はてなキーワード: 加藤泉とは
任天堂の包括許諾の対象にいちからが含まれたことをきっかけにVtuberの無許諾ゲーム配信について炎上が起こっている。
企業として無許諾配信を認めたカバーのホロライブがその主な矛先になっている。
その流れの中で、ホロライブ所属の戌神ころねが収益化をオンにした自身の配信でSCP-173を映したことがちょっとした話題になっている。
このSCP-173の権利関係については何となく知っている人も多いと思うが色々と複雑な事情がある。
芸術家の加藤泉氏から非営利目的であることを条件に消極的認可を得た上で作品の二次利用を行っているからである。
そして加藤氏はこの件について直接問い合わせが来ることを望んでないので、SCP財団が代わりに対応を行うことがルールになっている。
元々はVtuber界隈の炎上騒ぎだったが、前述の戌神ころねの件を加藤氏に直接通報したと自称するものが現れたことで一気にSCP界隈も巻き込んだ問題になってしまった。
SCP界隈的には戌神ころねの行動も問題だが、それ以上に加藤氏に直接迷惑が及ぶことでSCP-173の認可が取り下げられることが最悪のシナリオだからである。
なのでこの件についてSCP界隈の人からは「センシティブな問題だから部外者は黙ってろ」という旨の発言をされることが多いように見える。
これについて、気持ちは分かるもののさすがに傲慢な態度に感じる。
SCP-173の問題はある意味界隈が抱える巨大な脆弱性である。
その上で何とかそれをケアしながらSCP Foundationという価値ある文化を守るためにライセンスが整備されてきた歴史があることはもちろん分かる。
だが、それは他の界隈の人間にとってはどうでもいいことかもしれないことを理解するべきだと思う。
SCP Foundationの文化的価値を共有していない人間からすればそんな脆弱性を抱えてる方が悪いというだけの話にしかならないだろう。
この件を騒ぎ立てている人達の目的は恐らくホロライブ側から何らかの説明がされることだと思うが、今のところそのような動きはない。
その状況で権利者への通報という有効そうな手段があり、法律上もそれが正当化される場合に界隈の事情なんか無視してそれを行うのは(モラル的な良し悪しは置いておいて)その人の立場で考えれば十分理解可能な行動だと思う。
その状況で反感を買うような態度でSCP界隈の事情を押し付けて対立するのは完全に逆効果だと思う。
下手すればむかついたからむしろお前らが困ることをやってやろうという発想になりかねない。
必要なのは、騒いでる人たちに権利者に通報しても意味が無いと思わせることである。
つまり、SCP財団がこの件についてホロライブ側にしかるべき対応を行い顛末が報告されるように既に動いていると説明をする必要があるんだと思う。
もちろん、これは結局のところ正義を振りかざして騒ぎたいだけの人間の要求を飲んでホロライブ側に厳しい対応をとるということでもあるので正しい対応かどうかで言えば正直微妙である。
しかし、ある意味巻き込まれた側が問題の大元に説明責任を負わせて矛先を逸らすのは、自分たちの界隈を守るための手段としてはそれなりに有効だし、少なくとも傲慢な態度で無駄に対立するよりは妥当な対応だと思う。