
モーリー:ええっ? 著作権で?
モーリー:たとえば、売り物になっているのをそのまんまなんら変らない状態で安く転売しているっていうんだったら海賊版だから逮捕っていうのはわかるんだけど、ただ乗せただけで逮捕っていうのはあるんですか?
津田大介:一番最初にそれが日本であったのが、動画投稿サイトだと多分2005年だったかな。ファイナルファンタジーのアドベントチルドレンっていうCGの映画があったんですけど、スクエアエニックスに。あれがユーチューブが買う前のグーグルビデオという似たようなサービスをやっていて、あそこでDVDからリッピングしたデータをそのまんまあげてた日本人ユーザーがいたんですね。そしたらそれでスクエアエニックス側がそういう売り物が全部見れるようになったのはとんでもないっていうんでユーザーをつきとめて、逮捕寸前まで行ったんですけど、ユーザーが反省しているということで罰金を払うことで和解をしたっていう事件があったんですけれど。
モーリー:民事ならわかるんですけどね、損害賠償だったら、それだけでもキツイと思うンだけど、刑事ですか?
モーリー:はあー。
津田大介:MAD動画みたいなもので逮捕というのはなかなか無いですけれど、実際に売り物をネットにあげているということで逮捕と。
モーリー:そのまんま頭からお尻まで買わなくて済むような目的だけという感じの?
津田大介:そうです。そういうのはありますね。ただ、実際に逮捕までいくケースは二種類なんですね。逮捕する前に、いきなり逮捕というのは結構少なくて、プロバイダーとかのいろんな開示請求とかをして、ユーザーに警告がいくんです。警告をした時に意図的にそれを無視するような悪質なユーザーか、もしくは匿名のプロバイダーをどんどんいろいろ使って逃げ回っているような悪質性の高いユーザーは、GOサインが出て逮捕されるっていうケースがあるので、だいたいどっちかなんです。だから無邪気にとりあえずアップロードしていてそれでいきなり逮捕というケースはまあ少ないです。
モーリー:ふーん。階層別っていうか、道路の車が早く走るレーンと遅く走るレーンみたいにすごくスピード差みたいのを感じてまして、今日もまたウィニーで大変だったみたいで記事をネットで読んだんですけど、いまだにウィニーってまだ使っている人がいるというか
津田大介:ウィニーのネットワークは逮捕者が出ると一時的にトラフィックが減ったりするんですけど、ファイル交換ソフトって昔っからそうで、逮捕者が出ると一気にガッて減るんですけど、ほとぼりが冷めるとどんどんみんな使い出して増えていくというのが。で、ウィニーのネットワークはまだまだ動いていますし、ウィニーと似たようなシェアというソフトがあって、あれもやっぱり利用者がいますからね。だからそういう人が、実際ウィニーとか使っていると非常に情報漏えいのウィルスに感染する可能性も高いし、あとセキュリティー的にもあぶないところもあるんですけど、それでもタダで音楽とかエロ動画とかを含めたいろんなソフトとかをそこが魅力で使いつづける人はまだいっぱいいますよね。
Posted by i-morley : 2009年01月16日 17:46
それを埋めて少しでも長く一緒にいられるように合鍵を作って渡し半同棲を始めました。
そうすると今まで気づかなかった彼の落ち度にも気づいてしまって……。
まだ大学生だからか幼いところがあって冷蔵庫にあるものを勝手に食べちゃうんですね。
わたしのプリンとかチーズケーキとか後で食べようと取っておいて帰ってきたら食べられてて「ガーン」です。
ヒドいときは一緒に食べようと二人分買っておいたのを全部食べちゃうときもあります。
他にも本やDVDやCDがなくなってたりするんですね。聞いても「知らないよ」って言うんですが
駅前のブックオフに行くとわたしが持っていたのと同じタイトルのがあったりするんです。偶然でしょうか?なわけない!
わたしが教育しなければ??。
荒川:ポッドキャスト連動コーナー。週刊ミヤダイ。今週のテーマはこちらです。
荒川:年末年始、派遣切りされた労働者の方々が年を越すということで、日比谷公園に派遣村ができました。でも、派遣村じゃあダメだというお考えですね。
宮台:「だけ」じゃあだめだと申しましょう。「だけ」という言葉をつけておきましょう。
宮台:あるいは緊急経済対策であるとかですね、シビルミニマム、あるいはベーシックインカムを保障するための最低限の所得を保障する政府の再分配、こうしたものは全部緊急避難として重要ですけれど、結局、緊急避難でしかないのですね。長期的にまわる社会の経済や仕組みにつながっていなければ、結局それもできなくなっていってしまいます。
まず、根本的に考えなければいけない問題があります。キーワードは「グローバルガバナンス」というのですが、グローバル化に関係することなんです。
どういうキーワードかというと、さっき法人税の話をすこし話をしましたけれど、たとえば1960年代にドイツの税収に占める法人税の割合は40%あったのですが、今はEU筆頭のドイツですら16%に下がっているのですね。
宮台:つまり、BMWとか、シーメンスとか、ジーメンスとドイツ語で言いますが、こういう会社はもうドイツでは会社はお金を納めていないんですよ。資本が流出していて、税金の安いところに工場があったり、移転、いろんな支部があったりということがあるんですね。そうしないともう国際競争では勝ち抜いていけないというふうになっているんです。
荒川: ええ。
宮台:それでドイツでは法人税収入が下がってきた。対処してどんどん法人税を下げてきた結果、法人税収入は上がったんです。そうすると、実は、他の国々も「じゃあうちも」「うちも」というふうに法人税を下げて流出を阻もうとしますね。そうするとどういうことが起こるかというと、短期には法人税を下げることで工場・本社が戻ってきて税収は上がるけど、続かないんですよ。だってみんな下げちゃうから、最終的に。
荒川:ああ、はい。
宮台:結局、どういう方策しかないか。もうお分かりですよね。国際的に連携して企業からはこれだけ税金をとりましょうというふうにやっていくしかないね、という話になっているんです。
荒川:はい。
宮台:ただ、ここで重要な問題は、そうやって国内で税金を納める企業がいなくなって国外に出て行く、タックスヘイブンとまでいかなくても、企業にとっていいところで税金を納めているということは、そういう国国の多くは低開発国でしょ。そうすると、実はこれは所得の移転なんですよ。従来、南北格差として知られていた経済の格差が縮まる方向性なんですよね。だから世銀、世界銀行が出している統計なんかにもありますように、グローバル化がすすむとそうしたことも背景にあって、地代や労賃が安いだけじゃなくて法人税が安い低開発国に資本が流れて、そこの国の国富が増大するということがあるんですね。そして、いわゆる「旧南側」の国々は、グローバル化がなくしては国富は増大しないというこがあるんです。
荒川:ええ、はい。
宮台:そのことを考えると、グローバルガバナンスという観点、さっきのワークシェアという問題と同じ問題をはらむんですよ。簡単に言えば、「誰とシェアするんだい?」という問題。国内だけでシェアしていいのかという問題。そもそもそういう問題をたてるまでもなく、国内の労働分配率が下がっているというのは、南北格差が縮まるという問題“でもあり得る”のですね。
荒川:現に日本も、低い労働賃金ということを求めて中国だベトナムだとずうっと企業が移りましたよね。
宮台:そうです。あるいは逆に外国人労働者が高い賃金を求めて入ってくるということになりますよね。昔、労働力はあまり空間移動はしないものだというふうな前提のもとで資本が動いていたのですが、今はそういうことはなくなっているんですよね。そうすると、ワークシェアの応用の話になりますけれど、いままでのような一国の枠の中で見て、「政府は手当てをしろ」とかですね、「企業は派遣を切るな」「全部正社員にしろ」とかって言っているわけにはいかなくなってしまう。だって企業が逃げてしまったらもともこもなくなってしまいますよね。
荒川:そりゃあそうですよ。グローバル化っていうのはそういうことですもん。日本だけじゃなくていいんだと、安い労働力を求めて日本を離れますものね。
宮台:もちろん右翼としてのわたしは、そういう人を「売国奴」として批判してもいいんですよ、日本から出て行ってしまう人たちをね。でもそれはムダでね。なぜムダかというと、だって倒産したらもともこもないです、企業は。雇用されている人も含めて。なので、競争から勝ち抜く必要から、これは望むと望まざるとに関わらずそうしないではいられないという企業の原則もあるのですね。
荒川:よくわかります。ただ、しかし、国内から逃げてしまうということになると、今度は日本の国内にいる労働者はどうすればいいんですか?
宮台:…そういうことなんです。
荒川:…。
宮台:だから、さっきのワークシェアの応用問題と考えるしかなくて、自分たちの労働分配率が下がった、と。「これはグローバル化のせいだ」「グローバル化がいかん」と話をするのは一方的なんですよ。そうじゃなくて、グローバル化である種の所得の再配分が進んでいるという“面”もあるんですね。だから自分たちが良ければいいという話じゃすまないというのがさきほどテレフォンにもありました。この発想を柔軟に広げていって、その上でグローバルガバナンスということを言わないと、「みんなで国際的に協調しましょう」と言っても「うちはこれだけのパイがあってこれはもう譲れないんだよ!」とかいい始めるともうにっちもさっちもいかなくなっちゃうんですね。
荒川:うーむ。
宮台:だから、ここは我々のある種の“賢明さ”が問われる場面だというふうにも思われます。
荒川:となるとですよ、派遣というところでいけば、派遣村「だけ」じゃあダメだとい今日のコーナーのテーマなんですが、じゃあ派遣禁止ということで正解が生まれてくるのか?
宮台:生まれませんね。細田官房長官もあるいは御手洗さんも仰っていたように、企業は逃げます。間違いなく逃げちゃうんです。なので、そこはそれなりに愛国心を持ってもらいたいなという思いもありますけれど、基本的に国際競争に勝てるようなどういう仕組みを、しかし社会の保全と両立するようにたてるのか、と。たとえば、公共投資の使い方、財政出動の使い方をはじめ、さまざまなセーフティーネットの張り方、あるいは所得を再配分するときの頭数の数え方、いろんなところで知恵を絞って、少ないパイを“合理的に”わけるというふうにしなければいけない。少ないパイというのは国内だけじゃなくて世界中全体の、グローバルな問題なんですね。なので、「グローバルガバナンス」がキーワードなんです。そのときには、我々のような、別に利己的という意味ではないのですが、ある種のアタリマエさ、自分のことを考えるのはアタリマエという発想では、実は解決がつかないんですよ。
荒川:ただ、緊急避難的な対策にはつながらないかと思いますけれど、日本の労働力の問題、あるいはコストの問題で、外に行った企業、だけど製品の品質が落ちてしまったということから、日本に戻ってきている企業がどんどん増えてきているんですよ。
宮台:だから、経済の流れとして言うと、VTRからDVDへとよく言いますけれど、昔はプラントを輸出しなければならないような技術が重要だったんですが、今はコーポーネンツ、つまりアセンブリー産業になっているんですね。いろんなところで作られた部品を単に組み合わせて作ればいいという作業になっている。自動車もそうですよね。インドのタタ自動車が15万円で乗用車を出しました。これもDVDとかパソコント同じように自動車を作ることができるということを世界に示しているわけですよね。もちろんそういう中で、トヨタのように、人こそが資源だということで優秀な人材だけを集めてものすごい付加価値の高い車をつくるというやり方もありますが、そういう車は高いので所得が高い人にしか売れないわけですよね。そうすると市場を当て込むことができませんので、トヨタもどの会社もいずれにせよ、アセンブリー産業的な側面を抱え込んでいく以外に生き残ることができないんです。
荒川:うーむ。
宮台:そうなると、グーローバル化にむしろふさわしい適応形式ということになっていくんですよね。
荒川:ということは、グローバル化ということからもう目をそむけることはできないわけですね。
宮台:できませんね。
荒川:グローバル化ということを認識した上で、じゃあ次の産業とはなんなんだと、これを模索することが。
宮台:だからさっき強啓さん仰ったように、いまだったら技術水準下がるというふうにまだ言えるかもしれないけれど、プラントが世界中に輸出されているので、それぞれの昔の低開発国といわれるところでも、高品質の商品を、生産材ですけれど、作れるようになってきている。
荒川:なってきているんですね。
宮台:そうすると、昔の「先進国」という言い方がもっているアタリマエさは、もう通用しないんです。
荒川:うーむなるほど。次へのジャンプが新しい労働力、それから仕事のクォリティ、それを政府というか、国全体でそこを探さなければならないと。
宮台:そうです。という時にアメリカのオバマさんが大統領になるのはとてもいい兆しです。
荒川:はい。社会学者宮台真司先生でした。どうもありがとうございました。
宮台:ありがとうございました。