実際怖いなとは思うことはある地元民です。自転車も車も運転します。
あの記事( https://roadbike-navi.xyz/archives/40429/ と https://roadbike-navi.xyz/archives/38623/ )は駐車している車のドア開けと直前横断だけにフォーカスしてたけど、3者の視点それぞれで見て困ることがあるなと思っています。ブクマでもすでに言及されていて重複するけど、改めて書いてみます。
駐車している車に乗っている人からすると、歩道側が危険であるという認識は薄くなります。車道(ドライバー)側の扉を開ける時は注意するけど、歩道側はドアを固定物にぶつけないように注意するくらいで、あまり確認せずに開けるんじゃないでしょうか。さらに、後部座席から歩道側に降りる人は、子供も含めて運転しない方も多いはずで、猶更そちらに意識が向きません。当然、歩道側から車に向かうときも同様で、車道横断ほど注意を払わないはずです。ドアを開け放す以外にも、積み込みのためにレーンに立ったり荷物を置いたり、植栽の切れ目に移動するためにレーン内を後方確認せず歩く人もいます。
走行している車からすると、死角が増えます。駐車している車と歩道の間を、ある程度速度を持ったものが走ってくることを想定しない人も多いはず。大きい交差点なら視界が開けることである程度軽減されるものの、脇道への進入時は、歩道より一歩手前で確認する必要があります(イメージ: https://goo.gl/maps/ECFMNGUb3e31CPfr6 )。 正規の駐車枠はそれを意識してか、交差点より手前の設置にとどめているものの、その先に枠外駐車があると死角が強化されます。私有地への入口だとそこまで猶予が設けられていないケース https://goo.gl/maps/VRcCqmZy5BmZtDcS9 があったり 、安全を意図してか駐車枠が設定されていない地点にて地元町内会がレーン外駐車を呼びかける例 https://goo.gl/maps/rnxYjsQCHM6V4fzYA もあったりします。
自転車側から見ると、走行中に右前後方の視野が制限される、右方向への移動(回避行動)が制限されるということが他とは異なります。低速なら大丈夫という声が散見されますが、電動アシストのママチャリで 15km/h で走行してたら、突然のドア開けや横断への対処には急ブレーキしてもギリギリ。夜や雨だとさらに厳しい。また右後方から接近する車・前方から右折しようとしている車が見えないことがあるのはなかなか怖いです。安全に走るなら、前2項の心理を想定して警戒走行し、レーンをふさぐ駐車がある場合は車線に出るか歩道に上がるか総合的に判断することが求められることになります。
何度か通行し、このあたりの特徴と対策を把握できていると、より安全には走れると思います。逃げられるなら避難先としての歩道も比較的広いですし。通勤に使っている方のインプレがさほど悪くないこともそのあたりが理由ではないでしょうか。ただ、各利用者が傾向を把握できないうちは、ヒヤリハットや事故は起きる気がします。他の設置例と比べて、事例が多いか少ないか、事故が起きた際の深刻度がどうか、などについてはわかりません。
「自転車レーン」というものが場所ごとに異なるので、設置個所ごとに異なる対応を求められるのも悩ましいです。ここ以外のパターンを覚えているものからいくつか例示。
https://goo.gl/maps/cxq1SXkFVieCmpqZ6
https://goo.gl/maps/WZjUtdsbD1wN3smz5
https://goo.gl/maps/SDZu8pxvcXV6RJi48
https://goo.gl/maps/ouMPEo1fpnduVDWX9
自転車での通り方が初見殺しである例は、自転車レーン、または都内に限った話ではなく、数多くあります。
二重左折レーンが設置されている場合の安全な直進方法がわからないことが多いとか。安全に右折するなら下車して歩道橋を渡らないとダメだけど、車道から歩道に上がれない構造になっているとか。
自転車コーナーの下の方、Q&Aコーナーによると
Q4 自転車の「ベル」はつけなくてもよいのですか。
A4 安全のため自転車にベル(警音器)をつけて下さい。
道路交通法第71条第6号に「道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るために定める事項」として、都道府県公安委員会規則によって「警音器の整備されていない自転車を運転しないこと。」と定められています。とのことですよ。
そんなふうに乗り手に思わせるベルがわるい。そう。なにもかもぜんぶベルのせい。
質問なんですが、ベルって絶対に必要なもの?みんななんのためにつけてるの?
買うとはじめからついてくるのかな。
というのは、自転車のベルが2年前くらいに壊れて、それ以来ずっとそのままなんだけど、べつになくても困らないんだよね。ベル。
たしかに、たまに鳴らしたくなる瞬間はあるんだけど、できないものはできないから。減速したり降りて歩くことにしてる。
あれ、もしかしてベルって正常なものをつけてないと違法?
ライトはつけてないと違法だった気がする。夜道は点灯させないとNGだよね。
ベルがなければ、前方歩いてるひとがいれば減速せざるをえないだろうと思うんだけど、甘い?
緊急時は大声で叫びましょう。あぶなーい!と。十分だと思うんだが、どうか。すくなくとも2年間でそういう状況はないが。
あるいは、乗り手が歩行者に向けて日常的に「どけ!」とか言い放つようになり、歩行者も感情的になって言い返したりして、トラブルが増えたりするんだろうか。
「自転車通行不可」というか、「歩行者専用」の標識があるのでそっちで良いと思うんだけど。
でも、標識を見るとか道交法で定められたルールを守るとか、そういう人は少ないと思う。
知ってて守らない馬鹿者は警察に取り締まってもらうとして、知らないで歩道走る人が減ればなあ、と。
「止まれ」の標識があるところでは、自転車も一時停止しないとだめなのに、守っている人少ないでしょ。
あと、右左折時に合図出してる人なんて、この人生で一人か二人しか見たこと無いよ。
一時停止なんて自動車でも滅多にしてないでしょ(地域によるのかもしれないが)。だから自転車もいいとは言わないけどさ。
右左折時の合図は必要そうなときしかしてないな……。片手運転はかえって危険な気が。
自転車って歩道を走るときは車道側の半分しか通れない。歩行者は別にどこでも歩いていいから、車道側でも平気で歩いている。しかし邪魔だからといってベルを鳴らすなんてもってのほかで、歩行者の邪魔をしてはいけない。
さらには歩道を走るときは徐行しなければならない。徐行とは6-8km/hくらいのことらしい(http://www.police.kanazawa.ishikawa.jp/koutu_bu/kutuu_kikaku_17/sycle-undou/q4.htm)。歩行者がいるいないにかかわらず、相当のろのろとしか走れないということだ。
さらには段差はあるは、街路樹は生えてるは、店の商品や看板などがはみ出してるは、バイクや自転車は止めてあるは、下手をすると自動車まで止まってるはで、邪魔くさい。
ということで歩道なんて走りにくくてしょうがないと思うのだがなあ。
「自転車通行可」の標識などがある道路に限って、車道寄りを徐行し、歩行者の妨げになる場合は一時停止することを条件に、歩道走行も可能になった。現在、走行できる歩道は全国で約7万キロ。全歩道の約4割にすぎないが、歩道によって可、不可が定められていることが周知徹底されているとは思われない。
現在は「自転車通行可」の標識がある場合のみ、自転車で歩道を通行することができる。しかし、この標識がなくても歩道を走る馬鹿者が多い。
ひょっとして、そいつらは単に歩道を走ってはいけないということを知らないだけなのだろうか。確かに自転車通行可でない一般の歩道は何も標識がなく、自転車で走って良いのかどうかわからない、という人はいるかもしれない。