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2009-11-07

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091106-00000659-san-pol

外国人参政権法案の今国会提出を表明 民主・山岡氏「会期延長は不可避」

11月6日22時25分配信 産経新聞

 民主党山岡賢次国対委員長は6日、自民党川崎二郎国対委員長と会談し、永住外国人への地方参政権付与法案を議員立法として今国会に提出したいとの考えを伝えた。山岡氏は会談後、国会内で記者団に「場合によっては党議拘束なしで(採決を)行いたい。私案として提案し、持ち帰ってもらった」と述べた。

 法案は日本永住権を持つ外国人(約86万人)のうち成年者に地方自治体首長地方議会議員選挙権を与える内容。民主党内に慎重論もあるが、自民公明両党などに賛同者がおり、各党が党議拘束を外せば、成立する可能性もある。

 また、山岡氏は、記者団に今月30日が会期末となる今国会について「今の状況では延長せざるを得ない」と述べ、会期延長は不可避との考えを示した。

 政府は今国会日本郵政株式凍結法案や中小企業金融円滑化法案など12本を提出したが、オバマ大統領の来日など外交日程が立て込んでおり、すべての法案を30日までに成立させるのは困難な情勢。鳩山由紀夫首相B型C型肝炎ウイルス感染者を支援する「肝炎対策基本法案」と、被爆者救済の範囲を拡大する原爆症認定に関する法案についても6日、参院予算委員会で「どういう形であれ法案を出して成立させたい。約束する」と明言しており、少なくとも12月上旬までの延長は避けられないと判断したとみられる。

 11日の政府民主党首脳会議で対応を協議する方針。自民党は会期延長に反対しない公算が大きい。

日本国民に大したメリットもないのに、何をそんなに法案成立を焦ってるんだろうな。鳩山ですら慎重な姿勢を見せたばかりだってのに。

2009-11-06

今、自民党から児童ポルノ法改正案が提出された理由がさっぱりわからない

少し前、以下のようなニュースが流れた。

自民児童ポルノ改正案再提出へ 単純所持規制

 http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102701000772.html

しかし、このニュース、目を疑った。それは何故今、この法案が提出されるか全く持って理解できないからだ。

それは、野党自民党としての初の法案提出が他の重要事項を差し置いてこれということが理解できないとか、規制単体の立場から出すこと自体を理解出来ないというのではない。政治的な戦略として、これを提出することが全く持って謎だったからだ。それは、今出すということは、この法案が(少なくとも今の形で)成立する可能性がほとんどなくなったと思われたからだ。

まず、この法案は野党である自民党(と公明党?)から提出されたものだ。現在国会は言うまでもなく、民主国民新党社民の連立与党が過半数を得ている。普通に考えれば通るはずがない法案である。よほどのもの(例えば臓器移植法レベル生命的緊急を要するもの)であっても、野党から提出された法案を受け入れる可能性は皆無に近い。そうすればどんな場合でも手柄は野党のものとなるからだ。衆院で圧倒的多数を誇る民主党がそれに応じる可能性は著しく低い。ましてや今は、国民も優先度の面で納得する法案の成立が急がれているので、この法案を野ざらしにしても大多数の国民(先の選挙民主党に入れた人)は文句を言わないであろう。

さらに、民主党幹事長小沢一郎議員立法の廃止する方向で動いている。そしてこの児童ポルノ改正案はもともと元衆院議員森山真弓から提出されたものだ。野党の、しかも議員立法をどのような形でも受け入れれば、ブレが生じることになる。ますますもって同意する可能性はない。むしろ賛成した議員小沢一郎理念にも反することになるわけだ。しかも小沢一郎に逆らえる政治家社民国民新、または反小沢グループ)は、多くが規制反対である(賛成派もいるが)。


つまり、成立する可能性は著しく低い、というか普通に考えればあり得ない。

それにもかかわらず、何故提出されたのかが謎なのだ。

さらによく言われているように、この法案の後ろに成立させたい団体がいるとしたら、余計不思議だ。何故止めなかったのか。何故ならこの法案を自民党が提出したことで、「自民党が有利になる法案」ということを野党側に印象づけてしまったためだ。あらゆる案件差し置いていの一番に出された法案、それが自民党に有利でないはずがない、ということはよほど鈍い人間でない限りは(真偽はともかく)普通に疑うだろう。となると、これを理由をつけて(表現の自由など理由はいくらでもある)拒否することは自然だ。そして民主党政権が続く限り、この法案は先述の理由を以て成立しない可能性が高くなる。

ただ、規制団体からの要請(もしくは圧力)があったとも推測できるが、それでも今出したのは理解に苦しむ。何故ならその団体は自民に味方したということで、今後民主党から敵の支持団体扱いされる可能性もあり得るからだが(その理由から今回公明党が法案の背後にいる説は?がつくのだが)。

このように、規制したい側にとっては、このタイミングで出すのは「本気で成立させたいのなら」愚の骨頂のはずだ。

では、何故出されたのか、というのを考えてみた。

自民党は成立すると思ってはいないが、支持団体に対するアピールのため

・無茶でも何でも急ぐ必要がある。

・譲歩戦術(一番高めの要求を出しておいて、徐々に妥協させる方法)

・分断戦術(それがうまくいくかどうかはともかくとして)

・上のことを全く予測していないほど全員に知恵がない

・思いつかないようなウルトラCがある。

有力なのは、やはり支持団体の顔を立てたことと推測する。そうしないと、次の選挙での支持母体を失うことになりかねない。つまり成立するかではなく、出したことが重要なのだと推測する。

急ぐとしたら理由は何か。昔増田でこんなのがあった。

野田やユ偽フが児童ポルノ法成立に異常に執着する理由

 http://anond.hatelabo.jp/20090716142012

それが本当ならあり得ない話ではないが。でもそれなら余計民主にすり寄りそうなので、可能性は低いと思われる(この信憑性も増田ってこともあるし)。

他には今の形のままで成立する可能性はなくとも、戦術ひとつと考えることも出来る。

で、まさかとは思うが、支持団体、自民党含めて本当に上のようなことをふまえず、成立させるつもりなら、泣く。見通しが立てられる人材の不足に。

しかし、思いつかない方法での成立のためのウルトラCを控えている、という可能性もある。それがなかなか怖い(裏をかいて、それがあるという脅しをかけて混乱させているということもあるかもしれないが)。まあそんな方法があれば、こんなところで使わずにもっと重要な時や選挙で使えよ、と思ったりもするが。

とにかく、これからまた動きが再燃するだろう。この問題は終わりのないようなものなので(規制側は永遠により規制を厳しくするために動こうとするし、反対派はそれに逆らい続けなくてはいけないので)常に注視する必要があるだろう。

2009-10-14

[]民主党の政策で憲法違反の疑いがあるもの

朝鮮学校の無償化:第89条

公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。

外国人地方参政権:第15条1項

公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である

補正予算の執行停止:第83条

国の財政を処理する権限は、国会議決に基いて、これを行使しなければならない

民主党における)議員立法の原則禁止:第41条

国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である

2009-10-02

http://anond.hatelabo.jp/20091002051929

夫婦別姓については要望自体はもう何十年も前からあったことなので今更やっても「急いで」ではまったくないから。

90年代からは野党から何度も議員立法による改正案が提出されてきたけど与党がずっと潰してきた。

政権交代したからじゃあようやく実施しましょうというのは全然不思議じゃない。

2009-09-20

政治主導ではなく内閣主導というべき

http://anond.hatelabo.jp/20090920004141

官僚だけでなく族議員も目の敵にして議員立法すらさせないで党に拒否権はないとか言う人までいるわけだから、これを政治主導と称すること自体ミスリードと思う。昔の自民党族議員が各業界地域の要望をボトムアップで政策作ってて、大臣名誉職的な位置づけでその分野の能力も必要とされてなかったから、大臣とか内閣からすれば、指導力を発揮しようとしても族議員の意向を受けて動いてる官僚邪魔されて自分達の政策が骨抜きになってるのが官僚主導のように見えてただけの話で実際は議員主導といったほうが正しい。責任の所在を明確にするには内閣主導で形式的な責任者実質的責任者であるべきというのは正しいと思うが、トップダウンで決める弊害が気がかり。

2009-09-04

http://anond.hatelabo.jp/20090903235019

老害って笹川さんとか海部さんとか自民党比例名簿の規則で載せられない75歳定年制で落ちた人のことじゃないかしら

党内の政治力だけは無駄にあって、議員立法の一つも作れないような政策能力の欠如した人たちとか

2009-08-10

http://anond.hatelabo.jp/20090810193233

西側先進諸国で議員立法中心なのはアメリカくらい。

日本の政治制度問題点は、官僚の権限の範囲ではなく、行政府の要職に政治任用が少ない点だろう。

欧州では局長級のポスト政治任用が当たり前。

2009-06-27

続「児童ポルノ規制法案でジャニーズJrが危ない」で釣られる人々

http://anond.hatelabo.jp/20090626202451

を書いた増田だけど、昨日は勘違いしていたよ。2009年6月26日国会の方で言われてたのね。よく確認しないですまなかった<(_ _)>











とでもいうと思ったか、このネット右翼どもめ!やっぱり「ジャニーズ児童ポルノ」なんて言ってないじゃないか!ジャニーズうんぬんは

http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=39900&media_type=wb

にある葉梨議員の10時 29分からの動画の16:40ごろから23:05でふれられてる。見ればわかるが「ジャニーズ児童ポルノ」なんて言ってない。できれば20分程度なので動画をはじめから見てほしいが、時間がない人のために完璧ではないが書き起こした。

ただ書き起こしを読む前にふたつほど知っておいてほしいことがある。一つ目はそれまでの動画の流れだ。基本的に葉梨議員民主党案の児童ポルノ定義あいまいだとつっこんでいる。二つ目民主党案の児童ポルノ定義だ。民主党案の児童ポルノ定義について質疑なので書き起こしを読む前に知っておいたほうが話がわかりやすい。民主党案の児童ポルノ定義だがググったら増田にあったので、それを参照してほしい。

http://anond.hatelabo.jp/20090621090325

この二つを踏まえて書き起こしを読んでほしい。

以下書き起こしたもの(書き起こしは15:30から23:05まで)

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○葉梨康弘
相当細かに見ていかんとあかんということですか、ただこの『強調』という意味、多分委員の皆さんも聞かれててさっぱりちょっと私頭が悪くてわかんないんですよね。なんで要は背中だけのヌード、下はちゃんと着衣を着てますと、そういったものも『強調』になるかもしれないし、ならないかもわからないということでいうと現場混乱しますね。そして多分ですね、衣服を脱いだ人の肢体というのは性器などを露出強調するものよりも相当広いと言えば広いんです。で、今のお話を聞いていると衣服を脱衣した人の肢体で性欲を興奮させ刺激させると入った方がよっぽど明確じゃないかというような私自信はそういうような印象を持ちました。答弁は後でしてください。それでですね、ただいずれにしても『強調』ということで今現在児童ポルノとして規制されているものが、やっぱり抜ける部分が出てきますね。それはよろしいですね。
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○枝野幸男
実はこれは11年前超党派議員立法当事者でございまして、そのときから今回はずそうとする第三号は重要な議論のポイントになっておりまして、議員立法なのになぜ霞ヶ関におられた方が関わっておられたのかのが私にはよく理解できないのですが、そりゃまーいいとしても、あのときから私自身国会でも申し上げておるのですが、この2条3号の条文を素直に読めば、例えば16歳18歳、わかりやすくいいますとジャニーズなどの若い男の子上半身裸でいる映像とか、そういったステージとかそういったものがたくさんあります。これ明らかに同世代の女の子たちの性欲を興奮させ又は刺激をしていると思います。なおかつ着衣の一部、すなわち上半身裸になって、あるいはステージの途中できていたものを上半身脱いだりすることもあります。これ明らかに条文上は入ってしまう。もちろんこれは社会通念上はこんなものは取り締まらないという現実になっているのですが、こういったものが条文に入ってしまうということはもしかすると取り締まりの対象にされてしまうかもしれてしまうそういう危険性があるという状況はやはりさけるべきである。一方でこの間着エロなどに対します取り締まりが大変腰を引けた状態であります。これはやはり条文上からなかなか読み取ることができないので、迷いがあるということでしょう。そういったものを取り締まりの対象で入れる一方で、私が申し上げた例えば16歳18歳の男の子上半身を途中で脱いで裸になるという映像は当たらないということを目的としています。
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○葉梨康弘
そうすると16歳17歳の男の子が上を脱いだものはすべて当たらないということですね。
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○枝野幸男
わかってお聞きになっているんでしょうけど、全てこういうものにつきましては全てということではたして答弁することができるかということについては無責任なことはいうべきではないという風に思っておりまして、つまり例えば態様によっては『ことさらに』というところで基本的に扱われる。つまり合理性を持って、つまり一種若い男の子に対する性的虐待というものも世の中には存在しているわけでありまして、そういったことを伺わせるような状況の中で例えば男の子乳首が写っている。これはむしろ1号や2号前段のところでカバーできるケースが多いかなと思いますが、いまここでいっさいないということをいうつもりはありませんが、先ほど例であげましたようなケースにつきましては明確にはずすべきだということであります。
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○葉梨康弘
ここの議論しててもそもそも『強調』というのがどういう意図なのか私自身さっぱりわからないなかで、アメーバーのようにいろんな答弁が繰り返されるものですから、これ相当やはり現場は混乱するなぁという風に思います。まぁ、私自身も平成9年か10年に関わったときも、(このあたりは聞き取れなかったので、省略)覚えてますと堂本先生が当時いらっしゃって、「役人出てきなさい」といって私もだいぶいじめられ、私個人という部分ですからということで似たような懐かしい経験もございますけれども、まぁ、ところがですね乳首、性器等といった場合には、男性乳首も入るんですか?入りますよね。ですからジャニーズが上が裸になったものが入らないということはこれは性器等というのは明らかに露出はしている。露出はしているけどそれはジャニーズの場合は『ことさらに』にということにはならないけど、普通男の子が上着になったら『ことさらに』になるということになる。じゃぁ、『ことさら』っていったい何なんだろう、じゃぁ、『ことさら』それを強調するようにジャニーズがこう胸を(注:葉梨議員、胸を張る)、乳首をこう出しても、これはならないというということですか?
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○枝野幸男
『強調』も『ことさら』もその行為をしている児童の行動についてではないと。映像そのものの性格ですから、例と申したあげたは
ジャニーズの一般的に我々が思っているしかも現に行われている、例えばステージの上で上半身裸になるというようなことについてはこれは『ことさらに』には当たらないだろうと。つまり合理性があるということだろうという風なことを申し上げているんで、仮にジャニーズ男の子であったとしても、先ほど申し上げたような、つまり一種同性愛的あるいは男の子に対する性的虐待的なことを伺わせるような映像において乳首露出又は強調があったりすれば、それはことさら強調あるいは露出したものに当たる可能性は否定はしない。普通男の子普通海辺で海岸に着いたから上半身裸になって、水着じゃないですよ、海水浴にいったわけじゃないですけれども海にいったから上半身裸になってそこらへんで遊んでいる。これは普通男の子だって普通に『ことさら』その映像とったからと言って普通には『ことさら』強調している映像にはならないと思います。
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○葉梨康弘
『ことさら』と『強調』というところがミソで、どんなものでもなりうるし、どんなものでもなり得ないし、その場その場で見るしかないということなのだとすれば、今の定義の範囲としてはできがよくないといわざるをえないかなと思います。そもそもですね。今の3号児童ポルノ、これについてあとで枝野先生から質疑をいただきますけれども、実際に操作が恣意的に運用されるということについてこれは私も大変な懸念を持っています。それはそうならないように絶対していかなければならないけれども、やっぱり今のお話聞いてると民主党案というのは定義の明確化というよりは定義アメーバ化でしてね、なんだかよくわからなくなっちゃったというような感じをもっております。あとでまた議事録もう一度ご自分の答弁を見返してみていただいて、また議論もさせていただきたいと思います。時間もありませんので、別の題に移りたいと思います。
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これで民主党案の児童ポルノツッコミのためにいっているだけでジャニーズ画像児童ポルノとして取り締まる意志がないことがはっきりわかるだろう。ネット右翼風にまとめるなら下のようになるだろう。

葉梨:民主党案の児童ポルノ定義曖昧だ。

枝野:そんなことはない。

(以下質疑応答という名の議論)

枝野:作ったときはジャニーズのようなものは条文上含まれるか問題になった。今回の民主党案では含まないようにした。

葉梨:じゃぁ、普通男の子ジャニーズのような格好をしても児童ポルノにはならないと。

枝野:いや、児童ポルノになる場合もある。

葉梨:ジャニーズはよくて、普通男の子児童ポルノになるの?

枝野:合理的に判断します。

葉梨:それじゃ結局曖昧じゃね?自民党案の方がまだいいだろ。

それなのに「ジャニーズ児童ポルノとして規制する」なんて解釈するなんて・・・よっぽどの馬鹿か、偏向体質じゃなきゃできないよ。

しかしそれにしてもネット右翼オタクのなりふり構わない『偏向報道』にはあきれるね。

枝野「本、DVDなど過去に合法だったものを家から探して捨てろというんですか?」

葉梨「1年間の猶予があるんだから、児童ポルノは廃棄すべきです」

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51482392.html

これなんかまったく逆。葉梨議員は「性欲を満たす目的の所持が問題なので、忘れてしまったものの所持は罰せられない。従ってわざわざ別に探す必要はない。見つかったらそのとき廃棄してくれればいい」というようなことを言ってたじゃないか。こちらについてはこの記事の本筋じゃないので書き起こさないけど、

http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=39900&media_type=wb

の11時31分からの枝野議員の質疑の動画でいってるから興味がある人は確認しておけばいいと思う。児童ポルノの件では「自民党民主党どちらを選べばいいんだ」ってなやんでるネット右翼が多くて楽しいね。ネット右翼捏造体質がネット右翼の首を絞めてるんだぜ。おもしろくて仕方がない。

2009-06-13

二次元規制推進派の理屈

http://www.waseda-giari.jp/sysimg/imgs/20080125_report.pdf

24~27頁以降

アジアにおける子どもの権利の現状と課題人権ガバナンス模索

日本子供ポルノの現状と課題

早水 研(日本ユニセフ協会専務理事)

早水

皆さんこんばんは。ご紹介いただきました日本ユニセフ協会の早水でございます。今日は早稲

大学グローバル COEプログラムにですね、こういった形で「日本発の子どもポルノの現

状と課題」ということでプレゼンテーションさせていただく機会をいただきまして大変有難い

と思っています。と言いますのは、この問題は、国際的には大きな問題として注目されている

んですけれども、日本国内では子ども買春の問題は新聞テレビでしょっちゅう取り上げられ

ますけれども、ポルノの問題についてはまだまだ十分知られてないのではないかなと思いまし

て、今日こういう機会でみなさまにお話できること非常に有難く思っています。それではプレ

ゼンテーションさせていただきます

私共、日本ユニセフ協会とはですね、ユニセフ世界 191現場にあるわけですけれども。そ

れとは別にですね、先進 36 カ国に、今国内委員会という形で独立したそれぞれ NGO として活

動している組織があります。その役割はですね、皆様ご承知かと思いますけれども、ユニセフ

を支援するための募金活動、広報活動、それともう 1つ大きな柱が、こういった子どもの権利

を守るために必要なアドボカシー活動を行うというのがございます。日本ユニセフ協会は 1996

年、先程のお話しにもありましたけれども、スウェーデンストックホルムで行われました第

1 回「子ども商業性的搾取に反対する世界会議」以降ですね、この子ども商業性的

取、CSECと略称しますけれども、それに対する取り組みを中心に据えて、これまで取り組んで

きております。

日本発の子供ポルノということでございます。「子供ポルノ」という言葉を使わせて頂いて

いるのは、必ずしも「児童ポルノ」に限定したものではないという意味を含ませていただいて

いるからです。「児童ポルノ」というのは、法律の名称にもあります通り、実際の子どもを被

写体とする、被害者が実在するポルノのことでございます。「子供ポルノ」というのは、必ず

しも実在の子ども存在が必須の条件として考えるだけじゃなくて、いわゆる漫画コミック

の類、それからアニメーションそれから最近ではゲームソフト、こういったような形を使っ

てですね、実在しない子どもを描いたものが非常に多く出回っているということです。場合に

よっては、これが実在する子ども被写体としたポルノ以上に社会に悪い影響を及ぼしている

という事態がある。そして、日本世界に名だたる、冠たる、アニメの大変素晴らしい作品

世界に送り出している国であるにも関わらず、そういったような技術が悪用されて、こういっ

たものに使われているということについて非常に大きな危惧を抱いているということです。そ

ういったことから、私どもの取り組みに含めているという主旨で、この「子供ポルノ」という

言葉を使わせて頂きます。

子供ポルノ」は、実在の子ども対象になっている場合、製作現場でまさに虐待に遭っ

ているのです。そして、それがインターネット等を通じて消費される時、またそこで虐待が行

われている。そしてその後も、特にインターネット社会においてはですね、一度バーチャル

世界画像が出てしまいますと、ある意味永遠にそこに残るわけですね。そういった形で、

繰り返し、繰り返し虐待を受けると。もう既に自殺者が出るくらい、被害に遭った子どもがい

るわけでございます。

これまで私どもの取り組みを含めてですね、日本においては「児童ポルノ」にフォーカス

ますけれども、流れとしては、ここに書かれているような経緯の中で、除々にですけれども関

心を集めているということだと思います。最初のきっかけがスウェーデンストックホルム

行われました第 1回世界会議です。この中で日本はですね、世界最大の「児童ポルノ」の発信

国の 1つという非難を受けたわけでございます。それを受けてですね、先程もちょっと出まし

たけれども、フォローアップ会議というものを働きかけて、日本で何回か行われました。それ

には今日ご参加の横田先生にもお越しいただいたこともあります。勉強会とか、国会議員の方

超党派勉強会を開いて頂いたりということで、除々に立法への働きかけが強まってきたわ

けであります。そのおかげで 1999年に、「児童買春児童ポルノに関わる行為等の処罰及び児童

保護等に関する法律」という、いわゆる「児童買春児童ポルノ禁止法」というものが制定さ

れました。これは超党派国会議員による議員立法という形で作られたものでございます。と

ころがこれができた直後から、当時既にサイバーポルノが急激に大きな問題となったのです。

私どもも官民をあげてですね、最初の法律ができて以降、直後からサイバーポルノの問題への

取り組みを開始させていただいております。

そして、そういった世界的な動きの中で、2000年子ども買春子供ポルノ子供トラフ

ィッキングも入っておりますけれども、それに関する子どもの権利条約の選択議定書が採択さ

れています。日本は 2005 年に批准しています。これはですね、日本トラフィッキング関係

の法整備が不十分であったがために若干遅れましたけれども、2005年に批准を致しました。そ

ういった法律の整備ですとか取り組みが評価されてですね、スウェーデン政府から日本政府

要請を受けて第 2回の横浜会議主催するまでにその評価を高めたということでございます。

2004 年、1999 年に制定されました児童買春児童ポルノ等禁止法、この中で特に罪刑の強

それからサイバーポルノ関係についての規定の充実というようなことを含めて、改正が行わ

れました。具体的には特定少数に対する児童ポルノの提供ですとか、提供目的が明らかでなく

ても、いわゆる児童ポルノ製造すれば、それは処罰されますよと。それから電磁的記録いわ

ゆるコンピューター上の記録ですね。それを提供すること。それから提供目的で保管すること

を処罰するということで強化されています。児童ポルノの罰則については 3年 300万というも

のが、5年 500万という形で強化されています。

ただ、ここで不十分というのはですね、2 つ大きくありまして。1 つは単純所持。提供目的

ではない所持については何ら禁止規定がないということ。すなわち児童ポルノ製造した人か

らそれを買う、もしくはダウンロードするということ自体、児童ポルノ製造を助けるわけで

すけれども、買ったほうに対しては全く罰則がないということで、ある意味商業性的搾取

を促進するものについて片手落ちのような形に今なっているということ。

それからもう 1つが、先程皆さんに申し上げました、非常に大きな影響を及ぼしている漫画

ですとかコミックそれからゲームソフト等に関する規制は全くないという状況でございます。

ただ、児童買春児童ポルノ禁止法が施行されて以来、ここに挙げてあります通り、非常に多

くの事件が摘発されて、検挙され、そして裁判にかけられているということでございます。全

ての検挙件数で見ますと、2005 年に 2000 件を超えてからですね、2006 年に史上最高の 2229

件という検挙件数をカウントしております。被害の児童数というのは、子ども買春を含めます

けれども、2000人弱、1500人から 1700人というレベルで推移していると。これだけ警察は非

常に力を入れて摘発しているということです。これに占める児童ポルノ検挙件数はですね、

これご覧いただくとよく分かりますように、2005 年、2006 年、新しい法律の改正があってか

ら非常に大きく増えています。470 件、616 件という形で児童ポルノの摘発件数が増えていま

す。その中で特にインターネットを利用したものが 1番下の段にございますけれども、2006年

では 251件を占めるということでございます。

実は、この次のスライドはみなさまのお手元に配布されたものの中には入っておりません。

非公式に提供していただいたものですから、公表は勘弁してくれと言われておりますので、画

面だけご覧いただきたいと思います。先ほど申しましたように、警察検察含めまして非常に

児童ポルノの摘発に力を入れてくださっているのですが、結果的に判決がどうなっているかと

いうことまで中々フォローしづらいのですけれども。これご覧いただくと 1 番下の段が 2005

年の実績でございます。地方裁判所レベルでございますけれども。実は右側に執行猶予プラ

罰金刑のパーセントっていうのが書いてあります。97%が実刑を伴わない判決になっているん

ですね。無罪になるってことはあんまりないのです。ただ、判決で有罪と判決されても、執行

猶予もしくは罰金で終わってしまう。その日のうちに日常生活に復帰できるという扱いがほと

んどです。これでは社会に対して間違ったメッセージを送ることになりはしないかということ

が、私ども若干懸念しているところでございます。これは司法の問題でございますので、中々

私どもも働きかけるのが難しい世界でありますけれども、注意深くフォローすることによっ

て、こういった実態も分かってきましたので、これからさらにこういった方面まで働きかけを

強める必要があると思っております。

児童ポルノ」の氾濫というものはですね、単純に製造者がいて被害者がいるという単純な

構造では中々理解しづらいんですけれども。出会い系サイトを使って会ってみて、顔写真を撮

って、これをばら撒くぞと。ばら撒かれたくなかったら、自分携帯自分の裸の写真を撮っ

て送れと言われて、そうせざるを得ない。送ったら、またそれを公表されてしまったというよ

うな形で、特に子どもさんの場合、最初の入り口で無防備な形で第三者と会ってしまうことか

ら泥沼にはまってしまうというようなケースが多々発生しています。

それから最近では、ここでは触れられませんけれども、私ども街でみつけたものを警察に持

ち込んで調べてもらったことがありますけれども、「児童ポルノ」と書いてあるにも関わらず、

実際には、本当に私も見ました。気持ち悪くなったぐらいのポルノ DVDですけれども、実際に

はそこに写っているのはみんな 18、9歳以上の、子どもではない、大人だということが警察

調べでは明らかになったということでございました。その例をこれからちょっとご紹介しま

す。これらも差し障りがありますので配布資料には入れておりません。

これがですね、秋葉原大通りに面した、みなさんよくご存知の家電量販店が運営している

ソフトの売り場ですね。誰でも買える状態で置かれているものでございます。右下は 5歳と書

いてあります。それからその上にありますのは児童ポルノというものを標榜しておるわけです

ね。こうしたものが平日、白昼堂々と売られていて、かつ買えるということでございます。こ

こに出ている左上は各国の、国籍様々の女子がポーズをとっているというような DVDでござい

ます。こうしたものは、先程申し上げました通り、法律で摘発できるかと言われればできない

ようなのですけれども。ただ、社会への害悪、特に子どもへの今後の影響等考えますと、やは

りこういったものはぜひ何らかの形で排除していく必要があるかなという風に思っています。

次はアニメDVDですね。こちらのほうが、ある意味よりリアルなものも多くあります。表

現の自由といった観点からの反論の声もあろうかと思いますけれども、諸外国においてはです

ね、こういったものを持っていただけで、アメリカカナダのケースでは摘発されて、実際に

場合によっては 20 年の実刑判決とものも出ています。日本発のアニメもしくはコミックを持

っていたということで、一発有罪、実刑判決というのが実際に出ています。日本は全く野放し

で、そういったものが諸外国においても出回ってしまっているというのが現状でございます。

これは漫画でございますけれども、こちらは表通りから 1本入ったところにある、雑居ビル

の 2階まで上がっていかないと入れない本屋書店なんですけれども、それでもここにいらっ

しゃる方誰でも入れます。そういったところで売られています。

現状はこういうことなのですけれども、これからの取り組みとしてどういうことがあるかと

いうことです。児童買春児童ポルノ禁止法だけにとどまらず、各地で一定の努力がなされて

いることもみなさんご承知いただきたいと思います。1つは、2004年新聞販売員の女児の誘

殺人事件というのが起きた奈良県。こちらではですね、13歳未満の子どもに付きまとう行為

ですとか子どもポルノなどの所持ということも禁止する条例が制定されました。実際にこれを

適用されて摘発された、いわゆる単純所持というケースもございます。奈良県条例は、最初の

きっかけとなった子ども誘拐殺人事件の捜査プロセスで、加害者高校生の時に初めてロ

リコンのポルノアニメを見たと、それが忘れられないと供述したということもあってですね、

2005年7月には条例ができたということでございます。

茨城県警では、インターネット上の子どもポルノの販売サイトを自ら調べて、そこをクリッ

クしようとすると、ここにあるような警告文が出るというようなことをやっています。これは

お読みいただければ分かると思います。実際に削除はされていません。サイトそのものは。た

だ見に行くこと自体が犯罪を助長するのだとはっきりとうたって、利用しないようにと働きか

けています。これは極めて大事な取り組みだと私どもも評価しております。

それから、IT業界のほうで大きな取り組みがあります。去年の暮れから携帯電話フィルタ

リングサービスというものが、いわゆるデフォルトで設定されるということになりました。特

に、未成年の新規契約者に対してですけれども。これは先ほども申しました出会い系サイト

子どもアクセスというものを制約する、制限するというような意味で非常に重要ワンス

テップじゃないかと思います。

更に、民主党インターネット上の違法有害サイト削除プロバイダーなどに義務付ける

法案。プロバイダーの責任でそういったものは載せないようにすることを義務づけるというこ

とを検討していらっしゃるという風に報道されております。

そして、これからの取り組みでございますけれども、やはり法律の上で不足していると思わ

れる部分をはっきりと規制して頂く。すなわち単純所持の件。それから下の方に書いてありま

す、今の児童ポルノ定義ではなくて、もっと幅の広いアニメそれからコミックそういったも

のを含む子どもポルノ全体に網をかける必要があるということでございます。このあたりの表

現とかについては、まだ検討中でございます。昨日も、ここに何人か参加して頂いていますが、

関係の方々と一緒の勉強会をさせて頂いて、更に内容を詰めているところでございます。これ

は特にですね、先程申し上げましたアメリカカナダのケースがありますけれども、各国ほと

んど規制されているにも関わらす、日本だけが抜けているというようなことで、諸外国からも、

こういった方面について何とかならないのかということを言われているという分野でござい

ます。それから、先程申し上げました携帯電話フィルタリングだけでなくて、インターネッ

ト全般に関する業界をあげての取り組み、これをぜひ求めたいと思っています。

先程、甲斐田さんのほうからコードプロジェクトというお話がありました。これは旅行業界

で今、行われているものでございますけれども、私どもの方から日本旅行業界等に働きかけを

行っています。法律が整備されればそれだけでいいという訳ではなくて、官民をあげた取り組

みというものがこういった問題の解決には絶対に必要だということで、旅行業界自身が自分

子ども買春子どもポルノに反対しますという立場を鮮明に出していただくということで

す。実際に、みなさまルック JTBとかですね、JALパックのパンフレットございますけれども、

裏表紙に小さいですけれども、そういったメッセージが刷り込まれています。多分、全てのパ

ンフレットに刷り込まれています。これは、そういった態度をまず表明していただき、それか

ら内部的な取り組みを行い、且つそれを報告して頂くという、1 つの行動規範というセットで

お願いしているものでございます。日本日本発の旅行を扱う 90%が、それに賛同して頂いて

やっているということでございます。それと、最後が司法も含めてですね。こういった問題へ

の取り組みをもっと強化していただきたいというふうに考えています。

以上、早口で分かりづらかったかもしれませんけれども、日本発の子どもポルノの現状と課

題ということで報告させて頂きました。どうもご清聴ありがとうございました。

勝間

早水さん、ありがとうございました。最初にソマリーさんと甲斐田さんから子ども買春のこと

を中心にカンボジアの現状についてご報告いただいたのですが、早水さんのお話を伺ってです

ね、子ども買春の問題だけではなくて、子どもポルノという問題があると。また日本製造

地になっているという問題提起がございました。この性的搾取に関わるサービス性的搾取

関わるモノの問題なのですけれども、これらは両方お互いに関係しあっているというお話かと

思います。カンボジアの話から始まったのですけれども、実は私達の足許を見てみると、日本

の中にもずいぶんたくさんの問題があるということが教えていただけたかと思います。カンボ

ジアにおける人権意識とかですね、法の執行という話があったのですけれども、日本におい

てもまだまだ課題があるということかと思います。

それでは 3人目の報告者として外務省人権人道課長木村さんにですね「子ども商業的性

搾取に反対する世界会議横浜からブラジルへ」と題してお話いただきます日本政府

横浜会議に非常に強く取り組んで、次の開催国を探すところも一生懸命されたということ

で、非常に強いコミットメントを持って活動されておりますので、そのことを伺いたいと思い

ます。よろしくお願いします。

子供ポルノ」というのは、必ずしも実在の子ども存在が必須の条件として考えるだけじゃなくて、いわゆる漫画コミックの類、それからアニメーションそれから最近ではゲームソフト、こういったような形を使ってですね、実在しない子どもを描いたものが非常に多く出回っているということです。場合によっては、これが実在する子ども被写体としたポルノ以上に社会に悪い影響を及ぼしているという事態がある。そして、日本世界に名だたる、冠たる、アニメの大変素晴らしい作品世界に送り出している国であるにも関わらず、そういったような技術が悪用されて、こういったものに使われているということについて非常に大きな危惧を抱いているということです。

結局の所、この太字部分を何とかせにゃならんのだろう。

しかし、なまじアジア諸国のリアルな児童売春買春の実態を知っているが故に日本二次元媒体の流布と結びつけずにはいられないという状況なんだろうな。

2009-03-31

[2009.3.31]

 解散のタイミング

 北鮮のミサイル発射に対して、民主共産社民国民新の野党4党は、国会決議を作るのに、反対の意見を表明している。"安保理決議違反"という文言を外し、"弾道ミサイル"を"飛翔体"と言い換えるように要求を出しているという話である。

 しかし、この問題こそ、衆議院の3分の2を使って強行採決し、参議院に下駄を預けて揉めさせるべき問題なのである。参議院では野党4党が過半数を握っている為に、確実に反対してくる。勝手参議院側の決議案を出してきたり、決議が止まっている間に北鮮のミサイル発射の事実が確認されたならば、その時点で、衆議院を解散して民意を問えば良い。郵政民営化で、参議院で否決されたから衆議院を解散するという荒業を使ったが、同じ事である。二つの決議案がそのまま、どちらの決議を選ぶかを問う公約になるのである。

 これは、おそらく、主体的に解散権を行使できる最後のチャンスとなるであろう。経済状況が好転する見込みは無く、政治的に、国民の信任を得るには、外敵を利用しなければならない状況にある。

 参議院任期はまだまだ先なので、たとえ衆議院単独過半数を維持したとしても、国会運営は厳しいままとなる。しかし、直近の民意という錦の御旗を掲げられるというメリットは、根拠の無い衆議院の3分の2を振り回すよりも実利が大きい。

 野党4党に売国政党という烙印を押して選挙を戦うというのは、ばら撒きをしなくても政権を取れるという実績を作る、一つの方法である。

 政治家国民意見を代表する仕事であり、政治家個人の思いつきやアイディアを好き勝手にやれるというわけではない。道路を引いたり箱物を作ったり補助金をばら撒いたり、公共工事の入札に参加したいならば政治献金を積めと業者に圧力をかけたりといった事を、国民は望んでいない。それから利益を得られる個人は望んでいて、その個人の発言力や影響力が大きいと、あたかも国民意見であるかのように錯覚して、走り出してしまうのであろう。だが、日常政治活動報告において、それを正直に報告できない以上、国民の望んでいる事ではないという事を、政治家自身も理解しているという事になる。

 議員仲間や秘書官僚企業マスコミといった、利権や栄達を求めて自ら近づいてくる人々よりも、国民を選ばなければ、それらの人々に担ぎ上げられた軽くて馬鹿神輿になってしまう。

 国民の支持を得ていない為政者は、それらの人々の支持を得て神輿にならなければ、地位を維持できない。利権をばら撒き、人事権を渡し、天下り先作りに協力するだけとなる。しかし、国民の支持を得ている為政者ならば、それらの人々の支持が無くても地位を失う事が無い為に、政治がやれる。公共工事予算を削り、人事権を行使し、天下り先を潰せる。

 政治をやりたいのか、政治家ごっこをやりたいのか、この数日の間に、今の内閣の性質が判明するであろう。議員立法として、過激な対北鮮決議案をぶつけるという手段で、次期首相への名乗りをあげる者が出てくるというのも、面白いであろう。

2008-10-11

形は国が決める? こんにゃくゼリー 自民議員立法へ 消費者行政迷走(産経新聞) - Yahoo!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000072-san-pol

子供が見て、食べたら死ぬと分かるようにしないと。それぐらいはできるでしょ!」



コンニャクキケン タベタラシヌデ

2008-09-11

諸君 私はインフレが好きだ

諸君 私はインフレが好きだ

諸君 私はインフレが好きだ

 

諸君 私はインフレが大好きだ

 

賃金上昇が好きだ

製品価格転嫁が好きだ

駆け込み消費が好きだ

高利率が好きだ

過熱気味の経済が好きだ

バブルが好きだ

株価の急上昇が好きだ

高度成長が好きだ

お金を刷るのが好きだ

 

日銀上田ハーロ で

東証商品市場

スーパー店頭家電量販店

不動産市場経理部

amazonAdSense

 

この地上で行われる ありとあらゆるインフレ誘導が大好きだ

 

戦列をならべたオペレーターの一斉介入が

轟音と共にヘッジファンドを吹き飛ばしていくのが好きだ

空中高く放り上げられたヘッジファンドが 円安誘導でばらばらになった時など心がおどる

 

日銀の操る 国債吸収オペが 国家債務を撃破するのが好きだ

悲鳴を上げて 燃えさかるバランスシートから飛び出してきた埋蔵金

議員立法で薙ぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

 

小切手をそろえた職員の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ

恐慌状態の職員が既に息絶えた財務省を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える

 

敗北主義の経済官僚達を証人喚問に吊るし上げていく様などはもうたまらない。

泣け叫ぶ官僚達が私の振り下ろした政策とともに金切り声を上げる経団連の重鎮たちにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

 

哀れな漁業従事者達が雑多ないいわけで健気にも立ち上がってきたのを効率化のための無利子融資漁協の非効率ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

 

新興国賃金上昇に滅茶苦茶にされるのが好きだ

必死に守るはずだった生産コストが蹂躙され生産性が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

 

英米の大恐慌押し潰されて殲滅されるのが好きだ

英米大恐慌に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ

 

諸君 私はインフレ地獄の様なインフレを望んでいる

諸君 私に付き従う大隊戦友諸君

君達は一体何を望んでいる?

 

更なるインフレを望むか?

情け容赦のない糞の様なインフレを望むか?

鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?

 

 

インフレ! インフレ! インフレ!』

 

 

よろしい ならばインフレ

 

 

我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ

だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けてきた我々にただのインフレではもはや足りない!!

 

インフレを!!

一心不乱の大インフレを!!

 

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ日銀職員に過ぎない

だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している

ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の日本銀行となる

 

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう

連中に恐怖の味を思い出させてやる

連中に我々の札束の音を思い出させてやる

 

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

一千人の吸血鬼の戦闘団で

世界を燃やし尽くしてやる

 

「最後の空白の日銀総裁より全日銀職員へ」

目標米国本土ニューヨーク首都上空!!

 

第二次ゼーレヴェー作戦 状況を開始せよ

 

征くぞ 諸君

2008-07-12

http://anond.hatelabo.jp/20080712014412

長くて……読む気にならん。

それはどうかと思うよ。長いのは丁寧に書いているからだし、これまでの経緯をまとめているからだし、複雑な問題だし、そういう単純化が問題を複雑にしているし。

とかいいつつ、単純化しちゃう。

まとめのまとめ

日本ケータイは全サイト契約者固有IDを送信し始めた。

立法による強いネット規制をかわすため、悪質なIDアク禁できるようにすることは、たとえプライバシー上の問題が生ずるとしても、やむを得ない選択だった。

ID使用してサイト閲覧履歴を分析した広告が始まった。ヤミ金融業者や、悪質リフォーム業者、架空請求詐欺団なども、カモIDリスト活用するだろう。注意が必要である。

この調子で進むと、「PCケータイ同様にIDの送信を義務づける」という法案が浮上するかもしれない。

RFC 3041、DoubleClick社の集団訴訟WMPスーパーcookie脆弱性Intel PSN不買運動など、ID送信の何が問題か、いつでもすぐに30秒で説明できるよう、構えておかないと、日本だけインターネット世界を変えられてしまうかもしれない。

私たちは、ちゃんとくい止めることができるだろうか

経緯

終わりの始まり:NTTドコモが、全てに契約者固有ID(個体識別番号)を通知し始めた

au以外は、公式サイト以外には送信されない様に対策を講じていた。

それが、ナンバーポータビリティの延長として、IDポータブルにする(携帯電話会社を変更しても、IDがそのまま使えるようにする)ということを総務省提言し、その時点では、IDの統一化は長期的な話であり、それまでに公式サイト以外には送信されない様に対策をしてもらえばいいと思っていた。

それが、突如、NTTドコモIDを全サイトに送信すると決定した。

青少年ネット規制対抗策としてのID送信:悪質なユーザを締め出すために、IDの全サイトへの送信を必要としている

イー・モバイル「EMnet」もIDを送信するようになっていた。どうやら、IDの全サイトへの送信というのが、「日本ケータイWeb」の「標準仕様」となったようだ。

なぜこのような展開になったのか。強制されそうな未成年者向けの携帯フィルタリング対象から明示的に外してもらえるように、「健全コミュニティサイト」というものを認定して、監視制度などを判断するISOプライバシーマークと似た仕組み、悪質ユーザーブラックリストの導入などの計画のためだ。

青少年に限って、匿名性のないコミュニティサイトにしかアクセスできないようにするというのは、良い落しどころではないかと思う。

最近になってIDの送信を始めた各事業者は変更するハードルを高くしている。

国会議員らによって性急にもたらされた極めて強い青少年ネット規制をかわすため、悪質ユーザを排斥するために今すぐにでも実現できる、IDを全サイトに送信することは、はたとえプライバシー上の問題が生ずるとしても、やむを得ない選択だった。

現在:ID送信時代の安全なケータイWeb利用リテラシ

NTTドコモでは広告各社がサイト閲覧履歴を分析し利用者の特性に応じた広告提供を始めた。ヤミ金融業者や、悪質リフォーム業者、架空請求詐欺団なども、弱者を求めてカモリストを欲しがっており、そうした業者にも活用されるだろう

未来:日本インターネットが終了する日

この調子で進むと、最悪のシナリオが訪れるおそれがある。国会で審議された青少年ネット規制法案では、パソコンメーカーには、フィルタリングソフト組み込みを義務づけていた。この調子で、何年か後には、PCケータイWeb同様にIDの送信を義務づける」という法案が浮上するかもしれない

PCケータイ同様に!」という勢力に対して、ID送信の何が問題で、どうしてインターネットではそれをやってはいけないのか、いつでもすぐに30秒で説明できるよう、構えておかないといけない

銀行の口座だって名寄せされているんですよ。複数の口座を持っていても住所氏名で名寄せして1人の情報として役所に報告しているんです。」重要なのは、IDがどのように使われ得るかの個別の検討であって、IDが付くことではない。WebID送信の話をしているのに、銀行口座名寄せの話など何の関係もない。

IPv6だって、MACアドレスを含むIPアドレスが一人一人に付き、アクセス先に通知されるようになるんです」1999年に批判が巻き起こり、RFC 3041という解決策が作られて、そうはなっていない。

cookieと同じでしょ」その認識も技術的に明らかな誤りである。DoubleClick社の集団訴訟WMPスーパーcookie脆弱性

アーキテクチャ設計を今のうちにやっておかないと、問題が顕在化してからでは遅い。青少年ネット規制の機運が再び性急に浮上し、「これから設計して構築します」などという意見が通らない情勢になってしまうかもしれない。

90年代末にインターネット舞台に言われていたような構想が、再び語られている。Intel社がPentium IIIプロセッサシリアル番号(PSN)を搭載して「電子商取引活用してください」と提案したのが、消費者団体の反対運動を招き、Pentium不買運動にまで発展したのは1999年のことだった。日本ケータイWebが今やっていることは、まさにIntelPC世界でやろうとして猛反発を食らったことである

日本消費者欧米と違って反対運動をしない。嫌なことは嫌だとちゃんと普段から声をあげるようにしていないと、ある日突然、議員立法日本だけインターネット世界を変えられてしまうかもしれない。

私たちは、ちゃんとくい止めることができるだろうか

具体的なことは http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20080710.html#p01 で。

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